JPS5937291B2 - 合成樹脂製レンズの表面処理方法 - Google Patents
合成樹脂製レンズの表面処理方法Info
- Publication number
- JPS5937291B2 JPS5937291B2 JP52109192A JP10919277A JPS5937291B2 JP S5937291 B2 JPS5937291 B2 JP S5937291B2 JP 52109192 A JP52109192 A JP 52109192A JP 10919277 A JP10919277 A JP 10919277A JP S5937291 B2 JPS5937291 B2 JP S5937291B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- synthetic resin
- lens body
- surface treatment
- glass coating
- treatment method
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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- Surface Treatment Of Optical Elements (AREA)
- Coating Of Shaped Articles Made Of Macromolecular Substances (AREA)
- Physical Vapour Deposition (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明はアリル樹脂その他の合成樹脂製のレンズの表面
処理方法に関する。
処理方法に関する。
本願出願人は先にこの種方法として、合成樹脂製のレン
ズ本体に、電界蒸着によりガラスの被膜を施す式のもの
を提案したが、この場合該レンズ本体は先づその一方の
面にガラスの被膜が施され、次で反転されて他方の面に
略同様にガラスの被膜が施される式を一般としたもので
、かゝるものではその製品は一般に耐水性及び耐摩耗性
に乏しい。
ズ本体に、電界蒸着によりガラスの被膜を施す式のもの
を提案したが、この場合該レンズ本体は先づその一方の
面にガラスの被膜が施され、次で反転されて他方の面に
略同様にガラスの被膜が施される式を一般としたもので
、かゝるものではその製品は一般に耐水性及び耐摩耗性
に乏しい。
その原因は、発明者の考察によれば、レンズ本体の一方
の面にガラスの被膜を施す作業に際し、その他方の面、
即ち裏側の面には多少とも廻り込みによりガラス蒸気の
粒子が付着してそれの薄層を生じ、この薄層は該粒子の
入射角度が一般に大きいため、良好な密着性を有せず、
かくて次でレンズ本体を反転して該他方の面にガラスの
被膜を施す場合、該被膜は前記した薄層が下地として作
用してそれにより密着性が損われ、かくて全体として耐
水性及び耐摩耗性に乏しいものと判断される。本発明は
かゝる観点に基いてなされたもので、アリル樹脂その他
の合成樹脂製のレンズ本体に、電界蒸着によりガラスの
被膜を施す式のものにおいて、該レンズ本体の一方の面
にガラスの被膜を形成させる間、その他方の面にはカバ
を施すことを特徴とする。本発明実施の1例を別紙図面
に付説明する。
の面にガラスの被膜を施す作業に際し、その他方の面、
即ち裏側の面には多少とも廻り込みによりガラス蒸気の
粒子が付着してそれの薄層を生じ、この薄層は該粒子の
入射角度が一般に大きいため、良好な密着性を有せず、
かくて次でレンズ本体を反転して該他方の面にガラスの
被膜を施す場合、該被膜は前記した薄層が下地として作
用してそれにより密着性が損われ、かくて全体として耐
水性及び耐摩耗性に乏しいものと判断される。本発明は
かゝる観点に基いてなされたもので、アリル樹脂その他
の合成樹脂製のレンズ本体に、電界蒸着によりガラスの
被膜を施す式のものにおいて、該レンズ本体の一方の面
にガラスの被膜を形成させる間、その他方の面にはカバ
を施すことを特徴とする。本発明実施の1例を別紙図面
に付説明する。
図面で1はアリル樹脂その他の合成樹脂製のレンズ本体
を示し、該レンズ本体1はレンズホルダ2に保持されて
真空処理室3内においてこれに電界蒸着によりガラスの
被膜4を施される。この場合該処理室3内は電界蒸着に
備えて比較的高真空、例えば1×10−4乃至2×10
−5トールに保たれると共に該ホルダ2とその下側の蒸
発源5との間に50V/(V7I程度の直流、交流或は
