JPS5934670B2 - モルタル組成物 - Google Patents

モルタル組成物

Info

Publication number
JPS5934670B2
JPS5934670B2 JP15263380A JP15263380A JPS5934670B2 JP S5934670 B2 JPS5934670 B2 JP S5934670B2 JP 15263380 A JP15263380 A JP 15263380A JP 15263380 A JP15263380 A JP 15263380A JP S5934670 B2 JPS5934670 B2 JP S5934670B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
epoxy resin
cement
parts
mortar
water
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP15263380A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS5777060A (en
Inventor
勝 岸本
直博 西村
廣次 「あ」田
清 久保
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KUBOKO PEINTO KK
NIPPON JITSUKO KK
Original Assignee
KUBOKO PEINTO KK
NIPPON JITSUKO KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by KUBOKO PEINTO KK, NIPPON JITSUKO KK filed Critical KUBOKO PEINTO KK
Priority to JP15263380A priority Critical patent/JPS5934670B2/ja
Publication of JPS5777060A publication Critical patent/JPS5777060A/ja
Publication of JPS5934670B2 publication Critical patent/JPS5934670B2/ja
Expired legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Curing Cements, Concrete, And Artificial Stone (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はモルタル組成物に関し、更に詳しくはエポキシ
樹脂水分散体を含有するモルタル組成物に関する。
従来のセメントを結合剤とした一般のモルタル組成物は
乾燥面に塗布した場合にドライアワトによる硬化並びに
接着不良を起し易く、これ等を防止するために水量を増
やすと強度低下、硬化収縮によるクラックを生じ、また
ブリージング性を有するためにレイタンスを生じ、その
上に塗装または他の物体を接着する場合にはレイタンス
を完全に除去しなければ本来の充分な接着強度が得られ
ない欠点がある。
更に防水性がないために防水を要する構造物に使用する
場合には、モルタル施工前または後に完全な防水工事を
行う必要があるほか、加水混線物の流動性が悪く、塗装
作業性、特に吹付塗装作業性が劣る等多くの欠点を有し
ている。
これ等の欠点を解決するために、モルタル組成物中にエ
チレン−酢酸ビニル共重合体、アクリル樹脂、アクリル
−スチレン共重合体、スチレン−ブタジェン共重合体等
の合成樹脂エマルジョンを加える処方が一部で採用され
