JPS5938338A - 高い降伏強度で絞り加工性に優れた缶用極薄鋼板の製造方法 - Google Patents

高い降伏強度で絞り加工性に優れた缶用極薄鋼板の製造方法

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JPS5938338A
JPS5938338A JP14905182A JP14905182A JPS5938338A JP S5938338 A JPS5938338 A JP S5938338A JP 14905182 A JP14905182 A JP 14905182A JP 14905182 A JP14905182 A JP 14905182A JP S5938338 A JPS5938338 A JP S5938338A
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hot
rolled
rolling
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Application number
JP14905182A
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English (en)
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Hideo Kukuminato
久々湊 英雄
Tomohiko Akiyama
知彦 秋山
Sadao Izumiyama
泉山 禎男
Takashi Ono
小野 高司
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JFE Steel Corp
Original Assignee
Kawasaki Steel Corp
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Publication date
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C21METALLURGY OF IRON
    • C21DMODIFYING THE PHYSICAL STRUCTURE OF FERROUS METALS; GENERAL DEVICES FOR HEAT TREATMENT OF FERROUS OR NON-FERROUS METALS OR ALLOYS; MAKING METAL MALLEABLE, e.g. BY DECARBURISATION OR TEMPERING
    • C21D8/00Modifying the physical properties by deformation combined with, or followed by, heat treatment
    • C21D8/02Modifying the physical properties by deformation combined with, or followed by, heat treatment during manufacturing of plates or strips
    • C21D8/04Modifying the physical properties by deformation combined with, or followed by, heat treatment during manufacturing of plates or strips to produce plates or strips for deep-drawing

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  • Heat Treatment Of Sheet Steel (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、絞り加工により成形される缶の素材としての
極薄鋼板の製造方法に関するものであり、特に製缶に際
して、素材のr値が大きく、かつΔr値が小さいことの
点で絞り加工性に優nるとともに、成形した缶の品質に
優れ、特に素材鋼板における面内異方性により生じる耳
が従来のものに比べて小さい缶が得られるようにする缶
用極薄鋼板の製造方法に関するものである。
