JPS5941009B2 - エンジン - Google Patents

エンジン

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JPS5941009B2
JPS5941009B2 JP51082388A JP8238876A JPS5941009B2 JP S5941009 B2 JPS5941009 B2 JP S5941009B2 JP 51082388 A JP51082388 A JP 51082388A JP 8238876 A JP8238876 A JP 8238876A JP S5941009 B2 JPS5941009 B2 JP S5941009B2
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JP
Japan
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air
intake passage
valve
intake
engine
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JP51082388A
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達郎 中神
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Mitsubishi Motors Corp
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、エンジン特に自動車用エンジンの改良に関す
るものである。
従来の自動車用エンジンでは、アイドル運転時及び軽負
荷運転時に、スロットル弁の開度が小さく吸気量が少量
であるため、吸入行程において吸気マニホルドからシリ
ンダ内に流入する混合気の速度が低く、従ってシリンダ
内における混合気のスワールも弱い。
この結果、通常圧縮行程の終期に行なわれる点火時に、
シリンダ内に残存する混合気のスワールも弱くなり、着
火及び燃焼性が低くなるので、安定なエンジンの運転を
確保するためには中及び高負荷運転時よりも空燃比が小
さい混合気を供給する必要があり、燃費の増大を招くだ
けでなく、濃混合気の不完全燃焼のために排ガス中のC
O,HCが増加する不都合がある。
又近来、エンジンの排ガス中のCO,HC特にNOxを
減少させることを目的として、理論混合比よりも充分希
薄な混合気を燃焼させることが提案され、また排ガス中
のNOxを減少させることを目的として排ガスの一部を
エンジンの排気系から抽出して混合気中に混合し燃焼さ
せることも提案されているが、何れの場合にも混合気の
着火性、燃焼性が低くなるために、アイドル運転及び軽
負荷運転時におけるドライバビリティが低下し、燃費も
悪化する不都合があった。
本発明の主たる目的は、特にアイドル及び軽負荷運転時
における燃費を改善し得る乗物用のエンジンを提供する
ことにある。
本発明の他の目的は、通常のエンジンではアイドル及び
軽負荷時において安定した運転が困難な希薄混合気を安
定的に燃焼させることができ、この結果として排ガス中
の有害成分が少い乗物用のエンジンを提供することにあ
る。
本発明のさらに他の目的は、通常のエンジンではアイド
ル及び軽負荷時において安定した運転が困難な、多量の
還流排ガスを含む混合気を安定的に燃焼させることがで
き、この結果として排ガス中のNOxを減少し得る乗物
用のエンジンを提供することにある。
本発明の他の目的は、大きな出力の低下、ドライバビリ
ティの悪化、燃費悪化等の不具合を伴なうことなく希薄
混合気又は多量の還流排ガスを含む混合気を安定的に燃
焼させ得る乗物用エンジンを提供することにある。
本発明の更に他の目的は、アイドリンク及び低速低負荷
の軽負荷運転領域で排ガス中の有害ガス成分を従来のコ
ンベンショナルエンジンより低減し得る乗物用エンジン
を提供することにある。
上記本発明の諸口的は、燃焼室内に点火プラグのスパー
クギャップを臨ませるとともに、同スパークギャップの
近傍に上記燃焼室の設定方向に指向して空気希薄混合気
排気ガス等の気体を噴射する噴射孔を設けたエンジンに
