JPS595216B2 - ポリエステルフイルム - Google Patents

ポリエステルフイルム

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JPS595216B2
JPS595216B2 JP761579A JP761579A JPS595216B2 JP S595216 B2 JPS595216 B2 JP S595216B2 JP 761579 A JP761579 A JP 761579A JP 761579 A JP761579 A JP 761579A JP S595216 B2 JPS595216 B2 JP S595216B2
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polyester
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polymer
particle size
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JP761579A
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正路 渡邊
征一 坂本
親和 川口
雄三 大谷
義男 目黒
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Diafoil Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明はポリエステルと共有結合している架橋高分子を
含有するポリエステルフィルムに関する。
今日ポリエスチル、特にポリエチレンテレフタレートの
二軸延伸フィルムは引張強度、引裂強さ−弾性率、透明
性、耐薬品性、耐熱性など種々の特性において優れてお
り、金銀糸用、転写マーク用−製版用、雌型用、写真用
等において、更に電気絶縁材料、コンデンサー誘電体、
磁気記録媒体等多くの分野において広く利用されている
。しかし、かかるポリエステルフィルムは各用途によつ
てその要求特性が異なり、例えば金銀糸用、転写マーク
用、製版用及び離型用等に利用されるいわゆる半透明フ
ィルムにおいてはフィルム取扱い時の作業性に優れ、且
つ透明性を損わないものが特に望まれる。
また、オーディオ、ビデオあるいはコンピューター磁気
記録媒体としての磁気テープ用途においては摩擦係数の
低い事の他に耐摩耗性の良い事、電磁変換特性を損わな
い事等が要求される。
更にコンデンサー誘電体用においては作業性、耐突出変
形性及び電気特性等において優れたポリエステルフィル
ムが望まれる。これらを含むポリエステルフィルムの全
ての用途において共通して要求される特性はフィルム取
扱い時の優れた作業性であり、これを改善するためには
ポリエステルフィルムの滑り性即ち摩擦係ノ 数を減す
る必要がある。
このためには帯電防止剤や滑剤を用いる方法も提案され
ているが、電気特性の低下、作業能率の低下、コストの
上昇などの点から実用化は困難である。滑り性を改良す
るための方法は従来から種々提案されているが、最も5
−般的に採用されているのはフィルムに不活性物質微粒
子を存在させる方法であり、この方法は二っに大別され
る。一つは析出法と呼ばれる方法であり、エステル交換
触媒としてカルシウム化合物を使用した場合υ に、ポ
リエスチル中に生成析出するポリエステルオリゴマ−の
カルシウム塩の微粒子を利用する方法、微粒子量を増す
ためにこれらの系に更にテレフタル酸を添加する方法、
重合段階でテレフタル酸と酢酸カルシウムとを添加しポ
リエステルオリあ ゴマーのカルシウム塩を生成させる
方法等いずれも反応系内で微粒子を析出させるものであ
る。
またカルシウム化合物の代りにリチウム化合物を用いて
同様な方法により微粒子を析出させる方法もある。この
微粒子を用いて滑り性を改良しようとする場合には析出
粒子量、粒子径が変化し易く滑り性のコントロールが難
しくなる。またフィルム濁度の高い割には滑り性は不充
分で再生使用した場合、もとの滑り性を与えなくなると
いう欠点もある。析出法と対比される今一つの方法は添
加法と呼ばれる方法であり、カオリン、タルク、シリカ
、炭酸カルシウム、リン酸カルシウム、リン酸リチウム
等をそのままあるいは微粒子化したのちポリエステル合
成時あるいは成型時に添加するものである。
これら無機化合物を添加する方法は微粒子の粒径、量を
加減することができ、延伸によつてもこれら微粒子は破
壊されにくいので結果の再現性は良いが、往々にして不
用な粗大粒子が混入する。この粗大粒子を除去するため
には必ず分級操作がまた必要に応じその前処理としての
粉砕操作が必要となるので操作が煩雑となりコストの上
昇を招く。しかもこのような操作を経たとしてもなお粗
大粒子の混入は避け得ない。また仮に粗大粒子の極めて
少い微粒子が得られたとしても、一般に無機化合物は有
機物であるポリエステル中に均一に分散させることは極
めて難しい。粒子以外の異物や無機化合物の粗大粒子あ
るいは分散不良による凝集粒子が存在すると、例えばコ
ンデンサー用フィルムにおいては電気的性質に悪影響を
及ぼすし、磁気テープ用フィルムにおいては電磁変換特
性を低下させたり白粉の発生やドロップアウトを引き起
す原因となりフィルム品質を損ねてしまう。
また析出粒子と添加粒子とを適当量組み合わせて用いる
試みもなされているが各々の持つ本質的な欠点を解決す
るには至らず、逆にフィルム製造工程そのものが煩雑と
なること、二軸延伸フィルム端部を再生品として利用す
る場合配合比を適宜変更しなければならない等工業的な
問題点がクローズアップされてくる。
本発明者らは上記実情に鑑みて鋭意検討を行つたところ
以下の知見を得た。
すなわち、ポリエステルフィルムの易滑性を改善するた
