JPS5967018A - ポリエステルフイルムの製造法 - Google Patents

ポリエステルフイルムの製造法

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JPS5967018A
JPS5967018A JP17597582A JP17597582A JPS5967018A JP S5967018 A JPS5967018 A JP S5967018A JP 17597582 A JP17597582 A JP 17597582A JP 17597582 A JP17597582 A JP 17597582A JP S5967018 A JPS5967018 A JP S5967018A
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stretching
stage
polyester
stretched
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JP17597582A
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Shigeo Uchiumi
滋夫 内海
Takeo Kanezaki
兼崎 建夫
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Diafoil Co Ltd
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Diafoil Co Ltd
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08JWORKING-UP; GENERAL PROCESSES OF COMPOUNDING; AFTER-TREATMENT NOT COVERED BY SUBCLASSES C08B, C08C, C08F, C08G or C08H
    • C08J5/00Manufacture of articles or shaped materials containing macromolecular substances
    • C08J5/18Manufacture of films or sheets
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08JWORKING-UP; GENERAL PROCESSES OF COMPOUNDING; AFTER-TREATMENT NOT COVERED BY SUBCLASSES C08B, C08C, C08F, C08G or C08H
    • C08J2367/00Characterised by the use of polyesters obtained by reactions forming a carboxylic ester link in the main chain; Derivatives of such polymers
    • C08J2367/02Polyesters derived from dicarboxylic acids and dihydroxy compounds

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
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  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Polymers & Plastics (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、ビデオ用磁気テープ、磁気ビデオディスク、
フロッピーディスク等、磁気記録材料用途に好適なポリ
エステルフィルムに関する。
詳しくは、従来より格段に%Hイ、”、i気特性に優れ
た。
またはより〒・話密度記録の可能な磁気記録体を与える
ポリエステルフィルムにβ−1する。
近年、磁気記録体の記録密度の向上は目覚ましいが、今
後更により高密度記録化をはかる事か熱望されている。
現在、その方法として、例えば基体フィルム上に金属薄
1支層を形成するいわゆる蒸着型磁気記録媒体を用いろ
ことが最も有望視されている。
このような高密度記録型の磁気記録媒体は、記録密度が
高(なる程、磁性層の膜厚2薄くする必要があり、そf
Lに伴って基体フィルムの表面の改質も必俄となってく
る。
従来の磁気テープと同様、これらの磁気記録体において
も、その耐熱性が良いこと、機械的強度、耐候性が優れ
ていること、比較的安価であることなどから、通常、二
軸延伸かつ熱固定されたポリエチレンテレフタレートフ
ィルムが基体フィルムとして期待されているか、実際に
適用する場合には、種々の問題点が存在する。
その一つは磁気テープの磁性層の膜厚が薄くなると、基
体フィルム表面の凹凸が従来以−1−に磁性層表面の凹
凸に反映することである。そして磁性層表面の凹凸は、
磁気記録体の性能つまりは、電磁気特性(例えば出力、
エンベロープ、5lIJ比、ドロップアウト等)に直接
反映する。
この為、基体フィルムのポリエチレンテレフタレートの
表面は、電磁気特性の出力、5ell比等を向上させろ
ためには、出来ろたけ平坦であることが必要であるのに
対して、磁性面と磁気ヘッドとの走行性を維持するため
には、ある程度以上の[IJ凸がなければならない。つ
まり、一方で突起の高さを低下させることによる平坦性
を、他方で突起の付与による磁性面の易滑性、という二
律排反の特性を要求される訳である。