おいて、上記燃焼室に主吸気弁を介して吸気を供給する
主吸気通路、同主吸気通路に設けられ吸気流量を制御す
るスロットル弁、上記噴射孔に連通ずるとともに上記吸
気通路とは別個に設けられた副吸気通路、及び同副吸気
通路を開閉するとともに上記スロットル弁と連動して作
動する制御弁を備え、スロットル弁開度が中程度の時上
記制御弁を最大開度とするように構成したことを特徴と
するエンジンにより効果的に達成される。
上記副吸気通路に供給される気体は、好ましくは空気で
あるが、燃料と空気との希薄混合気でもよく、またエン
ジン自身の排ガスでもよい。
上記気体が空気であるとき上記気体の供給源は大気であ
り、また希薄混合気の場合は気化器付エンジンでは気体
供給源は吸気マニホルドが適当であり、さらに排ガスの
場合は排気マニホルドが適当な気体供給源となる。
上記本発明に係るエンジンでは、特にアイドリンク時お
よび軽負荷運転時にはスロットル開度が小さいため、ス
ロットル弁の絞り作用が犬で主吸気通路からの吸気流入
速度は緩かで吸気量が少なく吸気行程において燃焼室内
は高負圧となり、気体供給源の気体はこの強力な燃焼室
内負圧に引かれて噴射孔より燃焼室内の設定方向に向か
って噴射され、燃焼室内に強力な渦流あるいは乱流が発
生して燃焼速度が上昇し、希薄燃焼限界が伸長して燃費
が改善され、また、燃焼室内に配置された点火プラグの
火花間隙周辺に上記噴射孔からの噴流が作用すると燃焼
ガスの掃気が行われて着火性が向上するとともに、同掃
気作用によっても希薄燃焼限界が伸長される。
従って、混合気の分配性が悪(、しかも燃焼室壁温か低
くて燃焼性が悪いアイドリンクあるいは軽負荷運転領域
において希薄混合気燃焼を行っても出力低下および燃費
増大が最小限に押えられ、また、空燃比増大により燃焼
最高温度が低下してNOxの発生量が極度に低減される
また、本発明のエンジンに排ガス還流装置を併用すれば
、制御性の悪い空燃比を燃焼限界に近い高い値に設定し
なくても、容易にNOxの発生量を低減することが可能
となり、排ガス還流による着火性および火焔伝播速度の
悪化も上気噴流により改善される。
さらに、本発明のエンジンによれば副吸気通路を介して
供給される気体流量を特に燃費の改善に適した特性に従
って供給するものである。
以下、第1図〜第5図に従って本発明の第1実施例を説
明する。
10は自動車用ガソリン内燃機関の本体、12はシリン
ダヘッド、14はシリンダブロック、16はピストン、
18は燃焼室、20は点火プラグ、22は主吸気ポート
、24は排気ポート、26は主吸気弁、28は吸気マニ
ホルド、30は気化器、32はエアクリーナである。
シリンダヘッド12には燃焼室18に開口する噴射孔3
4が穿設され、同噴射孔は点火プラグ20の火花間隙3
6直下に指向されるとともにピストン160頂面と例え
ば300〜60°程度の設定角度を有してピストン16
方向に指向されている。
また、同噴射孔34は副吸気弁38を介して副吸気通路
40に接続されている。
主吸気弁26および副吸気弁38は共に同一のロッカア
ーム42により駆動されるキノコ弁で、同ロッカアーム
はロッカシャフト44に嵌合され、図示しない機関のク
ランクシャフトに連動して回動されるカムシャフト46
に設けられたカム48に当接して揺動する。
また、上記ロッカアーム42のカム48への当接面とは
反対側のアーム部は2叉に分岐し、各分岐部にはそれぞ
れアジャストスクリュ50,52が螺着され、一方のア
ジャストスクリュ50端面ば主吸気弁26の弁棒上端面
に当接し、他方のアジャストスクリュ52端面ば副吸気
弁38の弁棒端面に当接している。
なお、54,56はバルブスプリング、58゜60はス
プリングシート、62は副吸気弁38のバルブガイドで
ある。
エアクリーナ32より気化器30および吸気マニホルド
28を介して吸気ポート22に連通ずる主吸気通路63
の気化器部分にはプライマリポート64及びセカンダリ
ポート65が設けられそれぞれにベンチュリ66.67
およびスロットル弁58.69が配置されている。
スロットル弁68の全閉位置近傍の吸気通路内壁には主
としてアイドル時あるいは軽負荷時に燃料を供給するア
イドルポートTOおよびスローポート72が穿設され、
アイドルポートTOには図示しないアジャストスクリュ
