JPS5948111B2 - 充電式電気機器 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、充電式電気かみそりまたは充電式懐中電灯
等の充電式電気機器に関するものである。

充電式電気かみそりにおいて、充電あるいは商用電源に
よる使用のためのプラグ差込凹部に、防塵あるいは防水
のための蓋体を設けたものが提案されている。

ところが、前記蓋体の閉塞が不完全なまま使用されてプ
ラグ差込凹部内にひげ屑等の塵埃や水が入り、故障を起
こすという問題がある。

特に、水洗いを行なう場合には水の浸入による故障の問
題が重大となる。

また、プラグを差込んだ充電時あるいは商用電源による
使用時においても、プラグの差込状態が不完全であると
、プラグとプラグ差込凹部の内面との間から塵埃や水が
入り故障を招くという問題がある。

したがって、この発明の目的は、蓋体の閉塞およびプラ
グの差込みが不完全な場合には動作が行なわれず、閉蓋
あるいは差込みが不完全なまま使用されて塵埃や水の浸
入により故障を招くという問題のない充電式電気機器を
提供することである。

この発明の一実施例を第４図ないし第１３図に示す。

第４図において、５はケースであり、胴部に蓄電池６と
充電器７が収容され、頭部にモータ８が収容されている
。

ケース５の頭部には第５図のように刃取付台９を介して
突曲面状の固定刃１０が取付けられ、固定刃１０の内面
に摺接する回転刃（図示せず）がモータ８のモータ軸８
ａに取付けられている。

モータ軸８ａは刃取付台９の筒部９ａを貫通しており、
モータ軸８ａに密接する水密用のバッキング１１が筒部
７ａの内面に取付けられている。

第４図のように、ケース５の底部にはケース５の筒状部
分５ａと別体の下カバー１２が設けられ、下カバー１２
にプラグ受けとなるプラグ差込凹部１３が形成されてい
る。

下カバー１２はケース５の筒状部分５ａにビス止めされ
ている。

下カバー１２の外周部の内面とケース５の筒状部分５ａ
との間には０１Ｊング１４が介装されている。

プラグ差込凹部１３はプラグ１５（第９図）を嵌入させ
るものであり、内部にはプラグ１５の接片１６に接触す
る２本のプラグ受ピン１７が突設されている。

プラグ１５は、交流の商用電源から整流および変圧を行
なうアダプタ３７（第１０図）のコード３８に設けられ
たものである。

プラグ１５の外周には環状突部１５ａが設けられ、この
環状突部１５ａに、プラグ差込凹部１３の開口部の周囲
に密接するＯリング１８ｂが設けられている。

第８図において、１９はプラグ差込凹部１３を開閉可能
に閉塞する蓋体であり、下カバー１２に枢支ピン２０回
りで回動可能に取付けられている。

蓋体１９は遊端に係止突片１９ａを有し、この係止突片
１９ａに係合する蓋係止ボタン２１が下カバー１２に自
己の弾性脚部分を介して一体に形成されている。

また、蓋体１９にはプラグ差込凹部１３の開口周辺に密
接する０ １Ｊング１８ａが取付けられている。

プラグ差込四部１３内には下カバー１２を摺動自在に貫
通した可動ピン２３の先端が突出しており、この可動ピ
ン２３の押込みによって閉成するプラグ受スイッチ２６
がケース５内に設けられている。

プラグ受スイッチ２６は第６図のように２個の単位スイ
ッチ２６ａ 、２６ｂが並設されたものである。

これら単位スイッチ２６ａ 、２６ｂはそれぞれ可動接
片２４と固定接片２５とを有している。

面単位スイッチ２６ａ 、２６ｂの可動接片２４．２４
は絶縁部材２４′で相互に連結されており、可動ピン２
３の押込みによって両可動接片２４．２４は対応する固
定接片２５．２５に同時に接触する。