ているが、これ等はモルタルの接着性、可撓性(曲げ強
度並びに引張強度)にはある程度効果はあるものの反面
モルタル本来の圧縮強度、剛性に欠け、また非反応硬化
性でモルタルが完全に乾燥しなげれば成膜しないので湿
潤な場所では効果を発揮出来ず、さらにこれらの合成樹
脂エマルジョンは速乾性であるために、モルタルの表面
乾燥が速くてコテ返しがしにくく、塗装作業性に劣る等
の問題点があり、一般に普及するまでには至っていない
又エポキシ樹脂水分散体を用いたモルタル組成物も一部
の文献に記載されているが、一般にこれらの組成物は接
着性、可撓性は改良されるがモルタルの粘りが強くてコ
テ放れ、コテ返し等のコテ塗り作業性が非常に悪く、又
エポキシ樹脂水分散体、硬化剤の添加によりセメントの
水和反応が阻害されるためにモルタルの硬化が遅く、モ
ルタル本来の剛性、強度が劣るほか、エポキシ樹脂のゲ
ル化後は極端に物性が低下する欠点があるためにモルタ
ル組成物としては現在殆んど使用されていない。
このほかセメントの改質を目的とした添加剤、配合材と
しては減水剤、空気連行剤、急結剤、連結剤、消泡剤、
粘性剤、収縮防止剤、保水剤、繊維状配合材、ワックス
等数多くが開発され、市販されているものも多いが、こ
れらはモルタルの改質効果に乏しいか、ある性質に対し
ては効果はあっても他の性質に悪影響を与えるような一
長一短のあるものが殆んどで、まだ従来のモルタルの欠
点を全て解決したモルタル組成物はできていないのが現
状である。
本発明者等はこれらの欠点を改良すべく種々検討を重ね
た結果セメントに対して軟化点が40〜90℃であるエ
ポキシ樹脂の水分散体と、脂肪族ポリアミン、脂環式ポ
リアミン及びこれらの誘導体の1種又は2種以上の混合
物であり、該エポキシ樹脂水分散体に混合した場合の固
形分(エポキシ樹脂分と硬化剤との合計量)25係のと
きの粘度が60秒(+4フオードカツプ、20℃)以下
である硬化剤を、両者の混合物の固形分で1〜20係、
添加剤としてメラミン樹脂スルホン酸のリチウム、ナト
リウム及びカリウムより選ばれたアルカリ金属塩の1種
又は2種以上の混合物を0.3〜5係加えることにより
、これらの相乗効果で従来のモルタルの欠点をことごと
く改良し、物理的強度、密着性、薄塗り硬化性、耐クラ
ツク性、防水性、耐ブリージング性及び塗装作業性にす
ぐれたモルタル組成物が得られることを見出し、本発明
を完成するに至った。
部ち本発明はエポキシ樹脂水分散体、硬化剤、セメント
、骨材、添加剤ヲ含有スるモルタル組成物であって、エ
ポキシ樹脂水分散体のエポキシ樹脂がその軟化点が40
〜90℃であり、硬化剤が脂肪族ポリアミン、脂環式ポ
リアミン及びそれ等の誘導体の少くとも1種であって且
つエポキシ樹脂水分散体に加えた混合物のエポキシ樹脂
分と硬化剤分との合計が該混合物中の25重量係のとき
の粘度が60秒(+4フオードカツプ、20℃)以下で
あり、添加剤がメラミン樹脂スルホン酸のアルカリ金属
塩であることを特徴とするモルタル組成物に係る。
このようにすぐれた諸性能が得られた原因については明
確ではないが、エポキシ樹脂の比較的低粘度の液状から
高軟化点の固体までの種々のグレードのうち、軟化点が
40〜90℃のエポキシ樹脂の水分散体と、これに混合
した場合に比較的低粘度の特定の上記硬化剤を用いるこ
とにより、モルタルの水利反応を阻害せず、コテ塗り作
業性が良好で、しかも該エポキシ樹脂水分散体は硬化剤
を混合してもゲル化しないか、又はゲル化までの時間が
非常に長いために、モルタル混練り後使用するまでの時
間による物性変化が少なく、さらに添加剤として適量の
メラミン樹脂スルホン酸塩ヲ加えることによりセメント
に対する水量が大幅に減少できるほか、これらはアミン