が設けられている。
一方、ベンチュリ66゜6Tには主として中高負荷時に
燃料を供給するメインノズル76.77が設けられてい
る。
図示していないエンジンの排気通路例えば排気マニホル
ドに一端が連通された排ガス還流通路78は途中に機関
の種々の運転状態を検出して排ガスの流量を制御する制
御弁80を介して他端が吸気マニホルド28の集合部に
連結されている。
また、上記副吸気通路40は吸気マニホルド28に一体
に鋳込まれたパイプ82を介してベンチュリ67より上
流側の主吸気通路63に連通されている。
90は上記副吸気通路40に設けられた制御装置で、一
端がスロットル弁68全閉位置の直上流に連通され他端
がダイヤフラム92を有した負圧室94に連通された吸
気系負圧通路96、同吸気系負圧通路96を大気開放す
るサーモバルブ98、及び上記ダイヤフラム92に連結
された制御弁100を備えている。
102は上記負圧室94に内設され上記ダイヤフラム9
2を介して制御弁100を閉方向に付勢するスプリング
である。
上記サーモバルブ98は上記吸気マニホルド28に設け
られ機関冷却水が導入されるヒートライザ104に挿入
された感熱部106と同感熱部106に内設された熱膨
張性のサーモワックス108と、同サーモワックス10
8の熱膨張により作動されるロッド110と、同ロッド
110の作動により上記吸気系負圧通路96を大気開放
通路112に連通せしめる大気開放弁114と、同大気
開放114を閉方向に付勢するスプリング116と、及
びエアクリーナ118とを有している。
39は上記副吸気通路40のバイパス通路41に設げら
れた絞りである。
上記制御装置90は第5図に実線Aで示すスロットル弁
68全閉位置の直上流に連通された負圧室負圧特性に従
って作動し、且つ該負圧に比例して副吸気通路40の開
度を得る。
第5図において、実線Bはバイパス通路41のみにより
供給される流量%(全吸気量に対する)、実線Cは副吸
気通路40およびバイパス通路41により供給される流
量%、二点鎖線は等燃費向上率特性を示し、Xば10%
、Yは5%、Zは2%の燃費向上率を示す。
上記構成に従い、機関温態時には第1図工点鎖線で示す
ごとく、サーモバルブ98が吸気系負圧通路96を連通
せしめるので、制御装置90の負圧室94に第5図Aで
示すスロットル弁68全閉位置直上流の負圧が供給され
、該負圧に比例して副吸気通路40の開度を得、実線C
に従って燃焼室18の噴射孔34から気体が噴射される
一方、エアクリーナ32から主吸気通路63に吸入され
た空気の大部分が気化器30において燃料と所定の空燃
比に混合されて吸気ポート22から燃焼室18に吸入さ
れる。
上記噴射孔34からの噴射量および噴流の強さはスロッ
トル弁68の開度すなわち機関の負荷及び副吸気通路4
0に設けられた制御弁100の開度に応じて変化する。
即ちスロットル開度が小さいアイドリング時あるいは軽
負荷時にはスロットル弁68の絞り作用により主吸気通
路63から供給される混合気量が少なく、燃焼室18に
は吸気行程中に高負圧が発生し、ベンチュリ66上流側
の主吸気通路63は略大気圧であるため、圧力差により
副吸気通路40を介し多量の空気が噴射孔34から燃焼
室18内に強力に噴射される。
この結果燃焼室18内の吸入混合気は上記空気の噴出流
により強い渦流あるいは乱流を生じるとともに空気の混
合により主吸気通路6,3から吸入された混合気は層状
化され、または不均質な斑状態で希釈される。
また、上記噴出流は点火プラグ20の火花間隙36直下
において同間隙近くを通過するため、火花間隙36付近
の残留燃焼ガスも誘動されて掃気され、同火花間隙付近
に新しい吸入混合ガスが流入する。
従って、圧縮行程の後半期に行われる点火時においても
、空気と混合気が層状または斑状に分布した状態で強い
渦流あるいは乱流が存在しており、また、火花間隙36
付近には常に吸入混合気が流動しているものと考えられ
、実験によれば従来の機関に比較して火焔伝播速度が向
上して失火限界が飛躍的に拡張され、燃費が改善される
とともに混合気を希薄化した場合でも出力低下が少な(
ドライバビリティが向上することを確認し得た。
また、排ガス還流通路78を介して吸気マニホルド28
内に吸入される排ガス量は制御弁80により制御される
