JPS5936478Y2 - 綴込用袋 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、ファイルバインダー等に綴込まれる綴込用袋
に関する。

周知の如く、この積装は矩形状を呈し、その−側端部に
設けられた綴込用孔にバインダの綴込用金具を挿入して
保持され、袋内へ印刷物あるいは写真等の被装入物を挿
入してファイリンダするものである。

しかし袋には見出しが無いため、別途見出用突片を有す
る中紙を袋と袋間に挿入し整理の便に供している。

しかし中紙な補給すれば、その分だけバインダーの袋収
納容量が減少し、ファイリンダ量の減少を招いていた。

また袋をバインダーから取り外しその後また元の位置に
戻す場合、袋自体に見出しが無いため戻すべき元の位置
を探すのに手間がかかる等不便であった。

そこで袋自体に見出用小片を設けることが考えられるが
、袋は合成樹脂透明フィルムで成形されているため、袋
表面に筆記することは困難であり、従って単に見出用小
片を突設するだげでは用をなさないものであった。

その為、袋の小片に挿入される突片を有する台紙を袋内
に収納することも考えられるがこの場合、台紙の突片に
筆記するために台紙を袋から取り出さねばならない不便
が生じる。

更に袋を製袋した後、該袋の側縁に開口を突設し、台紙
の側縁に突設した見出片を前記開口より外方に突出せし
めることも考えられるが（例えば実開昭５６−１２３２
７９号）、斯るものにあっては、熱溶断シールによる製
袋の後に改めて前記開口を穿設するものとして２工程を
要する煩雑があり、しかも台紙の見出片を摘持して袋を
めくるとき、前記開口縁に亀裂を生じ或いは開口縁近傍
のシールに剥離を生じる問題がある。

そこで、本考案は上記問題点に鑑みて案出されたもので
あり、袋自体に見出用小片を突設すると共に、該小片の
表面から筆記可能として使用の便に共することができる
綴込用袋を提供することを目的とする。

従って、その特徴とする処は、重合された熱融着可能な
表裏部フィルムを熱溶断シールすることにより形成され
た上方開口の袋と、該袋に挿入された台紙とから成り；
前記袋が一側縁に綴込用孔を列設する一方、他側縁一部
に見出用小片を突設して成る綴込用袋に於いて：前記見
出用小片が表裏部フィルム自体を延長して形成され、前
記熱溶断シールにより袋側縁の溶断シールと同時に該小
片の外側縁を溶断シールされ、該小片が袋内部に連通ず
る小袋に形成されて成り；更に前記小片の表面を筆記可
能な粗面化表面とした点にある。

以下、本考案の実施例を図面に基づき詳述する。

第１図乃至第３図において、１は綴込用袋で、該袋１は
ポリプロピレン、ポリエチレン、或いはその他のオレフ
ィン系フィルム、又は複層ラミネートフィルム、合成紙
等の如く熱融着及び溶断可能な透明もしくは半透明素材
によるフィルムを折重ね、これにより重合された表裏部
フィルムの折曲部を袋底２とすると共に、その両側端部
を熱溶断シールすることにより、上部に袋口３を有する
よう構成されている。

この溶断シールされた一側端部には綴込用孔４が列設さ
れている。

綴込用孔４とは反対側の側端縁には表裏部フィルムを一
体に延長して見出用小片５が突設され、この小片５をも
含めた外側端縁が溶断シールされており、従って小片５
は袋１内部に連通ずる小袋に構成されている。

そしてこの見出用小片５の表面には粒子の荒い特殊イン
キ、例えばポリアマイド系樹脂を使った印刷インキ等に
て印刷され、筆記表示可能な粗面化表面６とされている
。

Ｉは綴込用袋１に挿入される台紙を示し、該台紙７には
突片８が設げられ、該突片８は見出用小片５の小袋内に
挿入されている。

上記本考案の実施例によれば、綴込用袋１に見出用小片
５を設け、該小片５の表面を筆記可能なインキにて粗面
化したので、綴込用袋１の外側から見出用小片５に見出
しを書くことができ、資料整理に便利である。

