JPS5937092Y2 - 額縁の裏板係止金具 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、額縁の裏板を係止する係止金具の改良ｌこ関
する。

従来は、額縁の枠骨後壁ｆこネジ釘等の係止金具を螺着
し裏板を係止していた。

しかし、この方法においては度々の絵画の交換Ｉこて係
止金具が緩んでしまい裏板の止めが不十分となったり、
持ち運び等ｔこよる振動で係止金具が緩んでしまう等の
欠点力３あった。

一方、枠骨後壁と裏板との間に弾性材からなる係止金具
を挟持させその弾性を利用して裏板を係止することによ
り上記欠点を解消することが知られている。

しかしながら、特１こ大型かつ重量の額縁において長年
の使用、額縁の自重および温度変化等ｌこより枠骨が外
方向へたわみ、かつ、それに伴ない係止金具が脱落する
等の欠点がある。

本考案は、弾性を利用して裏板を係止する係止金具の一
端を枠骨に係止させることｔこより脱落防止を図ると共
に、枠骨の外方向へのたわみに対して顕著な効果を有す
る係止金具を提供することを目的とする。

以下、図面に基づいて本考案実施例を説明する。

第１図乃至第４図は本考案の第１の実施例を示し、その
うち第１−図は係止金具１の斜視図である。

係止金具１は弾性のある金属板でｖ字板状ｔこ形成され
ている。

係止金具１の両端部には係止片２，３が対向して設けら
れており、■字状板の折曲部にはｖ字状板の一部を切削
して舌片、Ｂａｔ突設されている。

この舌片４＃こはネジ通し穴５が穿設されている。

第２図は本考案実施例の係止金具を使用する枠骨７の断
面斜視図を示す。

枠骨７は、側壁８、前壁９および後壁１０とから構成さ
れている。

側壁８の一端側に前壁９が連設され、他端側には側壁８
に垂直な垂直部１１と水平な水平部１２とから成る後壁
１０が連設されている。

したがって側壁８の一端、後壁１０の垂直部１１、およ
び水平部１２により係止溝１３が構成されている。

係止溝１３は、上記係止金具１の係止片２が簡単に挿入
できる程度の大きさに構成されている。

第３図は本考案実施例を示す額縁の一部破断斜視図であ
る。

第４図は本考案実施例の使用状態を示す額縁の背面図で
ある。

上記説明した枠骨７１こより額縁の枠体を構成し、ガラ
ス１７、作品１６、裏板１５を後壁１０側から順次枠体
内に挿入する。

係止金具１をその弾性を利用して後壁１０と裏板１５と
の間に挿入し、係止金具１の係止片２を係止溝１３に係
止し、他の係止片３を側壁８内壁と裏板１５の側面との
間隙を利用して挿入する。

係止金具１のＶ字板伏の一面および舌片４は、係止金具
１の弾性により裏板１５に圧接的に当接する。

最後に舌片４に設けられたネジ通し穴５番こよりネジ釘
１８を裏板１５にネジ止めする。

このように、係止金具１を第４図に示すよう１こ額縁の
適所に挿入し固定することにより裏板１５周縁Ｅこは適
度の弾性圧が作用し、裏板１５を弾性的ｔこ保持するこ
とができる。

さら１こ、係止金具１の係止片２が枠骨７の係止溝１３
に係止し舌片４がネジ止めｔこより裏板１５１こ固定さ
れているので、係止金具１は連結具として作用し枠骨７
と裏板１５との位置を固定する。

なお、本実施例において係止金具１はＶ字状で金属板よ
り構成されている。

しかし、係止金具１の形状は本実施例に限定されるもの
では’ａ ＜ 、Ｕ字形、Ω形等あらゆる形状ｈｓ考え
られる。

第５図及び第６図は本考案の第２の実施例を示す。

係止金具１は前記実施例と同様に上下片ｌａ。

１ｂｈｉ三叉に分かれるＶ字板伏ｌこ形成されているｂ
′Ｓ１下片１ｂの先端部片２１はや＼叉内側ｌこ屈折し
、先端部片２１よりその延長方向１こ舌片４が突出し、
舌片４１こネジ通し穴５が設けられている。