が、この排ガス還流量はNOxの排出量を設定値以内に
抑えるように調整される。
次にスロットル開度が中程度の中負荷運転領域において
は、スロットル弁68による絞り効果が中程度で、副吸
気通路40と主吸気通路63との差圧がやや小さくなる
が、上記制御弁装置900制御弁100が二点鎖線で示
すように最大開度となっているので、比較的多量の空気
が供給、噴射され、差圧の減少を充分に補償する。
一方、スロットル開度が大きい高負荷運転領域において
は、スロットル弁68による絞り作用が小さく、主吸気
通路63を介して多量の混合気が燃焼室18内に吸入さ
れるため、又、制御弁100が実線図示の如(副吸気通
路40を閉塞するので、副吸気通路40からの噴射量お
よび噴出力は、バイパス通路41のみを介して行なわれ
るため低下して噴射空気のスワール効果も減少するが、
この場合には吸気効率が犬で、しかも混合気が吸気ポー
+−22より燃焼室18に流入する時強力な渦流ある
いは乱流を生じ、また燃焼室18の内壁の温度も上昇す
るため、特に噴射孔34からの噴流により強い渦流や乱
流を発生させな(でも火焔伝播速度が高く燃焼性は良好
である。
又、機関冷態時には第1図実線で示す如くサーモバルブ
98が吸気系負圧通路96を大気開放せしめるので、制
御装置90はスプリング102の付勢力により制御弁1
00が副吸気通路40を閉塞する。
特に該機関冷態始動時には燃焼室18内の燃焼が極めて
不安定であり、且つ燃焼限界最大空燃比が著しく低下す
るが、この時には上記燃焼室18には主吸気通路63の
みを介して気化器30の形成した混合気が供給され、噴
射空気により空燃比が過大とならず、従って冷態時にお
いても安定した燃焼が行なえる。
以上より明らかなごとく、本実施例によれば、燃焼室1
8の内壁温度が比較的低く、吸入効率が悪い等の燃焼条
件の悪い軽負荷運転領域において、排ガスの一部を混入
した混合気にさらに燃焼室18内で噴射孔34より流入
する空気を混合して得られた総合空燃比が11〜14程
度の混合気は勿論のこと、総合空燃比が15〜21程度
の希薄混合気とした燃焼性の悪い混合気でも安定的に燃
焼させることができ、この際噴射孔34からの強力な空
気噴射により強い渦流または乱流が発生するとともに、
噴射された空気が主吸気通路63から吸入された混合気
に適度な層状または斑状態で混合されることにより、N
Oxの発生量が増大することなく燃焼速度が向上して燃
焼完了時間が短縮され、燃費が低減されるとともにドラ
イバビリティが向上し、しかもHC,CO等の未燃焼ガ
スの排出量も低減されるという効果を奏する。
第6図及び第7図に示す第2実施例は副吸気通路40に
絞り弁120を設け、該絞り弁120のレバー122の
長さを11 とし、ロッド124を介して取り付けら
れたスロットル弁68のレバー126の長さを12
とした場合に、1□(12に設定することによりスロッ
トル弁68開度と絞り弁120の開度とを上記第1実施
例第5図に示すものと略同−に設定するもので、該構成
によっても上記第1実施例同様の作用効果を奏する。
この時に上記絞り弁120は全閉又は全開位置において
も上記副吸気通路40を完全に閉塞することな(所定の
間隙δ1.δ2を有するように配設される。
第8図に示す第3実施例は、上記副吸気通路40の上流
端が、通常排気系における未燃焼成分の酸化反応を促進
させるために供給される二次空気の送給ポンプ吐出部に
開口したものであり、又、バイパス通路41は絞り39
を介してベンチュリ76.77の上流に開口している。
該二次空気送給ポンプの適切な実施例を第9図〜第12
図に従って説明する。
符号210は自動車用4気筒エンジン本体を示し、21
2は図示していないエンジン排気系に排ガス浄化用2次
空気を供給するためのダイヤフラムポンプを夫々総括的
に示す。
上記エンジン本体210の各気筒214゜216.21
8及び220を形成するシリンダブロック222の下部
にはクランクシャフト224の軸受226を形成するた
め複数の仕切壁228が実質的に互に平行に配置されて
いる。
各仕切壁228間にはクランクシャフト224の1クラ
ンク230を内蔵するクランク室232,234゜23
6.238が形成され、同クランク室232゜234.
