JP4301644B2 - 建築用化粧板材の取付金具およびその金具を用いた取付構造 - Google Patents

建築用化粧板材の取付金具およびその金具を用いた取付構造 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、外装材として用いられる胴差、破風、鼻隠、見切り材、コーナー材および外壁パネルのジョイント部目隠しモール材、内装材として用いられる回り縁および幅木、その他の建築用化粧板材の取付金具に関する。
【0002】
【従来の技術】
上述のような建築用化粧板材を建物躯体に取り付けるために用いられる取付金具としては、図13〜図15に示すアルミ成形品の取付金具100が知られている。図13は、取付金具100により建築用化粧板材50が建物躯体5に取付けられた状態を示す図であり、図14は取付金具100の平面図であり、図15は図14中X−X’線矢視断面図である。
【0003】
この取付金具100は、図14および図15に示すように、矩形の基板部101の中央高さ位置より幾分下の位置において横方向に延在するフック部102が突出成形されている。基板部101の上端部中央には建物躯体5へのビス止めのためのビス穴109が形成されている。
【0004】
建築用化粧板材50は、窯業系材料で成形されているために比較的重いものである。そのため、図13に示すように、建築用化粧板材50の金具取付部55は、建築用化粧板材50の重量を十分に支持できるように建築用化粧板材50の背面51の長手方向(建築用化粧板材50の正面または背面から見て横方向)に形成したフック溝56を有している。
【0005】
このフック溝56は、背面51から建築用化粧板材5の厚さ方向へ窪むように開口した入口溝部57と、これに略直角に屈曲し連続して設けられる係止溝部58とからなり、その屈曲角部に係合顎部59が形成されている。
【0006】
取付金具100を化粧板材50の金具取付部55に取り付け固定する作業は、取付金具100のフック部102を背面51の係合顎部59に係合させると共に、それらの問および両者の係合部分に接着剤60を介在させ、その接着剤60が硬化することによって本来は完了するものである。
【0007】
接着剤60の硬化後は化粧板材50と一体となった取付金具100を建物躯体5にビス止めして固定することになる。この建物躯体5への固定作業は、化粧板材50から突出する取付金具100のヘッダー部108に形成されたビス穴109を利用してビス止めを行っていた。
【0008】
しかし、実際には接着剤60が完全に硬化するまでには時間がかかるために、接着剤60の完全硬化を待たずとも建物躯体5への固定作業を行なうことができるように、図13に示すように、釘状の止め具であるタッカー65を用いて取付金具100を化粧板材50へ仮止めし、接着剤60が硬化するまでの不安定な状態を補って上述の固定作業を行っていた。
【0009】
タッカー65は、取付金具100の基板部101の平坦部分から化粧板材50の背面51へ打ち付けられるが、アルミ製の取付金具100は比較的柔らかいので、タッカー65による打ち抜きが可能であり、タッカー65による取付金具100の化粧板材50への仮止めは安定していて効果的であった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上述したような従来の取付金具100の金具取付部55への固定作業では、接着剤60が硬化する前にタッカー65を使用するために、タッカー65の打ち付け時の衝撃等で取付金具100が化粧板材50に対して位置ズレを起こすことがあった。
【0011】
たとえば、化粧板材50の高さ方向(縦方向)に取付金具100の取付位置ががズレた場合は、化粧板材50を長手方向に継足していくときに継目部分で段差が生じ、美観を損なう問題が生じる。
【0012】
また、化粧板材50の長手方向に取付金具100の取付位置がズレた場合は、建物躯体5に対するビス止め位置が不揃いになり、極端に取付位置がズレた場合は、ビス止めの相手材となる間柱(通常は一定ピッチで間設される)等の下地材が無い位置に金具100が位置するという問題が生じる。
【0013】
