JPS595652B2 - 高張力冷延鋼板の製造法 - Google Patents
高張力冷延鋼板の製造法Info
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- JPS595652B2 JPS595652B2 JP55031172A JP3117280A JPS595652B2 JP S595652 B2 JPS595652 B2 JP S595652B2 JP 55031172 A JP55031172 A JP 55031172A JP 3117280 A JP3117280 A JP 3117280A JP S595652 B2 JPS595652 B2 JP S595652B2
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- Japan
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- temperature
- rolled steel
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- cold rolled
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-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C21—METALLURGY OF IRON
- C21D—MODIFYING THE PHYSICAL STRUCTURE OF FERROUS METALS; GENERAL DEVICES FOR HEAT TREATMENT OF FERROUS OR NON-FERROUS METALS OR ALLOYS; MAKING METAL MALLEABLE, e.g. BY DECARBURISATION OR TEMPERING
- C21D8/00—Modifying the physical properties by deformation combined with, or followed by, heat treatment
- C21D8/02—Modifying the physical properties by deformation combined with, or followed by, heat treatment during manufacturing of plates or strips
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- Crystallography & Structural Chemistry (AREA)
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- Organic Chemistry (AREA)
- Heat Treatment Of Steel (AREA)
- Heat Treatment Of Sheet Steel (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
この発明は、降伏強さ70〜90 kg/7IL77L
を有する高降伏点高抗張力冷延鋼板の製造法に関する。
を有する高降伏点高抗張力冷延鋼板の製造法に関する。
近年、降伏点、引張強さが高く、かつ延性も兼ね備えた
冷延鋼板が強く要求されつつあることはよく知られてい
る。
冷延鋼板が強く要求されつつあることはよく知られてい
る。
特に自動車のドアガードやバンパー等の強度部材には安
全性の面から高強度の冷延鋼板が要求される。
全性の面から高強度の冷延鋼板が要求される。
これらの強度部材として要求される特性について種々の
研究を重ねた結果、高強度構造部材の破壊強度は材料の
抗張力(TS)もさることながら降伏点(YP )の方
がより支配的であり、高降伏型の高抗張力鋼板を使用す
ることが適切であるとの結論に至った。
研究を重ねた結果、高強度構造部材の破壊強度は材料の
抗張力(TS)もさることながら降伏点(YP )の方
がより支配的であり、高降伏型の高抗張力鋼板を使用す
ることが適切であるとの結論に至った。
この発明は、この発明に適した降伏強さ70〜90kg
/−を有する高降伏点高抗張力冷延鋼板を低コストで製
造し得る方法を提案するものである。
/−を有する高降伏点高抗張力冷延鋼板を低コストで製
造し得る方法を提案するものである。
この発明は、炭素0.20%以下、けい素2.0%以下
、マンガン0.15〜2.5%、アルミニウム0.01
5〜0.150%、窒素0.0040〜0.020%を
含有し、これにバナジウム0.005〜0.10%、ニ
オブ0.005〜0.08%の一種または二種を含有し
、さらに非金属介在物形態制御を目的としてチタン0.
30〜0.05%、カルシウム0.0050%以下、マ
グネシウム0.0050%以下、ランタン、セルラム等
の希土類元素0.0050%以下の一種又は二種以上を
含有し、残部は鉄および不可避的不純物からなる鋼を、
Ar3変態点以上で熱間圧延して700℃以下450℃
以上の温度で巻取り、さらに圧下率30%以上で冷間圧
延を施した後、再結晶温度以下350℃以上で焼なまし
を行うことを特徴とするものである。
、マンガン0.15〜2.5%、アルミニウム0.01
5〜0.150%、窒素0.0040〜0.020%を
含有し、これにバナジウム0.005〜0.10%、ニ
オブ0.005〜0.08%の一種または二種を含有し
、さらに非金属介在物形態制御を目的としてチタン0.