食用缶では、古くから胴部、大部(ふた)、地部(底)
から成る、いわゆる3ピ一ス缶が主体であって、一部に
はプレス成形により胴部と地部を一体に成形したものに
大部を接合した、いわゆるコビース缶がある。
2ピ一ス缶は、缶の機能が優れていること及び製缶能率
が高いというメリットがあるため近年その製缶法が見間
されてきた。
また、従来このような素材には調質度(JIS a33
03においてロックウェルで硬さくHK30T)の値を
もってこれを表すことが規定されている)がT/〜Tj
、板厚0.2〜0.’l B程度のものが使われていた
。しかし、最近コスト削減の目的から、素材の使用量を
少なくするために板厚がより薄いものが使われだした。
−ピース缶は絞シ加工前の平板で塗装、印刷が施される
が、その方式はロール・コータで行われるため、従来方
法による鋼板はその降伏強度が低いことにより、塗装後
に進行方向に反り、その直後の焼付工程では反った塗装
板どうしが接触して、すりキズが発生するという問題が
あった。この傾向は板厚が薄くなると、更に助長される
。したがって、絞り加工用鋼板といえども缶用のものは
、降伏強度のより高いものが適していることになる。
一般に絞り加工によって製缶される缶素材として使用さ
れる極薄鋼板の絞り加工性は、自動車の車体等に用いら
れる絞り加工用冷延鋼板と同様に、一般的にはr値が大
きいことが望ましいとされている。また、製缶後のフラ
ンジ部のトリミング化を小さくして材料歩留シを向上さ
せるために容器7ランジ部に耳発生の少ない、いわゆる
r値の面内異方性(Δr)の小さい極薄鋼板が要求され
ている。
ここにr値とは、冷延鋼板の深絞り加工性を示す一つの
指標であって、引張試験における幅方向の歪と厚さ方向
の歪の比で示される。このr値は、引張シ試験片の採取
方向によって異なり、低炭素A/キルド鋼冷延端板では
、圧延方向に対しqOoの方向に採取したものが最も高
く、次いでθ0方向が高く、q s O方向が最も低い
という異方性のものが多い。この異方性の程度は鋼板の
製造方法により異なる。
そこでr値については、前記各方向におけるr値から、
その平均値7を次式によシ求めてこれをもって鋼板の絞
り加工性を評価している。
ゲ ここにrL:圧延方向と平行な方向におけるr値rc:
圧延方向と直角の方向におけるr値rD:圧延方向とi
’の方向におけるr値一方、絞シ加工後の缶フランジ部
は円周方向の板厚分布と高さに異方性が現われ、かかる
現象はr値の面内異方性のために生じる。すなわち、深
絞り中の円周方向の圧縮に対して、r値の小さい方向は
板厚が増加しやすく、半径方向に材料が伸びにくい。一
方r値の大きい方向では逆に板厚が増加しに<<、半径
方向に材料が伸びやすい。したがってr値の大きい方向
に缶が高く(耳の山部)Sr値の小さい方向に缶が低く
(耳の谷部)なる。
耳の高さは加工条件によってもかなり異なるが、このr
値の異方性を示チΔrの大きい極薄鋼板径大きな耳とな
り、歩留シが低下する。
なお、Δrは次の式で定義される。
r   +r   −コr Δr=−−−−−−−−−−−−− コ r値は鋼板の結晶集合組織と密接な関係があシ、したが
ってΔr値も同様に結晶集合組織と密接な関係がある。
このΔr値は(1)冷間圧延の圧下率、(コ)冷延前の
熱間圧延温度、(、?)AINなどの析出物の再結晶過
程における析出挙動や分散状態等により大きく変化する
ことが知られている。
このことから、金型の工夫に合せてΔrの小さい極薄鋼
板を用いることにより容器フランジ部の耳発生を最小限
に改善することが出来る。しかし。
一般にΔrの小さい極薄鋼板はr値が悪くなり、深絞り
加工そのものを阻害するという欠点があり、更に、降伏
強度を高くするためには、結晶粒径を小さくする一b要
があり、この結果r値も小さくなる。
従来、7値の高い絞り用鋼板の製造は、低炭素Atキル
ド鋼を用い、熱間圧延温度(FT )はAr3変態点以
上、巻取温度(OT )は5lIo℃程度の低温で、ま
た焼鈍は箱焼鈍法で行われてきた。しかし、この製造法
では7値は高くなるが降伏強度が低塾いという欠点があ
った。降伏強度は低くても、王位が高いものは、自動車
の車体などに使う場合には好ましい品質特性であるが、
缶用鋼板に対しては前述のように塗装工程で生ずる鋼板
の反りのため好ましくない。
降伏強度を高くするための焼鈍法としては、連続焼鈍(
CAL )がある。CALは、従来方法では再結晶後、
室温まで単純に冷却する熱□サイクルで行われるが、こ