また出力を一定にするためには、フィルム表面突起は、
その高さ及び分布が均一で、かつ出来るだけ高密度に存
在させろ必要がある。更にドロップアウトは画質を顕著
に低下させるため、ドロップアウトを防ぐことも磁気テ
ープの性能を維持するだめの必須の条件である。ドロッ
プアウトを生じろ原因のひとつは、表面の突起中に粗大
異物による突起が存在ずろため、または磁性層とヘッド
との走行性不良のだめスティックスリップか生じ、磁性
層に傷やしわが入ることなどのためである。またπ体フ
ィルムの耐摩耗性が悪いため、非磁性面がガイドロール
等との除振でけずられ、そのけずれ粉が磁性層表面に付
着して磁性層表面と、磁気ヘッドとの間でスペーシング
ロスが生じることもドロップアウトの原因としてあげら
れる。以上より、基体フィルムとしては、平坦易滑であ
ると共に、突起中に粗大異物がな(、しかもガイドピン
等との耐摩耗性に優れたものでなければならない。
一方、ポリエステルフィルムは磁気テープとして使用さ
れる段階ばかりでな(、その製造時の製膜工程、磁気記
録体製造工程の各段階で、種々の条件を満たさなけわば
ならない。そのひとつとしては、各工程での定行性が良
いことが必要である。つまりポリエステル基体フィルム
の走行性が悪いと、フィルムに傷やしわを生じ、製品と
しての価値を失うからである。また磁気記録体製造工程
でも耐摩耗性は要求される。このように基体フィルムに
要求される項目は多岐にわたる。確かに今日までも犬な
り小なり磁気テープにおいて、これらの要求は存在して
きたわけであるが、特に現在取り薄められている更に高
級タイプの磁気テープ、篩冨度化された磁気テープを作
る際には、これまでと比較にならない程の過酷な要求下
に聞かれている。しかもこれらの特性は、すべて満足す
ることが必要であって、どれかひとつでも悪いものがあ
れば、な要−謂が々されているわけである。
このような要求特性にかなうポリエチレンテレフタレー
トフィルムの製造法として、今日までいろいろな方法が
試みられてきたが、未だに満足のゆく方法は見出されて
いない。というのも、ある要求特性を満足させようとす
ると他の!P1性が犠牲になるためである。
例えば、従来、ポリエステル基本フィルムに走行性、即
ち滑り性を付与するためには、外部添加粒子又は内部析
出粒子を含有させる方法が採られてきた。このうち外部
添加粒子を含有させる方法では、粒子の数を増しさえす
れば突起密度を太き(出来る点では有利であるが、均一
な微細粒子を粗大粒子なしに作ることは非常に困難であ
Z)。つまり最初に原料として手に入る粗粉を目的の微
細粒子にするためには、粉砕・分級の工程を必要とし、
かつ完全に均一な粒径の微粉を作ることは困難である。
また粒径を小さくしてゆくと、分散性不良による凝集し
た二次粒子を作り易くなり、粗大異物の原因となる。
これらの粗大異物は製膜時にフィルターを強化しである
程度除くことは出来るものの、その際にはフィルターラ
イフが極端に低下し、生産性を落してしまう。一方、た
とえ粒子の粉砕・分級により均一な粒径の微粉が得られ
たとしても、フィルム表面の突起個数を高密度にした際
、突起が重なりなく完全に同一の旨さで分布するように
することは困難である。このようなフィルム表面の突起
は、はとんどが無機粒子またはそれに類したものである
ため、ポリマーとのなじみが悪(、延伸時に粒子のまわ
りにボイドを形成するなどのため、耐摩耗性が悪化し、
ドロップアウトの原因となるなど種々の不都合を生じる
一方、内部析出粒子法で(・言重合時に粒子を析出させ
る。その際添加する触媒・添加剤等の量・種類で、析出
する粒子の粒径、粒子量、粒子組成等を制御するわけで
あるが、それらを独立に制御することはできない。例え
ば粒子はを増せば、粒子径が大きくなりすぎたり、逆に
均一な微細粒子を作ろうとすると、粒子量が減少したり
で、すべての性質を満足する榮件は未だ見い出されてい
ない。
まだ、上記のような粒子によるフィルム表面への突起の
付与とは異なり、フィルム表面の結晶化により表面に突
起を形成する方法も知られている。
例えばそのひとつとして、未延伸フィルムを溶剤、蒸気
等で結晶化し、たのち延伸する方法が従来より提案され
ている。しかし、この方法で−は結晶化した未延伸フィ
ルムを延伸するため、延伸工程で延伸斑が発生し易く、
フィルムの厚み斑が高くなり、また延伸時に破断が起り
易いというように延伸性が悪いという欠点がある。
さらに溶剤、蒸気で結晶化させた場合には、粒子の大き
さが割合大きく、その密度も低く、均一に付与するのも
困詐で平坦易滑なフィルム用途には向いていない。しか
も工程内でこの処理を行なおうとすれば、溶剤処理等を
行なうだめの装置を延伸前のフィルム製造工程に組み込
む必要があり、生産性を低下させると共にコストの上昇
を招くとか有機溶剤の処理の問題など種々の欠点を有す
る。
それらを改良するために、非晶質の未延伸フィルムを結
晶化誘導期間内で熱処理して、未延伸状態では結晶を形
成させず、その後の延伸工程で結晶化させる方法も知ら
れている(特開昭30−7+&7f)。しかしこの場合
には、延伸斑、破断の改良は大幅に行なわれるが、熱処
理のため例えば/20−/30℃前稜の高温に数秒以上
ロールと接触させろ必要がある。未延伸の非晶質フィル
ムをこのような高温ロールに接触させることは、粘着〆
及びそれに伴う傷、粘着斑等をひき起こしやすく、磁気
テープとしてのフィルム特性を摺う危険性がある。
不発明は上記の如き欠点の改良されたフィルム表面の結
晶化処理により、表面が平坦でしかも走行性のよいポリ
エステルフィルムを製造する方法を提供するものである
本発明によれば、不溶性粒子を多くとも0.10重[%
しか含まないポリエステルを、溶融押出しして非晶質の
未延伸フィルムとし、これを延伸方向に複屈折率が/!