また、そのような問題が生じるタッカー打ち自体が、工場に比べて比較的作業条件の悪い現場施工の作業および手間のかかる作業でもあり、またそのための道具(治具)も必要であった。一方、例えばステンレス鋼板製の取付金具を用いた場合には、タッカー打ちができない問題も生じていた。
【0014】
この発明は、道具(治具)を用いることなく、簡単な操作で容易に安定した取付金具の化粧板材への取り付け固定を行なうことができ、また取付金具の化粧板材への固定時は勿論のこと、建物躯体に対するビス止めにおいても位置ズレが生じず、化粧板材の建物躯体への整った取り付け固定ができる耐久性に優れた建築用化粧板材の取付金具を提供することを目的としている。
【0015】
【課題を解決するための手段】
この発明に基づいた建築用化粧板材の取付金具においては、背面の長手方向に沿って延在し、上記背面から厚さ方向へ窪んで開口した入口溝部と、上記背面と上記入口溝部との間に角部を有する係合顎部を形成するように上記入口溝部に対して略直交する方向へ屈曲するように上記入口溝部から連続する係止溝部とを有するフック溝を含む金具取付部を備える化粧板材を、建物躯体に取り付けるための建築用化粧板材の取付金具であって、この取付金具は、上記金具取付部に係止する係合部と、上記建物躯体に取り付け固定されるべく延設された板状部とを含み、上記係合部は、上記フック溝の上記入口溝部から挿入されて上記係止溝部へ差し込こまれるように、かつ、上記フック溝の上記係合顎部に嵌合されるように屈曲成形されたフック部と、上記取付金具を上記化粧板材の長手方向に対して交差する方向にスライド移動させることで、その嵌合後に上記係合顎部とは対向する側の上記入口溝部の溝壁面に対して弾性的に当接可能な舌状片とを含んでいる。
【0016】
上記構成を採用することにより、取付金具を化粧板材に取付ける際に、取付金具を化粧板材の長手方向に対して交差する方向にスライド移動させることで、まずフック部が係合顎部に差し込まれ、その後、舌状片が溝部に入り込み、この溝部の溝壁面に対して舌状片が弾性的に当接する。したがって、取付金具を化粧板材に取付けた後には、舌状片とフック部とにより弾性的に取付金具が化粧板材のフック溝を含む金具取付部に係合する。
【0017】
したがって、現場においても、道具(治具)を用いることなく取付金具を化粧板材に取付けることができる。また、取付金具の化粧板材への取付時には、取付金具を化粧板材の端面から長手方向にスライド挿入させる必要がないため、容易に取付けることができる。さらに、取付金具は弾性力を用いて化粧板材に取付けられているため、化粧板材から容易に外れることがない。
【0018】
また、上記発明をより好ましい状態で実現するために、下記に示す構造が採用される。たとえば、上記舌状片は、上記フック部が設けられる上記取付金具と同じ側から、上記フック溝に向かうように設けられる。また、上記舌状片は、上記フック部が設けられる上記取付金具の対向する側から上記フック部に向かうように設けられる。
【0019】
また、好ましくは、上記舌状片は、上記化粧板材と当接する位置に、上記取付金具の上記化粧板材への取付時に、上記取付金具の上記化粧板材の滑りを良くするための湾曲面を有する。このように、舌状片に湾曲面を設けることにより、取付金具の化粧板材への取付が容易に行なえるとともに、舌状片による化粧板材への傷つけを防止することが可能になる。
【0020】
また、好ましくは、上記フック部は、上記化粧板材に噛込むことのできる噛込み爪を先端部に有する。このように、フック部に噛込み爪を設けておくことで、取付金具を化粧板材に取付けた後に、フック溝に沿って取付金具が移動することがなくなり、取付金具に位置決めを確実にするとともに、取付金具の化粧板材からの脱落を未然に防止することが可能になる。
【0021】
