JPS5942591B2 - 冶金用容器のコ−ティング装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、タンディツシュ等冶金用容器の内側面に流動
状態下で耐火材料を塗着するコーティング装置に関し、
冶金用容器内側面上に吐出される材料の表面を往復動す
る塗着具により所望の一定厚さの強固な皮膜を形成する
と共に、材料歩留りの向上を図り、かつ、上記のコーテ
ィング作業を省力的・能率的に実施できる冶金用容器の
コーティング装置を提供することを目的とするものであ
る。

本発明においては、冶金用容器の内側面に対するコーテ
ィングを目的とする。

その底面に対しては、公知の流し込み或は吹付けなどの
方法により内側面へのコーテイング後に又はその前に行
われる。

冶金用容器内側面のコーティングはその底面に比べて特
に損傷の度合が激しいので、度々その補修をする必要が
あり、そのような補修を要する場合に、本発明装置は特
に有効に適用しうるものである。

以下本発明の一実施例について図面を参照しながら説明
する。

第１図及び第２図において、Ａは門形の走行台車であり
、本実施例では、既設のタンディツシュＴの上方をまた
がってその長手方向に移動しうる形式で示しである。

この走行台車Ａは、タンディツシュＴの両側に敷設した
レール１上を、前後左右４個の駆動輪２が各々の減速機
付走行モータ３で同期駆動される構成となっている。

この駆動形式はもちろん任意のものが採用しうる。

Ｂは走行台車Ａに支持されその主桁４に嫌設したレール
５に沿って走行方向と直角方向に横行自在の横行台車で
あり、主桁４上に設けた減速機付横行モータ６によって
同期回動される１対のチェーン７端を横行台車Ｂの前後
のフレームに結着することにより横移動せしめられる。

８は横行台車Ｂの自在車輪、９はチェーン７のスプロケ
ットである。

この駆動形式もまた、走行台車Ａの場合と同様任意であ
る。

Ｃは環状に形成された旋回テーブルであり、軸受リング
１０により横行台車Ｂ上に回転自在に支持されており、
該テーブルＣの外周部には適当数のローラ１１を配設し
、減速機付旋回モータ１２のスプロケット１３をローラ
１１と噛合せしめることにより、軸受リング１０のまわ
りに回転せしめられる。

この回転形式もまた、その他の一般的な形式でよい。

Ｄは本発明の要部である本体であって、上記走行台車Ａ
、横行台車Ｂ及び旋回テーブルＣを、そのまわりに十分
な間隙を存して下方に伸びており、その上部を旋回テー
ブルＣに挟持した状態で吊支する。

その支持構造は、旋回テーブルＣ上に立設した左右の支
柱１４にそれぞれ支持枠１５の突軸１６を枢着し、支持
枠１５には上下にガイドローラ１７とそのローラ１７間
に昇降用ピニオン１８をそれぞれ配設し、該ピニオン１
８を本体りの後述するラック１９に噛合せしめると共に
、上記ガイドローラ１７をラック１９の両側に設けたガ
イドレール部２０に係合させる構成となっており、これ
により、本体りを上記支持枠１５、ガイドローラ１７及
び昇降用ピニオン１８等を介して左右から挟持状態に支
持すると共に、昇降自在かつ傾動自在に支持するのであ
る。

支持枠１５の突軸１６が本体りの傾動中心となる。

本体りは、上部のホッパー２１にスクリューフィーダ２
２を連接し、該フィーダ２２の下部を材料吐出部２３に
構成する。

この材料吐出部２３は、スクリューフィーダ２２の供給
筒２４下端に吐出筒２５を連接し、スクリューフィーダ
２２の回転軸２６下部に適当数の撹拌棒２７を半径方向
に適当間隔で突設した部分を上記吐出筒２５内に軸支し
、撹拌された材料の吐出口２８を吐出筒２５の長手方向
に開設した構成となっている。

スクリューフィーダ２２はその上下端部を軸受２９，３
０で軸支され、ホッパー２１に取付けた可変速モータ３
１により回転せしめられる。

ホッパー２１内に貯留した材料はスクリューフィーダ２
２の回転により供給筒２４内を下方に送られ、吐出筒２
５に入り、ここで撹拌棒２７により固結しないように均
等に撹拌され、吐出口２８より横方向に吐出される。

前記ガイドレール部２０を有するラック１９は、この本
体りに適当な支持部材３２を介して供給筒２４及び吐出
筒２５と平行に固着される。

ラック１９は、第５図及び第６図に明らかなように、凸
形断面を有する部材の頂部に刻設され、またガイドレー
ル部２０はその部材の段部で兼用している。

前記材料吐出部２３の吐出口２８より材料を均分に吐出
するようにするため、該吐出口２８には適当間隔で案内
板３３を設けるとよい（第５図及び第６図参照）。

また、案内板３３及び吐出口２８はタンディツシュＴの
内側面に対し傾斜状に設け、かつ、案内板３３の先端は
該内側面と平行になるようにするのが適当である。

そして、この案内板３３の先端とタンディツシュＴの内
側面との間に吐出間隙ａを形成する。

吐出間隙ａは所望の値に、かつその値を一定に保持する
必要があるから、そのため、上記材料吐出部２３に支持
ローラ３４を調節自在に設ける。

支持ローラ３４は、その取付部材３５に調節ねじ３６を
連設し、取付部材３５をリンク３１を介して上記吐出筒
２４の突耳片３８に連結すると共に、調節ねじ３６を吐
出筒２４の突耳片３９に枢着した筒４０に挿通し、ナツ
ト４１で調節ねじ３６を筒４０に固定することにより、
タンディツシュＴの内側面に対し垂直に進退せしめられ
、上記吐出間隙ａを所望の値に設定することができる。

