JPS60101333A

JPS60101333A - Ｆｒｐ重ね板ばね装置

Info

Publication number: JPS60101333A
Application number: JP20888883A
Authority: JP
Inventors: Takayuki Tanabe; 田部　隆幸; Tadao Watanabe; 忠雄渡辺; Shuji Hiromoto; 修司弘元
Original assignee: NHK Spring Co Ltd
Current assignee: NHK Spring Co Ltd
Priority date: 1983-11-07
Filing date: 1983-11-07
Publication date: 1985-06-05
Also published as: JPH0261668B2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】本発明はＦＲＰ製のばね板を備えたＦＲＰ製ね板ばね装
置に関する。

車両懸架機構などに使用される重ね板ばね装置は軽量化
が強く留まれており、これをＦＲＰ化する研究が行なわ
れている。しかしＦＲＰ製のばね板は疲れ強さなどの点
で難点があり、現状では一部のばね板に使用されている
程度である。

ところで、従来の鋼製重ね板ばね装置において親板の目
玉部を破損から保護する上で、親板に隣り合う子板（２
番リーフ）の端部に２番巻き部を設けるようにしたもの
が知られている。

第１図は２番巻き部を有した従来の重ね板ばね装置を示
している。図面上、最上部に位置する親板１はその両端
部に目玉部２．３を一体に巻回成形してあり、また子板
（２番リーフ）４の両端部にはそれぞれ２番巻き部５．
６を一体に成形している。

上記した従来の重ね板ばね装置は、全てのばね板が鋼製
であるが、近時、これを軽量化するための一手段として
、親板１と子板４（２番リーフ）のみを鋼製とし、残り
のばね板をＦＲＰ製としたものも開発されている。（例
えば本出願人の出願による特願昭５５−２３８６８号参
照）軽口化率を高める上では全てのばね板をＦＲＰ製と
するのが望ましいが、上記重ね板ばねのように目玉部と
２番巻き部を有するものにおいては、これら目玉部等を
ＦＲＰで一体に成形することが難しいこと、あるいは万
−目玉部が折損したときに、２番巻き部がＦＲＰ製であ
るとこの部位に加わる過大な荷重に２番巻き部が耐えき
れず最悪の場合は２番巻き部でも折損するおそれがある
こと、などの理由から、目玉部を有する親板と、２番巻
き部を有する子板は従来と同様に鋼製にする必要があっ
た。従って軽量化の点では充分であるとは言えず、全て
のばね板をＦＲＰ化することが望まれていた。

本発明は上記事情にもとづきなされたものでその目的と
するところは、親板は勿論のこと、２番巻き部を有する
子板もＦＲＰ製とすることが実用上可能となり、軽量化
率を大幅に向上できるＦＲＰ製ね板ばね装置を提供する
ことにある。

本発明の要旨とするところは、ＦＲＰｌｊの親板と、こ
の親板の端部に取着した金属製目玉部材と、上記親板に
重ねて設けられかつ端部に２番巻き部を有したＦＲＰ製
の子板と、上記目玉部材の取付は部分に設けられて上記
親板と子板の端部が所定間隔以上離れないように互いの
間隔を規制するクリップとを具備したことにある。

上記構成の本発明によれば、万一目玉部材を取付けてい
るボルト等が破損して目玉部材が親板から外れる事態に
至っても、上記クリップによって親板と子板との間の隙
間が所定寸法以上床がることが阻止されるため、目玉部
材に車体の前後方向の荷重が加わるなどしても２番巻き
部を乗り越えるには至らず、最悪の場合でも脱落の危険
を防ぐことができ、目玉部材は２番巻き部によって確実
に保持される。また、目玉部材が２番巻き部に乗り上げ
なくなるために、２番巻き部に過大な荷重が加わること
を防ぐことができ、２番巻き部の破損を防止できるもの
である。

以下に本発明の第１実施例について第２図を参照して説
明する。図において１０は親板を示している。この親板
１０は、ガラス繊維、炭素繊維その他の強化繊維を周知
のマトリックス樹脂で固めたものであって、その両端部
にはそれぞれ鋼あるいはアルミニウム合金などからなる
金属製の目玉部材１１．１１（一方のみ図示）がボルト
１２゜１２によって取付けられている。１３は取付は板
、１４はブツシュである。