めに用いられて来た析出あるいは添加粒子の最大の欠点
はポリエステルとの親和性の欠如である。
従つてポリエステルフィルム同志あるいはポリエステル
フィルムと他の基材との摩耗により粒子がポリエステル
フィルムから剥離し例えば磁気テープ用フィルムにおけ
る白粉の発生やドロップアウトの原因となる。また延伸
時粒子周辺に大きな空隙が生じるため透明性を損うよう
になる。この親和性の欠如は同時に粒子同志の凝集を引
き起し透明性や美観を損ねる他、特に凝集が著しい場合
には製膜時フィルターの目塞りが著しく場合によつては
フィルムの破断をもたらすようになる。凝集粒子の存在
は特にコンデンサー用フィルムにおいては致命的で電気
特性を著しく低下させてしまう。本発明者らは特にこの
粒子とポリエステルとの親和性の改良について検討した
結果、ポリエステルと共有結合し得る基を有する架橋高
分子微粉体(以下単に高分子微粉体と略称する。
)を用いる方法に到達したものである。即ち本発明は分
子中に唯一個の脂肪族の不飽和結合を有する化合物と、
分子中に2個以上の脂肪族の不飽和結合を有する化合物
との共重合によつて得られる架橋度8〜50%、平均粒
径0.1〜5μの架橋高分子を0.001〜4重量%含
有して成り、且つ該高分子は実質的にポリエステルと共
有結合していることを特徴としているポリエステルフィ
ルムに存する。
以下本発明を更に詳細に説明する。
本発明のポリエステルフィルムとはポリエチレンテレフ
タレートを主体とするポリマー、例えばポリエチレンテ
レフタレートあるいは他の第3成分との共重合体を原料
とするものであり、共重合体の場合は、80モル%以上
がエチレンテレフタレート単位のものが好ましい。
ポリエステルフィルムはこれらの原料をそのままあるい
は他のポリマーないし各種添加剤をブレンドしたのち溶
融フィルム化伸延して得られるものである。ポリエステ
ルはテレフタル酸もしくはそのエステル形成性誘導体例
えばジメチルテレフタレートとエチレングリコールとを
主な出発原料とし、これを常法により重合することによ
つて製造することができる。
ポリマー製造工程は通常エステル交換反応又はエステル
化反応を行ないポリエステルオリゴマーを得たのち重縮
合反応を行うという二段階の工程をとるが、この場合エ
ステル交換触媒としては公知の化合物、例えばカルシウ
ム化合物、マンガン化合物、亜鉛化合物、リチウム化合
物等の1種以上を用いることができる。
またエステル交換反応又はエステル化反応が実質的に終
了したのち析出粒子の調節剤または熱安定剤としてリン
化合物の51種以上を添加しても良い。重縮合触媒とし
ては公知のアンチモン化合物、ゲルマニウム化合物、チ
タン化合物、スズ化合物、コバルト化合物等の一種以上
を用いることができるが特にアンチモン化合物及びゲル
マニウム化合1物が好ましい。
本発明で使用する高分子微粉体はそれ自身有機物である
ため無機化合物に比べれぱポリエステルに対する馴じみ
ははるかに優れている。
しかしながらポリエステルと反応する基を持たない高分
子微粉体例えばポリテトラフルオロエチレンの如き微粉
体の分散性は必ずしも充分ではなく往々にして粗大粒子
を形成してしまう。従つて高分子微粉体を充分な程度均
一に分散させるため、本発明では該粒子としてカルボキ
シル基または水酸基と反応し得る官能基を有するものを
用い、この官能基とポリエステルのカルボキシル基、水
酸基またはエステル基との反応により該粒子をポリエス
テルと強固に共有結合させ、ポリエステル中に埋没させ
る。
かかるポリエステルと反応し共有結合を形成し得る基と
しては例えばエステル基、カルボキシル基、水酸基、エ
ポキシ基及びアミノ基等を挙げることができる。エステ
ル基とは例えばアセトキシ基、プロピオニルオキシ’基
のようなアシルオキシ基、メトキシカルボニル基のよう
なアルコキシカルボニル基、あるいはリン酸エステル基
のようなエステル基を包含する。
更に本発明に用いる高分子微粉体の今一つの特徴は架橋
構造を有することである。
即ち該架橋構造を有する高分子微粉体はポリエステルの
合成あるいは成型時の高温においても不溶、不融であり
、従つて添加時の原形を維持したままポリエステル中に
分散させることができる。即ち、該高分子微粉体はポリ
エステル製造工程で接触する可能性のあるメタノール、
エタノール等のアルコール類、エチレングリコール、プ
ロピレングリコール、1,4−ブタンジオール等のグリ
コール類、ビスー(β−ヒドロキシエチル)テレフタレ
ート及びそのオリゴマー、更にはポリエ 曹ステルに対
して高温においてもほとんど不溶性の 晋ものである必
要がある。
具体的には各媒体に高温1で1時間浸漬した時の架橋高
分子の重量減少がもとの架橋高分子の重量に対して20
%以下、好ましくは10%以下のものを指す。また、該
高分子微粉体はポリエステル製造時または成型時の高温
、即ち260〜295℃程度の温度においても融解しな
いものでなければならない。
以下本発明で用いる高分子微粉体について更に詳しく説
明する。
本発明の高分子微粉体としては、分子中に唯一個の脂肪
族の不飽和結合を有する化合物Aと、架橋剤として分子
中に2個以上の脂肪族の不飽和結合を有する化合物(B
)との共重合体を使用する。
共重合体の一成分である化合物聞の例としてはアクリル
酸、メタクリル酸、及びこれらのメチルエステル、エチ
ルエステル等の低級アルキルエステル、またはグリシジ
ルエステル、無水マレイン酸及びそのアルキル誘導体、
ビニルグリシジルエーテル、酢酸ビニル、ポリエステル
と共有結合し得る前述の活性基を有するスチレン誘導体
等を挙げることができる。また化合物(F3)の例とし
てはジビニルベンゼン、ジビニルスルホン等を挙げるこ
とができる。化合物Vj3,)及び旧)は各々一種類以
上用いるがこれらの系に更にエチレンやスチレンを加え
共重合させても良い。又窒素原子を有する化合物を共重
