JPS593823Y2 - ２重防振ハンドル - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、ディスクグラインダー等の携帯工具を操作す
る２重防振バンドルに関するものである。

工具とバンドル把持部間を弾性体等で振動絶縁する従来
の２重防振バンドルにあっては、防振性能は高まるが、
バンドルのふらつき、弾性体の疲労劣化、損傷等により
工具から脱落する危険性があった。

本考案の目的は、上記した従来技術の欠点をなくシ、防
振性が高く、操作性の良いバンドルを提供することであ
る。

以下に本考案を実施例によって説明する。

第１図〜第４図において、工具１の略々軸線上前方にバ
ンドル取付能ネジ２があり、バンドル体３が取りつく。

該バンドル体３は軸心に円形ストッパ４を有する芯材５
を配している。

前記バンドル体３の工具１側の外表面上には、一端は前
記芯材５に向く鍔状の係止部６、他端外周に雑記子７が
切られた管状取付具８を配し、取付具８の内面８１と芯
材５間、及び芯材５の取付体８から突出する部分外周に
弾性体１０が在る。

バンドル体３は工具１の雌ネジ２に雄ネジ７を螺合する
ことによって取付けられる。

工具１からの振動は、弾性体１０ａ、１０ｂを介して芯
材５に伝達され、芯材５より握り部の弾性体１０ Ｃに
２重に減衰して伝わる。

芯材５のストッパ４と取付具８の係止部６間は弾性体１
０ ａが焼付されており、芯材５が握り部方向へ移動す
るのを防止し、また、工具１方向へ移動するのは弾性体
１０ｂで防止している。

握り部が、バンドル体３の軸心と垂直方向へ振らつくの
はストッパ４と取付具８の内面８１間距離を近づけ、弾
性体１０をたわみにくくする事により防止する。

これら芯材５、取付具８を適宜な係止手段により、分解
、組立の作業なしに、弾性体１０で一体焼付成形を行う
。

ストッパ４は、第３図、第４図で明らかなように角形と
することが望ましい。

これは、バンドル体３のねじり剛性を高め、工具１との
螺合の際、あるいはねじり振動に対するふらつきを少な
くできる。

第５図は、係止部６内の弾性体１０ａ、１０ｂと握り部
上の弾性体１０ Ｃを完全に分けた例である。

また、１体焼付成形作業が楽な様に取付具８の適当個所
に穴１１を穿設しである。

第６図は、取付具８に孔１２を穿設し、そこよりピンを
芯材５に通し、ピンをストッパ４としたものである。

孔１２はストッパ４の通り孔のみならず、一体焼付成形
時に作業性の向上も計れる。

本考案によれば、芯材と取付具間に弾性体で振動絶縁し
、しかも相互に係止片を設けであるので、工具からのハ
ンドル体２の脱落がなくしかも２重防振構造を一体焼付
成形で製作できる効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案になるハンドル体を工具に取りつけた状
態を示す平面図、第２図は第１図のＡＡ断面拡大図であ
る。 第３図、第４図は第２図のＢＢ断面図である。 第５図、第６図は本考案の他の実施例を示す断面図であ
る。 図において、３はハンドル体、４はストッパ、５は芯材
、６は係止部、８は取付止具、１０は弾性体である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ストッパを有する棒状の芯材と、前記芯材よりも短かく
   形成された該芯材の一側に偏倚して芯材の外周面に空間
   をおいて同心的に配置され、かつ前記ストッパに対向し
   た係止部並びに外周に工具に螺合可能なネジを有する管
   状締結部材とを備え、前記芯材と前記管状締結部材間に
   両者を連結する弾性部材を一体焼付形成し、管状締結部
   材から突出する芯材部外表面に弾性部材を被覆したこと
   を特徴とする２重防振バンドル。