×/Q−3〜30X10”となるまで−軸方向に第1段
延伸し、これを結晶化度が2〜lよ%となるように第1
段延伸よりも高温で熱処理したのち前と同一方向にその
複屈折率がl0x10−3以上となるまで第2段延伸し
、次いで前と1a角方向に延伸したのち熱固定すること
により表面特性のすぐれた二軸延伸ポリエステルフィル
ムを製造することができる。
不発明についてさらに詳細に説明すると、本発明にいう
ポリエステルとは、プレフタル酸、ナフタレンーコ、乙
−ジカルボン酵等のごとぎ芳香族ジカルボン酸と、エチ
1/ングリコーノペジエチレングリコール、デトラメチ
レングリコール、ネオペンチルグリコール等のごとき脂
肪族グリコールとな重縮合させて得ることのできるポリ
マーである。該ポリマーの代表的なものとシテは、ポリ
エチレンテレフタレートやポリエチレン−,2,6−ナ
ツタし/ンジカルポキシレート等が例示されろ。また該
ポリマーは、ホモポリマー以外に結晶性を低下させない
程度、つまりlOモル係以下の他の芳香族及び脂肪族の
ジカルボン酸、ジオール等を共重合してもよい。特にポ
リアルキレングリコールの高分子量のものを少量共重合
することは、結晶化を促進し好適である。また、他の重
合体、例えばポリアミド、ポリオレフィン、ポリカーボ
ネート等をIQ重量係以下の量で混合することも可能で
ある。しかし、混合により結晶性が大ぎく低下したり、
得られろフィルムの表面粗度が犬きくなり過ぎないよう
にしなければならない。
本発明方法で用いるポリエステルとして好ましいのは、
ポリエチレンテレフタレート、特にその9jモル袈以上
がエチレンテレフタレート単位から成るポリエチレンテ
レフタレートである。
本発明方法ではフィルムの表面の結晶化によりフィルム
の表面特性を改質するので、原料のポリエステル中には
フィルム表面に凹凸を与えるだめの不溶性粒子を含んで
いる必要はない。
むしろ不溶性粒子を実質的に含まないか、または含んで
も極く少量であるポリエステルを原料とするときに、本
発明の効果はより顕著に発揮される。従って本発明方法
では不溶性粒子を実質的に含まないポリエステルを原料
とするのが好ましく、また不溶性粒子を含む場合には、
その量は0.10重量係以下、好ましくは0.07重量
係以下でなければならない。さらに不溶性粒子は、その
中に粗大なものが実質的に混在していてはならない。粗
大な粒子は、仮にそれが微量であっても、フィルム表面
に突出して、表面の均一性を害し、また磁気テープとし
たとぎに゛ドロップアウト等の原因となる。従って原料
のポリエステル中の不溶性粒子は微細々ものでなければ
ならず、フィルムとしたのちに光学顕微鏡で観察した場
合に最大径が78以上の粒子が実質的に観察されないの
が好ましい。不溶性粒子を含むポリエステルとして好ま
しいのは、ポリエステルの製造工程において析出した微
細な不溶性粒子のみを含むものである。
本発明方法では、上述の如きポリエステルを常法により
押出機より溶融押出しして固化させ、非晶質の未延伸フ
ィルムとする。この際、いわゆる静電密着法、すなわち
溶融状態のフィルムに帯電させて冷却ロールに留着させ
ろ方法を採用するのが好ましい。なお、ポリエステルの
溶融時の比抵抗が大きいと静笛、密着法を良好に適用し
がたいので、溶融時の比抵抗がj X / O”以下の
ポリエステルを用いるのが好ましい。
未延伸フィルムは先ず一方向、通常は縦方向に延伸(第
7段延伸)する。この延伸は、延伸方向の複屈折率が1
6×IQ−3〜30 X / Q −3となるように行
なうことが必要である。第1段延伸でこの範囲の複屈折
率となるようにフィルムに配向を生起させておくことに
より、次の熱処理工程で高温のロールと接触させてもフ
