JPS599378Y2 - テ−プレコ−ダのパネル表示装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はテープレコーダのパネル表示装置に係り、特に
、磁気テープのオートプレイおよびオートリワインドの
切り換え操作を円滑に行える如くしたものに関する。

第１図はパネル表示装置に於ける摘みに関連したスイッ
チおよびこのスイッチに依るテープレコーダの制御回路
を示し、１， ２． ３はテープレコーダに於ける
再生（駆動）回路、停止回路、巻戻し（駆動）回路であ
り、これらには各回路の作動を開始せしめるスイッチ４
， ５， ６が接続されている。

上記再生回路１および巻戻し回路３の出力側は比較回路
を構戒するＮＡＮＤゲート７，８のそれぞれーの入力端
子に接続され、このＮＡＮＤゲートの他の入力端子は、
テープレコーダをそれぞれ巻戻し動作から再生動作およ
び再生動作がら巻戻し動作に切り換えるスイッチ９の固
定接点１０，１１に接続されている。

１２はテープレコーダに通常の動作を行わしめる場合に
使用される固定接点、１３は電源端子１４との間にカウ
ンタスイッチ１５が接続された固定接点、１６はこの固
定接点１３に得られる電源電圧を各固定接点１０乃至１
２に供給する可動接片である。

また、上記ＮＡＮＤゲート７，８の出力側にはスイッチ
１７． １８がそれぞれ接続され、これらのスイッチの
それぞれ各二つの出力側が上記再生回路１および停止回
路２の入力側および巻戻し回路３および停止回路２の駆
動入力側に接続されている。

一方、１９， ２０は比較回路を構或するＮＡＮＤゲー
トで、それぞれのーの入力端子には上記再生回路１およ
び巻戻し回路３の出力側が接続され、他の入力端子には
磁気テープの終端検出回路２１が接続されている。

また、ＮＡＮＤゲー｝１９，２０の各出力端子にはスイ
ッチ２２． ２３が接続され、スイッチ２２の二つの出
力側は上記巻戻し回路３および停止回路２の入力側に、
スイッチ２３の出力側は上記再生回路１および停止回路
２の入力側に、それぞれ接続されている。

尚、上記スイッチ１７と２３およびスイッチ１８と２２
はそれぞれ電子的に連動する如くなり、テープレコーダ
のパネル上には各一個の操作摘み２４， ２５だけが第
２図に示す如く臨む様になっている。

上記スイッチ９は第２図に示す如く可動接片１６に連結
せる操作摘み２６を有し、その周辺にはオートプレイお
よびオートリワインドを指定する適当な表示が施されて
いる。

また、上記操作摘み２４． ２５の上面には、図示の如
き線表示２７， ２８が施され、この線表示とともに、
磁気テープの定速走行および巻戻し走行を意味する記号
２９． ３０がパネル上に表示されたループ状の閉環状
線３１内に連続する如く表わされている。

斯かる構或になるものに於いて、磁気テープの再生中に
巻戻し操作を行い、この巻戻しを自動的に停止せしめ或
いはこの巻戻しの終了に続いて連続的に再生動作を再開
せしめる場合には、上記パネル上の操作摘み２４． ２
５の線表示２７． ２８が上記ループ状の閉環状線３１
に一致する如く回動調整される（第２図の状態）。

この調整に依り、操作捕み２４に関連したスイッチ１７
． ２３はテープレコーダを巻戻し動作から再生動作に
連続する如く切り換え操作摘み２５は再生動作から巻戻
し動作に連続しうる如くそれぞれ切り換えられている。

そしてここで上記スイッチ９はテープレコーダが巻戻し
動作から再生動作または停止動作に入る様なモードとな
すために、可動接片１６が固定接点１０，１３に接続さ
れる様に切り換えられる。

又、例えば三桁のカウンタをｒｏ，ｏ，ｏＪとなし、上
記力ウンタスイッチ１５を閉或せしめておく。

続いて、再生スイッチ４を操作して再生動作を開始せし
める。

この再生スイッチ４は直ちに自動復帰するが、テープレ
コーダの再生モードが保持され、磁気テープ（図示しな
い）が第３図に示すＡ点から矢印ａ方向に移動するとと
もに、カウンタの数字は次々と繰り上げられる。

そして任意のＢ点にて上記巻戻しスイッチ６を操作し巻
戻し動作を行わしめると、上記巻戻し回路３の動作は直
ちに保持されるとともに、磁気テープは矢印ｂの方向に
巻戻しされる。

そしてカウンタがｒｏ，ｏ，ｏＪになるや否や、上記カ
ウンタスイッチ１５が閉或されて、上記端子１４から信
号電流が上記ＮＡＮＤゲート７の一方の入力端子に供給
され、このとき他方の入力端子には巻戻しモードの出力
信号が供給されているので、このＮＡＮＤゲート７はオ
ンとなり、上記の如く切り換えられたスイッチ１７を介
して、ＮＡＮＤゲート７の出力が再生回路１の入力側に
供給される。