また、上記親板１０の図示下面側に子板１５（２番リー
フ）が設けられている。この子板１５は親板と同様にＦ
ＲＰ製であり、少なくとも一方の端部には上記目玉部材
１１の方向に湾曲する２番巻き部１６が一体に成形され
ている。この２番って、樹脂の含浸量を少なくし、相対
的にｍ雑含有率を大きくしである。従って２番巻き部１
６の曲げ剛性および曲げ強さは他の部位よりも高められ
ている。

また、上記２番巻き部１６の引張応力側および圧縮応力
側にそれぞれ補強板１７．１８が被着されている。これ
ら補強板１７．１８は、金属あるいは繊維強化合成樹脂
などを素材とするものであって、２番巻き部１６の曲げ
剛性、曲げ強さを向上できかつ摩耗防止機能も兼ねるよ
うな素材であることが望ましい。また、第５図の如く一
体になっているものを２番巻き部に被せれば更に強度が
増す。そして上記補強板１７．１８はボルト・リベット
、接着などの手段で固定する。なおボルト等を用いる場
合は２番巻き部１６に孔明けが必要となるから、この場
合にはＦＲＰ成形時に、織布状の強化１１１．Ｈなどの
ように横方向あるいはランダムな方向の強化繊維も積層
し、孔明は部の亀裂発生を防止するのが望ましい。

更にまた、上記子板１５の図示下側に第２の子板２０　
（３Ｎリーフ）が設けられている。この子板２０もＦＲ
Ｐ製であり、かつその端部には上記補強板１８と対向す
る面に、金属あるいは合成樹脂（ＦＲＰでもよい）から
なる摩耗防止板２１が取着されている。また、後述する
クリップ２３のボルト２６と対向する面にも摩耗防止板
２２が取着されている。なお各子板および親板は、好ま
しくは板端側の板厚が漸減するテーバリーフを用いるの
がよい。

そして上記目玉部材１１の取付は部分にクリップ２３が
設けられている。このクリップ２３は、本実施例の場合
、垂直方向に伸びる左右一対の側板部２４．２４　（一
方のみ図示）と、これら側板部２４．２４の図示上端を
連結する水平部２５と、図示下端部を互いに連結するビ
ンあるいはボルト２６とから構成されている。上記側板
部２４，２４と水平部２５は厚手の１枚の金属板を折曲
げて形成されている。

そして上記水平部２５はリベットあるいはボルトなどの
固定具２７によって前記取付板１３に固定されている。

上記水平部２５からボルト２６までの距離は、親板１０
と子板１５とが最大に離れてもその間隙があまり大きく
ならないよう適宜の寸法に設定されている。また、第６
図に示すように側板部２４．２４と取付板１３が一体に
なっていてもよい。

以上のように構成された本実施例は、通常の重ね板ばね
装置と同様に、親板１０と子板１５，２０の長手方向中
間部が互いにセンタクランプなどを介して一体化されア
クスルハウジングなどに連結され、また両端の目玉部材
１１．１１は車体側の部材などに連結して使用される。

上記実施例によれば、目玉部材を取付けているボルト１
２．１２などが万一使用中に折れて目玉部材１１が親板
１０から分離したとしても、クリップ２３によって親板
１０と子板１５の端部の隙間が広がることが抑制される
。従って目玉部材１１が車体の前後方向に荷重を受ける
などして図示矢印Ｆ２方向に移動しようとしても、２番
巻き部１６の先端側部分１６ａによって目玉部材１１の
移動が阻止される。このため２番巻き部１６に目玉部材
１１が乗り上げることがなくなり、目玉部材１１の脱落
を確実に防止できるものである。