高周波の電圧を印加されて電界が存するものとし、更に
該蒸発源5はるつぼ5a内のガラス5bをその側方の電
子銃5cの出力電子ビームで照射する型式とする。以上
は従来のものと特に異ることなく、この場合、該レンズ
本体1は先づ例えば第1図示のようにその一方の面1a
、例えが凸面を下向きとして該面1aにガラスの被膜4
が例えば4μの肉厚に形成され、次で該本体1を該ホル
ダ2と共に反転して例えば第2図示のようにその他方の
画1b、例えば凹面を下向きとしてこれに略同様にガラ
スの被膜4が施されるが、かゝる作業に際し、各上向き
の面はこれに上面からカバ6を施されるものとする。
を示し、該レンズ本体1はレンズホルダ2に保持されて
真空処理室3内においてこれに電界蒸着によりガラスの
被膜4を施される。この場合該処理室3内は電界蒸着に
備えて比較的高真空、例えば1×10−4乃至2×10
−5トールに保たれると共に該ホルダ2とその下側の蒸
発源5との間に50V/(V7I程度の直流、交流或は
高周波の電圧を印加されて電界が存するものとし、更に
該蒸発源5はるつぼ5a内のガラス5bをその側方の電
子銃5cの出力電子ビームで照射する型式とする。以上
は従来のものと特に異ることなく、この場合、該レンズ
本体1は先づ例えば第1図示のようにその一方の面1a
、例えが凸面を下向きとして該面1aにガラスの被膜4
が例えば4μの肉厚に形成され、次で該本体1を該ホル
ダ2と共に反転して例えば第2図示のようにその他方の
画1b、例えば凹面を下向きとしてこれに略同様にガラ
スの被膜4が施されるが、かゝる作業に際し、各上向き
の面はこれに上面からカバ6を施されるものとする。
即ち、第1図示の場合、上向きの凹面1bはその上面か
らカバ6で被包され、更に第2図示の場合、上向きの凸
面1aは同じくその上面からカバ6で被包されるものと
する。かくて例えば第1図示の場合を考えるに、下向き
の面、即ち凸面1aがガラスの被膜4を施される間、上
向きの面、即ち凹面1bはカバ6で被包されてガラス蒸
気の粒子が廻り込んでこれに付着するようなことがなく
、かくてそれの薄層が予め作られることによる前記した
不都合がないものである。
らカバ6で被包され、更に第2図示の場合、上向きの凸
面1aは同じくその上面からカバ6で被包されるものと
する。かくて例えば第1図示の場合を考えるに、下向き
の面、即ち凸面1aがガラスの被膜4を施される間、上
向きの面、即ち凹面1bはカバ6で被包されてガラス蒸
気の粒子が廻り込んでこれに付着するようなことがなく
、かくてそれの薄層が予め作られることによる前記した
不都合がないものである。
尚、元来この種蒸着に際し、入射角は40度以内が好ま
しく、それをこえると密着性が著しく不良となるが、前
記した廻り込みの場合、その入射角は一般にこの40度
をこえ、良好な密着がなく、前記した不都合を伴うと判
断されるものである。尚、これに関連して、前記したガ
ラスの被膜4の形成に際しては、その入射角を40度以
内に保つべく設定すべきものである。尚、この種レンズ
の場合、該レンズ本体1は次で略同様の蒸着手段により
各ガラスの被膜4,4の表面に反射防止用のMgF2の
各被膜7,7が施され、かくて第3図のように製品に得
られるもので、このMgF2の蒸着作業に際しても前記
したようにその反対側の面にカバ6を施すが好ましい。
しく、それをこえると密着性が著しく不良となるが、前
記した廻り込みの場合、その入射角は一般にこの40度
をこえ、良好な密着がなく、前記した不都合を伴うと判
断されるものである。尚、これに関連して、前記したガ
ラスの被膜4の形成に際しては、その入射角を40度以
内に保つべく設定すべきものである。尚、この種レンズ
の場合、該レンズ本体1は次で略同様の蒸着手段により
各ガラスの被膜4,4の表面に反射防止用のMgF2の
各被膜7,7が施され、かくて第3図のように製品に得
られるもので、このMgF2の蒸着作業に際しても前記
したようにその反対側の面にカバ6を施すが好ましい。
このように本発明によるときは、レンズ本体に電界蒸着
によりガラスの被膜を施す式のものにおいて、該レンズ
本体の一方の面にそれを施す場合、その他方の面にはカ
バを施すもので、かくて該他方の面は廻り込みによる付
着物の薄層の形成がなし、この薄層の存在に基く製品の
不良を無くし得られ、耐水性並に耐摩耗性に富んだ優れ
た製品を比較的簡単且確実に得られる効果を有する。尚
、この事実は発明者の実験により確認されたもので、そ
の耐水テストは60℃、30分と80℃、30分とで行
われ、耐摩耗テストはスチールウールを摩耗材とし、荷