236,238の上方は各気筒214〜220に連通す
るとともに下方はオイルパン240内に開口している。
気筒214及び気筒218を挾んテ隣接する各仕切壁2
26の下部にはボルト242により仕切板244が固着
され、同仕切板244は気筒214に連通するクランク
室232と気筒218に連通するクランク室236をそ
れぞれ他のクランク室及びオイルパン240内と隔絶し
ている。
上記仕切板244にはボルト242のための嵌合穴24
6が穿設されるとともに、湾曲した底板の中央部には排
油孔248が穿設されている。
上記ダイヤフラムポンプ212は、筐体250内に2枚
のダイヤフラム252,254が平行に配置され、両ダ
イヤフラム252,254間に仕切板256を介して2
つのポンプ室258゜260を形成し、ダイヤフラム2
52により仕切られた圧力室262は空気通路264を
介してクランク室232に連通され、ダイヤフラム25
4により仕切られた圧力室266は空気通路268を介
してクランク室236に連通されている。
仕切板256の中央部を摺動可能に貫通するロンド27
0の両端は各ダイヤフラム252゜254の中央部に連
結されている。
ポンプ室258.260には各ダイヤフラム252゜2
54を押圧するスプリング272.274が内蔵され、
ポンプ室258はリードバルブ276を介して吸入口2
78より外気に開口されるとともに、リードバルブ28
0を介して空気を圧送する吐出口282に連通されてい
る。
更に同吐出口282は図示しない導管を介してエンジン
排気系内の適所例えばサーマルリアクタもしくは触媒コ
ンバータ又はこれら排気浄化装置の上流側の排気ガス通
路に連通されている。
またポンプ室260はリードバルブ284を介して吸入
口278に連通されるとともにリードバルブ286を介
して吐出口282に連通されている。
なお、285は図示していないクラッチに接続されるフ
ライホイーノ瓢 287は各気筒214〜220に嵌合
されたピストン、288はピストン287とクランク2
30とを連結するコネクティングロッド、290は潤滑
油、292はオイルストレーナ、294は冷却ファン、
296はベアリング226のキャップボルトである。
ツキに、以上のように構成されたポンプ装置の作動につ
いて説明する。
周知のように、一般の4気筒エンジンでは、気筒214
と220のピストンに対するクランク取付角は等しく、
また、気筒216と218のピストンのクランク取付角
も等しく、両者は180゜の位相ずれを有している。
今、気筒214のピストンが下降するとクランク室23
2内の空気は圧縮され、一部の空気は排油孔248ある
いは仕切壁228と仕切板244との隙間より流出する
が高圧となり、同高圧空気は空気通路264を介してダ
イヤフラムポンプ212の圧力室262に伝達される。
一方、気筒214内のピストンの下降時には気筒218
内のピストンが上昇するので、クランク室236内の空
気は膨張し、他のクランク室あるいはオイルパン240
内から一部の空気が排油孔248等を介してクランク室
236内に流入するが低圧となり、この低圧は空気通路
268を介して圧力室266に伝達される。
したがって、クランク室232とクランク室236は、
エンジンの1回転毎に圧力が1回高圧から低圧に夫々変
動し、そして、画室間では圧力の上昇と下降が反対時期
になり、エンジン1回転毎に両圧力室262,264内
の空気圧の差圧は逆転し、これによって差圧応動ポンプ
212が作動する。
すなわち、圧力室262内が高圧で圧力室264内が低
圧の時、ダイヤフラム252及び254はスプリング2
72の付勢力に抗して第9図右方に変位し、ポンプ室2
58内の空気は圧縮されてリードバルブ280が開き吐
出口282より送出され、ポンプ室260内の空気は膨
張してリードバルブ284が開き吸入口278よりポン
プ室260内に大気が吸入される。
逆に、圧力室262内が低圧で圧力室266内が高圧と
なると、ダイヤフラム252及び254はスプリング2
74の付勢力に抗して第9図左方に変位し、リードバル
ブ2γ6が開いてポンプ室258内に大気が吸入され、
リードバルブ286が開いてポンプ室260内の空気が
吐出口282より送出される。
ここで、両ダイヤフラム252,254及びロッド2γ
0は、スプリング272,274の設定張力等に基づ(
固有の振動(往復動)周期を有し、上記設定張力を変更