また、この発明に基づいた建築用化粧板材の取付け構造においては、背面の長手方向に沿って延在し、上記背面から厚さ方向へ窪んで開口した入口溝部と、上記背面と上記入口溝部との間に角部を有する係合顎部を形成するように上記入口溝部に対して略直交する方向へ屈曲するように上記入口溝部から連続する係止溝部とを有するフック溝を含む金具取付部を備える化粧板材を、建物躯体に取り付けるための建築用化粧板材の取付金具を用いた建築用化粧板材の取付け構造であって、当該取付金具は、上記金具取付部に係止する係合部と、上記建物躯体に取り付け固定されるべく延設された板状部とを含み、上記係合部は、上記フック溝の上記入口溝部から挿入されて上記係止溝部へ差し込こまれるように、かつ、上記フック溝の上記係合顎部に嵌合されるように屈曲成形されたフック部と、上記取付金具を上記化粧板材の長手方向に対して交差する方向にスライド移動させることで、上記係合顎部とは対向する側の上記入口溝部の溝壁面に対して弾性的に当接可能な舌状片とを含んでいる。
【0022】
上記構造を採用することによっても、道具(治具)を用いることなく取付金具を化粧板材に取付けることができる。また、取付金具の化粧板材への取付時には、取付金具を化粧板材の端面から長手方向にスライド挿入させる必要がないため、容易に取付けることができる。さらに、取付金具は弾性力を用いて化粧板材に取付けられているため、化粧板材から容易に外れることがない。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、この発明に基づいた各実施の形態における建築用化粧板材の取付金具の構造について、図を参照しながら説明する。
【0024】
(実施の形態1)
まず、図1〜図5を参照して、この発明に基づいた実施の形態1における建築用化粧板材の取付金具10Aの構造について説明する。なお、図1は、この実施の形態における取付金具10Aを化粧板材50に取付けた状態を示す部分断面図である。また、図2は取付金具10Aの構造を示す平面図であり、図3は図2中X−X’線矢視断面図であり、図4は図2中Y−Y’線矢視断面図であり、図5は図4中Cで囲まれた領域の拡大図である。
【0025】
この取付金具10Aは、耐久性に優れた矩形ステンレス鋼板の基板11をプレス機械で金型を使用して打ち抜き成形されている。この取付金具10Aは、たとえば外壁の胴差として用いられる化粧板材50を、外壁に取付けるのに使用されるものである。ステンレス鋼板は、耐久性に優れ、雨水等の水の侵入が有っても錆の発生か無く、外壁や化粧板材50を錆で汚すことが無い。
【0026】
図1および図2を参照して、この取付金具10Aは、化粧板材50の背面51に設けられた取付部55に対して係合部12において係止され、また建物躯体に対して板状部18においてビス止めされるものである。
【0027】
他方、化粧板材50は、従来技術で説明したものと同じもので、上下にほぼ対称な断面形状を有した窯業系材料の押出し成形品であり、その金具取付部55が、背面51の上下各端縁部に長手方向に沿って形成されたフック溝56によって溝成されている。
【0028】
このフック溝56は、背面51に板材の厚さ方向へ窪む状態で開口した幅広な入口溝部57と、これに直交する方向へ屈曲されて入口溝部57から連続する係止溝部58とを有している。入口溝部57と係止溝部58との間の角部には係合顎部59が形成されて略L字状の横断面形状となっている。
【0029】
図2〜図5に示すように、取付金具10Aは、その係合部12を矩形のステンレス基板11のほぼ下半分において、その横方向に並んで上向きに屈曲成形され、溝上壁面57Bに沿う一対の幅広のフック部13,13と、それら一対のフック部13,13間のそれらの打ち抜き残部において、フック部13,13の対向する側からフック部13,13に向かうように形成された舌状片16Aとを有している。
【0030】
これらフック部13,13と舌状片16Aとの配列は、打ち抜きプレス加工時の切粉や切屑の発生量を最少限に留める。各フック部13は、その高さ方向に沿う中心線に沿って補強リブ14が一体にプレス成形されるとともに、図5に拡大して示されるように、フック部13の外側部先端に噛込み爪15が切り込み形成されている。
【0031】
また、取付金具10Aは、図4に示すように、化粧板材50の上下各端縁から外側へ出るように延設された板状部18に、ビスBを挿入できるビス穴19が形成されている。ビスBには、皿頭・セレーシヨン付きリーマ・セルフドリルビスが使用できる。
【0032】
