JPS595380Y2 - スライド棚 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は２分割した棚板を所望に従い１牧棚として或
は広く或は狭く使用転換自在ならしめたスライド棚に関
するものである。

食器、書籍その他を収納する戸棚の棚板はその高低変位
を自由に行いうるようにした着想は従来各種の構造のも
のが周知とされているが、奥行を広く或は狭く簡便に変
更させる満足すべきものはない。

例えば広幅材による棚板と狭幅材による棚板を予め用意
し随時架は替えるとか、２枚の狭幅板を２段重ねに架装
し下段棚板を前方に引き出して広幅にするなどの手段も
あるが前者は架は替えが面倒であるし、後者は前後両板
に段差が生ずるなどの欠点がある。

本案はこれらの欠点をなくし、広狭両用に簡単に転換使
用できる製品を提供せんとするものである。

次に本案実施例を図面について説明する。

１は内側面上一定間隔に係止孔２を穿設した案内枠で、
前後、左右の四隅に各左右対向して直立される。

３は前後の案内枠１ａ、ｌｂに架装される棚受板で、所
望高さの係止孔２に係脱自在なフック４が当該板に固着
されている。

棚受板３の垂直部３ａは上端が前後案内枠１ａ、ｌｂ間
にわたり外側へ折曲げた平面部３ｂを形成し、垂直部３
ａの中間位置及び後端部に上端から一定距離の直線上に
内側に突出した受爪５，６を設け、両受爪５，６の中間
やや高位置にこれらと同一側に止め片７を突設させる。

垂直部３ａの下端は内側へ折曲げてスライド案内部８を
形成し、当該案内部の前方部は適当長さの水平部８ａと
して受爪６と同一線上となし、後方部に向って適度にて
下向し後端を起上してストッパー９とする。

１０は上記水平部８ａ上に設けた突起部である。

１１は前後に併設架装されるそれぞれ同形の棚板で、棚
受板３と対向する側板１１ ａ上には止め片７及び突起
部１０と係合すべき切欠１２，１３が設けられている。

本案は上記の構成において、棚受板３は所望の高さでそ
れぞれのフック４を前後案内枠１ａ、１ｂの係止孔２に
係合架装せしむるものとする。

即ち棚受板３は左右の案内枠に相対向して架設されるこ
とになる。

棚板１１はその側板１１ ａに設けた切欠１２に棚受板
３の垂直部３ａに突設させた止め片７を係合せしめ中間
位置及び後端部の受爪５．６に棚板１１の前、後部を支
承すべく設置すると左右案、内枠の後半部に棚板１１を
固定させることができる。

この状態にあって当該棚板な左右において棚受板３の垂
直部３ａと対接し、受爪５，６によって前後部で支承さ
れ、更に止め片７が切欠１２と係合を保っているから安
定性に不安はない。

中間位置の受爪５は予めやや大きく設けることで既に設
置された棚板１１と同形の棚板１１′の後端部を支承す
ることができその前端部はスライド案内部８の水平部８
ａにおいて突起部１０を切欠１３に係合せしむれば前方
の棚板１１′と後方の棚板１１とは同形であるから同一
水平面にて一牧棚と同様に前後案内枠１ａ、ｌｂに架装
固定される。

そこで、この棚板１１，１１’を狭い棚板に転換させた
いときは前方の棚板１１′の前縁を指先きで軽く持上げ
突起部１０と切欠１３との係合を外した後、僅かに手前
に引き寄せれば当該棚板１１′の後端部は受爪５から離
脱されるので、再び軽く持上げつつ下向傾斜しているス
ライド案内部８上を摺行せしむべく押しやればストッパ
ー９まで移動後退させることができる。

この限界位置まで達したとき後部の棚板１１は原状のま
まで存置され、その下部へスライド案内部８上に前部の
棚板１１′が収納された状態となるものである。

棚板の奥行を広くしたときはスライド案内部８Ａにある
棚板１１′の前縁を持って前方へ摺行させ、後端部が受
爪５のほぼ直前位置まで来たとき、水平方向へ押し戻せ
ば後端部は受爪５上へ納まり後部の棚板１１と対接せし
むることができ、ストッパー１０と切欠１３との係合に
よって前後部の棚板が接続した水平面状の１牧棚と同様
にして使用することをえしめるものである。

本案は上記によって明らかなるように、四隅に設け／こ
案内枠のそれぞれ左右両側に相対向して架装した棚受板
の上端部において前後に同一水平面状に同形の棚板を支
承できるようにし、前方棚板は簡単なワイタッチ操作で
棚受板下端のスライド案内部に収納可能となし、２つの
棚板を連続した１牧棚として広く使用し、又は前部棚板
を収納して後部棚板だけの狭い状態で使用するよう必要
に応じて随時広狭二態に転換しうるは勿論、棚板は棚受
板を案内枠上高低自在に懸架しうる如くされているから
、収容物品の条件や使用目的に応じて対処することがで
き、棚板は相互に互換性を有しているなどきわめて便利
で実用価値は多大とされる。

【図面の簡単な説明】

第１図は棚受板を案内枠に架装した斜視図、第２図は棚
受板との関連を示す動作説明図、第３図は本案要部の斜
視図である。 １・・・・・・案内枠、３・・・・・・棚受板、５，６
・・・・・・受爪、７・・・・・・止め片、８・・・・
・・スライド案内部、９・・・・・・ス１−ツバ−１０
・・・・・・突起部、１１・・・・・・棚板、１２．１
３・・・・・・切欠。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 四隅に設けた案内枠のそれぞれ左右両側に相対向して所
   望高さに係脱自在なるごとく架装した棚受板の上端部か
   ら一定距離の直線上に前後中間位置及び後端部において
   内側に突出した受爪を設け、当該両受取の中間やや高位
   置に止め片を突設し、棚受板の下端は内側へ折曲げてス
   ライド案内部を形成し、その前方部適当長さを前記受爪
   と同一線上の水平部として中間に突起部を設は後方部に
   向い適度に下向させた後端にストッパーを設け、棚受板
   の上端部において中間位置の受爪を境にそれぞれ棚受板
   との対向面に止め片及び突起部と係合しうべき切欠を設
   けた前後同形の棚板を上記受爪及スライド案内部の水平
   部上に支承すべくなしたことを特徴とするスライド棚。