系化合物でエポキシ樹脂水分散体との親和性が非常に良
好であるために相乗効果を生じ、すぐれた諸性能が得ら
れたものと推測される。
本発明に使用するエポキシ樹脂水分散体のエポキシ樹脂
は軟化点が40〜90℃であり、その分子中にエポキシ
基を2個以上有し、本発明の硬化剤と常温で反応し硬化
するものであれば特にエポキシ樹脂の種類に制限はなく
、全てのものが使用できる。
ただエポキシ樹脂の汎用性、価格等の面からはエピクロ
ルヒドリン−ビスフェノールA型エポキシ樹脂が好まし
い。
エポキシ樹脂の軟化点が40℃以下の場合はモルタルの
コテ塗り作業性、硬化速度が著しく低下し、またモルタ
ル本来の剛性が得られず、さらにモルタル混線後便用ま
での時間による物性変化が非常に大きいので好ましくな
い。
この理由については明確ではないが、モルタル混練時に
物理的作用で部分的に分散状態が破壊されたエポキシ樹
脂が、その軟化点が低いために、摩擦熱の作用も加わっ
てセメント、骨材等の表面を被覆し、モルタルに粘ばり
を生じてコテ塗り作業性を悪くすると共に、セメントの
水和反応を阻害し、さらにエポキシ樹脂の硬化反応の進
行に伴なってセメント粒子表面に防水膜を形成し、水利
反応が中断されるためと推察される。
エポキシ樹脂の軟化点が90℃以上の場合は常温での硬
化反応性が非常に低下するほか、エポキシ樹脂を加熱溶
融して水分散体を製造する場合に温度が水の沸点に近い
ために発泡、沸騰等のトラブルを生じ易く好ましくない
エポキシ樹脂水分散体はエポキシ樹脂をその軟化点以上
の温度に加熱して液状にした後、乳化剤、必要に応じて
少量の保護コロイド、消泡剤等を加え、温度を保ちなが
らホモジナイザー、ディシルバー等でかくはん丁に温水
を加え、水中に分散することにより作られろ。
エポキシ樹脂を予め有機溶剤に溶解した後人に分散する
方法も可能であるが、有機溶剤はセメントの硬化遅延作
用があるので多量の有機溶剤(セメントに対し3係以上
)の使用は好ましくない。
硬化剤の脂肪族ポリアミンとしては常温でエポキシ基と
反応する活性水素原子を有するアミノ基又は/及びイミ
ノ基を分子中に少なくとも2個以上有する脂肪族化合物
であり、例えばジエチレントリアミン、トリエチレンテ
トラミン、テトラエチレンペンタミン、ペンタエチレン
へキサミン、ジエチルアミンプロピルアミン、ヘキサメ
チレンジアミン、トリメチルへキサメチレンジアミン、
ポリオキラプロピレンジアミン、イミノビスヘキシルア
ミン等が、脂環式ポリアミンとしては常温でエポキシ基
と反応する活性水素原子を有するアミノ基又は/及びイ
ミノ基を分子中に少なくとも2個以上有する脂環式化合
物であり、例えばキシリレンジアミン、3,9ビス(3
−アミノプロピル)−2,4,8,10テトラオキサス
ピロ〔(5,51ウンデカン、N−アミノエチルピペラ
ジン、ビス(4−アミノシクロヘキシル)メタン等が挙
げられ、これらの誘導体とLでは例えば脂肪族ポリアミ
ンの一チレンオキサイド付加物、エポキシ樹脂付加物、
ポリエチレンポリアミン変性物等の変性脂肪族ポリアミ
ン、脂環式ポリアミンのモノグリシジルエーテル付加物
、エポキシ樹脂付加物、アクリルニトリル付加物、脂肪
酸グリシジルエステル付加物等の変性脂環式ポリアミン
、ポリエチレンポリアミン−脂肪酸、ポリエチレンポリ
アミン−ダイマー酸、キシリレンジアミン−ダイマー酸
等の縮合反応生成物であるポリアミドアミン並びにその
変性物等が挙げられる。
これらの硬化剤の1種又は2種以上の混合物であり、上
記本発明のエポキシ樹脂水分散体に必要割合で混合した
場合の固形分25係のときの粘度が60秒(−#−4フ
ォードカップ、20℃)以下である硬化剤を使用する。
混合粘度が60秒以上の場合はモルタルの粘度が高くな