ィルムがロールに粘着しない。また、結晶化がすみやか
に進行し、かつ理由は明らかでないが最終的に優れた表
面特性を有する二軸延伸フィルムを与える。筆/延伸は
通常go−ios℃、好ましくはgO〜り5℃で行なう
。未延伸フィルムはロールに粘着しやすいので、ロール
の材質にもよるが第1段延伸は比較的低い温度で行なう
のが安全である。
第7段延伸を経たフィルムは、次いで第7段延伸よりも
高温で熱処理して、結晶化度がλ〜ノ!係、好ましくは
5〜10%となるように結晶化を進行させる。結晶化度
が小さすぎると最終的に得られるフィルムの表面特性が
劣るし、逆に結晶化が進みすぎると後続する延伸が困難
となる。熱処理に際しては結晶化と同時に複屈折率が5
%以上低下するように配向を緩和させるのが好ましい。
これにより第2段の延伸か容易となり、第2段の延伸倍
率を高めることができる。好ましくは複屈折率が70%
以上低下するように配向を緩和させる。熱処理はり0〜
/夕O℃、好ましくはりt−i、zo℃で行なわれ、そ
の手段としてはフィルムを加熱ロールと接触させるか又
は赤外線ヒーターで加熱するのが好ましい。
熱処理を経たフィルムは、第7段延伸と同じ方向に延伸
(第2段延伸)し、次いでこれと直角方向に延伸したの
ち熱固定して、二軸延伸フィルムとする。第2段延伸は
、延伸方向の複屈折率がどOX / 0−3以上となる
まで行なう。延伸温度は通常100〜/2J’C1好ま
しくはioo〜iiz℃であり、延伸倍率は通常i、3
−〜3.0、好ましくばi3−λ、jである。一般に高
温、高倍率はど表面結晶化による突起が生成しやすい。
第2段延伸を経たフィルムは、次いで第一段延伸と直角
方向に延伸する。この延伸も通常ioo〜/60℃、好
ましくは/ 、20− / 4tO℃で、通常λ、j−
グ、j倍、好ましくは3.0〜≠、0倍の延伸倍率とな
るように行なわれろ。
上記により二軸延伸したフィルムは、常法により熱固定
して二軸延伸ポリエステルフィルムとする。熱固定は通
常/Il′θ〜241!℃で行なわれ、これによりフィ
ルムの延伸歪が除去され、かつ結晶化が進行する。
本発明方法によれば、不溶性粒子を実質的にないしは殆
んど含まないポリエステルから平坦易滑なフィルムを容
易に製造することができる。
しかもフィルムの突起はポリエステルそのものにより形
成されているので、フィルムの耐摩耗性は極めて優れて
いる。
本発明方法により得られる二軸延伸ポリエステルフィル
ムは、通常、その表面の平均突起高さが0.0/jμ以
下であり、磁気記録体用のベースフィルムとして好適で
ある。例えば比較的平均突起高さが大きいものは、純鉄
や合金粉末を用いた塗布型の高密度記録用のベースフィ
ルムに好適であり、平均突起高さが小さいもの特にo、
oorμ以下のものは、蒸着型の高密度記録用のベース
フィルムに好適である。蒸着にょ勺磁性層の形成方法と
しては、例えば、真空蒸着、スパッタリング、イオンブ
レーティングなどによる方法が好ましい。また強磁性金
属材料とし−Cは、鉄、コバルト、ニッケル又はこれら
の仕金が好適に用いられる。
これら磁気記録層を設けた製品としては、磁気テープ、
フロッピーディスク、ビデオディスク等が挙げられる。
以下、本明細書で用いた各物性値の測定法を説明する。
(1)ポリエステル中の不溶性粒子量 ポリエステル100gに0−クロルフェノール/、Ql
を加え、120℃で3時間加熱する。次いでペックマン
社製の超遠心機L3−50を用い、3o、ooorpi
n  でグ0分間遠心分離を行い、得られた粒子をio
o℃で真空乾燥する。該粒子を走金型差動熱量計にて測
定した時、ポリマーに相当する融解ピークが認められる