重を70y/Cdとした。
によりガラスの被膜を施す式のものにおいて、該レンズ
本体の一方の面にそれを施す場合、その他方の面にはカ
バを施すもので、かくて該他方の面は廻り込みによる付
着物の薄層の形成がなし、この薄層の存在に基く製品の
不良を無くし得られ、耐水性並に耐摩耗性に富んだ優れ
た製品を比較的簡単且確実に得られる効果を有する。尚
、この事実は発明者の実験により確認されたもので、そ
の耐水テストは60℃、30分と80℃、30分とで行
われ、耐摩耗テストはスチールウールを摩耗材とし、荷
重を70y/Cdとした。
第1図及び第2図は本発明方法の説明線図、第3図はそ
の製品の1例の截断側面図である。 1・・・・・・レンズ本体、4,4・・・・・・ガラス
被膜、6・・・・・・カバ。
の製品の1例の截断側面図である。 1・・・・・・レンズ本体、4,4・・・・・・ガラス
被膜、6・・・・・・カバ。
Claims (1)
- 1 アリル樹脂その他の合成樹脂製のレンズ本体に、電
界蒸着によりガラスの被膜を施す式のものにおいて、該
レンズ本体の一方の面にガラスの被膜を形成させる間、
その他方の面にはカバを施すことを特徴とする合成樹脂
製レンズの表面処理方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP52109192A JPS5937291B2 (ja) | 1977-09-10 | 1977-09-10 | 合成樹脂製レンズの表面処理方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP52109192A JPS5937291B2 (ja) | 1977-09-10 | 1977-09-10 | 合成樹脂製レンズの表面処理方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5443273A JPS5443273A (en) | 1979-04-05 |
JPS5937291B2 true JPS5937291B2 (ja) | 1984-09-08 |
Family
ID=14503958
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP52109192A Expired JPS5937291B2 (ja) | 1977-09-10 | 1977-09-10 | 合成樹脂製レンズの表面処理方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5937291B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS587101U (ja) * | 1981-07-03 | 1983-01-18 | 旭硝子株式会社 | プラスチツクレンズ |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5183168A (ja) * | 1974-12-27 | 1976-07-21 | Ulvac Corp | Himakukeiseisochi |
JPS5226237A (en) * | 1975-08-25 | 1977-02-26 | Ulvac Corp | Process for treating the surface of a lens made of synthesized plastics |
-
1977
- 1977-09-10 JP JP52109192A patent/JPS5937291B2/ja not_active Expired
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5183168A (ja) * | 1974-12-27 | 1976-07-21 | Ulvac Corp | Himakukeiseisochi |
JPS5226237A (en) * | 1975-08-25 | 1977-02-26 | Ulvac Corp | Process for treating the surface of a lens made of synthesized plastics |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5443273A (en) | 1979-04-05 |
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