さらに、舌状片16Aは、化粧板材50の裏面51および溝下壁面57Aと当接する位置に、取付金具10Aの化粧板材50への取付時に、取付金具10Aの化粧板材50に対する滑りを良くするための湾曲面16aを有する。このように、舌状片16Aに湾曲面16aを設けることにより、取付金具10Aの化粧板材50への取付が容易に行なえるとともに、舌状片16Aによる化粧板材50への傷つけを防止することが可能になる
次に、図6および図7を参照して、上述のように構成された取付金具10Aを化粧板材50の取付部55へ固定する作業について説明する。まず、図6を参照して、取付金具10Aのフック部13を入口溝部57へ挿入する。このとき、舌状片16Aの湾曲面16aは、化粧板材10の裏面51に当接するため、取付金具10Aは、図6に示すように湾曲した状態となる。
【0033】
次に、図7を参照して、図6に示す状態を維持させたまま、取付金具10Aを図中矢印Aで示す方向(化粧板材50の長手方向に対して交差する方向)にスライドさせる。これにより、係合部12のフック部13は、フック溝56の係合顎部59に嵌合されるとともに、舌状片16Aが入口溝部57へ嵌まり込み、溝下壁面57Aと弾性的に当接する。
【0034】
以上により、取付金具10Aを化粧板材50に取付けた後には、舌状片16Aと係合部12のフック部13とにより弾性的に取付金具10Aが化粧板材50のフック溝56を含む金具取付部55に係合する。
【0035】
したがって、現場においても、道具(治具)を用いることなく取付金具10Aを化粧板材50に取付けることができる。また、取付金具10Aの化粧板材50への取付時には、取付金具10Aを化粧板材10Aの端面から長手方向にスライド挿入させる必要がないため、容易に取付けることができる。さらに、取付金具10は弾性力を用いて化粧板材50に取付けられているため、化粧板材50から容易に外れることがない。
【0036】
また、この取付金具10Aはステンレス鋼製なので、打ち抜き加工や曲げ加工が可能であるとともに十分な弾性力を発揮する。
【0037】
さらに、フック部13,13は係合顎部59に強固に嵌合されるが、それらフック部13,13に一体にプレス成形された補強リブ14によってフック部13,13全体の弾性力が高められており、その強い弾性力で係止作用は更に強めらている。これによって、取付金具10Aの化粧板材50に対する前後方向のガタつきは防止される。また、この強力な前後方向の係止作用に加えて、フック部13,13が入口溝部57の溝上壁面57Bへ当接され、一方では折り曲げられた舌状片16Aが溝下壁面57Aへ押圧されているために上下方向におけるガタつきおよび縦ズレも防止される。
【0038】
さらに、上述の係止作用に加えて、フック部13,13は、その外瑞部先端に噛込み爪15,15を切り込み形成しているために係合顎部59へ噛込み爪15,15が喚い込んでアンカー力を高めており、左右横方向におけるガタつきおよび横ズレも防止される。
【0039】
このように、取付金具10Aは、ステンレス鋼板を使用しているために耐久性が大幅に改善され、現場での取り付けが手作業のみによる簡単な操作によって、安定、かつ、容易に行なうことが可能になる。
【0040】
また取付金具10Aの化粧板材取付部55への固定時はもちろんのこと、建物躯体に対するビス止め時においても位置ズレが生じず、建物躯体に対して化粧板材50を整った奇麗な取付状態に固定することが可能になる。
【0041】
(実施の形態2)
以下、この発明に基づいた実施の形態2における建築用化粧板材の取付金具10Bの構造について、図8〜図10を参照して説明する。図8は、取付金具10Bの構造を示す平面図であり、図9は図8中Y−Y’線矢視断面図であり、図10はこの実施の形態における取付金具10Bを化粧板材50に取付けた状態を示す部分断面図である。
【0042】
この取付金具10Bの上記実施の形態1における取付金具10Aとの相違点は、舌状片16Bが、フック部13が設けられる取付金具10Aと同じ側から、係止溝部58の溝下壁面57Aに向かうように設けられる点にあり、また、舌状片16Bはステンレス鋼板の基板11をプレス機械で金型を使用して一体的に打ち抜き成形されている。その他の構造および材質は、上記実施の形態1における取付金具10Aと同じである。