斯くして、カウンタｒｏ， ｏ， ｏ，を表示する
点Ｃから、磁気テープが矢印Ｃ方向に再生走行し、その
まま磁気テープの終端のＤ点にまで及ぶ。

ここで磁気テープの終端検出回路２１が動作すると、再
生回路出力信号とともに終端検出信号がＮＡＮＤゲート
１９の各一の入力端子に供給され、その出力端子がらス
イッチ２２を経て巻戻し回路３に作動電流が入力され、
再び磁気テープが矢印ｄ方向に巻き戻される。

そして再度カウンタ表示がｒｏ， ｏ， ｏ，に戻
るや、再生モードが形威され、上記の如く点１３まで磁
気テープは矢印ｅ方向に再生走行し、斯かる動作が自動
的に繰り返される。

また、上記操作摘み２４を点線の様に切り換えた状態に
して、再生動作中に巻戻し用スイッチ６を閉じた場合に
は、その時点のＢ点がら磁気テープが矢印ｆ方向に巻き
戻されるが、上記スイッチ１７の出力側停止回路２に接
続されているので、カウンタが’ｏ， ｏ， ｏＪ
になるとＣ点にて直ちに自動的に停止せしめられる。

また更に、この場合に於いて、上記スイッチ９の可動接
片１６を固定接点１２． １３に接続している場合には
、テープレコーダは通常の動作が行われ、巻戻しスイッ
チ６の操作に依り、磁気テープはｇ方向の先端に向って
走行する。

ここで磁気テープが始端に至ったとき、再び始端検出回
路を用いて磁気テープを自動的に再生走行せしめること
も可能である。

次に、再生動作から巻戻し動作または停止動作を自動的
に行わしめる場合について説明する。

この場合には、先ず、上記スイッチ９の可動接片１６を
固定接点１１． １３に接続し、カウンタをｒｏ， ｏ
，０」としてスイッチ１５を閉或せしめる。

そして特に、再生動作から巻戻し動作に自動的に入る様
にするために、上記操作摘み２５は図示の如く設定し、
スイッチ１８． ２２の入力側を巻戻し回路３の入力側
に接続する様に切り換えておく。

ここで上記再生モード用スイッチ４を閉或すると、再生
回路の出力信号は上記ＮＡＮＤゲー｝８．１９の各一の
入力端子に供給され、且つ磁気テープはＨ点から矢印ｈ
方向に移動し、カウンタがｒｏ， ｏ， ｏｊセッ
トした位置まで繰り上げられて、磁気テープがそのｒｏ
， ｏ， ｏ．の表示位置に相当する点Ｉまで走行
せしめられる。

すると上記スイッチ１５が閉或され、上記端子１４に入
力された電流が上記ＮＡＮＤゲート８の他の入力端子に
供給され、その出力側に出力信号が得られ、これが上記
スイッチ１８を介して巻戻し回路３の入力側に供給され
る。

斯くして、第４図に示す如く、磁気テープの巻き戻しが
行われ、点■から矢印ｊの方向に磁気テープは高速で走
行する。

そして磁気テープがその始端に達するや、上記終端検出
の場合と同じく磁気テープの始端が検出され、その検出
出力が上記ＮＡＮＤゲート２０に供給され、その出力側
に電流を得て、スイッチ２３を介してこれを再生回路１
に供給し、磁気テープを再び再生走行甘しめうる。

そして斯かる動作を自動的に繰り返えさせうる。

一方、上記操作摘み２５を点線で示す如く回動し、上記
スイッチ１８， ２２の出力側をストップ回路側に接続
すると、再生動作中に上記カウンタが「０，０，Ｏ」と
なったとき、上記ＮＡＮＤゲート８に出力電流が得られ
、スイッチ１８の出力側が停止回路に接続されているの
で、再生動作はその時点で停止せしめられ、磁気テープ
の走行が停止する。

また、上記スイッチ９の可動接片１６を固定接点１２，
１３に接続した場合には、磁気テープの再生走行を開始
した点から、カウンタ表示に関係なくｋ方向に終端まで
定速走行することとなる。

尚、録音動作的には斯かる磁気テープの自動反転走行は
意味をなさないので、録音時には上記再生回路の動作を
停止せしめる様に、スイッチ等を介在せしめる必要があ
る。

ところで、上記摘み２４． ２５には既述の如く線表示
が２７． ２８施され、これらがループ状の閉環状線３
１に連続する如く設けられている。

そしてこの閉環状線３１内には上下に再生時の定速走行
および巻戻し走行を意味する矢印形の記号２９． ３０
が設けられている。

これらは再生時の定速走行から巻戻し走行および巻戻し
走行から定速走行にそれぞれ自動的に継続されることを
表示するとともに、上記反転動作を断って再生時の定速
走行を自動的に停止せしめる場合には、上記摘み２５を
矢印方向に回動する。

これに依り上記線表示２８は閉環状線３１と喰い違い、
既述の如く磁気テープはカウンタ表示した位置にて自動
的に停止する。

同様に、巻戻し走行を自動的に停止せしめる場合には、
上記摘み２４を矢印方向に回動すると、線表示２７は閉
環状線３１と喰い違い、既述の如く磁気テープは力ウン
タ表示したｒｏ，ｏ，ｏＪ位置にて自動的に停止する。