場合には、該粒子に0−クロルフェノールを加え加熱冷
却後再び遠心分離操作を行う。融解ピークが認められな
くなった時読粒子をポリエステル中の不溶性粒子量とす
る。通常、遠心分離操作は2回で足りる。
(2)耐摩耗性 のa質りロム固定ピンに付着した摩耗量を目視評価した
。なおフィルム速度は1OrnA上とし、張力は約、z
oog  θ=lJO” とした。
(3)摩お笠係数 ASTM−D1g94tにより、フィルムの摩擦係数(
動/静)を測定した。
(4)結晶化度 四塩化IA素とノルマルへブタンの混合溶剤の密度勾配
置、7を用いて−ij”Cでフィルムの密度(ρ)を測
定し、次式により算出した。
ここに/33jおよび/4t4Z jは、それぞね完全
に非晶質のポリエステルおよび完全に結晶化したポリエ
ステルの密度である。
(5)平均突起篩さ 小板研究所■製EiT−10型薄膜段差測定器を用い、
縦倍率!O万倍、横倍¥、200倍、針圧2 / yi
pで断面曲線をかかせ5.Tl5−BOAO/ に準じ
て平均突起高さくRa)を求めた。
(6)複屈折率(Δn) カールツアイス社製偏光顕微鏡により、リターデーショ
ンを沖1足し、次式により複屈折率(Δn)を求めた。
Δ n  =  − α 俳し R=リターデーション d:フイルム厚さ 実施例1 ジメチルテレフタレート700部(重量部、以下におい
ても部は重量部で、ある)、エチレンクリコール60部
及び酢酸カルシウムの一水塩0.09部部を反応器にと
り、エステル交換反応を行った。内温がiso℃に達し
た点を反応開始時として2時間後200℃に昇温し、更
に2時間後230℃とした。
エステル交換反応終了彼、エチルアシッドホスフェート
0106り部、三酸化アンチ七ンo、o4t一部を加え
、常法に従がい重縮合反応を行った。即ち反応温度は1
反応開始時の、230℃より徐々に昇温して最終的に2
1!’Cとし、一方、圧力は徐々に減じて最終的に0.
 、r HHgとした。り、5時間後反応を停止し、系
内な復圧したのち、ポリマーを抜き出しチップとした。
このチップのチンプヘーズを測定したところ、2%であ
った。また、不溶性粒子の含有針は0.02重量%であ
った。
このチップを160℃で10時間真空乾燥したのちλり
0℃で溶融し、Tダイから押出して急冷し、未延伸フィ
ルムを得た。
この未延伸フィルムをga図に示す縦延伸装置で延伸し
、得られたフィルムを次いで横延伸し、さらに熱固定し
て二軸延伸ポリエステルフィルムを得た。処理条件は下
記の通りである。
工 程  温度c℃)   延伸倍率  複屈折率  
結晶化度(%)第7段延伸   、!’4’     
/、1     ノ!×10−3熱処理 /10  /
、03  //x10勺 2j第コ段延伸  / / 
0   .2./    /QQ×IQ−3横延伸 /
30 3.を 熱固定 2.20 なお、第1段延伸は実質的に一ロールj、j′と乙との
間で、熱処理はロール7、ざで、第2段延伸はロールタ
、り′とlOとの間で行なった。
得られた二軸延伸ポリエステルフィルムの物性を表/に
示す。
比較例ノ 実施例1の方法において、ロール7.8′を室温として
フィルムを延伸および熱処理することなく通過させ、第
2段延伸の延伸倍率を1.2倍として複屈折率が/ 0
0 X / 0−jになるようにした以外は、実施例ノ
と同様にして二軸延伸ポリニスデルフィルムを得た。こ
のものの物性を表1に示す、 実施例λ 処理条件を下記のように変更した以外は、実施例1と同
様にして二軸延伸ポリエステルフィルムを得た3、この
フィルムの物性を表1に示す。
工 程  温度(’C)  延伸倍幕  複屈折率 結
晶化度(9第7段延伸   9u    :t3  .