り、作業に適した所定粘度を得るに要する水量が多(な
って、物性の低下を来すので好ましくない。
エポキシ樹脂水分散体に混合する硬化剤の必要割合とし
てはエポキシ樹脂の場合は硬化剤添加量に許容幅が大き
いので特に限定しないが、当量割合でエポキシ樹脂二硬
化剤−0,6: 1.4〜1.4〜0.6の範囲内が好
ましい。
また該硬化剤はそのままの状態で使用するほか、水溶液
、水分散体としても使用することができる。
上記本発明のエポキシ樹脂水分散体及び硬化剤の使用量
としては、両者の混合物の固形分でセメント100重量
部(以下重量は省略)に対し1〜20部好ましくは3〜
15部であり、使用量が1部より少ない場合は目的とす
る改質効果が得られず、20部より多い場合はセメント
モルタル本来の剛性が得られなくなるので好ましくない
添加剤のメラミン樹脂スルホン酸塩としては、一般式 で示されるもので、これらの1種又は2種以上の混合物
をセメント100部に対して0.2〜4部、好ましくは
0.4〜3部使用する。
これらはメラミンとホルムアルデヒドをアルカリ性条件
下、50〜90℃で反応させて得られるメラミンホルム
アルデヒド樹脂をスルホン化し、これにリチウム、ナト
リウム及びカリウムの炭酸塩、水酸化物等を加えてスル
ホン酸塩にした固形の水溶性樹脂で、メラミン樹脂スル
ホン酸塩単独のほか、これに他ノ物質例工ばメチルセル
ロース、ヒドロキシエチルセルロース、アクリル酸ソー
ダ等を加えた複合物として粉末状又は水溶液の状態で使
用する。
添加量が0.2部より少ない場合は所期の減水効果及び
エポキシ樹脂との相乗効果が得られず、4部より多い場
合は硬化モルタルが脆くなり、亀裂を生じ易くなるので
好ましくない。
本発明に於て使用するセメントとは水硬性珪酸石灰質セ
メントであり、例えば普通ポルトランドセメント、早強
ポルトランドセメント、超早強ポルトランドセメント、
中庸熱ポルトランドセメント、白色セメント等の単味セ
メント或は高炉セメント、シリカセメント、フライアッ
シュセメント等の混合セメントが挙げられ、これらは1
種又は2種以上混合して使用することができる。
骨材としては珪砂、川砂、石材破砕物、磁器破砕物、ガ
ラス破砕物、ガラスピーズ等が例示でき、骨材の粒径は
モルタルの薄塗り作業性からは2市以下、骨材の吸水量
はできるだけ少ないものが水/セメント比が小さくなり
、よりすぐれた物理的強度が得られるので好ましい。
また骨材が珪砂、川砂、石材破砕物の場合は成分的に5
i02含有量の多いものが骨材自体の物理的強度が大き
いので好ましい。
これらの骨材のセメントに対する混合割合はセメント1
部に対し0.5〜6部、好ましくは0.7〜4部の範囲
内である。
添加剤としては前記メラミン樹脂スルホン酸塩のほかに
消泡剤、起泡剤、凝結促進剤、凝結遅延剤、防錆剤、防
水剤、膨張剤、分散剤等があり、必要に応じて使用する
ことができる。
又必要に応じて使用する他の配合材としてはチョツプド
ストランド−ガラス繊維、合成樹脂短繊維、アスベスト
、パルプ、ガラス−フレーク、雲母粉、マイカ粉、MI
O(鱗片状酸化鉄)、砕石、タルク、クレー、ワックス
、瀝青質、石膏、フライアッシュ、高炉スラグ粉末−ミ
クロシリカ等が挙げられ用途により適宜使用することが
できる。
本発明のモルタル組成物は使用時にそれぞれの材料を計
量し、混練する方法のほかに、工場で予めセメント、骨
材及び固体の添加剤、配合材を混合した固体材料と、エ
ポキシ樹脂水分散体、硬化剤及びその他の液体材料をセ
ットにしておいて使用する方法が可能であり、これらの
材料は・・ンドミキサー、コンクリートミキサー、シャ
ベル、コテ等で全体が均等になるまで充分混練した後、
コテ塗り一吹付塗り、刷毛塗り、ヘラ塗り等の方法で塗