の方法で焼鈍したものでは、その降伏強度は高くなるが
Y値が低く、絞り加工用として使うことは難しかった。
しかしCAL法でも、その熱サイクルに再結晶後の急冷
と過時効処理(0゜A、処理)を付加すると、降伏強度
が高くなるとともに、f値も大きくなるどとが分かった
。し力・しf値のばらつきが大きく、またその水準も低
かった。
一方、極薄鋼板の板厚は冷間圧延によって決まるが、極
薄6鋼板を得ようとすると必然的に冷間圧延の圧下率は
高くなる。このため冷間圧延性は悪くなる。
本発明は、従来方法による上述の欠点を改善して、降伏
強度が高い一方、?値が大きくかっΔrの小さい、すな
わち面内異方性の小さい点で絞シ加工性に優れた缶用極
薄鋼板を、冷間圧延を容易にして、製造することができ
る該鋼板の製造方法を提供することを目的とするもので
ある。
すなわち、本発明の要旨とするものは、次のとおpであ
る。
c:o、o’t@以下、 Si : 0.04%以下、
 Mn :o、、1sqb以’F、 P : 0.03
 ’lr以下、s:o、oコチ以下、 Al: 0./
!r %以)’、 N : 0,00t %以下を含有
し、残部は実質的にFeである連続鋳造鋼片を、鋼片加
熱温度を1000℃〜//!0℃に、熱間圧延仕上温度
をAr3変態点以下700℃以上にして熱間圧延し、巻
取温度をUθ℃〜りθ0 ℃にして巻取って熱延鋼帯と
なし、次いで酸洗いした後、圧下率をgo〜95%にし
て冷間圧延し、得られた冷延鋼板を、連続焼鈍炉内にお
いてt、go℃以上の温度に3秒以上保持した後、so
o℃以下の温度までlo℃/mec −!r00℃/ 
seaの冷却速度で冷却し、更に5003〜330℃の
温度に3秒以上保持した後、室温まで冷却することを特
徴とする、高い降伏強度で絞り加工性に優れた、特に面
内異方性の小さい缶用極薄鋼板の製造方法。
以F1本発明について詳細に説明する。
本発明者らは、降伏強度が高く、一方F値が大きく、か
つΔrの小さい絞り加工用極薄鋼板をつくるとともに1
冷間圧延性に優れた特性を具備する該鋼板素材をつくる
ために、冷延素材並びに製品鋼板の材質に影響を及ぼす
と考えられる り鋼板成分、2ツ鋼片加熱温度、β) 
熱間圧延条件(熱延仕上温度FT 、巻取温度0T)1
4)焼鈍条件(箱焼鈍、過時効処理を施さない通常の連
続焼鈍法、急速冷却と過時効処理を付加する連続焼鈍法
)について、鋭意研究を重ねた結果、以下に示すことを
突きとめ、本発明に想到した。
前述したように、極薄鋼板の製造に対しては、冷間圧延
の圧下率を高くする必要があ夛、そのため素材の冷間圧
延性は悪くなる。冷間圧延性が悪い理由は圧延素材が硬
質のためである。圧延素材を軟質にして、冷間圧延性に
優れるものにする製造条件を検討した結果、熱間圧延仕
上温度FTをAr3変態点以Fの低温で圧延全行い、結
晶粒径を大きくすることであることが分かった。
第7図は、 FT (熱間圧延仕上温度)とHHT(H
orse power Hour per Ton )
 (圧延消費動力)との関係を示すものであって、HH
Tは、 FTをAr3変態点以Fにして圧延を行う方が
、FTをAr3変態点を超える温度にして圧延するより
も、約7割低下することを明らかにしている。
しかしながら、 FTをAr3変態点以下で熱間圧延を
行ない、かつ連続焼鈍を施へした場合にはf値が小さく
なるという問題があった。第2図は、通常の低炭素At
キルド鋼連鋳材を用い、熱間圧延はFTを770℃に、
OTをzoo°C〜りoo℃で行なって得た熱延鋼帯を
冷間圧延後に異なる焼鈍を行なった際の、各焼鈍条件に
ついてのf値と降伏強度との関係を示している。図中、
ハツチのある区域は絞り加工性を良好にし、かつ塗装時
の鋼板の反りを防止するのに必要な領域を示す。上述の
ようにFTが低い場合には、冷延素材の圧延性が改善さ
れるが、第2図に示すとおりO,A、処理を行う連続焼
鈍(OAL )法では、ある条件のときf値が低いとい
う致命的な問題があることが分かった。
そこで、FTを低くして熱間圧延し、次いで冷間圧延し
て得た素材を用いて0.A、処理を行うCAL法でF値
を高くする方法の検討を行った。まず、FT : 77
00C,OT : 4g0℃としテo、A@処理実施の
CAL法の条件下で、鋼板のMn量とf値との関係を調
べた。その結果は第3図に示される。この結果、捷ず素
材のMn Jiを少なくするとFT低温材でもf値が改
善できるへことが分かったつ次に)4n:o、 x(1
7%の低Mn材について、FT : 7?θ’C,C!