この場合に於いて、上記記号２９， ３０はそれぞれ再
生時の定速走行および巻戻し走行を意味するものとして
従来から広く認識されており、これらを閉ループ内に配
置することに依り、これらの動作が連続して行われるこ
とが表わされる。

そしてこの閉環状線３１内に二つの摘み２４， ２５を
何らモード表示することなく介在せしめても、上記摘み
２４． ２５をそれぞれ矢印方向に回動した場合には、
それぞれ再生時の定速走行と早巻戻しとの相互の連続走
行が遮断されることが表示され、上記線表示２７， ２
８と閉環状線３１とが喰い違かわずに一致したとき、上
記相互の連続動作が自動的に行われることが理解し易く
表示される。

即ち、摘み２４， ２５のモード表示として、磁気テー
プの巻き戻しから再生時の定速走行およびこの定速走行
から巻き戻しを自動的に切り換えることができる旨の表
示、および上記一の走行が自動的に停止せしめる表示を
、複雑で理解しにくい文字等を使って表示する欠点を取
り除き、従来から広く用いられている記号に依って、必
要なモード表示を分かり易く実施できるという利点があ
る。

第５図および第６図は本考案に於けるパネル表示装置の
他の実施例を示し、第５図は閉環状線３１内に二段切り
換え形スライドスイッチのスライド摘み３１，３２を図
示の如く介在し、このスライド摘み３１．３２に上記そ
れぞれ線表示３３， ３４， ３５， ３６を施したも
のである。

これに依れば、線表示３３． ３５を上記閉環状線３１
に一致せしめたとき、上記相互の磁気テープの自動継続
走行が行われ、線表示３４． ３６を閉環状線３１に喰
い違う様に移動せしめたとき、上記各走行モードから自
動的に停止せしめられる如くなる。

また、第６図は閉環状線３１内に２段切り換え形レバー
スイッチのレバー摘み３７． ３８を図示の如く介在し
、このレバー摘み３７，３８上にそれぞれ線表示３９，
４０， ４１， ４２を施したものである。

これに依れば、線表示３９， ４１を上記閉環状線３１
に一致せしめたとき、磁気テープの自動的切換に依る反
転走行が行われ、線表示４０， ４２の左方を閉環状線
３１に一致せしめたとき、上記各走行モードは自動的に
停止せしめられる如くなる。

この様に、本考案に依れば、磁気テープを再生走行から
自動的に巻き戻したり停止したりする切換スイッチの摘
みと、磁気テープを巻き戻しから自動的に再生走行させ
たり停止したりする切換スイッチの摘みと、これらの各
摘みに施した線表示と、再生走行および巻戻し走行の二
つの表示記号とともに自動反転動作を意味する閉環状線
を連続的にパネル上に表示したものとからなり、上記各
摘みを上記二つの表示記号間に各一ずつ配し、これらを
任意に移動操作して、上記線表示を閉環状線に一致せし
めたり喰い違わせたりすることに依り、再生走行および
巻戻し走行相互の自動連続動作の指定またはこれらの各
走行の自動停止動作の指定を任意に行える如くしたこと
に依り、複雑で理解し難い機能やモード表示を多数施こ
すことなく、パネル上の簡単な図形表示にて、テープレ
コーダのオートプレイおよびオートリワインド、それに
これらの停止の各モードの関係を容易且つ確実に認識す
ることができ、従って、テープレコーダの繰操作上の便
宜を著るしく改善することができる。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の説明に供するものであり第１図は本考案
に係るパネル表示装置をもったテープレコーダの要部の
回路図、第２図は同じくパネル表示部分の要部の正面図
、第３図および第４図は磁気テープの自動反転動作を説
明する説明図、第５図および第６図はパネル表示装置の
他の実施例を示すパネル要部の正面図である。 ２４， ２５， ３１， ３２， ３７， ３８・・・
・・・摘み、２７， ２８， ３３乃至３６， ３８乃
至４２・・・・・・線表示、２９， ３０・・・・・・
表示記号、３１・・・・・・閉環状線。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 磁気テープを再生走行から自動的に巻き戻したり停止し
   たりする切換スイッチの摘みと、磁気テープを巻き戻し
   から自動的に再生走行させたり停止したりする切換スイ
   ッチの摘みと、これらの各摘みに施した線表示と、再生
   走行および巻戻し走行の二つの表示記号とともに自動反
   転動作を意味する閉環状線を連続的にパネル上に表示し
   たものとからなり、上記各摘みを上記二つの表示記号間
   に各一つずつ配し、これらを任意に移動操作して、上記
   線表示を閉環状線に一致せしめたり喰い違わせたりする
   ことに依り、再生走行および巻戻し走行相互の自動連続
   動作の指定またはこれらの各走行の自動停止動作の指定
   を任意に行える如くしたテープレコーダのパネル表示装
   置。