合させてもよい。窒素原子を有する高分子微粉体はポリ
エステルに着色、特に黄色味をもたらす傾向があるが、
着色が問題でない用途には使用しうる。これらの共重合
体の典型的な例としてはメタクリル酸メチルとジビニル
ベンゼン、またはアクリル酸メチルとジビニルベンゼン
の共重合体を挙げることができる。
またこれらアルキルエステル基を有する高分子微粉体を
ケン化するか、メタクリル酸エステルの代りにメタクリ
ル酸、アクリル酸エステルの代りにアクリル酸を用いて
共重合を行なえば容易にカルボキシル基を有する架橋高
分子微粉体を得ることができる。市販の弱酸性陽イオン
交換樹脂は架橋構造を有すると共にカルボキシル基を有
しているので本発明に用いる架橋高分子として好適に用
いることができる。またこの中間原料であるアルキルエ
ステル基を有する架橋高分子を利用しても良い。なお化
合物(2)と化合物刊とを共重合させるための重合開始
剤としては周知の化学的ラジカル開始剤、例えばアゾイ
ソブチロニトニル、過酸化ベンゾイル、tーブチルパー
オキサイド、クメンハイドロパーオキサイド等を用いる
か紫外線照射法が簡便であるが、単に加熱によつて重合
を開始させても良い。
このように本発明において用いる架橋高分子は実質的に
ポリエステル中の水酸基やカルボキシル基と共有結合を
形成し得るものでなければならないが、その官能基の濃
度は架橋高分子1K9当り1〜15当量、特に3〜15
当量が好ましい。
本発明において用いる該架橋高分子の平均粒径は0.1
〜5μでなければならない。平均粒径が0.1μ未満で
あると該粒子を含有して成るフィルムの表面粗度が小さ
く滑り性付与効果が不充分であるし耐摩耗性も不満足な
結果に終る。一方平均粒径が5μを越えると電磁変換特
性や電気特性が悪化するようになり、また製膜時のフィ
ルターの寿命が短くなりフィルター交換頻度が増すので
生産性が低下してしまう。平均粒径が0.1〜5μの本
発明で用いる粒子を得るには原料とするモノマーを懸濁
重合または乳化重合のような方法で直接得る方法もある
が、反応時の撹拌、濃度、湛度、不純物等のわずかの変
動によつて得られる粒子径が変化し易くこの方法では均
一で微細な粒子を再現性良く得ることは難しい。
従つて特に懸濁重合の場合に簡単に得ることのできる数
十μ〜数百μの大きさの架橋高分子を粉砕、分級するこ
とによつて平均粒径0.1〜5μの微粉体を得る方法が
実用的である。粒子の粉砕に適した方法としては例えば
ジェットミル、流体エネルギーミル、ボールミルを挙げ
ることができる。これらのうちでは特にジェットミル及
び流体エネルギーミルが好適に用いられる。なおこれら
の粉砕方法のうち2種以上を併用し段階的に粉砕しても
良いことは勿論である。このようにして粉砕された粒子
は本発明で用いるに適した一定粒度のものとするために
必要に応じ次の分級工程に回される。
分級法としては例えば半自由うず式、強制うず式、ハイ
ドロサイクロン式や遠心分離法があり、これらのいずれ
を採用しても良い。粉砕工程のみで実用的な粒度分布の
微粒子が得られるならば分級工程を省略しても良いのは
もちろんである。以上のような方法により本発明に必要
な平均粒径0.1〜5μの架橋高分子微粉体を得ること
ができる。
なお通常ポリエステル中では添加した高分子微粉体の粒
径がそのまま維持されるが、架橋度の低い高分子微粉体
の場合には往々にしてポリエステル中で膨潤し多少粒径
が大きくなる。
この場合はポリエステル中で望みの平均粒径を与えるた
めには、膨潤に相当する粒径を予め差し引いた平均粒径
のものを添加すれば良い。モノビニル化合物及びジビニ
ル化合物から得られる高分子微粉体の架橋度は8〜50
%、好ましくは9〜45%である。
架橋度は下記の式で定義される数値であるが、この値が
8%未満であると粉砕が困難となるし、50%を越えて
も最早粉砕の容易さに変りはなく官能基の密度は減する
のでポリエステルとの結合力が乏しくなる。ジビニル化
合物重量 架橋度= ×100(%) モノマー全重量 なお架橋度を変えれば当然の事ながら架橋高分子の屈折
率も変化するので、逆にこの現象を利用してポリエステ
ルフィルムの用途に応じて微妙にフィルムの透明性をコ
ントロールすることもできる。
例えば本発明における架橋高分子として用いるに適した
ものの一つであるメタクリル酸ージビニルベンゼン共重
合体においては架橋度が高くなるほど得られた架橋高分
子と二軸延伸ポリエステルフィルムの屈折率が近くなり
透明性が増大する。従つて特に透明性が望まれる分野に
おいては架橋度の高い微粉体を用いることによりその要
求を満たすことができる。本発明においてはかかる架橋
高分子微粉体はポリエステルフィルム中に0.001〜
4重量%、好ましくは0.02〜0.5重量%、更に好
ましくは0.03〜0.2重量%含まれている必要があ
る。
この量が0.001重量%未満であると滑り性付与効果
が不充分であるし、また耐摩耗性の改良効果も無い。一
方4重量%を越えて使用しても滑り性付与効果や耐摩耗
性改良効果が更に発揮されることは無く逆に製膜時のフ
ィルターの寿命が短くなる等の弊害が生じるようになる
。本発明における高分子微粉体の添加時期はポリエステ
ル製造工程のいずれかの時期が好ましい。
重合終了後のチップ状または粉末状のポリエステルに添
加混合し押し出して製膜したのでは、該微粉体とポリエ
ステルとの反応時間が短く高分子微t粉体の各粒子がポ
リエステルと充分に反応していないため親和性が改良さ
れず延伸フィルムとした時、該粒子周辺に空隙が発生し
また簡単な摩耗によつてフィルム表面から剥離するよう
になる。本発明においては該高分子微粉体とポリエステ
1ルとの間に実質的に共有結合を完成させるために20
0℃以上の温度で少くとも4時間両者を反応させるのが
好ましい。従つて本発明においては該高分子微粉体の添
加時期は重縮合段階中期以前が好ましく、特にエス .