することによりポンプ特性は変化するが本実施例におい
ては上記周期がエンジンの中速回転速度以下に設定され
ているので、エンジンの高速回転時には上記コンド2フ
0等の振動体は上記空気圧の変動周期に追従不能となり
、自動的にポンプ212の作動は停止し、不作動状態に
移行する。
上記ポンプ装置によれば第12図に示すごとき空気流量
特性が得られる。
なお、上記第12図において、実線は両スプリング27
2,274の設定張力を大きくした場合の空気流量特性
を示し、破線は両スプリング272.274の設定張力
を小さくした場合の空気流量特性を示し、スプリング2
72.274の設定張力を調整することにより空気流量
それ自体及び空気流量が急減少するエンジン回転数域を
所望の値に設定することが可能であり、上記ポンプ装置
の吐出口282より送出される空気流量特性は路上記第
1実施例第5図に示す副吸気通路40の流量特性に適し
ている。
さらに上記第1実施例同様の制御弁装置90により流量
が制御され、且つ吐出口282の吐出量が全くなく、又
は制御弁100力糧11吸気通路40を完全に閉塞して
も上記バイパス通路41を介して少量の空気が供給され
るものである。
次に第13図〜第16図に示す本発明の第4実施例につ
いて説明する。
第13図〜第16図に示す本発明の第4実施例において
310は自動車用ガソリン内燃機関の本体、312はシ
リンダヘッド、314はシリンダブロック、316はピ
ストン、318は燃焼室、320は点火プラグ、322
は主吸気ポート、324は排気ポート、326は主吸気
弁、328は吸気マニホルド、330は気化器、332
はエアクリーナである。
燃焼室318を限界するシリンダヘッド312の凹部は
半球形状で、点火プラグ320のスパークギャップ33
4はシリンダヘッド312の燃焼室318を形成する球
状壁面336に設げられた小凹部338中央部において
上記球状壁面336の延長面の近傍に配置されている。
また、シリンダヘッド312には上記小凹部338に隣
接して開口し中心線がピストン316頂面と略6o度の
角度を有する貫通孔340が穿設され、同貫通孔340
の燃焼室318側からは中空円筒状の噴射室形成部材3
42が嵌合され、反対側からはバルブガイド344が嵌
合され、バルブガイド344端部外周面に設けられたオ
ネジ部と噴射室形成部材342端部内周面に設けられた
メネジ部とを螺合することにより両者は上記貫通孔34
0内の小径部346を挾持してシリンダヘッド312に
固着されている。
バルブガイド344には副吸気弁348が摺動可能に嵌
合され、バルブガイド344のメネジ部側には副吸気弁
348外周面とバルブガイド344の内周面とが隙間を
有して断面形状が円還状の副吸気通路350を形成し、
同副吸気通路350はバルブガイド344に穿設された
孔352を介してシリンダヘッド312に形成された副
吸気通路354に連通されるとともに、噴射室形成部材
342内の噴射室356に開口され、同開口はバルブガ
イド344先端に形成されたバルブシート358に副吸
気弁348の傘部が当接することにより閉じられる。
上記噴射室形成部材342は主燃焼室318内に突設さ
れるとともに突出部に噴射室356と主燃焼室318を
連通ずる噴射孔360が穿設され、同噴射孔360はス
パークギャップ334近傍に設けられるとともに、スパ
ークギャップ334直下でしかもシリンダヘッド312
0球状壁面336に略沿った方向に指向されている。
主吸気弁326及び副吸気弁348はともに同一のロッ
カアーム362により駆動されるキノコ弁で、同ロッカ
アーム362はロッカシャフト364に嵌合され、機関
により回動されるカムシャフト366に設けられたカム
368に当接して揺動し、カム368−、の当接面とは
反対側のアーム部は2叉に分岐し、各分岐部にはそれぞ
れアジャストスクリュ370,372が螺着されている
アジャストスクリュ370の端面ば主吸気弁326の弁
棒上端面に当接し、アジャストスクリュ372の端面ば
副吸気弁348ノ弁棒端面に当接している。
なお、374,376はバルブスプリング、378.3
80はスプリングシート、382゜384はシールリン
グである。
上記構成によれば、エアクリーナ32より主吸気通路6
3に吸入された空気の大部分が気化器30において燃料
と所定の空燃比に混合されて吸気ポート322より燃焼
室318に吸入される一方、上記吸入空気の一部はパイ