装することができる。
又塗装作業性、耐ブリージング性、薄塗り硬化性が良好
で、硬化塗膜は物理的強度、接着性、耐クラツク性、防
水性がすぐれているので浄水場、下水処理場、浄化槽、
消化槽、地下室、地下鉄、トンネル内部、ダム、ポンプ
室等の防水及びライニング下地材、コンクリートの打継
ぎ、ひび割れの補修、管廻りの防水補強、ブロック、A
LC板、レンガ等の目地材、工場床、室内床等の床材及
び補修、コンクリートの豆板、ジャンカ、不陸等の欠陥
部の補修等広範囲の用途に使用できる。
次に本発明を製造例及び実施例により具体的に説明する
例中の部及び係はそれぞれ重量部及び重量%である。
但し本発明はこれらの製造例及び実施例に限定されるも
のではない。
製造例 1 エポミツクR−302(エピクロルヒドリン−ビスフェ
ノールA型エポキシ樹脂、軟化点75〜85℃、三井カ
ネボウエポキシ■製)50部を95℃に加熱溶融しこれ
にポリオキンエチレンノニルフェニルエーテル(HLB
=16 )3部、メチルセルロース0.2部を加え、温
度を保ちながらホモジナイザーで攪拌下に温水46.8
部を徐々に加え、エポキシ樹脂水分散体を得た。
製造例 2 エポミツクR−301(エピクロルヒドリン−ビスフェ
ノールA型エポキシ樹脂、軟化点65〜75℃、三井カ
ネボウエポキシ■製)50部を90℃に加熱溶融し、以
下製造例1と同様にしてエポキシ樹脂水分散体を得た。
製造例 3 エポミツクR−300(エピクロルヒドリン−ビスフェ
ノールA型エポキシ樹脂、軟化点52〜56℃、三井カ
ネボウエポキシ■製)50部を75℃に加熱溶融し、以
下製造例1と同様にしてエポキシ樹脂水分散体を得た。
製造例 4 エポミツクR−3004z部、エポミツクR−144(
エピクロルヒドリン−ビスフェノールA型エポキシ樹脂
、液状高粘度、三井カネボウェポキシ■製)8部より成
る混合エポキシ樹脂(軟化点43℃)を70℃に加熱溶
融し、以下製造例1と同様にしてエポキシ樹脂水分散体
を得た。
製造例 5 アデカエポキシレジンEPX27(ビスフェノールA側
鎖型エポキシ樹脂、軟化点50℃、無電化工業■製)5
0部を70℃に加熱溶融し、以下製造例1と同様にして
エポキシ樹脂水分散体を得た。
製造例 6 エピクロン10 ]、 0 (メチルエピクロルヒドリ
ン−ビスフェノールA型エポキシ樹脂、軟化点65〜7
5℃、大日本インキ化学工業■製)50部を90℃に加
熱溶融し、以下製造例1と同様にしてエポキシ樹脂水分
散体を得た。
比較製造例 1 エポミツクR−30036部、エポミックR−1441
4部より成る混合エポキシ樹脂(軟化点35℃)を60
℃に加温し、これにポリオキシエチレンノニルフェニル
エーテル(HLB=16)3部、メチルセルロース0.
2 部を加えホモジナイザーで攪拌下に水46.8部を
徐々に加えエポキシ樹脂水分散体を得た。
比較製造例 2 エポミックR−14450部を50℃に加温し、以下比
較製造例1と同様にしてエポキシ樹脂水分散体を得た。
比較製造例 3 エポミツクR−140(エピクロルヒドリン−ビスフェ
ノールA型エポキシ樹脂、液状、三井カネボウエボキシ
■製)50部を30℃に加温し、以下比較製造例1と同
様にしてエポキシ樹脂水分散体を得た。
比較製造例 4 アデカエポキシレジンEP4000(ビスフェノールA
側鎖型エポキシ樹脂、液状、無電化工業■製)50部を
30℃に加温し、以下比較製造例1と同様にしてエポキ
シ樹脂水分散体を得た。
比較製造例 5 エピクロン5OO(メチルエピクロルヒドリン−ビスフ
ェノールA型エポキシ樹脂、液状、大日本インキ化学工
業■製)50部を50℃に加温し、以下比較製造例1と
同様にしてエポキシ樹脂水分散体を得た。
実施例1〜7、比較例1〜6 第1表に示した割合でエポキシ樹脂水分散体[ゼナミド