2s×1o−3熱処理 / / 0  /、 0.2 
.2.2X10−”  10第λ段延伸  )10  
  /、タ   100xl□−4横延伸 /30 3
.を 熱固定 2λO 比較例λ 実施例1の方法において、第2段延伸および熱処理を省
略して、7段で縦延伸したのち横延伸および熱固定して
二軸延伸ポリエステル7・イルムを得た。縦延伸は16
℃、延伸倍率J、A倍で行ない、横延伸は10!℃、延
伸倍率3.3@で行ない、熱固定は2.20℃で行なっ
た。A1従延伸後の複屈折率はlOg×l0−3であっ
た。このフィルムの物性を表1に示す。
比較例3 実施例1の方法において、処理条件を下記のように変更
した以外は、実施例1と同様にして二軸延伸ポリエステ
ルフィルムを得た。このフ、) イルムの物性を表/に
示す。
工 程    温度(℃)   延伸@率第1段延伸 
   / J O/、 0 /第、2[丈延II   
       y o          3.b横延
伸  100   jり 熱固定  +2+20 〔第7段延伸をロール3〜gで行ない、第2段延伸をロ
ールタ、り′とIQとの間で行ない、熱処理を省略〕 表  7 これらの結果を要約すると次の通りである。
比較例2に比べて実施例1..2及び比較例3は平均突
起高さがほとんど高くなっていないにもかかわらず、摩
擦係数が低下している点で良好である。これらの表面に
は非常に微細な凹凸が観察された。しかるに比較例3で
は、粘着による表面欠陥が多く磁気テープとしては使用
に耐えない。一方比較例ノでは、最終縦延伸前の結晶化
度が低いため易滑化の効果が現われない。
また本発明に従えば、フィルム品質を同等以上のレベル
に保った複ま、認合延伸倍率が高められるので、未延伸
フィルムの押出し速度が同じにしても、生産性を亮める
ことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はフィルムの耐摩耗性の4111定に用いたフィ
ルムの走行系の説明図である。 第2図はフィルムの縦延伸装置である。戸、j′、り1
% 72/および/ 、 /λはロールであり、13は
ヒーターである。 %肝出独人 ダイアホイル株式会社 代理人 弁理士 長谷用 ほか1名

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 (1)不溶性粒子を多くとも0,10重14%しか含ま
    ないポリエステルを、溶融押出しして非晶質の未延伸フ
    ィルムとし、これを延伸方向の複屈折率が/!X10−
    3〜30X10−3となるまで一軸方向に第7段延伸し
    、これを結晶化度が2〜13%となるように第1段延伸
    よりも高温で熱処理したのち前と同一方向にその複屈折
    率がl0X10−3以上と々るまで第2段延伸し、次い
    で前と直角方向に延伸したのち熱固定することを特徴と
    する二軸延伸ポリエステルフィルムの製造法。 (2、特許請求の範囲第1項記載の方法において、ポリ
    エステルの不溶性粒子の含有量が多くとも0.07重量
    饅であることを特徴とする方法。 (3)特許請求の範囲第1項または第2項記載の方法に
    おいて、ポリエステル中の不溶性粒子がポリエステルの
    製造工程において生成したもののみから成ることを特徴
    とする方法。 (4)特許請求の範囲第1項ないし第3項のいずれかに
    記載の方法において、i/段延伸後の熱処理を結晶化度
    がj−19%となるように行なうことを特徴とする方法
    。 (5)特許請求の範囲第1項ないし第7項のいずれかに
    記載の方法において、第1段延伸なに0〜/ 0!’C
    で行なうことを特徴とする方法。 (6)特許請求の範囲第1項ないし第5項のいずれかに
    記載の方法において、第7段延伸後の熱処理を20−1
    !θ℃で行なうことを特徴とする方法。 (7)特許請求の範囲第1項ないし第2項のいずれかに
    記載の方法において、第2段延伸をtoo−1,2j℃
    で行なうことを特徴とする方法。 (8)特許請求の範囲第1項ないし第7項のいずれかに
    記載の方法において、熱固定をlざO〜21!!’Cで
    行なうことを特徴とする方法。
JP17597582A 1982-10-06 1982-10-06 ポリエステルフイルムの製造法 Pending JPS5967018A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4867937A (en) * 1987-02-17 1989-09-19 Minnesota Mining And Manufacturing Company Process for producing high modulus film

Citations (2)

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JPS50122573A (ja) * 1974-03-14 1975-09-26
JPS5878729A (ja) * 1981-11-04 1983-05-12 Diafoil Co Ltd 二軸延伸ポリエステルフイルムの製造方法

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