プ82、副吸気通路354,350を介して噴射室35
6に導かれ、噴射孔360より燃焼室318内に噴射さ
れる。
この噴射孔360からの噴射量及び噴流の強すはスロッ
トル弁68,69の開度すなわち機関の負荷に応じて変
化し、スロットル開度が小さいアイドリンク時あるいは
軽負荷時にはスロットル弁68,690絞り作用により
主吸気通路63より供給される混合気量が少な(、燃焼
室318には吸気行程特高負圧が発生し、ベンチュリ6
6.67上流側の主吸気通路63は略大気圧であるため
、圧力差により多量の空気が噴射孔360より強力に噴
出され、この噴出流は、スパークギャップ334近傍を
通過することにより同ギャップ334周囲の既燃ガスが
掃気されるとともに、球状壁面336に沿って流下し、
吸気ポート322より吸入された混合気に強力なスワー
ル及びタービレンスを与え、このスワール及びタービレ
ンスは圧縮行程中にも残存し、混合気と空気とを層状又
は斑状に分布させるとともに、点火後の火焔伝播を助け
る役目をするものと推考される。
また、スパークギャップ334で着火されると、一部の
火焔は噴射室356内に進入し、噴射室356内は小室
であるため急激に燃焼されて高温高圧となり、火焔が勢
いよく噴射孔360から主燃焼室318内に押し出され
、この噴流も主燃焼室318内で進行中の燃焼を促進す
るものと推考される。
一方スロットル開度が大きい高負荷運転領域においては
、スロットル弁68,69により絞り作用が小さく、主
吸気通路63を介して多量の混合気が燃焼室318内に
吸入されるため、噴射室356からの噴射量及び噴出力
は低下するが、この場合には吸気効率が犬で、しかも混
合気が吸気ポー1−322より燃焼室318に流入する
時節力な渦流あるいは乱流を生じ、また燃焼室318の
内壁の温度も」−昇するため、特に噴射孔360かもの
噴流により渦流や乱流を発生させなくても火焔伝播速度
が上昇して燃焼性は向上する。
上記実施例において、スパークギャップ334と噴射孔
360との距離Xを余り小さくすると、噴射室形成部材
342が過熱されてホットスポットを形成し、ブレイグ
ニションの原因となり、また、距離Xを大きくすると掃
気効果が低減されるとともに、着火後、火焔の噴射室3
56への侵入が遅れ、噴流による燃焼性向上は低下する
また、噴射室形成部材342の主燃焼室318内への突
出量を大きくすると、突出端がホットスポットとなって
この場合にもブレイグニションを生ずるため、出来るだ
けこの突出量は小さくした方がよい。
更に、上記実施例においては噴射孔360をスパークギ
ャップ334近傍に設けるとともに、スパークギャップ
334直下でしかもシリンダヘッド312の球状壁面3
36に略沿った方向に指向しているが、直接スパークギ
ャップ334に指向させても、また、スパークギャップ
334直下より多少ずらせた方向に指向させても燃費は
向上する。
上記構成になるエンジンも上記第1実施例同様の作用効
果を奏し、又、上記第4実施例に示されるエンジンにお
いて、上記第2実施例に示す如くレバー比を変えてロン
ドを介して作動する絞り弁を設けるようにしても良(、
又、第3実施例に示す如(副吸気通路の上流端を適宜空
気送給ポンプの吐出部に開口させても良い。
また、上記実施例においては、気化器付ガソリンエンジ
ンの場合を示しているが、吸気ポートに導かれる混合気
の形成は燃料噴射装置等地の混合気形成装置による場合
でも同様な効果を奏し、また使用される燃料としては何
らガソリンに限定されるものではなく 、LPG、灯油
あるいは軽油等信の燃料を使用した場合でも、燃焼性向
上、燃費低減効果を生じるものである。
さらに、エンジンの型式ば4サイクルエンジンに限定さ
れるものではなく、燃焼室内に点火プラグのスパークギ
ャップを臨ませるとともに同スパークギャップの近傍に
上記燃焼室内の設定方向に指向して空気、希薄混合気、
排気ガス等の気体を噴射させる噴射孔を設けた内燃機関
に適用できるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の第1実施例を示す概略説明図、第2図
は第1図のA−A矢視図、第3図は第1図のB−B矢視
図、第4図は第1図のC−C矢視断面図、第5図は本発
明の副吸気通路流量特性図、第6図は本発明の第2実施
例を示す概略説明図、第1図は第6図の要部説明図、第