プラグ１５には第９図のように可動ピン２３の先端が挿
入されて当接する凹部１５ｂが設けられている。

この凹部１５ｂはプラグ１５をプラグ差込凹部１３に適
正状態に挿入した状態においてプラグ受スイッチ２６の
可動接片２４が固定接片２５に接する深さに形成されて
いる。

また、可動ピン２３の先端は蓋体１９の内面に当接可能
であり、蓋体１９を適正に閉じた状態において、プラグ
受スイッチ２６の可動接片２４が固定接片２５に当接可
能である。

第１２図はケース５内に設けられた充電器７およびモー
タ８の回路を示す。

２７ａ、２７ｂはそれぞれ第４図のプラグ受ピン１７に
接続された端子である。

モータ８は蓄電池６と並列に設けられており、モータ８
は端子２７ａ 、２７ｂに接続されるアダプタ３７から
の直接の給電と、蓄電池６からの給電とに切換えて駆動
可能である。

前記プラグ受スイッチ２６の各単位スイッチ２６ａ。

２６ｂは、本体機能回路すなわちモータ８の駆動回路２
８と、充電回路２９とにそれぞれ介装され、また駆動回
路２８および充電回路２９を同時に開閉する操作スイッ
チ３０が設けられている。

第１３図は前記アダプタ３７の回路を示す。

３１ ａ 、 ３１ ｂは商用電源に接続する端子、３
２ａ。

３２ｂはプラグ１５に接続する端子、３３はトランス、
３４，３５は整流用ダイオード、３６はヒユーズである
。

つぎに、この充電式電気機器の動作を説明する。

通常使用時においては、第４図に示すように蓋体１９が
閉じられているため、可動ピン２３は蓋体１９によって
上方に押し付けられ、プラグ受スイッチ２６の可動接片
２４と固定接片２５とが接触する。

すなわち、面単位スイッチ２６ａ 、２６ｂが閉成する
。

したがって、第１２図の操作スイッチ３０を閉成すると
、モータ８が回転して使用可能となる。

また、蓋体１９が閉じられ、蓋体１９と下カバー１２の
プラグ差込凹部１３の周囲とが０リング１８ａを介して
圧接しているため、プラグ差込凹部１３における水密が
完全であり、例えば水洗い等を行なっても内部に水が入
るという問題がない。

また防塵効果も得られる。第８図に示すように、蓋体１
９を開いた状態にしておくと、プラグ受スイッチ２６の
可動接片２４が自己のばね力により可動ピン２３を突出
状態に復帰させて固定接片２５から離れる。

すなわち、面単位スイッチ２６ａ 、２６ｂが開成する
。

そのため、操作スイッチ３０を閉成してもモータ８が回
転しない。

そのため、誤まって蓋体１９が開いたまま使用されるこ
とがなく、塵埃の侵入や水洗の水の侵入によって機器を
損傷することが防止される。

充電時または交流の商用電源使用時は、第９図に示すよ
うに、蓋体１９を開いた状態でプラグ差込凹部１３にア
ダプタ３７のプラグ１５を差込む。

プラグ１５を差込むと、プラグ１５によって可動ピン２
３が上方へ押され、プラグ受スイッチ２６゜の面単位ス
イッチ２６ａ 、２６ｂの可動接片２４が固定接片２５
に接触する。

そのため、蓄電池６に充電が可能となり、また操作スイ
ッチ３０を閉とすれば商用電源によるモータ８の駆動が
可能となる０また、プラグ１５を差込んだ状態において
は、プラグ１５の突条１５ａによって０リング１８ｂが
圧縮されてプラグ差込凹部１３の開口部とプラグ１５と
の間に完全な水密性が得られる。

そのため、水洗時等に水滴がプラグ１５にかかったりし
てもケース５内に侵入することがなく、商用電源による
使用および充電を安全に行なうことができる。

また、プラグ１５を差込んだ場合に、その差込み状態が
不完全であると、プラグ受スイッチ２６の両単位スイッ
チ２６ａ 、２６ｂの可動接片２４は固定接片２５に接
触せず、操作スイッチ３０を閉成してもモータ８は動作
しない。