T:AKO′C,OA処理実施のCAL法の条件下で、
スラブ加熱温度(SRT )とf値との関係を調べた。
第9図はこの関係を示すものであって、SRTが173
0℃以下の低温になるとY値は大きく改善できることが
分かった。これらの因子がf値を改善した理由は、十分
には解明されないが、加熱炉で加熱中いに役立ったもの
と考えられる。第3図、第V図中、ハツチのある区域は
絞り加工性を良好にするのに必要な領域を示す。
更に、Δr9丁に及ぼすciと巻取温度(C!T )の
影響をMn : 0./S % 、 SRT : /1
000C,FT ニア70℃としてO,A、処理実施の
CAL法で製造したものについて調べた。その結果を第
S図に示す。図中、ハツチのある区域は絞り加工性を良
好にし、かつ耳を小さくするのに必要な領域を示す。同
図によれば、f値・が大きくなるに従ってΔrが小さく
なるが、特にY値が大きく、かつΔrが小さくなる条件
があり、それはFT : 770℃で行ったものについ
ても適合し% ait−:約o、obq6以下、OT:
bgo℃である。この条件でT値が大きくかつΔr値が
小さくなるのは、OTが高くなると自己焼鈍によって結
晶粒径が大きくなること、及び炭化物が凝集粗大化する
ことによって、再結晶集合組織に大きく影響を及ぼした
結果と考えられる。
以上の各結果に基づき、鋼板の降伏強度が高くて、ロー
ル・コータ一方式による塗装においても鋼板の反シが発
生することもなく、また絞り加工法による製缶法におい
て安定した絞り性が得られ、かつ缶の耳を小さくできる
ようにする極薄鋼板が製造され、かつその素材の冷間圧
延性も改善できる該鋼板の製造条件について、低炭素A
/キルド鋼鋼部鋳材使用し更に研究を重ねた結果、特に
熱延条件が重要であり、熱延に先立って鋼片を100θ
’C〜//!;0℃に加熱し、FTをAr3点以下で7
006C以上として熱延し、CTをル1IO0C〜70
θ0Cとして巻取ること、甘だ焼鈍条件としては、連続
焼鈍炉内で再結晶−急速冷却一過時効処理を施すことに
より、目的の缶用極薄鋼板を製造することができること
を新規に知見したのである。
本発明は、前掲の要旨のとおり、壕ず鎧板素材の連続鋳
造鋼片の成分範囲を限定する。この成分範囲は、得られ
る極薄鋼板に目的の注目を与えるのに必要なものである
各成分について成分範囲一を限定した理由を以下に説明
する。
Cは、再結晶粒の成長を抑制する重要な成分であり、C
量を多くすると結晶粒径は小さくなり、調質度の高いも
のが得られるが、−万、過剰の0葉は所要調質度を超え
でより硬度を高くシ、またテ値も悪くするのでその量は
0.07チ以Fにする必要がある。
Slは、ぶりきの耐食性を劣化させ、更に材質を極端に
硬質化させて冷間圧延性を悪くシ、また目的の調質度も
外れるので、その量は0.06%以下にする必要がある
。したがって、製鋼時にあえてSlを添加する必要はな
く、耐火物中の8102が溶鋼中のA/で還元されて残
留する程度にとどめればよい。
Mnは、脱Sを促し熱延コイルの耳割れ発生を防ぐため
にも、ある程度の量は必要である。しかし、第3図に示
したようにMn量が多くなるとf値を悪くするので、そ
の量はo、2s%以下にする必要がある。
Pは、材質を硬化させ、更にぶりき等の耐食性を劣下さ
せるため、Pはo、o3%以下に抑える必要がある。
Sは、 Mnとの関係において過剰に含有すると熱延素
材にMnS系介在物が析出したり、また熱延コイルに耳
割れが生じ、これらが製缶時に割れ欠陥の原因となり好
ましくないので、日は0.02チ以下に抑える必要があ
る。
Alは、鋼の製造過程において脱酸剤の役目を果す成分
であり、鋼中の含量が多くなるに従い鋼の清浄度は高く
なるが、過剰に添加することは好ましくなく、更に再結
晶粒成長を抑制するので、Al量は0. I!; %以
下にする必要がある。なお、 Alは少ない程好ましく
溶鋼中の溶解酸素に見合った量を添加し脱酸を完了でき
ればよく、実質的に金属AIとして残す必要はない。し
かし、残留した金属htCD1tが少なすぎる場合にお
いては、そのままの鋼は清浄度が悪くなるので、溶鋼中
の介在物の浮上分離を促進させる必要がある。その方法
の一つとしては、真空脱ガス処理等で溶鋼を強制攪拌す
る方法があるが、この工程は近年はぼ標準化された作業
であり、これにより清浄度の高い低kl鋼を製造するこ
とは容易である。