なお、支持ローラ３４による吐出間隙ａの設定構造は任
意であり、たとえばターンバックル構造を利用するよう
なものでもよい。

なお、支持ローラ３４はタンディツシュＴの長手方向に
転勤しうるように設ける。

前記吐出口２８に近接して、塗面が吐出間隙ａとほぼ同
一水準にある台形断面の塗着具４２が配設される。

この塗着具４２は、塗着方向すなわち支持ローラ３４の
転動方向に対し直角方向に往復動するようになっており
、それを、前記本体りの支持部材３２に軸支した回転軸
４３と塗着具４２とをクランク４４で連結することによ
り、該塗着具４２をガイド４５に沿って往復動させるよ
うにしている。

４６は塗着具４２の減速機付モータで、４７はその伝動
チェーンである。

また、塗着具４２は前記吐出口２８の長さ、すなわち、
帯状に吐出される材料の幅より少し太き目に振幅し、隣
接の塗着材料との密着結合を良好ならしめるのである。

さらにまた、塗着具４２をその振幅が上記の場合より少
しばかり大きくなるが、塗着方向に対し斜め方向に往復
動させるようにしてもよい。

このように、上記の塗着具４２によって材料吐出部２３
より帯状に吐出される材料表面に対し、いわゆるコテ塗
り作用を行わしめ、密実で強固な皮膜を形成することが
できる。

また、塗着具４２による皮膜厚さｂはタンディツシュＴ
の内側面との間隙が前述のごとく支持ローラ３４により
所望の一定間隙に維持される結果、平滑で均厚に仕上げ
られる。

以上の構成からなる本体りをタンディツシュＴの内側面
に対向傾動させるには、前記横行台車Ｂによる横移動と
共に前記支持枠１５をその実軸１６のまわりに傾動させ
て行う。

そのために、前記支持枠１５はレバ一部１５を有するよ
うに十字型に形成されており、該レバ一部１５′の一端
と前記旋回テーブルＣとをパワーシリンダ装置４８で連
結している。

すなわち、この傾動用シリンダ装置４８の基端を旋回テ
ーブルＣに枢着し、そのピストンロッド４９を上記レバ
一部１５′の連結穴５０に挿通すると共に上下にバネ５
１，５２を介在させて連結している。

したがって、横行台車Ｂにより本体りをタンディツシュ
Ｔ内側面と平行に位置せしめ、傾動用シリンダ装置４８
によりレバ一部１５′をして支持枠１５をその突軸１６
のまわりに回動し、支持ローラ３４をタンディツシュＴ
内側面に接触支持せしめることにより対向傾動させるこ
とができ、前述の・ように材料の吐出間隙ａが設定され
る。

なお、タンディツシュＴの他方の内側面に対しては、横
行台車Ｂ上の旋回テーブルＣを旋回させたのち、上記の
操作を行えばよいものであり、また、以上のように吐出
間隙ａが設定されたのちは走行台車Ａ及び本体りの作用
によりタンディツシュＴ内側面に対しその長手方向に帯
状に皮膜を塗着することができる。

次に、本体りをタンディツシュＴ内で上下方向に移動さ
せるには、本体りに付設したラック１９を前記昇降用ピ
ニオン１８により昇降させて行う。

そのための減速機付昇降モータ５３が前記支持枠１５の
レバ一部１５他端に取付けられており、同調ギヤ５４を
介して昇降用ピニオン１８を駆動するようになっている
。

以上の本体りの昇降機構及び傾動機構は本実施例のもの
に限定されるわけではなく、その他の一般的な駆動形式
を採用しうろことはいうまでもない。

以上詳述したごとく、本発明装置を使用すれば新設の冶
金用容器はもとより、既設の冶金用容器の場合でも、そ
の内側面に対するコーティングが所望の均一な厚さで、
かつ密実で強固な皮膜に形成できるものであり、しかも
コーティング材料の無駄がなく歩留りを著しく向上しう
る上に、省力的・能率的に作業を遂行できるものである
。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係る冶金用容器のコーティング装置の
正面図、第２図は同側面図、第３図は第１図Ｉ−Ｉ線に
おける平面図、第４図は本体の一部切欠正面図、第５図
は材料吐出部の拡大図で第４図■−■線の矢視図、第６
図は第５図１−ｌ［線における断面図、第７図は第１図
ＩＶ−ＩＶ線の矢視図である。 図中、Ａ：走行台車、Ｂ：横行台車、Ｃ：旋回テーブル
、Ｄ二本体、Ｔ：クンディツシュ、２１：ホッパー、２
２ニスクリユーフイーダ、２３：材料吐出部、２８：吐
出口、３４：支持ローラ、４２：塗着具、ａ：吐出間隙
。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 門形の走行台車と、該台車に支持された横行台車と
   、該横行台車の旋回テーブル上に昇降自在かつ傾動自在
   に支持される本体とから構成され、該本体は、上部のホ
   ッパーに連接されたスクリューフィーダと、該フィーダ
   に連接された材料吐出部と、該吐出部をダンディツシュ
   内側面上に支持しその吐出口と該内側面間の吐出間隙を
   設定する為の支持ローラと、上記吐出口より吐出する材
   料の表面をその塗着方向に対し直角又は斜め方向に往復
   動可能な塗着具とを備えた構造の冶金用容器のコーティ
   ング装置。