そのため、プラグ１５の差込状態が不完全なまま誤まっ
て水洗のために水の中につけたり、また水滴がかかるよ
うな使用を回避することができ、安全である０ なお、蓋体１９はケース５に着脱可能に設けてもよいが
、この実施例のように枢支ピン２０で枢着しであると、
蓋体１９の紛失を防止することができる。

また、前記実施例はプラグ差込部として凹陥したプラグ
差込凹部１３を設けたが、プラグ差込部を平面状とし、
これを閉塞する蓋体をカップ状としてもよい。

さらに、前記実施例はプラグ１５および蓋体１９にＯリ
ング１８ａ、１８ｂを設けたが、０リング１８ ａ ｔ
１８ ｂを必ずしも設けなくても、この発明は防塵等
の効果を十分に得ることができる。

以上のように、この発明の充電式電気機器は、ケース内
からプラグ差込凹部に先端が突出して押込みおよび復帰
が可能な可動ピンを設け、この可動ピンの押込みによっ
て充電回路および他の電気回路を閉成するプラグ受スイ
ッチを設け、前記可動ピンは前記プラグ差込凹部への押
込み、またはこのプラグ差込凹部の蓋体の閉塞によって
押込まれるように構成したから、プラグの差込みが不完
全な場合や、蓋体が開いたままの場合、あるいは蓋体の
閉塞が不完全な場合には充電回路および他の電気回路が
閉成せず、そのため前記の各場合に誤まって使用されて
塵埃や水洗の水の侵入により故障を招くという問題がな
い。

【図面の簡単な説明】

第１図ないし第３図はそれぞれ従来の充電式電気かみそ
りを示す説明図、第４図はこの発明の一実施例の切欠側
面図、第５図はその頭部の拡大断面図、第６図は同じく
その尾部の縦断正面図、第７図は同じくその下面図、第
８図は同じくその尾部の蓋体開放状態の断面図、第９図
は同じくプラグ差込状態の断面図、第１０図はそのアダ
プタの断面図、第１１図はそのプラグの斜視図、第１２
図は同じくその充電回路とモータ駆動回路の回路図、第
１３図は同じくそのアダプタの回路図である０ ５・・・・・・ケース、６・・・・・・蓄電池、７・・
・・・・充電器、８・・・・・・モータ、９・・・・・
・刃取付台、１０・・・・・・固定刃、１１・・・・・
・バッキング、１２・・・・・・下カバー、１３・・・
・・・プラグ差込凹部、１４・・・・・・０１Ｊング、
１５・・・・・・プラグ、１６・・・・・・接片、１７
・・・・・・プラグ受ピン、１８ａ、１８ｂ・・・・・
・０１）ング、１９・・・・・・蓋体、２０・・・・・
・枢支ピン、２１・・・・・・蓋係止ボタン、２２・・
・・・・復帰ばね、２３・・・・・・可動ピン、２４・
・・・・・可動接片、２５・・・・・・固定接片、２６
・・・・・・プラグ受スイッチ、２６ａ 、２６ｂ・・
・・・・単位スイッチ、２７ａ。 ２７ｂ・・・・・・端子、３０・・・・・・操作スイッ
チ。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 充電回路および他の電気回路を内蔵したケースと、
   このケースに設けられてプラグ受けとなるプラグ差込部
   と、前記ケース内から前記プラグ差込部に先端が突出し
   て押込みおよび復帰可能に設けられ前記プラグ差込部に
   差込まれるプラグによって押込まれる可動ピンと、前記
   ケース内に設けられ前記可動ピンの押込みによって前記
   充電回路および前記他の電気回路を閉成するプラグ受ス
   イッチと、前記プラグ差込部を開閉可能に閉蓋し閉蓋状
   態において前記可動ピンを押込む蓋体とを備えた充電式
   電気機器。 ２ 前記蓋体は一端で前記ケースに回動可能に枢着する
   ことにより開閉可能とした特許請求の範囲第１項記載の
   充電式電気機器。