テル交換反応前または重縮合反応開始前が好ましい。
しかしながら高分子微粉体の中でもカルボキシル基を有
するものはエステル交換反応前に添加するとエステル交
換触媒を失活させる場合があるのでエステル交換反応が
実質的に終了したのちに添加するのが好ましい。これに
対し例えばエステル基を有する高分子微粉体の楊合には
このような触媒毒の作用は無く、より長時間ポリエステ
ルオリゴマーと接触させることが可能となるのでエステ
ル交換反応前に添加することはむしろ好ましい条件とし
て採用される。勿論これら各種の粒子はエステル交換反
応が実質的に終了した後重縮合反応開始時までの間に添
加することにより充分目的を達成することができる。い
ずれにしても、使用する粒子はポリエステルと共有結合
することが必要であるが、本発明において実際に両者が
反応していることは例えば次の方法により確認すること
ができる。
即ちポリエステルと架橋高分子の官能基との共有結合の
形成速度はポリエステルの末端基の種類や濃度、架橋高
分子の官能基の種類や濃度、更に反応媒体の種類や反応
偏度によ一つて異なるが、例えばポリエチレンテレフタ
レートのモノマーであるビスー(β−ヒドロキシルエチ
ル)テレフタレート(以下BHETと呼ぶ)と、平均粒
径2.5μのメタクリル酸ージビニルベンゼン共重合体
(ジビニルベンゼン含量10重量%、以下MA−DVB
共重合体と略称する。
)とを200℃で反応させ−MA−DVB共重合体中の
カルボキシル基の減少とエステル基の増加を以下に述べ
る方法により測定したところ、そのエステル化率は3時
間でおよそ60%、6時間ではほとんど100%であつ
た。エステル化率の測定法:架橋高分子とポリエステル
(またはBHET)との反応物1001をフェノール/
テトラフロロエタン混合溶媒(1/1重量比)9009
にとり加熱溶解せしめたのち濾紙(東洋濾紙(株)A6
5C)を用いてP過しろ過物を50ゴのフェノール/テ
トラクロロエタン混合溶媒、次に50−のクロロホルム
で洗浄し、次いで減圧下90℃で5時間該濾過物を乾燥
する。
次に乾燥後の濾過物約0.11を精秤して試験管にとり
、0.2規定の水酸化ナトリウム10ゴを加え室温で1
時間撹拌したのち一昼夜静置し上澄液5ゴをとり0.1
規定塩酸で逆滴定する。
架橋高分子中のカルボキシル基濃度は次式により算出す
る。
0.2×fl×10−0.1×F2Xy×2カルボキシ
ル基濃度〒X 〔当量/4〕 ここでF,:0.2規定水酸化ナトリウムのファクター
F2:0.1規定塩酸のファクターx:秤量した濾過物
の重量〔I〕 y:逆滴定に要した塩酸量〔一〕 工ステル化率は測定したカルボキシル基濃度を用い次式
で求めることができる。
A−B エステル化率ニー×100C%〕 A ここでA:反応前のカルボキシル基濃度 〔当量/り〕 B:反応後のカルボキシル基濃度 〔当量/K9〕 このMA−DVB共重合体中のカルボキシル基がポリエ
ステル形成成分と反応し共有結合を形成することは次の
方法によつても確認することができる。
即ち反応前のMA−DVB共重合体の赤外線吸収スペク
トルにはカルボキシル基に基く170(P!L−lの吸
収は明瞭に認められるもののエステル基に基く1730
〜1740CWL−lの吸収は全く認められない。
ところが該粒子を200℃のBHETと6時間反応させ
たのち赤外線吸収スペクトルを調べたところ1730〜
1740−ー1に強い吸収が見られるものの1700C
TfL−1の吸収は認めることができなかつた。この結
果はエステル化率の測定から得られた結果と符合する。
なお本発明において用いるポリエステルと共有結合し得
る基を有する架橋高分子は必ずしもその官能基の全てが
ポリエステルと反応する必要は無い。
即ち架橋高分子の表層に位置する官能基の大部分が反応
すれば本発明の効果が発揮できるが、この官能基の量は
その官能基の種類や濃度、粒径等によつても異なるが全
体の官能基に対し数モル%程度の場合もある。
なおポリマー製造工程への高分子微粉体の添加方法とし
てはエチレングリコールのスラリーとして添加するのが
良い。
そのスラリー濃度としては0.5〜20重量%程度が適
当である。なお当然の事ながら該高分子微粉体とエチレ
ングリコールとを予め反応させた後添加しても良い。以
上詳述した方法により初めて本発明のポリエステルフイ
ルムを得るに必要なポリエステルを得ることができ、該
ポリエステルをそのままあるいは他のポリエステルで稀
釈して製膜することにより目的のフィルムを製造するこ
とができる。
稀釈に用いる他のポリエステルとしては従来の析出法や
添加法により製造されたポリエステル、または粒子を含
有しないポリエステルを挙げることができるが、いずれ
にしても最終的に得られるポリエステルフィルム中に該
高分子微粉体が0.001〜4重量%含まれている必要
がある。かかるフィルムを得るためには公知の製膜方法
、、例えば通常270〜295℃でフィルム状に溶融押
し出しし、無定形シートとした後、縦、横に逐時二軸延
伸あるいは同時二軸延伸し、160〜240℃で熱処理
する等の方法(例えば特公昭30−5639号公報記載
の方法)を採用するこ ととができる。
以上述べた如くポリエステルと実質的に共有結合してい
る特定粒径の架橋高分子を特定量含有して成るポリエス
テルフィルムは該高分子微粉体がポリエステル中に均一
に分散しているため凝集に4よる粗大粒子を形成するこ
とが無く、且つ該高分子微粉体がポリエステルと強固に
結合しているため、ポリエステルと高分子微粉体の親和
性が良く、延伸時の空隙の発生やフィルム表面からの粒
子の剥離が無い。
親和性の程度は以下の方法で測定した数値により表わす
ことができる。
すなわち、厚さ300μの未配向フィルムを85℃で縦
及び横方向に7000%/分のスピードで各々3.5倍
延伸し、フィルム中での粒子の長軸と短軸の平均長さと
、粒子の周辺に発生するボイドの長軸と短軸の平均長さ
の比を求め、各粒子についてのこの値の相加平均が、本
発明フィルムでは0.7以上、さらには0.8以上のも
のが得られる。
本発明のフィルムはさらに滑り性が良く、また二軸延伸
フィルムの端部を再生品としても得られるフィルムの特
性が低下しないので、各種の用途に広く使用できる。
以下に本発明フィルムの特徴が特に発揮される用途につ
いて更に詳しく説明する。今日ポリエチレンテレフタレ