30〜0.05%、カルシウム0.0050%以下、マ
グネシウム0.0050%以下、ランタン、セルラム等
の希土類元素0.0050%以下の一種又は二種以上を
含有し、残部は鉄および不可避的不純物からなる鋼を、
Ar3変態点以上で熱間圧延して700℃以下450℃
以上の温度で巻取り、さらに圧下率30%以上で冷間圧
延を施した後、再結晶温度以下350℃以上で焼なまし
を行うことを特徴とするものである。
この発明において、対象鋼の化学成分を限定したのは次
の理由による。
の理由による。
炭素はマンガンと共存して鋼の強度向上に有効であるが
、0.20%を越えると溶接性が低下するから望ましく
ない。
、0.20%を越えると溶接性が低下するから望ましく
ない。
けい素は脱酸のため必要であり、また、固溶強化成分と
して有効な延性向上にも有効であるが、多量に含有する
と熱間圧延時に生ずるけい素の酸化物により冷間圧延鋼
板としての表面性状が劣化するから2.01以下に限定
する。
して有効な延性向上にも有効であるが、多量に含有する
と熱間圧延時に生ずるけい素の酸化物により冷間圧延鋼
板としての表面性状が劣化するから2.01以下に限定
する。
マンガンは炭素と共存して鋼の強化に有効であるが、0
.15%未満では赤熱脆性により表面疵又はワレを生じ
、2.5%以上では溶製が困難な上コストが高くつく。
.15%未満では赤熱脆性により表面疵又はワレを生じ
、2.5%以上では溶製が困難な上コストが高くつく。
アルミニウムはアルミキルド鋼としてけい素とマンガン
の安定化に有効であるが、0.015%未満ではその効
果がな(,0,150%以上では造塊が不安定となるか
ら望ましくない。
の安定化に有効であるが、0.015%未満ではその効
果がな(,0,150%以上では造塊が不安定となるか
ら望ましくない。
窒素は鋼の強化元素としては有効であるが、0.004
0%未満ではその効果がな(,0,020%以上の含有
は造塊上困難となるから望ましくない。
0%未満ではその効果がな(,0,020%以上の含有
は造塊上困難となるから望ましくない。
ニオブ、バナジウムは共に炭化物を形成し、その析出強
化により、鋼の強化元素としては有効であるが、ニオブ
、バナジウムとも0.005%未満ではその効果がなく
、ニオブ0.08%、バナジウム0.10%を越えると
、含有量の割合に強化の効果がなく、さらにコストが高
(つ(ため望ましくない。
化により、鋼の強化元素としては有効であるが、ニオブ
、バナジウムとも0.005%未満ではその効果がなく
、ニオブ0.08%、バナジウム0.10%を越えると
、含有量の割合に強化の効果がなく、さらにコストが高
(つ(ため望ましくない。
なおこの発明では介在物形態制御元素として用℃・てい
るチタンは鋼の強化と介在物形態制御に有効であるが、
0.05%未満ではその効果が少なく、0.30%を越
えてもその効果はかわらずさらにコストが高くつくので
望ましくない。
るチタンは鋼の強化と介在物形態制御に有効であるが、
0.05%未満ではその効果が少なく、0.30%を越
えてもその効果はかわらずさらにコストが高くつくので
望ましくない。
カルシウム、マグネシウム及びランタム、セリウム等の
希土類元素はいずれも硫化物系介在物(A型)の圧延方
向に長く延伸したものを球状化させて圧延方向と直角方
向の延性劣化を防止するために有効であり、それぞれそ
の含有量は0.0050%以下で十分その効果を発揮す
ることができるので、それ以上を含有させる必要はない
。
希土類元素はいずれも硫化物系介在物(A型)の圧延方
向に長く延伸したものを球状化させて圧延方向と直角方
向の延性劣化を防止するために有効であり、それぞれそ
の含有量は0.0050%以下で十分その効果を発揮す
ることができるので、それ以上を含有させる必要はない
。
またこの発明はAr3変態点以上で熱間圧延した後、7
00℃以下450℃以上の温度で巻取ることを特徴とす
るが、これはAr3変態点以上での熱延は一般的なもの
であるが、巻取温度を700℃以上の高温とすると、熱
延板の結晶粒が太き(なり、ニオブ、バナジウムなど析
出強化の効果が減少するなど強度を減少させることにな
り、また450℃以下では、冷間圧延素材としては強度
が高く延性に乏しくなり冷間圧延性(板厚精度、形状、
能率)が低下するので、巻取温度は700℃以下450
℃以上とする。
00℃以下450℃以上の温度で巻取ることを特徴とす
るが、これはAr3変態点以上での熱延は一般的なもの
であるが、巻取温度を700℃以上の高温とすると、熱
延板の結晶粒が太き(なり、ニオブ、バナジウムなど析
出強化の効果が減少するなど強度を減少させることにな
り、また450℃以下では、冷間圧延素材としては強度
が高く延性に乏しくなり冷間圧延性(板厚精度、形状、
能率)が低下するので、巻取温度は700℃以下450
℃以上とする。
また圧下率を30%以上としたのは、30%以下の圧下
率では冷延鋼板としての良好な寸法精度表面性状が得ら
れないからである。
率では冷延鋼板としての良好な寸法精度表面性状が得ら
れないからである。
なお圧下率の上限は特に規定はしないがこの発明では後
工程の焼なましが再結晶温度以下350℃以上での焼な
ましのため、すなわち成品の延性を増すためには圧下率
は小さい方が好ましいが成品の構成上高圧下率の圧延を
施す場合もあるからである。
工程の焼なましが再結晶温度以下350℃以上での焼な
ましのため、すなわち成品の延性を増すためには圧下率
は小さい方が好ましいが成品の構成上高圧下率の圧延を
施す場合もあるからである。
さらに焼なまし温度を再結晶温度以下350℃以上で行
なうのは本来の目的である高降伏点を得るためであり、
特に延性を増す目的で再結晶温度直下での焼なましが好
ましい。
なうのは本来の目的である高降伏点を得るためであり、
特に延性を増す目的で再結晶温度直下での焼なましが好
ましい。
再結晶温度以上で焼なましを行うと降伏点が低下し、通
常の高張力鋼板となるからである。
常の高張力鋼板となるからである。
また、焼なまし温度は低温はど成品の延性が低下し、3
50℃以下では実用的加工性が失なわれるため、焼なま
し温度の下限は350℃とする。
50℃以下では実用的加工性が失なわれるため、焼なま
し温度の下限は350℃とする。
次に、この発明の実施例について説明する。
転炉にて第1表に示す化学成分を示す鋼を溶製し、連続
鋳造法により210mm厚のスラブとした。
鋳造法により210mm厚のスラブとした。
これらのスラブを1250〜1150℃に加熱した後、
860〜800℃で仕上圧延を行い厚さ2.6〜2.3
mmO鋼帯とし、700℃以下の巻取温度でそれぞれ
コイルに巻取った。
860〜800℃で仕上圧延を行い厚さ2.6〜2.3
mmO鋼帯とし、700℃以下の巻取温度でそれぞれ
コイルに巻取った。
次で圧下率54〜48%で冷間圧延して厚さ1.2朋の
冷延鋼板に仕上げた。
冷延鋼板に仕上げた。
そして、バッチ式焼なまし炉、連続焼なまし炉にて焼な
ましを行った。
ましを行った。
しかる後、1.0%の調質圧延を行い特性を試験した。