【0043】
上記構造によっても、上記実施の形態1における取付金具10Aと同様の作用が得られ、その結果、耐久性が大幅に改善され、現場での取り付けが手作業のみによる簡単な操作によって、安定、かつ、容易に行なうことが可能になる。
【0044】
また取付金具10Bの化粧板材取付部55への固定時はもちろんのこと、建物躯体に対するビス止め時においても位置ズレが生じず、建物躯体に対して化粧板材50を整った奇麗な取付状態に固定することが可能になる。
【0045】
(実施の形態3)
以下、この発明に基づいた実施の形態3における建築用化粧板材の取付金具10Cの構造について、図11および図12を参照して説明する。なお、図11は、取付金具10Cの構造を示す平面図であり、図12は図11中Y−Y’線矢視断面図である。
【0046】
図11および図12を参照して、この取付金具10Cの上記実施の形態2における取付金具10Bとの相違点は、実施の形態2の場合、舌状片16Bがステンレス鋼板の基板11をプレス機械で金型を使用して一体的に打ち抜き成形されているが、本実施の形態における取付金具10Cの舌状片16Cは、ステンレス鋼板の基板11とは異なる材料で形成されている。舌状片16Cに用いられる材料としては、十分な弾性力を発揮する必要から、ばね鋼鋼材(JISG4801)等を用いることが好ましい。このように、舌状片16Cに十分な弾性力が必要とされる場合には、舌状片16Cに基板11とは異なる材料を用いて弾性力を補うことにより、上記実施の形態1および2と同等以上の作用効果を得ることが可能になる。
【0047】
なお、上記各実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられる。本発明の技術的範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって画定され、また、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【0048】
【発明の効果】
この発明に基づいた建築用化粧板材の取付金具によれば、現場においても、道具(治具)を用いることなく取付金具を容易に化粧板材に取付けることができる。また、取付金具の化粧板材への取付時には、取付金具を化粧板材の長手方向にスライドさせるようなことがないため、化粧板材を傷つけることもない。さらに、取付金具は弾性力を用いて化粧板材に取付けられているため、化粧板材から容易に外れることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1における取付金具10Aを化粧板材50に取付けた状態を示す部分断面図である。
【図2】実施の形態1における取付金具10Aの構造を示す平面図である。
【図3】図2中X−X’線矢視断面図である。
【図4】図2中Y−Y’線矢視断面図である。
【図5】図4中Cで囲まれた領域の拡大図である。
【図6】 取付金具10Aを化粧板材50へ取付ける状態を示す第1断面図である。
【図7】 取付金具10Aを化粧板材50へ取付ける状態を示す第2断面図である。
【図8】実施の形態2における取付金具10Bの構造を示す平面図である。
【図9】図8中Y−Y’線矢視断面図である。
【図10】実施の形態2における取付金具10Bを化粧板材50に取付けた状態を示す部分断面図である。
【図11】実施の形態3における取付金具10Cの構造を示す平面図である。
【図12】図11中Y−Y’線矢視断面図である。
【図13】従来の技術における取付金具100を化粧板材50に取付けた状態を示す縦断面図である。
【図14】従来の技術における取付金具100の構造を示す平面図である。
【図15】図14中X−X’線矢視断面図である。
【符号の説明】
5 建物躯体
10A,10B,10C 取付金具
11 基板
12 係合部
13,13 フック部
14 補強リブ
15 噛込み爪
16A,16B,16C 舌状片
16a 湾曲面
18 板状部
19 ビス穴
50 化粧板材
51 背面
55 取付部
56 フック溝
57 入口溝部