ートを主体とするポリエステルのフィルムは磁気テープ
用のベースフィルムとしても広く用いられているが、こ
の場合次のような要求特性が満たされなければならない
即ち磁気テープ製造工程における白粉の減少、フィルム
の滑り性及び電磁変換特性と呼ばれる出来土つた磁気テ
ープの入力に対する出力の周波数特性において優れてい
ることである。
一般にポリエステル磁気テープは次のような工程により
製造する。
即ちポリエステルベースフィルムをガイドロールを経て
コーティング槽に導き磁性層を塗布する。次に磁化した
のち乾燥工程を経て、カレンダーロールを通じ次いでス
リットして磁気テープとする。この一連の工程で最も問
題となるのはいわゆる白粉の発生である。
本発明者らはこの白粉の発生について詳細に検討したと
ころ、主に2ケ所から発生することを見い出した。即ち
磁性層塗布後のカレンダーロールにおける白粉(以下白
粉Aと呼ぶ)の他に磁性層塗布工程であるガイドロール
及びコーターにおける白粉(以下白粉Bと呼ぶ)とがあ
ることが明らかとなつた。一方フィルムの摩擦係数はテ
ープレコーダー用のテープの走行性に直接に関係し、で
きるだけ低い値に維持しなければならない。
また電磁変換特性は磁気テープに要求される特有の性質
であつて周波数に対する出力特性で表わされる。
上記三つの特性、即ち白粉の発生、摩擦係数及び電磁変
換特性を同時に満足することは極めて困難であるが、本
発明者らは本発明のポリエステル こと実質的に共有結
合している特定粒径の不溶、不融の架橋高分子を特定量
含有して成るポリエステルフィルムを用い、さらに好ま
しくは該フィルムの結晶化度を特定範囲にすることによ
り、上記三つの特性を達成することができる。
1 磁気テープ用として用いるためには、フィルム中に含有
される架橋高分子の量は0.01〜1重量%、さらには
0.02〜0.5重量%が好ましい。
架橋高分子の含有量があまりに少ないと、磁気テープ用
フィルムとしての滑り性が不充分となり、また白粉Aの
発生を防止し難い。一方1重量%を越えると、白粉Bの
発生が増大し、また電磁変換特性が悪化する傾向にある
。白粉A,Bの発生は上述の方法により実用上さしつか
えない程度に抑えることができるが、なお白粉Aが多少
は発生する。
この白粉Aの発生を完全に抑制するためには該高分子微
粉体を含有したフィルムの結晶化度を33〜46%、好
ましくは36〜44%とする必要がある。結晶化度が4
6%を越えると該高分子微粉体含有フィルムにおいても
わずかに白粉Aの発生が認められる。また結晶化度を3
3%未満としても最早白粉A発生防止の効果は変らず逆
にフィルムの収縮率が必要以上に大きくなつてしまう。
この結晶化度の調節は製膜時の条件を可変することによ
り行なうが、具体的には延伸温度は80〜120℃、延
伸倍率は縦、横各々2.5〜4.5倍、熱固定温度は1
50〜250℃、熱固定時間は1〜10秒間の範囲から
選択される。これらのうち得られるフィルムの結晶化度
に特に関係するのは熱固定条件であり熱固定温度が高く
なるほどまた熱固定時間が長くなるほど結晶化度は高く
なる。この値は熱処理室の規模、構造、フィルム厚さ等
の条件にも多少左右されるので一概に決まるものではな
いが、例えば熱固定温度を200〜220℃、熱固定時
間を2〜7秒間とすれぱ得られるフィルムの結晶化度を
44〜50%程度とすることができる。
他の条件を一定にして熱固定温度のみを160〜180
℃に下げれば結晶化度38〜42%程度のフィルムを得
ることができる。なお磁気テープ用フィルムとしては6
〜30μのフィルム厚さとするのが好ましい。本発明の
フィルムはまたコンデンサー用ポリエステルフィルムと
しても極めて有用なフィルムである。
プラスチックコンデンサーには蒸着コンデンサーと箔巻
コンデンサーとがあるが、双方ともフィルムに要求され
る特性は同様である。
即ちまず第一に要求される特性はフィルム取扱い時の作
業性の改善、即ち摩擦係数の低減である。
またコンデンサー用フィルムとしては当然の事ながら電
気的性質が重要視される。この評価されるべき電気的性
質としては主に絶縁耐力及びCR値と呼ばれる静電容量
と電気低抗との積が挙げられる。コンデンサー用フィル
ムに要求される今一つの重要な特性は耐突出変形性であ
る。
この突出変形なる現象はフィルムをロールに巻く際ゴミ
が混入することによつて部分的にフィルムが盛り上る現
象であり、突出変形した部分ではフィルムが輪状に変形
しこのため絶縁耐力が減少しまたロールの巻き姿も不良
で商品価値が低下してしまう。フィルムが薄くなればな
るほどこの突出変形なる現象は起り易くなる。コンデン
サー用フィルムとして用いる場合には、本発明フィルム
のなかでも架橋高分子の平均粒径が0.3〜5μのもの
を0.01〜1重量%、好ましくは0.02〜0.5重
量%含有するフィルムが好ましい。
平均粒径が0.3μ未満の楊合は、コンデンサー用フィ
ルムとしての滑り性が不充分となり、また耐突出変形性
が悪くなる傾向にある。
一方平均粒径が5μを越えると絶縁耐力が劣るようにな
る。またこの架橋高分子の量が0.01重量%未満であ
るとコンデンサー用フィルムとしての滑り性が不充分で
あり、また耐突出変形性が劣る傾向にあるし、一方1重
量%を越えて使用しても滑り性付与効果及び耐突出変形
性が更に改善されることは無く逆に電気特性、特に絶縁
耐力が劣る傾向にある。コンデンサー用ポリエステルフ
ィルムとして使用される該高分子微粉体を含有した本発
明のフィルムはその結晶化度が45〜55%、好ましく
は48〜53%の範囲にある時その効果が最大限に発揮
される。
即ちフィルムの結晶化度が45%未満であると別の要求
特性であるスリット時の作業性が悪化する傾向にある。
即ちこのポリエステルフィルムはスリットして細片とし
て用いられるが、このスリット時の作業性が悪いとスリ
ットした部分が局部的に盛り上る現象が起りコンデンサ
ー用フィルムとしての厚さの均一性が損なわれる。一方
フィルムの結晶化度が55%を越えるとCR値、特に1
00℃以上の高温時におけるCR値が低下するようにな
る。
なおコンデンサー用フィルムとしては3〜12μのフィ
ルム厚さとするのが好ましい。
本発明のポリエステルフィルムにおいては高分子微粉体
がポリエステル中に均一に分散しているため粗大粒子を