なお、第８図に示すように、見出用小片Ａを窓状に抜い
てお（か、ミシン目を入れて使用前に切取るかして、内
部の台紙の見出用突片を窓Ｂから露呈させ、そこに筆記
する手段もあるが、狭い場所でありフィルムが破損する
おそれがある。

また打抜き手段、ミシン目手段の加工が大変なため上記
本考案の実施例のように印刷する方が簡単であり、破損
しないメリットがある。

尚本考案は、上記実施例に限定されるものではなく、フ
ィルムの折曲部を袋底としたが、折曲部を綴込側として
もよく、また第４図に示す如く、綴込用孔４周縁を融着
したもの、または第５図に示すように、綴込側端部に補
強台紙９を挿入し補強台紙９と袋１とを共に融着された
もの及び綴込側を開放状としたものであってもよい。

更に見出用小片５を粗面化するのに特殊インキを塗布し
たが、これに限らず、その表面を梨地状として筆記表示
可能とすることは自由である。

なお、第６図及び第７図に示すものは、綴込用袋１の表
裏何れかの側の内面もしくは外面に台紙と同色の印刷１
０をしたものを示し、このように印刷１０することによ
り綴込用袋１内に台紙を挿入することを不要としている
。

そして印刷１０された側の表面な粗面化することにより
、この綴込用袋１のその表面全体が筆記可能となり、資
料整理が便利となる。

本考案によれば、綴込用袋に見出用小片を設けたので、
バインダー等に綴込んだ場合、容易に識別でき便利であ
ると共に、該小片の表面を粗面としたので筆記表示可能
となり、使用に際して多大の効果を発揮するものである
。

特に本考案によれば、見出用小片が袋自体を構成する表
裏部フィルムを延長して形成され、該袋側縁の溶断シー
ルと同時に該小片の外側縁を溶断シールされて該小片が
袋内部に連通ずる小袋を威すものであるから、製袋時の
熱溶断シールにより見出用小片を備えた袋を１工程で製
造することができるものとして製造簡単である。

しかも上記の如く開口部を穿設した袋に台紙を挿入し、
該台紙の見出片を開口部から突出したものにあっては、
見出片を摘時して袋をめくる際に該開口縁にて亀裂或い
はシール剥離を生じる虞れが犬であると共に、紙製であ
る見出片が手垢により汚損されるのに対し、本考案では
見出用小片が袋素材である表裏部フィルム自体を一体に
延長して形成されたものであるから、該小片を摘持して
袋をめくるに際しても前記の如く損傷を生じることなく
、また見出用小片はフィルム製であるため付着した手垢
等を容易に拭き取ることができて清潔である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の実施例を示す全体平面図、第２図は第
１図■−■線断面図、第３図は第１図■−■線断面図、
第４図及び第５図は綴込側のその他の実施例を示す断面
図、第６図及び第７図は綴込用袋に印刷をしたものを示
す断面図、第８図は比較例を示す要部拡大図である。 １・・・綴込用袋、５・・・見出用小片、６・・・粗面
化表面。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 重合された熱融着可能な表裏部フィルムを熱溶断シール
   することにより形成された上方開口の袋と、該袋に挿入
   された台紙とから成り；前記袋が一側縁に綴込用孔を列
   設する一方、他側縁一部に見出用小片を突設して成る綴
   込用袋に於いて；前記見出用小片が表裏部フィルム自体
   を延長して形成され、前記熱溶断シールにより袋側縁の
   溶断シールと同時に該小片の外側縁を溶断シールされ、
   該小片が袋内部に連通ずる小袋に形成されて戒り；更に
   前記小片の表面を筆記可能な粗面化表面としたことを特
   徴とする綴込用袋。