JPS5935197Y2 - 浴槽利用の衣類乾燥機 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は浴槽利用の衣類乾燥機に係り、浴槽を衣類乾燥
庫とすることにより、乾燥効率を高めると共に、浴槽上
に温風発生機本体を支持するために設けられるパネルに
丈の高い衣類も乾燥可能な二段式のハンガーを設けるこ
とを目的とするものである。

従来、浴室内全体を乾燥庫として衣類を乾燥させる天井
埋込型の乾燥機は知られているが、浴室壁面、床面等が
タイル貼りの場合は、熱放散が大きく期待する程浴室内
の温度が上昇せず、また大きな窓等があれば、非常に乾
燥効率が低下する欠点があった。

また浴槽を乾燥庫とする場合に浴槽内にハンガ一台を入
れ、ノ・ンガ一台に衣類を掛ける場合には、浴槽の深さ
に限定されて丈の長い衣類の乾燥は困難であった。

本考案は上記従来の欠点を解消するもので、以下にその
実施例を第１〜５図にもとづいて説明する。

図において、１は吸込口２と吹出口３を有し、内部に送
風機４とヒーター５を設げた温風発生機６は上面が矩形
開口となった浴槽７の縁に張架されるパネルで、温風発
生機１の吹出口３から浴槽７の底面に向って送風される
ように着脱自在に載置される温風供給口８と衣類９の出
入のための矩形状の衣類出入口１０が形成されている。

１１は衣類出入口１０上に乾燥室１２を形成する支骨と
なる支持枠で、はＸ逆Ｕ字状に形成されており、衣類出
入口１０の相応する２つの辺に取付けられている。

１３は支持枠１１を衣類出入口１０内に折畳み自在に支
持する支持具で、支持枠１１の端部に曲折部１４を形成
し、この曲折部１４を回動自在に包持するように形成さ
れている。

１５は起立した支持枠１１の上辺に張架される上段ハン
ガーで、一端には支持枠１１に回動自在に係合する係合
部１６が設けられ、他端には他方の支持枠１１の上辺に
遊嵌される遊嵌部１Ｔが設けられている。

１８は衣類出入口１０の内側に一対設けられる支持棒で
、端部は衣類出入口１０の内面に設けられた受具１９に
着脱自在に支持されている。

２０は支持棒１８間に張架される下段ハンガーで、一端
には支持棒１８に着脱自在に係合する係合部２１が設げ
られ、他端には他方の支持棒１８に遊嵌される遊嵌部２
２が設けられている。

２３は起立した支持枠１１を囲み浴槽Ｔ内と連通ずる乾
燥室１２を形成する幌、２４は幌２３の上面に設けられ
た排気口である。

上記構成において、衣類を乾燥する時には、浴槽７の上
にパネル６を載置し、温風発生機１をパネル６の温風供
給口８上に設げ、一方折畳まれている支持枠１１を起立
させ、一方の支持枠１１に支持された上段ハンガー１５
の他端遊嵌部１１を他方の支持枠１１にはめ、支持枠１
１間に上段ハンガー１５を張架させ、上段ハンガー１５
に衣類９を吊下げ、幌２３をかぶせて乾燥室１２を形成
する。

この状態において温風発生機１を運転すると温風供給口
８を通って温風が浴槽Ｔ内に送られ、上段ハンガー１５
に吊下げられた衣類９に温風が接触して乾燥が行なわれ
るものである。

この時は浴槽Ｔから上方に突出し形成された乾燥室１２
内に設けられる上段ハンガー１５に衣類９を吊下げるの
で、丈の長い衣類を乾燥することが出来るものである。

次に丈の短い小物類を昶燥する時には、支持棒１８に下
段ハンガー２０の係合部２１と遊嵌部２２をはめ支持棒
１８間に下段ハンガー２０を張架し、下段ハンガー２０
と上段ハンガー１５に小物類を吊下げ、上下２段で乾燥
することが出来るものである。

次に丈の長い衣類と小物類を乾燥する時には、上段ハン
ガー１５に吊下げられる丈の長い衣類に対し邪魔になら
ない位置に下段ハンガー２０を移動するが、不用な下段
ノ・ンガー２０を取り除き、下段ハンガー２０と使用し
ていない上段ハンガー１５に小物類を吊下げ、丈の長い
衣類と小物類を同時に乾燥せしめるものである。

このように本考案によれば、衣類乾燥庫として浴槽を利
用しているので、乾燥庫を小スペースに形成出来、断熱
効果も高まり乾燥効率が高められる。

また浴槽上方に浴槽と連通ずる乾燥室を形成しているの
で丈の長い衣類の乾燥も出来ると共に、ハンガーを上下
２段に設けているので小物類を多量に吊下げ乾燥するこ
とが出来る。

また、ハンガーを移動自在でかつ着脱自在に設けている
ので、不用なハンガーを移動させたり取除くことにより
丈の長い衣類と小物類を上下２段のハンガーを有効に利
用して同時に乾燥することも出来る。

また乾燥室を形成する支骨となる支持枠が折畳み自在に
設げられているので、浴槽を風呂として使用する場合に
おいて、不必要なパネルを保管する保管容積を小さくす
ることが出来ると共に、乾燥室を容易に形成することが
出来るなどの効果をもたらす。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の衣類乾燥機の断面図、第２図は同衣類
乾燥機の斜視図、第３図は支持枠の取付状態を示す要部
側面図、第４図は上段ハンガーの取付状態を示す要部側
面図、第５図は下段ハンガーの取付状態を示す要部側面
図である。 １・・・・・・温風発生機、６・・・・・・パネル、Ｔ
・・・・・・浴槽、１０・・・・・・衣類出入口、１１
・・・・・・支持枠、１２・・・・・・乾燥室、１５・
・・・・・上段ハンガー １８・・・・・・支持棒、２
０・・・・・・下段ハンガー ２３・・・・・・幌。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 上面開口が矩形状となった浴槽の上面を覆う形状のパネ
   ルと、前記浴槽内に温風を送風するように前記パネル着
   脱自在に設けられた温風発生機と、前記パネルに設けた
   矩形状の衣類出入口の相対する２つの辺に取り付けられ
   たほぼ逆Ｕ字状の支持枠と、この支持棒の端部に設けた
   曲折部を回動自在に支持して支持枠を水平或いは起立状
   態に折畳み自在に保持する支持具と、一端に一方の支持
   枠の上辺に回動自在に係合する係合部を有し、他端に他
   方の支持枠の上辺に遊嵌する遊嵌部を有し、両支持枠の
   上辺に張架される上段ハンガーと、前記衣類出入口内の
   相対する辺に間隔をへだてて設げられる受具に端部が着
   脱自在に係止されて衣類出入口に張架される一対の支持
   棒と、一端に一方の支持棒に着脱自在に係合する係合部
   を有し、他端に他方の支持棒に遊嵌される遊嵌部を有し
   、両支持棒間に張架される下段ノ・ンガーと、起立した
   支持枠を囲み、衣類出入口上に乾燥室を形成する幌とか
   らなる浴槽利用の衣類乾燥機。