形成することが無いので電気特性特に絶縁耐力において
優れている。
しかも該高分子微粉体は有機物質であるため金属元素を
含有しておらず、このため電気特性、特にCR値におい
て従来の析出法や添加法に比べて優れた結果がもたらさ
れる。この点は特に強調すべき点であつて万一分級工程
のトラブル等により該高分子微粉体の粗大粒子が混人し
たとしても従来の無機化合物の場合に比べればその影響
ははるかに少い。更に本発明のフィルムは蒸着用ポリエ
ステルフィルムとしても極めて有用なフィルムである。
即ち金銀糸用や転写マーク用においてはアルミニウムや
亜鉛等の金属を蒸着し必要に応じスリットして用いるが
、これら蒸着用ポリエステルフィルムに要求される主な
特性は滑り性と透明性との関係に優れ、且つ蒸着時の表
裏の差及びスリットした細片を巻き取る時の糸切れの点
で優れるという点にある。蒸着用ポリエステルフィルム
の場合には本発明フィルムの中でもとりわけ平均粒径0
,3〜5μ、好ましくは0.5〜3μ、含有量0.02
〜0.5重量%、好ましくは0.03〜0.2重量゛の
範囲が良い。
以上詳述したように、本発明によれば、従来知られてい
たような、ポリマーに架橋高分子をブレンドしたものと
は異なり、ポリエステルと架橋高分子とは共有結合させ
ることによりポリエステルと粒子との親和性を高め、特
に磁気テープ用、コンデンサー用、及び蒸着用として優
れ、その他包装用、製版用、離型用、転写マーク用、写
真用等に用いることができる。以下本発明を実施例によ
り更に詳細に説明するが、本発明はその要旨を越えない
限り以下の実施例に限定されるものではない。
なお諸物性の測定は次の方法によつた。
平均粒径: 顕微鏡によつた。
即ち粒子あるいは粒子を含むポリエステルをカバーグラ
スにはさみ写真撮影後最大粒径を測定した。平均粒径は
最大径を直径とする粒群の重量分布を算出することによ
り重量分率509bの点の直径で表わされた粒径を指す
。滑り性:摩擦係数で代表し、摩擦係数はASTMD一
1894に準じてテープ状のサンプルで測定できるよう
改良した方法で行なつた。
測定時のサンプルの大きさは幅15胆l、長さ1501
薦でその引張り速度は20Rm/籏πである。測定は温
度21±2℃、湿度65±5%の雰囲気下で行なつた。
白粉:磁気テープ製造工程に評価すべきサンプルを通し
、カレンダーロールで発生する白粉(白粉A)の重量を
測定し相対値で示した。
一方ガイドロール及びコーターで発生する白粉(白粉B
)についても同様に重量を測定し相対値で示した。
各々の項目においてその値が小さい方が好ましい。
電磁変換特性: 10000サイクル/秒におけるブランクに対する出力
の低下をデシベル(Db)単位で表わして評価した。
この値は−0.5db以内なら許容できる。結晶化度:
結晶化度の算出は密度法(昭和43年6月10日発行、
ポリエステル繊維(株)コロナ社、横内樗・中村至著2
00頁)によつた。
Dk(d−Da) 即ち結晶化度Xc= ×100(%) d(Dk−Da) で表わす。
ここでDa:非晶質の密度1.3311/一Dk:結晶
質の密度1.4551/Dd:サンプルの密度 絶縁耐力ニ 東洋精機製100KV交流耐圧試験機(0EL−720
34)を用い電圧土昇度を(),IKV/秒とし厚さ6
μの二軸延伸ポリエステルー7イルムの絶縁破壊電圧を
測定した。
この値が高いほど絶縁耐力が優れている。CR値: 静電容量Cの測定はゼネラルラジオ社製「RLCデジブ
リツジ」を用い1KHz,0.3Vrmsの条件下で行
ない、電気抵抗、Rの測定は横川ヒユレツドパツカード
社製超絶縁抵抗計を用い直流100vを印加した後1分
後の泗淀値を読み取つた。
両者の積がCR値(ΩF)である。なお測定は125℃
で行なつた。耐突出変形性: フイルム巻き取り時に故意に平均粒径10μの粒子を加
えて生じたフィルムの部分的なふくらみが消失するに要
する巻数を数え、良いものからA,B,Cの3ランクに
分けた。
スリット時の作業性: ポリエステルフイルムをスリットした時のスリット部分
の盛り上りの程度を電子顕微鏡で観察することにより3
ランクに分けた。
Aは盛り土りがほとんどなく巻き姿が良好であるもの、
Cは盛り土りが大きく(0.3μ以上)巻いた時端部が
ふくらむもの、Bは両者の中間である。フィルム濁度: ASTMDlOO3−61の方法に従い、日本電色製濁
度計NDH−2A型を用いて測定した。
表裏の差:評価すべきフィルムを真空蒸着装置に導き1
0−゛TOrr.以上の高真空下金属アルミニウムを蒸
着させた。
蒸着後、蒸着フィルムの一部を切り出して等分割した後
、一枚を裏返して並べて表裏の差を目視で判定した。2
つのランクに分け優れている方をAとした。
糸切れ: アルミニウム蒸着フィルムをマイクロスリットして0.
5鴎幅のフィルムとし一定長さ巻き取つた時の糸切れ発
生数の相対値を示した。
この数値が小さいほど同一条件下糸切れ発生数が少いこ
とになる。極限粘度: ポリエステルチツプ1.08をフェノール/テトラクロ
ルエタン(1/1重量比)100−に溶解させ30.0
℃で測定した。
親和性: 粒子とポリマーとの親和性の程度を一定条件下での空隙
の発生の程度により評価した。
即ち、厚さ300μの未配向フィルムを85℃で縦及び
横方向に各々3.5倍延伸しフィルム中での粒子の長軸
と短軸の平均長さと、粒子の周辺に発生するボイドの長
軸と短軸の平均長さとの比を求めた。各粒子についての
この値の相加平均を求め粒子とポリマーとの親和性の尺
度とした。この値が大きく1に近づくほど空隙の発生は
少く親和性が良い事になる。なお延伸条件としては70
00%/ゝN.を採用した。なお実施例及び比較例で「
部」とあるは「重量部」を示す。
実施例1 〔架橋高分子微粉体の製造〕 メタクリル酸メチル100部、ジビニルベンゼン25部
、エチルビニルベンゼン22部、過酸化ベンゾイル1部
、トルエン100部の均一溶液を水700部に分散させ
た。
次に窒素雰囲気下で80℃に6時間撹拌しながら加熱し
重合を行なつた。
得られたエステル基を有する架橋高分子粒状体の平均粒
径は約0.11であつた。
生成ポリマーを脱塩水で水洗し500部のトルエンで2
回抽出し少量の未反応モノマー線状ポリマーを除去した
。次に該高分子粒状体をアトライターで2時間、サンド
グラインダーで2時間粉砕することにより平均粒径2.
