JPS59650A - ワイヤ−ロ−プの電磁探傷装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （発明の対象］ 本発明はワイヤーロープの電磁探傷装置に係り、特にエ
レベータ−のワイヤーロープなどの損傷全連続的に検出
するのに好適なワイヤーロープの電磁探傷装置に関する
ものである。

（従来技術） 一般にケーブルカーやエレベータ−に用いられるワイヤ
ーロープは、ロープを構成する索線が長期使用のうちに
断線したり、局部的に摩耗したりして次第にロープの残
存強度が低下してゆくので、定期的にロープの点検を行
い、事故が発生する前にロープを交換するようにしてい
る。このようなロープの点検は目視によるものがほとん
どであったが、最近磁気を利用して損傷の有無を検査す
る方法も一部で実施されるようになってきた。

しかし、この磁気による損傷検出法は検出感度が低かっ
たり、ま友雑音の混入が大きいなどの問題があり、どう
しても十分なる検出精度を得ることは困難であった。

（発明の目的） 本発明は上記の点に鑑みなされ友もので、その目的とす
るところは、検出精度の高いワイヤーロープの電磁探傷
装置全提供することにある。

（発明の要点） 本発明は上記目的音達成するために、長手方向に走行゛
するワイヤーロープに対向する第１の磁極と第２の磁極
の中間に偶数個の検出鉄心を位置せしめて前記ワイヤロ
ープに夫々対向させると共に、これら各磁極及び各検出
鉄心全共通の継鉄で磁気的に接続し、かつ前記各検出鉄
心に夫々検出コイル全巻装したもので、しかも各検出コ
イルの接続は逆並列接続として前記ロープの揺動ノイズ
を相殺し、損傷信号のみを検出するようにしたものであ
る。

（実施例） 以下本発明の一実施例全編１図乃至第３図について説明
する。ここに示す実施例はエレベータ−のワイヤーロー
プの損傷を検出するためのもので、エレベータ−０乗か
と１はワイヤーロープ２によって吊られ、このワイヤー
ロープ２の他端は駆動鋼車４Ａ及び従動鋼車４Ｂに巻掛
けられて釣合おもり３が接続されている。このようなワ
イヤーロープ２の損傷を検出するために、電磁探傷装置
５が該ワイヤーロープ２に対向して設置される。

この電磁探傷装置５は、ワイヤーロープ２に対向して磁
極６Ａ、６Ｂｔ−配置し、この二つの磁極６Ａ、６Ｂの
中間位置において二つの検出鉄心７Ａ、７Ｂｋ前記ワイ
ヤーローブ２に対向して配置している。前記磁極６Ａ、
６１Ｊはその極性を異にしており、両磁極は大々共通の
継鉄９を有する磁極鉄心８Ａ、８Ｂと前記継鉄９に巻装
した励磁コイルＩＯＡ、ＩＯＢとにより構成されている
。

一方、中間位置に設は九二つの検出鉄心７Ａ。

７１３は反ワイヤーロープ側で一体となって前記継鉄９
に接続されている。各鉄心７Ａ、７Ｂはま友検出コイル
１１Ａ、ＩＩＩＪが巻装され、各コイルは逆並列接続さ
れたうえで図示しない信号増巾器を介して記録針や警報
器などの表示装置に接続されている。また、前記各励磁
コイルＩＯＡ、ＩＯＢは図示しない電源スィッチを介し
て電源に接続されている。

尚、各磁極６Ａ、６Ｂ及び各検出鉄心７Ａ。

７Ｂのワイヤーロープ２との対向面は、前記ワイヤーロ
ープ２との対向面積を大きくして磁気抵抗を少なくする
ために、０字状溝１２’（ｉ−形成している。

このように構成された電磁探傷装置５の各励磁コイル１
０Ａ、１０Ｂｔ励磁し、ワイヤーロープ２をその長手方
向に移動させる。もし、ワイヤーロープ２に損傷があれ
ば検出コイルＩＩＡ、ＩＩＢがその信号を検出し、゛損
傷の有無を確認することができる。説明の都合上、磁極
６Ａｔ−Ｎ磁極、磁極６ＢＱ８磁極となるように励磁コ
イル１０Ａ。

１０Ｂ’＝！ｒ励磁すると、磁末はＮ磁極６Ａからロー
プ２内を通り、反対側のＳ磁極６Ｂに至ると共に、Ｓ磁
極６Ｂから継鉄９を通ってＮ磁極６Ａに至る。

このような磁末の流れの中における損傷の検出を第４図
について説明する。まず、第２図において、無傷のロー
プ２がＦ矢印方向（紙面左から右）へ移動している場合
には、上述の通りの回路を磁末φ０が流れているだけで
あり、検出コイル１１Ａ。

１１Ｂには同等電圧ヲ訪起しない。次に第４図のように
、ロープ２の損傷部２Ｐが０位置からＰ位置に移動した
時、ロープ２９両磁極、継鉄全通る前記磁末φＧのほか
に、損傷部２ＰにはＮ磁極による漏洩磁末φ、Ｎと、Ｓ
磁極による―洩磁末φ、ｌｌが発生する。この漏洩磁末
はＰ位置に近い検出鉄心７Ａを通ってＮ磁極、Ｓ磁極に
戻るが、その時検出コイルＩＩＡに信号電圧が誘起され
る。