8図は本発明の第3実施例を示す概略説明図、第9図は
第3実施例に適用する空気送給ポンプの概略説明図、第
10図は第9図のD−D矢視断面図、第11図は空気送
給ポンプ気筒の仕切板を示す斜視説明図、第12図は空
気送給ポンプの吐出特性図、第13図は本発明の第4実
施例を示す概略説明図、第14図は第13図のA−A矢
視説明図、第15図は第13図の13−B矢視説明図、
第16図は第13図のC矢視説明図である。 10.310;エンジン本体、12,312;シリンダ
ヘッド、14,314;シリンダブロック、16,31
6 ;ピストン、18.318;燃焼室、20,320
;点火プラグ、22,322;主吸気ポート、24,3
24;排気ポート、26゜326:主吸気弁、28,3
28;吸気マニホルド、30,330;気化器、32,
332;エアクリーナ、34,360 ;噴射孔、36
.334;火花間隙、38,348;副吸気弁、40゜
350.354;副吸気通路、41;バイパス通路、6
3:主吸気通路、66.67;ベンチュリ、68.69
;スロットル弁、82;パイプ、83;オリフィス、
90;制御装置、94;負圧室、96;吸気系負圧通路
、98;サーモバルブ、100;制御弁、106;感熱
部、112;大気開放通路、114;大気開放弁。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 燃焼室内に点火プラグのスパークギャップを臨ませ
    るとともに、同スパークギャップの近傍に位置し同スパ
    ークギャップ近傍に指向して空気希薄混合気排気ガス等
    の気体を噴射する噴射孔を設けたエンジンにおいて、上
    記燃焼室に主吸気弁を介して吸気を供給する主吸気通路
    、同主吸気通路に設けられ吸気流量を制御するスロット
    ル弁、上記噴射孔に連通ずるとともに上記主吸気通路と
    は別個に設けられた副吸気通路、及び同副吸気通路を開
    閉するとともに上記スロットル弁と連動して作動する制
    御弁を備え、スロットル弁開度が中程度の時上記制御弁
    を最大開度とするように構成したことを特徴とするエン
    ジン。 2 上記副吸気通路のバイパス通路を設け、上記制御弁
    が全閉時に所定量の気体が上記バイパス通路により該副
    吸気通路に供給されることを特徴とする特許請求の範囲
    第1項記載のエンジン。 3 上記主吸気通路のスロットル弁が該主吸気通路に設
    けられ混合気を主燃焼室に供給する気化器のスロットル
    弁であることを特徴とする特許請求の範囲第2項記載の
    エンジン。 4 上記副吸気通路の上流端が気化器のベンチュリ部よ
    り上流に開口していることを特徴とする特許請求の範囲
    第3項記載のエンジン。 5 上記副吸気通路の上流端が空気供給ポンプの吐出部
    に開口していることを特徴とする特許請求ノ範囲第3項
    記載のエンジン。 6 上記バイパス通路の上流端が気化器のベンチュリ部
    より上流に開口していることを特徴とする特許請求の範
    囲第3項記載のエンジン。
JP51082388A 1976-07-09 1976-07-09 エンジン Expired JPS5941009B2 (ja)

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JP51082388A JPS5941009B2 (ja) 1976-07-09 1976-07-09 エンジン
US05/810,452 US4167161A (en) 1976-07-09 1977-06-27 Directional auxiliary intake injection for internal combustion engine

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JPS5825514A (ja) * 1981-08-10 1983-02-15 Toyota Motor Corp 複数吸気ポ−ト付燃焼室を有する内燃機関
JPS624612A (ja) * 1985-06-28 1987-01-10 Yokohama Rubber Co Ltd:The 空気入りラジアルタイヤ

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