Nは、N混入防止対策を何らとらなければ、空気中から
o、 oog%混入する。これより過剰のNは材質を硬
質化させるのでNは0.00g%以下にする必要がある
上記成分範囲の鋼片は、各種転炉→真空脱ガス処理→連
続鋳造の工程により容易に製造することができる。
次罠製造条件を限定する理由を説明する。
鋼片加熱温度:lθoo℃〜t/sO’G熱間圧延に先
立つ鋼片加熱温度が1130℃を超えると、第1図によ
り説明したように製品鋼板のf値が小さくなり、一方1
000℃より低い温度では、熱延での圧延性が極端に悪
くなるので鋼片加熱温度は1000℃〜//!fO℃の
範囲にする必要がある。
熱延仕上温度=700℃〜Ar3変態点熱延仕上票変態
点熱延仕上変度点より高い温度とすると、Y値は改善さ
れるものの、第1図によって説明したように、冷間圧延
性が悪くなるのでA r 3変態点以下とする。これに
加えAr3変態点以下の場合は、鋼片加熱中及び熱間圧
延中に生成するスケール量が減少するので歩留は向上す
る。また加熱炉温度の低下によって省エネルギーに大い
に役立つことになる。一方、  70θ°Cより低いと
、硬くなり、熱間圧延ができない。したがって熱延仕上
温度は700 ’C−Ar3変態点とする一巻取温度(
C!T ) : A41O℃〜70o℃CTを高くして
巻取ったコイルにより自己焼鈍で結晶粒径が大きくなる
■限温度はt、qoocであり、それ以上高温にすると
粒径はより大きくなる。しかし、 CTが高くなるに従
って、鍔板表面のスケールが厚くなって、次工程の酸洗
性が悪くなり好捷しくない。そこでこの酸洗性を極端に
悪くしない高温の限度としての7009CをCTの上限
にするのが好ましい。以上によりCT Id 4110
 ’C−’)000Gとする。
冷延圧下率=gO〜9Sチ 通常の極薄鋼板用6スタンドタンデムミルにおいては、
その圧下能力はgo〜9K %であるので、本発明にお
いてもそれにより圧F率をgo〜qs %としたのであ
る。
連続焼鈍条件 再結晶焼鈍:AgO°C以上でm秒以上保持tgo℃以
上の温度に2C秒以上保持することにょつて、再結晶を
行うとともに結晶粒の成長を行って粒径を大きくする。
これにより絞り加工性が向上する。焼鈍温度がAgO’
0.より低いが、また保持時間か〃秒より短かい七、粒
径を大きくすることができず、したがって硬質化させ絞
り加工性を劣化させる。よって再結晶焼鈍温度をbgo
℃以上にし、保持時間を〃秒以上とする。
冷却速度: 100C/ sec −!;000c/ 
s ec急冷停止温度:5θ0 ’C以下 再結晶焼鈍に引続く、急冷の条件については、10”C
/ 1ce(!以上5oo℃/IIec以下の冷却速度
で、jθθ℃以Fの温度まで冷却する必要がある。その
理由は次のとおりである。
すなわち、10℃/nθCより遅い冷却速度では、冷却
中にセメンタイトが中途半端に析出し、Cの過飽和度が
小さくなるため、その後の過時効が十分に進行しない。
一方!00 ℃/ s、ecを超す急速冷却を行うとt
ぶシき板の表面形状が著しく悪下するので好ましくない
急速冷却を停止する温度として300℃を超す高い温度
では、その温度でのフェライト中のCの平衡溶解度近傍
までCの固溶度が減少し、この場合も過時効が十分進行
しない。
過時効処理=500℃〜80℃、2θ秒以上引続く過時
効処理の条件としては、次の理由にヨリsoo℃〜80
℃の温度にm秒以上保持することが必要である。
すなわち、Jso ℃より低い温度ではCの拡散速度が
小さいため過時効が進行しない。他方soo℃を超す高
い温度では、Cの固溶限が大きいので固溶C′fiを低
く抑えることができず、そのため時効硬化を起こすこと
なる。また保持時間がm秒に達しないと、過時効が完遂
しないことになる。
以上の急冷と過時効の処理を含む連続焼鈍プロセスによ
り、鋼板はC及びNの析出によって軟質化するとともに
、?値が大きくなり、他方Δrは小さくなる。更に軟質
化はするものの、従来の箱焼鈍鋼板に比べて、固溶Cの
残存itは大きく、また粒径が小さくなっているため、
降伏強度はより高くなっている。
実施例 下記第1表に示す成分組成を有する鋼片を転炉で溶製し
た。特にCがO0θ/チ のものは、溶製後真空脱ガス
処理を行って清浄度の優れた溶鋼となし、次いで連続鋳
造装置により鋼片とした。これら鋼片を第7表に示す熱
延条件で熱間圧延して23朋の熱延銅帯とした後、酸洗