しかも上記のように２番巻き部１６への乗り上げを防止
できることから、２番巻き部１６に過大な荷重が加わら
ず、従って２番巻き部１６の折損も防ぐことができる。

加えて、この２番巻き部１６には補強板１７．１８が取
着されていて曲げ剛性と曲げ強度が高められているから
、２番巻き部１６の折損を防ぐ上で更に効果的である。

また、前述したように２番巻き部１６においては強化繊
維の含有率を他の部位よりも高めであるので、２番巻き
部１６を更に破損しにくいものにすることができる。

なおりリップ２３が無いと次のような問題を生じるので
、クリップ２３は必ず必要である。すなわち目玉部材１
１あるいはこれを固着しているボルト１２．１２が折損
した場合、目玉部材１１は親板１０に対し図示矢印Ｆ１
方向に移動可能となる。かつ上下荷重を受けると目玉部
材１１は図示矢印Ｆ２方向にも荷重を受け、親板１０と
子板１５との間隙Ｓが大となるため、目玉部材１１は更
にＦ１方向に移動し易くなる。この移動は本来２番巻き
部１６によって阻止されるべきものであるが、２番巻き
部１６がＦＲＰ製であると鋼製のものに比べて曲げ剛性
が小さく、かつ曲げ強さも低い。このためクリップ２３
が無い場合には２番巻き部１６の変形は更に増加し、目
玉部材１１が親板１０から分離し易くなる。そして最悪
の場合は味は非常に大きい。また補強板１７．１８を設
けることも、２番巻き部１６を破損から守る上で好結果
を招くことになる。

なお上記実施例では２番巻き部１６を１／４巻としてい
るが、巻き形状は１／２巻き、あるいは３／４巻きなど
種々に選択して実施できる。

また、補強板１７．１８は必ずしも必要ではないが、好
ましくは２番巻き部１６の引張応力側または圧縮応力側
の少なくとも一方、更に好ましくは少なくとも引張応力
側の面（図示上面側）に設けるのがよい。また、上記実
施例では１枚の親板ど２枚の子板を組合わせているが、
子板の数は１枚あるいは３枚以上であっても勿論差支え
ない。

また、クリップや目玉部材等の取付は構造についても本
発明の要旨を逸脱しない範囲で種々に変形して実施可能
である。

なお第３図は本発明の第２実施例を示すものであり、基
本的構成は第１実施例と同様であるが、この場合２番巻
き部を有する子板１５は、２番巻き部１６のみを金属に
よって別体に形成するとともに２番巻き部以外の部位は
ＦＲＰ製とし、これらを互いにボルトなどの連結具３０
．３０で連結するようにしている。

このような金属製の２番巻き部１６を採用すれば、曲げ
に対して更に強度が高くなり、また摩耗にも強くなる。

その他の構成と作用効果は第１実施例と実質的に共通な
ため説明は省略する。

また、第４図に示されるように、目玉部材１１の基部に
係止部３１．３１を突設し、これら係止部３１，３１を
クリップ２３の側板部２４．２４の縁部に引掛けること
によって、目玉部材１１の移動を更に効果的に防止する
ようにしてもよい。

前記したように本発明によれば、２番巻き部分を強化で
きることによって、目玉部を有する親板と２番巻き部を
有する子板もＦＲＰ！１１とすることが実用上可能とな
り、重ね板ばね装置の軽量化を推進する上で大きな効果
がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の重ね板ばね装置を示す正面図、第２図は
本発明の第１実施例を示す板ばね装置端部の正面図、第
３図は本発明の第２実施例を示す端部の正面図、第４図
は目玉部材の変形例を示す斜視図、第５図は補強板の変
形例を示す斜視図、第６図は取付板とクリップを一体化
した場合の斜視図である。１０・・・親板、１１・・・目玉部材、１５・・・子板
、１６・・・２番巻き部、１７．１８・・・補強板、２
３・・・クリップ。第５図第６図

Claims

【特許請求の範囲】

（１）ＦＲＰ製の親板と、この親板の端部に取着した金
属製目玉部材と、上記親板に重ねて設けられかつ端部に
上記目玉部材の方向に湾曲する２番巻き部を有したＦＲ
Ｐ製の子板と、上記目玉部材の取付部分に設けられて上
記親板と子板の端部が所定の間隔以上離れないように互
いの間隔を規制するクリップと、を具備したことを特徴
とするＦＲＰ製ね板ばね装置。
（２）上記２番巻き部の引張応力側または圧縮応力側の
少なくとも一方の面は補強板で補強されていることを特
徴とする特許請求の範囲第（１）項記載のＦＲＰ製ね板
ばね装置。
（３）上記２番巻き部における強化繊維の含有率を、２
番巻き部以外の部位の強化ｔａｗｔ含有率よりも大きく
したことを特徴とする特許請求の範囲第（１）項または
第（２）項に記載のＦＲＰ製ね板ばね装置。
（４）上記２番巻き部を有する子板は、２番巻き部を金
属製とし残りの部位をＦＲＰ製としたことを特徴とする
特許請求の範囲第（１）項記載のＦＲＰ製ね板ばね装置
。