0μの架橋高分子微粉体を得た。〔ポリエステルフィル
ムの製造〕ジメチルテレフタレート100部、エチレン
グリコール70部、及び酢酸カルシウムー水塩0.09
部を反応器にとり、更に先に得た平均粒径2,0μの高
分子微粉体0.10部を添加しエステル交換反応を行な
つた。
反応温度は反応開始時165℃とし2時間後200℃と
し更に2時間後230℃とした。なお該高分子微粉体と
エチレングリコールとの反応を確認するため別の反応器
に両者を1/10モル比に取りエチレングリコールの沸
点で2時間保ち留出物を調べたところメタノールが見い
出された。
これは該架橋高分子中のメチルエステル基とエチレング
リコールとの反応により生じたもので、その量はメチル
エステル基全体に対しおよそ5モル%に相当する量であ
った。この量は該架橋高分子の表層に位置する官能基の
大部分が反応したとするに充分に足りる量であった。4
時間後実質的にエステル交換反応の終了したこの反応混
合物にリン酸0.036部及び三酸化ア 5ンチモン
0.03部を加え常法に従って重合した。
即ち温度を230℃から徐々に昇温し280℃とした。
一方圧力は常圧より徐々に減じ最終的に0.5mmH9
とした。4時間後ポリマーを吐出しチップ化した。
このポリマーの極限粘度は0.66で Oあつた。次
にこのポリエステルを290℃で溶融しT型ダイから押
し出して急冷した後、縦及び横方向に各々315倍役伸
を行なった後190℃で10秒間熱処理を行ない厚み1
1μのフィルムとした。
こ ]のフィルムの結晶化度は43%であった。
このフィルムについて磁気テープ用フィルムとしての評
価即ち摩擦係数、耐摩耗性及び電磁変換特性を測定した
結果を以下の実施例2〜5及び比較例1〜7と共に第1
表に示す。実施例 2,3 実施例1において高分子微粉体の平均粒径及び添加量を
変える他は実施例1と同様にして厚み11μのフィルム
を得た。
該フィルムについての測定結果を第1表に示す。
実施例 4実施例1で得られた平均粒径約0.11のエ
ステル基を有する高分子粒状体のケン化を行なった。
ケン化は20重量%の水酸化ナトリウム水溶液を用い1
80℃で18時間行なった。反応後の粒子 ・この赤
外線吸収スペクトルを調べたところエステル基に基く1
735C7ft−1付近の吸収は全く消滅し新たに17
00CWL−1付近にカルボキシル基に基く吸収が現わ
れていた。次にこの高分子粒状体を粉砕し平均粒径1.
6μのカルボキシル基を有する高分子 3微粉体を得た
。一方ジメチルテレフタレート100部、エチレングリ
コール70部及び酢酸カルシウムー水塩0.09部を反
応器にとり実施例1と同様にしてエステル交換反応を行
なった。
K4時間後実質的にエステル交
換反応の終了したこの反応混合物にリン酸0.036部
及び先に得た平均粒径1.6μのカルボキシル基を有す
る高分子微粉体0.15部を添加し、更に三酸化アンチ
モン0.03部を添加し実施例1と同様にして重合を行
ないポリエステルを得た。次にこのポリエステルを用い
実施例1と同様にして厚み11μ、結晶化度45%のポ
リエチレンテレフタレートフィルムを得た。
該フィルムについての測定結果を第1表に示す。実施例
5 実施例1における製膜操作の際に得られたフィルムの端
部を再生品として用いた場合の試験を行なった。
即ち実施例1で得られたフィルムの端部を再度溶融しペ
レット化したのち同重量の新しい実施例1のチップと混
合した。再生品を半量含むこのチップ群を用いて実施例
1と同様にして製膜し厚み11μ、結晶化度38%のポ
リエチレンテレフタレートフィルムを得た。
得られたフィルムについての測定結果を第1表に示1′
。比較例 1 ジメチルテレフタレート100部、エチレングリコール
70部及び酢酸カルシウムー水塩0.12部を反応器に
とりエステル交換反応を行なった。
エステル交換反応終了後三酸化アンチモン0.03部を
添加し常法に従ってオリゴマ−カルシウム塩の析出粒子
を含むポリエステルを得た。
この析出粒子の直径はおよそ2〜3μであった。次にこ
のポリエステルを用いて実施例1と同様にして製膜し厚
み11μ、結晶化度42%のポリエステルフィルムを得
た。得られたフィルムについての測定結果を第1表に示
す。比較例 2〜4 実施例4において高分子微粉体の代りに各種無機化合物
を添加し、実施例4と同様にして厚み11μの2軸延伸
ポリエステルフィルムを得た。
得られたフィルムについての測定結果を第1表に示す。
比較例 5 比較例1における製膜操作の際に得られたフィルムの端
部を再生品として用いた場合の試験を行なった。
即ち実施例5において実施例1のフィルム端部及びチッ
プの代りに比較例1のフィルム端部及びチップを用い実
施例5と同様の操作により再生品半量を含むポリエステ
ルフィルムを得た。得られたフィルムについての測定結
果を第1表に示す。Z1 比較例 6 実施例1において高分子微粉体の平均粒径、添加量及び
フィルムの結晶化度を変える他は実施例1と同様にして
フィルムを得た。
このフィルムについての測定結果を第1表に示 こず
第1表の結果から明らかなように特定粒径、特定量の本
発明の高分子微粉体を配合したポリエステルフィルムは
該粒子の分散性が良好で滑り性及び電磁変換特性′こお
いて優れている。
1更に本発明のフィルムは再生品として利
用した場合もこれらの諸特偏を損ねることはないという
特徴を有する。一方析出法を採用した場合、電磁変換特
性は良好であるものの白粉Aの発生を防止することがで
きず、滑り性が一段と悪化するという欠点を有する。
これは析出法による粒子を一定量以上含んだ場合に共通
して観察される欠点である。また、カオリン、炭酸カル
シウム、.タルク等の無機化合物を添加した場合には概
して白粉八発生防止及び滑り性においては優れているも
のの粒子が凝集し二次粒子を形成し易く白粉B及び電磁
変換特性の悪化は避けられない。
実施例 6 実施例1において架橋高分子微粉体の添加量を0.2重
量%とする他は実施例1と同様にして得られたポリエス
テルを290℃で溶融し、T型ダイより押し出して厚さ
75μのフィルムに成型し、この未配向フィルムを80
〜90℃で縦及び横方法に各々3.5倍に延伸した後2
05℃で7秒間熱処理を行ない厚さ6μのフィルムとし
た。
このフィルムの結晶化度は48%であ一)た。このフィ
ルムについてコンデンサー用フィルムとしての特性、即