して脱スケールを行った。次いで6スタンドタンデムミ
ルにて0.3朋に冷間圧延(圧F率約g7チ)した。続
いて第−表に示す各徨焼鈍条件でそれぞれ冷延鋼板に焼
鈍を施した。
第  2  表 なお、第1表、第2表中、”CAL −A″は再結晶後
、急冷し続いて過時効処理を施す連続焼鈍であり、”C
AL −B”は再結晶後、室温まで冷却する単純サイク
ルの連続焼鈍であり、”箱焼鈍″はバッチ式焼鈍炉で外
視から再結晶、続く室温までの冷却の全工場を約700
時間かけて行う方法である。
焼鈍終了後の各鋼板に圧下率/6I)の調質圧延を行っ
た後、ハロゲン型遍気スズめっきラインでスズめっきを
施した。これらブリキから試料を採取した。
各試料について引張試験を行って降伏強度を測定し、別
に引張試験を行ってY値、 Δr値を求め、更に硬就を
測定した。また実際にロール・コータ一方式で試料に薫
製を施してコーター反りの発生による塗装面上のすりキ
ズの発生状況を調べた。
続いて試料を絞り加工して一ピース缶用に製缶して缶と
しての評価を行った。缶に発生した欠陥としては、次の
3項目とした。
破断:絞り途中において缶胴のいずれかの位置で破断し
て缶にならなかったもの しわ発生:缶に成形されたが、缶胴壁に“しわ”が発生
したもの 耳の発生ニブレス加工後の缶のフランジ部の耳の径間を
示す 以上の総合判定を第1表に示した。’4/表中、アンダ
ーラインのあるものは、本発明における条件に適合して
いないものである。
、44を表に示した実施例と比較例とを対比すれば明ら
かなように、本発明の方法により製造された極R鋼板は
、高い降伏強度を有するとともに、F値が大きく Δr
値が小さいことの点で絞り加工性に優れており、これを
使用してスズめっきし塗装後、絞り加工を行って得た缶
は、その表面にロール・コータにより起こる”すりキズ
や1しわ”の発生がなくて表面品質に優れており、かつ
耳も小であった。まだ絞り加工による製缶において破断
が生じなかった。
更に本発明による極薄鋼板素材の冷間圧延性は良好であ
った。
【図面の簡単な説明】
第1図は、素材についての6スタンド鈴間圧延機におけ
る圧延消費動力(HHT )と熱間圧延仕上温度(FT
 )との関係を示す図表、第、2図は、異なる焼鈍法を
施して得られた各極薄鋼板についてのF値と降伏強度(
Y、 P、 )との関係を示す図表、第3図は、熱間圧
延仕上温度をA r 3変態点以下(770℃)とした
場合の極薄鋼板についてのMn1lとP値との関係を示
す図表、第9図は、同じく熱延仕上温度をA r 3変
態点以Fとした場合の極薄鋼板について、そのf値に及
はす累月鋼片の加熱温度の影響を示す図表、第S図は、
同様な極薄鋼板について、その=6hぼす素材の熱延巻
取温度(CT )とCtの影響を示す図表である。 特許出願人 川崎製鉄株式会社 代理人弁理士 村  1) 政  治 1.0        1.5        2.0
#曾:イ>p素Ai午1tド億町tan : 0.15
°/、)SRT  : 11006C

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1、  C:0.071%以下、 Si : o、ob
     %以F 、 Mn :o、 、2s係以下、P:0.
    03%以1:、S:o、oコチ以ド、 Al: 0./
    !;チ以下、N:0.0θgチ以Fを含有し、残部は実
    質的にFeである4絖鋳造鋼片を、銅片加熱Il!度を
    7000℃〜/15θ℃に、熱間圧延仕上温度をAr3
    変態点以下70θ°C以上にして熱間圧延し、巻取温度
    を6ダ0℃〜700°Cにして巻取つt熱延鋼帯となし
    、次いで酸洗いした後、圧下率をgθ〜95チにして冷
    間圧延し、得られた冷延鋼板を、連続焼鈍炉内において
    、480℃以上の温度に9秒以上に保持した後、500
    ℃以下の温度までlO℃/@ec −soooC/ s
     ec (1)冷却速度で冷却し、更に5oo0C〜3
    30℃の温度に9秒以上保持した後、室温まで冷却する
    ことを特徴とする。高い降伏強度で絞り加工性に優れた
    、特に面内異方性の小さい缶用極薄鋼板の製造方法。
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