その結果を第2表に示す。
第2表には各焼なまし炉の焼なまし温度と均熱時間を示
した。
した。
第2表の結果より、この発明の実施によるものは、いず
れも70 kg/mft以上の降伏点を示し、また引張
強さも著しく高い値を示した。
れも70 kg/mft以上の降伏点を示し、また引張
強さも著しく高い値を示した。
Claims (1)
- 1 炭素0.20%以下、けい素2.0%以下、マンガ
ン0.15〜2.5%、アルミニウム0.015〜0.
150%、窒素0.0040〜0.020%を含有し、
これにバナジウム0.005〜0.10%、ニオブ0.
005〜0.08%の一種または二種を含有し、さらに
非金属介在物形態制御を目的としてチタン0.30〜0
.05%、カルシウム0.0050%以下、マグネシウ
ム0.0050%以下、ランタン、セリウム等の希土類
元素0.0050%以下の一種又は二種以上を含有し残
部は鉄および不可避的不純物からなる鋼を、Ar3変態
点以上で熱間圧延して700℃以下450℃以上の温度
で巻取り、さらに圧下率30%以上で冷間圧延を施した
後、再結晶温度以下350℃以上で焼なましを行なうこ
とを特徴とする高張力冷延鋼板の製造法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP55031172A JPS595652B2 (ja) | 1980-03-12 | 1980-03-12 | 高張力冷延鋼板の製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP55031172A JPS595652B2 (ja) | 1980-03-12 | 1980-03-12 | 高張力冷延鋼板の製造法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS56127732A JPS56127732A (en) | 1981-10-06 |
JPS595652B2 true JPS595652B2 (ja) | 1984-02-06 |
Family
ID=12324016
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP55031172A Expired JPS595652B2 (ja) | 1980-03-12 | 1980-03-12 | 高張力冷延鋼板の製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS595652B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5328528A (en) * | 1993-03-16 | 1994-07-12 | China Steel Corporation | Process for manufacturing cold-rolled steel sheets with high-strength, and high-ductility and its named article |
US20140102604A1 (en) * | 2012-10-11 | 2014-04-17 | Thyssenkrupp Steel Usa, Llc | Cold rolled recovery annealed mild steel and process for manufacture thereof |
US20140261916A1 (en) * | 2013-03-15 | 2014-09-18 | Thyssenkrupp Steel Usa, Llc | High strength - high ductility cold rolled recovery annealed steel and process for manufacture thereof |
Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5030733A (ja) * | 1973-07-21 | 1975-03-27 | ||
JPS5252115A (en) * | 1975-10-24 | 1977-04-26 | Kawasaki Steel Corp | Process for producing cold rolled steel plate of high strength |
JPS535244A (en) * | 1976-07-01 | 1978-01-18 | Union Carbide Corp | Themoplastic composition for extrusion film |
JPS5427822A (en) * | 1977-08-03 | 1979-03-02 | Pilot Precision | Preparation of armoring article of writing tool |
JPS5436967A (en) * | 1977-08-29 | 1979-03-19 | Fuji Photo Optical Co Ltd | Observing method of contour moire fringes |
-
1980
- 1980-03-12 JP JP55031172A patent/JPS595652B2/ja not_active Expired
Patent Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5030733A (ja) * | 1973-07-21 | 1975-03-27 | ||
JPS5252115A (en) * | 1975-10-24 | 1977-04-26 | Kawasaki Steel Corp | Process for producing cold rolled steel plate of high strength |
JPS535244A (en) * | 1976-07-01 | 1978-01-18 | Union Carbide Corp | Themoplastic composition for extrusion film |
JPS5427822A (en) * | 1977-08-03 | 1979-03-02 | Pilot Precision | Preparation of armoring article of writing tool |
JPS5436967A (en) * | 1977-08-29 | 1979-03-19 | Fuji Photo Optical Co Ltd | Observing method of contour moire fringes |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS56127732A (en) | 1981-10-06 |
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