58 係止溝部
59 係合顎部
57A 溝下壁面
57B 溝上壁面
60 接着剤
65 タッカー
100 取付金具
101 基板部
102 フック部
109 ビス穴

Claims (6)

  1. 背面(51)の長手方向に沿って延在し、前記背面(51)から厚さ方向へ窪んで開口した入口溝部(57)と、前記背面(51)と前記入口溝部(57)との間に角部を有する係合顎部(59)を形成するように前記入口溝部(57)に対して略直交する方向へ屈曲するように前記入口溝部(57)から連続する係止溝部(58)とを有するフック溝(56)を含む金具取付部(55)を備える化粧板材(50)を、建物躯体(5)に取り付けるための建築用化粧板材の取付金具(10A,10B,10C)であって、
    当該取付金具(10A,10B,10C)は、前記金具取付部(55)に係止する係合部(12)と、前記建物躯体(5)に取り付け固定されるべく延設された板状部(18)とを含み、
    前記係合部(12)は、前記フック溝(56)の前記入口溝部(57)から挿入されて前記係止溝部(58)へ差し込こまれるように、かつ、前記フック溝(56)の前記係合顎部(59)に嵌合されるように屈曲成形されたフック部(13)と、
    前記取付金具(10A,10B,10C)を前記化粧板材(50)の長手方向に対して交差する方向にスライド移動させることで、前記係合顎部(59)とは対向する側の前記入口溝部(57)の溝壁面(57A)に対して弾性的に当接可能な舌状片(16A,16B,16C)とを含む、
    建築用化粧板材の取付金具。
  2. 前記舌状片(16B,16C)は、前記フック部(13)が設けられる前記取付金具(10B,10C)と同じ側から、前記フック溝(56)に向かうように設けられる、請求項1に記載の建築用化粧板材の取付金具。
  3. 前記舌状片(16A)は、前記フック部(13)が設けられる前記取付金具(10A)の対向する側から前記フック部(13)に向かうように設けられる、請求項1に記載の建築用化粧板材の取付金具。
  4. 前記舌状片(16A)は、前記化粧板材(50)と当接する位置に、前記取付金具(10A)の前記化粧板材(50)への取付時に、前記取付金具(10)の前記化粧板材(50)の滑りを良くするための湾曲面(16a)を有する、請求項1〜3のいずれかに記載の建築用化粧板材の取付金具。
  5. 上記フック部(13)は、前記化粧板材(50)に噛込むことのできる噛込み爪(15)を先端部に有する、請求項1〜4のいずれかに記載の建築用化粧板材の取付金具。
  6. 背面(51)の長手方向に沿って延在し、前記背面(51)から厚さ方向へ窪んで開口した入口溝部(57)と、前記背面(51)と前記入口溝部(57)との間に角部を有する係合顎部(59)を形成するように前記入口溝部(57)に対して略直交する方向へ屈曲するように前記入口溝部(57)から連続する係止溝部(58)とを有するフック溝(56)を含む金具取付部(55)を備える化粧板材(50)を、建物躯体(5)に取り付けるための建築用化粧板材の取付金具(10A,10B,10C)を用いた建築用化粧板材の取付け構造であって、
    当該取付金具(10A,10B,10C)は、前記金具取付部(55)に係止する係合部(12)と、前記建物躯体(5)に取り付け固定されるべく延設された板状部(18)とを含み、
    前記係合部(12)は、前記フック溝(56)の前記入口溝部(57)から挿入されて前記係止溝部(58)へ差し込こまれるように、かつ、前記フック溝(56)の前記係合顎部(59)に嵌合されるように屈曲成形されたフック部(13)と、
    前記取付金具(10A,10B,10C)を前記化粧板材(50)の長手方向に対して交差する方向にスライド移動させることで、前記係合顎部(59)とは対向する側の前記入口溝部(57)の溝壁面(57A)に対して弾性的に当接可能な舌状片(16A,16B,16C)とを含む、建築用化粧板材の取付金具を用いて建物躯体(5)に取り付けられる、建築用化粧板材の取付け構造。
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