ち摩擦係数、電気特性、耐突出変形性及びスリット時の
作業性についての評価結果を以下の実施例7〜10及び
比較例7〜11と共に第2表に示す。
実施例 7,8 実施例6において表2に示す条件を変える他は実施例6
と同様にして厚さ6μのフィルムを得た。
該フィルムについての測定結果を第2表に示す。実施例
9弱酸性陽イオン交換樹脂WK−10(三菱化成工業
(株)製、メタタリル酸ージビニルベンゼン共重合体)
をジェットミル(日本二ユーマチツク(株)製PJMl
OO)を用いて平均粒径4μに粉砕し更にサンドグライ
ンダーで平均粒径1.8μのカルボキシル基を有する架
橋高分子微粉体を得た。
次に実施例4において平均粒径1.6μの高分子微粉体
0.15部の代りにこの高分子微粉体0.18部を用い
る他は実施例4と同様にして該粒子を含有するポリエス
テルを得た。次にこのポリエステルを用い実施例6と同
様にして厚さ6μ、結晶化度48%のポリエステルフィ
ルムを得た。
このフィルムについての測定結果を第2表に示す。
実施例 10 実施例9における製膜操作の際に得られたフィルムの端
部を再生品として用いた場合の試験を行なった。
即ち、実施例9で得られたフィルムの端部を再度溶融し
ペレット化したのち同重量の新しい実施例9のチップと
混合した。再生品を半量含むこのチップ群を用いて実施
例9と同様にして製膜し厚み6μのポリエステルフィル
ムを得た。
得られたフィルムについての測定結果を第2表に示す。
比較例 7 ジメチルテレフタレート100部、エチレングリコール
70部及び酢酸カルシウムー水塩0.09部を反応器に
とりエステル交換反応を行なった。
エステル交換反応終了後二酸化アンチモン0.03部を
添加し常法に従ってオリゴマ−カルシウム塩ノ の析
出粒子を含むポリエステルを得た。この析出粒子の直径
はおよそ5μであった。次にこのポリエステルを用いて
実施例6と同様にして製膜し厚さ6μのポリエステルフ
ィルムを得た。
得られたフィルムについての測定結果を第12表に示す
。比較例 8〜10 実施例9において第2表に示す条件を代る他は実施例9
と同様にして厚さ6μのポリエステルフィルムを得た。
得られたフィルムについての測定9結果を第2表に示す
。比較例 11 比較例7における製膜操作の際に得られたフィルムの端
部を再生品として用いた場合の試験を行なった。
即ち実施例10において実施例9のフィルム端部及びチ
ップの代りに比較例7のフィルム端部及びチップを用い
実施例10と同様の操作により再生品半量を含むポリエ
ステルフィルムを得た。
得られたフィルムについての測定結果を第2表に示す。
第2表の結果から明らかなように本発明の高分子微粉体
を配合したポリエステルフィルムは該粒子の分散性が良
好で摩擦係数、耐突出変形性において優れている。
また絶縁耐力及びCR値で代表される電気特性も良好で
、再生使用した場合もこれらの特性を損ねることはない
。一方析出法を採用した場合、電気特性においては遜色
ないものの摩擦係数及び耐突出変形に劣り、更に再生使
用した場合一段と滑り性が悪化する。
また、カオリン、炭酸カルシウム、タルク等の無機化合
物を添加した場合は概して摩擦係数及び耐突出変形性に
おいては優れているものの粒子が凝集し二次粒子を形成
し易く電気特性の低下は避けられない実施例 11 実施例1においてメタクリル酸メチル100部の代りに
メタクリル酸メチル200部を用いる他は実施例1と同
様にして平均粒径約0.211の架橋高分子粒状体を得
た。
!次に実施例1と同様の
方法により平均粒径1.8μの架橋高分子微粉体を得た
。次に実施例1のポリエステルの製造において平均粒径
2.0μの高分子微粉体0.10部の代りに先に得た平
均粒径1.8μの高分子微粉体0.05部を 3用い実
施例1と同様の方法により該高分子微粉体を含むポリエ
ステルを得た。
更に実施例1と同様の方法により厚さ2.5μの二軸延
伸ポリエステルフィルムを得た。
このフィルムについて蒸着用ポリエステルフィ 3!ル
ムとしての評価、即ち滑り性と透明性との関係、アルミ
ニウム蒸着後の表裏の差及び糸切れの程度について測定
した結果を以下の実施例12−13及び比較例12−1
4と共に第3表に示す。
なお評価の項目として合わせて粒子とポリエステルとの
親和性を挙げた。実施例 12〜13 実施例11において第3表に示す条件を代える他は実施
例11と同様にして厚み25μのフィルムを得た。
ノ 該フィルムについての測定結果を第3表に示す
比較例 12実施例11において高分子微粉体の添加時
期を代える他は実施例11と同様にして厚み25μのフ
ィルムを得た。
即ち平均粒径1.8μの架橋高分子微粉体を重縮合反応
終了後製膜前に極限粘度0.65のポリエステルとブレ
ンドしフィルムを得た。
該フィルムについての測定結果を第3表に示す。
比較例 13,14各々比較例1,4で得られたポリエ
ステルを用いて実施例11と同様にして厚さ25μのフ
ィルムを得た。
該フィルムについての測定結果を第3表に示す。
第3表の結果から明らかな如く実施例のポリエステルフ
ィルムが全ての特性を満足するのに対し比較例12のよ
うにポリエステルと反応し得る基を有する架橋高分子で
あっても該架橋高分子とポリエステルとの反応時間が短
くまたその機会が少い場合即ち成膜前における両者の単
なるブレンドでは本発明の効果は望むべくもなく、分散
不良や空隙の発生、ひいては透明性の低下や糸切れの多
発を招くようになる。また比較例13,14のように従
来知られている析出法あるいは添加法によってはこれら
全ての特性を同時に満足することは困難である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 分子中に唯一個の脂肪族の不飽和結合を有する化合
    物と、分子中に2個以上の脂肪族の不飽和結合を有する
    化合物との共重合によつて得られる架橋度8〜50%、
    平均粒径0.1〜5μの架橋高分子を0.001〜4重
    量%含有して成り、且つ該高分子は実質的にポリエステ
    ルと共有結合していることを特徴とするポリエステルフ
    ィルム。
JP761579A 1979-01-25 1979-01-25 ポリエステルフイルム Expired JPS595216B2 (ja)

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