JPS5943767Y2 - 分電盤 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は比較的大容量の配線用遮断器を収納する分電
盤に関する。

近来、この種分電盤は信頼性向上のため、外部引出端子
台を設けることなく負荷ケーブルを直接に配線用遮断器
に接続する方式がとられるようになった。

また、配線用遮断器に高遮断容量のものが使用されるよ
うになったことにともない、遮断時の放出ガスが多くな
ル、母線への放出ガス移行による事故波及の恐れが生じ
ていた。

この考案は上記配線方式に適しかつ安全な分電盤を提供
する事を目的としたものである。

以下この考案の自立形弁電盤に実施した一実施例を図に
ついて説明する。

図にかいて、１は枠部材で構成された箱体で、溝形縦部
材１Ａを四隅に配設しそれらをハツト形横部材１Ｂによ
って前後に固定するとともに、上下端を矩形枠体ＩＣに
よって固定されている。

２は箱体の上部及び下部に配設された２本の横部材で、
それぞれ箱体の奥行方向の中間において左右のハツト形
横部材即ち側壁部ＩＢに固定されている。

３はほぼ２形断面を形成した一対の縦取付部材である。

縦取付部材３は一方の脚辺を横部材２に固定されそ力ら
の上下間に延長されている。

４は２形断面を形成した垂直母線で絶縁支持台５を介し
て縦取付部材３に支持されている。

６は縦取付部材３と絶縁支持台５の間に挟持された絶縁
板である。

１０は左右相対して配置された配線用遮断器で差込接続
装置１１によって垂直母線４から分岐接続されている。

１２は遮断器１０と差込接続装置１１を縦取付部材３に
増付けるための単位パネルで、この単位パネル１２は絶
縁板６と左右の縦取付部材３と協働して収納室を形成し
ている。

この収納室内に差込接続装置１１と垂直母線とが収納さ
れている。

すなわち、この単位増灯パネル１２は図示するように垂
直母線４の前面側を遮へいしている。

１３は遮断器１０を単位取付パネル１２から浮かして、
上述の収納室の外側に増付けるための捲付金具である。

以上遮断器１０．差込接続装置１１等は単位装置として
別工程で組立され、箱体に挿入しねじ部材１４によって
縦取付部材３に固定される。

上記単位装置は横部材２の上下の間全長に渡って多段に
増付けることができる。

収納室内の垂直母線４及び差込接続装置１１の両側面は
収納室の側壁である縦取付部材３により遮へいされ、箱
体１の両側面との間に空間８が形成される。

オた垂直母線４の裏面側には絶縁板６が設けられ箱体裏
面側の空間９と区画されている。

すなわち、絶縁板６、縦取付部材３、単位捲付パネルか
ら構成される収納室が箱体１の内部に設けることにより
、空間８，９が収納室のまわりに形威されている。

なお、これらの空間８は裏面側の空間９と連絡され、負
荷ケーブルの配線スペースとして有効に使用される。

即ち、裏面空間９を立上げられた通常３心の負荷ケーブ
ル２０は箱体側面に設けられたケーブルサポート１５に
適宜バインドされ、端末処理したノ１Ｊ２０Ａが配線ス
ペース８を通り配線用遮断器１０に接続される。

配線スペース８は箱体の表、裏面を連絡しており、横部
材２は多段に取付られた配線用遮断器１０より外れた上
下端部のみに設けられている。

また負荷ケーブル２６と垂直母線４部分は縦取付部材３
によって遮へいされており、事故波及が防止される。

また、負荷ケーブル２０は箱体の両側にサポートされて
いるため、絶縁５６を透明にすれば垂直母線４及び差込
接続装置１１を裏面より目視点検できる。

なお７は扉、１６は列盤間を母線連絡する水平母線、１
７は垂直母線４と水平母線１６を接続する接続導体であ
る。

１６．１７部分は図示じてないが、適宜遮へいされるも
のである。

この考案は以上説明したように、箱体の縦方向の端部に
横部材を固定し、この横部材に縦取付部材を固定し、こ
の縦取付部材に縦方向に多段に単位捲付パネルを増り付
け、縦取付部材と単位パネルと絶縁板とで収納室を形威
し、収納室の外側と箱体の内側との間に空間を形成し、
しかもこの収納室内に接続装置と垂直母線とを配設し、
上記収納室外でかつ箱体の内側に配線用遮断器を設ける
ようにしたため、この空間を配線スペースとして使用で
きるため配線作業が容易となり、充電部である垂直母線
から配線用遮断器及び配線ケーブル等を充分に遮へいす
ることができる。

しかも、単位ユニットパネルによりユニット化している
ので、装置全体の組立保守点検作業が容易となる効果が
ある。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の一実施例を示す分電盤の横断面図、
第２図は第１図における■−■線相当縦断面図である。 なお図中同一符号は同一部分を示す。 １は箱体、１Ｂは側壁部、２は横部材、３は縦取付部材
、４は垂直母線、６は透明絶縁板、１０は配線用遮断器
、１２は単位捲付パネルである。

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. （１） 箱体の縦方向の端部の両側壁部に固定される
   対をなす上下の横部材、上記横部材に固定された対をな
   す左右の縦取付部材、縦方向に多段に上記縦取付部材に
   取り付けられた複数の単位取付パネル、上記縦取付部材
   に接続され上記単位増灯パネルと協働して収納室を形成
   する絶縁板。 上記収納室外において各単位増灯パネルごとに横方向に
   装置された複数個の配線用遮断器、上記収納室内におい
   て各単位パネルごとに装着された接続装置、上記収納室
   内において支持部材を介して上記縦取付部材に支持され
   かつ上記接続装置を介して上記配線用遮断器に電気的に
   接続された垂直母線を備えた分電盤。
2. （２）垂直母線は両縦増付部材に跨る透明絶縁板を介し
   て、上記縦取付部材に支持するように構成したことを特
   徴とする実用新案登録請求の範囲第１項記載の分電盤。