ローブ２の移動により損傷部２ＰがＰ位置からＱ位置に
移ると、こんどは前記漏洩磁末は検出鉄心７Ｂｔ−通る
ので検出コイルＩＩＢに信号電圧が誘起される。ところ
で、第４図（ａ）は損傷部２Ｐの移動に対しての磁末の
変化を示し、第４図（ｂ）　、　（Ｃ）は夫々検出コイ
ルＩＩＡ、ＩＩＢが検出した信号電圧を示す。そして実
際には前記検出コイル１１Ａ。

１１Ｂが逆並列接続されているので、その合成電圧は第
４図（ｄ）に示すようになり、ノイズの少ない波形が得
られる。即ち、第３図に示すようなＵ字状溝１２をロー
ブ２が通過する際、ローブ２の表面の撚ｐ山による凹凸
によって第４図（ｅ）の拡大図のような揺動ノイズＡ、
Ａ’が雨検出コイルで検出されるが、例えば検出コイル
１１Ａ’に正方向の波形とすると、検出コイルＩＩＢは
逆並列接続の九め負の方向の波形となり、その合成電圧
の波形は上記第４図（ｄ）のように揺動ノイズＡ、Ａ’
が相互打消合うため低ノイズの信号波形が得られ、損傷
信号電圧Ｐ、Ｐ’だけが検出鉄心７Ａ、７Ｂに相当する
位置に互いに逆転された波形として現われる。

第５図はロープ２に一つの損傷部２Ｐ１と複数の損傷部
２　Ｐ　２がある場合、上記実施例の電磁探傷装置５に
より実際に測定し之結果を記録紙１３に記録したもので
、これによると夫々損傷の数と同じ数の損傷記録波形Ｐ
　１　＋　Ｐ　２が記録されるので、３ｊＸ傷位置と数
を藺単に知ることができる。

ところで前記実施例は測定するロープ径が共通なエレベ
ータ−以外の測定は不可能であるが、このような場合に
は各鉄心のＵ字状１４１２部分のみロープ径に合ったも
のに交換できるように構成しておけば、一台の電磁探傷
装置によシ各種径のロープの損傷測定を行うことができ
る。また、複数本のロープ全同時に測定する場合にも、
ロープ数に応じたＵ字状溝金偏えた鉄心先端部金各鉄心
に着脱できるように構成しておけばよい。即ち、各鉄心
端に測定ロープの条件（径９本数、ローブ間隔等］に合
つ九対向部を着脱自在に取付けるようにするのである。

尚、帥記各鉄心７Ａ、７Ｂ、８Ａ、８Ｂと継鉄９とは別
体に形成して最終的に一体化するようにしてもよく、ま
九最初からＥ字状鉄心で形成してもよい。一方、両磁極
６Ａ、６Ｂは鉄心と励磁コイルとよりなるが、これｔ永
久磁石に置換して用いることも可能である。このほか、
前記実施例はエレベータ−のロープの損傷検出について
説明シ友が、ワイヤーロープであればすべて測定できる
のでエレベータ−のロープに限定されるものではない。

（発明の効果） 以上説明したように本発明によれは、ロープに対向して
Ｎ磁極とＳ磁極全配置し、かつ両磁極の中間位置で前記
ロープに対向する検出鉄心を配置し、これら両磁極と検
出鉄心の背側を磁気的に接続すると共に、前記検出鉄心
をロープ長手方向に間隔をもって偶数個設けて夫々に検
出コイルを巻装し、かつ各検出コイルを逆並列接続した
ので、同期するノイズを電気的に相殺して損傷信号電圧
のみを検出することができ、その結果検出精度の高いワ
イヤーロープの電磁探傷装置を得ることができる。

【図面の簡単な説明】 第１図は本発明による電磁探傷装置の使用状態を示すエ
レベータ−の概略縦断側面図、第２図は本発明による電
磁探傷装置の基本構成を示す概略側面図、第３図は第２
図■−■線に沿う断面図、第４図は本発明による電磁探
傷装置での損傷検出状態を示す説明図、第５図は損傷ロ
ープと記録波形との関係を示す説明図である。 ２・・・ワイヤーロープ、６Ａ、６Ｂ・・・磁極、７Ａ
。 ７Ｂ・・・検出鉄心、９・・・継鉄、ＩＩＡ、ＩＩＢ・
・・検第１０ 篤３０ 毬４ｒｉＵ

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １、長手方向に走行するワイヤーロープに対向する第１
   の磁極と、この第１の磁極から前記長手方向に離れた位
   置で前記ワイヤーロープに対向し前記第１の磁極とは異
   極の第２の一極と、前記第１の磁極と第２の磁極との中
   間位置にて前記ワイヤーロープに対向し検出コイルを巻
   装した検出鉄心と、前記第１の磁極と第２の磁極と検出
   鉄心の各背側を磁気的に接続した継鉄とを備えてなるワ
   イヤーロープの電磁探傷装置において、前記検出コイル
   を巻装した検出鉄心を前記長手方向に間隔をもって偶数
   個設け、かつ前記各検出コイルを逆並列接続したこと全
   特徴とするワイヤーロープの電磁探傷装置。