このように構成した場合は、舌片４を裏板１５にネジ止
めすると、第６図Ｅこ示すように下片１ｂは先端部片２
１で裏板１５に圧接固定され、基端部片２２は屈曲可能
であるから、係止金具１の着脱時の押圧１こよる弾性作
用はそれだけ広く及ぶ結果、その着脱を容易に出来る。

更に着脱を容易１こするため１こ、枠骨７の係止溝１３
１こ引っ掛かる上部係止片２はＬ字形１こ屈曲して形成
しである。

また上片１ａの先端部には壁掛は用の紐を通したり、壁
１こ打ち付けた釘Ｉこ引っ掛ける抜孔２３を設け、抜孔
２３ ｂｓ釘からぬけないよう１こその上部縁に切欠２
４ｈ３設けられている。

以上のように構成された本考案係止金具は、その両端部
ｔこ係止片を連設し、上方の係止片２を枠骨の係止溝に
係止し、下方の係止片３を枠骨側壁と裏板側面との間隙
に挿入しであるので、振動などにより係止金具が脱落す
ることなく、金具の弾発力を利用して裏板押えをなすこ
とｉｔｓできる。

しかし、上記実施例係止金具の下方の係止片３は必ずし
も必要としない。

枠骨後壁ｌこ設けられた係止溝１こ金具の上方係止片２
が金具の弾発力ｌこより係止すること１こより、裏板押
えの効果を充分に発揮することができるからである。

特（こ、上方の係止片２を鋸歯状その他の凹凸形の爪状
１こ形成すれば、係止片２を上記係止溝の底壁に食い込
まずことｈ３できるので、この係止金具の取付けをもよ
り堅固にすることｆ）Ｓできる。

また、本考案係止金具の舌片ｈ′Ｓ、ネジ止めにより裏
板（こ固着されている。

従って、特（こ大型かつ重量のある額縁において、長年
の使用、額縁の自重および温度変化等により多発する枠
骨の外方向へθつたわみを未然１こ防止することｈ３で
きると共にそれに伴う係止金具および作品の脱落を防止
できる等実用効果に優れた係止金具である。

なおこの実施例の舌片は、ネジ止め１こより裏板に固着
されるｈＳ１固着手段はネジ止め］こ限定するものでは
なく、例えば舌片の先端や裏面に、裏板へ楔伏ｔこ食い
込む鋸歯状等の爪部を設けたり、あるいは、舌片自体を
裏板ｔこ食い込むことのできる爪状に形成して金具を固
着させることｌこよっても、枠骨のたわみを防止するこ
とｈ３でき、作品の脱落を未然ｌこ防止することができ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案係止金具の斜視図、第２図は本考案係止
金具を使用する額縁の枠骨の一例を示す断面斜視図、第
３図は本考案係止金具の使用状態を示す額縁の一部破断
斜視図、第４図は同じく本考案係止金具の使用状態を示
す額縁の背面図、第５図は本考案係止金具の他の例を示
す斜視図、第６図は第５図係止金具の使用状態を示す額
縁の一部破断斜視図。 １・・・・・・係止金具、２，３・・・・・・係止片、
４・・・・・・舌片、５・・・−・・ネジ穴、７・・・
・・枠骨、１０・・・・・・後壁、１３・・・・・・係
止溝、１５・・・・・・裏板。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 ■）板ばねを折り曲げてなる上片と下片とを備え、枠骨
   の後端部に設けた係止溝に前記上片の先端を係着し、前
   記枠骨の前壁に当接された作品の裏板ｔこ前記下片を弾
   発的に押圧させてなる額縁の裏板係止金具ｔこおいて、
   前記上片の先端ｌこ前記係止溝ｔこ係着するための係止
   片を立設する一方、前記上片の一部を前記下片と同一方
   向に延設した舌片となし、該舌片と前記作品の裏板とを
   固着し得る如くしたことを特徴とする額縁の裏板係止金
   具。 ２）前記舌片は、該舌片と前記作品の裏板とを固着する
   ためのネジ釘を挿通できるネジ通し穴を設けたものであ
   ることを特徴とする実用新案登録請求の範囲第１項記載
   の額縁の裏板係止金具。