4250Cポリアミドアミン、ヘンケル日本■製)」、
「ゼナミド+2000(ポリアミドアミン、ヘンケル日
本■製)」、水を攪拌混合した後、普通ポルトランドセ
メント、珪砂7号、メラミン樹脂スルホン酸ナトリウム
塩の混合物を加え、全体が均等になるまで充分混練して
実施例1〜7、比較例2〜60モルタル組成物を得た。
比較例1の場合は水の中に普通ポルトランドセメントと
珪砂7号の混合物を加え、同様に充分混練してモルタル
組成物を得た。
実施例1〜7、比較例2〜6に示したエポキシ樹脂水分
散体−硬化剤混合物の固形分25係のときの粘度(1:
4フオードカツプ、25°C)は次のとおりであった。
実施例 7 43秒 これらのモルタル組成物の試験結果を第2表に示す。
試験方法 ブリージング率(係)※ 供試体(70x70:x’2mm)の質量(Wo)をは
かる。
その部ワイヤーブラシで供試体表面のブリージング層を
完全に除去し、表面を清浄にした後質量(W、)を測定
する。
ブリージング率(係)−(Wo−wl)//Wo×10
0薄塗り硬化性 フレキシブル板に厚さ1mrnにヘラ塗りし、塗膜の鉛
筆硬度を測定(20°C173係R,H,)接着強さ※ JIS A 6911(セメント厚付げ吹付材の4
.6による。
圧縮強さ及び曲げ強さ※ JIS A 1172(ポリマーセメントモルタル
の強さ試験方法)による。
吸水率※ 供試体(40X40X160mm)を温度80±2℃で
恒量になるまで乾燥し、質量(Wo)をはかる。
次にこれを温度20±2°Cの清水中に浸せきし、48
時間経た後取り出し手早く各面を湿布でふき、直ちに質
量(Wl)をはかる。
吸水率幅−(Wl−wo)/Wo×100透水性※ JIS A 6910(複層模様吹付材)の6.4
による。
供試体のサイズニ120X120X10mm※供試体の
養生条件 成形後温度20±2°C1湿度80係以上で48時間経
て脱型してから、5日間温度20±2℃の水中で養生し
、さらに211日間温20±2℃、湿度60±1OL:
l)に保存した後供試。
第2表より明らかなごとく、軟化点が40〜90℃のエ
ポキシ樹脂水分散体を使用した本発明のモルタル組成物
(実施例1〜7)は、液状又は低軟化点エポキシ樹脂を
用いた各比較例の場合に比べて、コテ塗り作業性、薄塗
り硬化性、接着性、物理的強度、吸水性、透水性におい
て非常に良好な結果が得られた。
またモルタル組成物を混練後便用するまでの時間による
物性変化も殆んど認められなかった。
比較例1のモルタル組成物(ブレーンモルタル)はブリ
ージング率が大であり、仮凝結を生じ易いために塗装作
業性が悪く、薄塗りした場合はドライアウトによる硬化
不良を起し、10日後も硬度は6B以下であった。
また接着性が悪く、吸水率及び透水性が非常に大であり
、その他の試験項目においても劣った結果が得られた。
実施例8〜17、比較例7〜14 第3表に示した配合割合で実施例1〜7、比較例1〜6
の場合と同様にして各材料を調合し充分混練して実施例
8〜17、比較例7〜14のモルタル組成物を得た。
実施例15〜17、比較例11.12に示したエポキシ
樹脂水分散体−硬化剤混合物の固形分25係のときの粘
度(+4フオードカツプ、2゜’C)は次のとおりであ
った。
実施例1518秒 比較例11 測定不能/’161
7秒 〃 12 測定不能/’ 17 23秒 実施例8〜16、比較例7〜12の試験結果を第4表に
示す。
第4表に示したごとく、本発明のモルタル組成物(実施
例8〜17)は全ての試験項目において非常に良好な結
果が得られた。
セメントに対するエポキシ樹脂水分散体−硬化剤混合物
の使用量に関する試験では、実施例8,90本発明範囲
(1〜20係)内の場合はいずれも好結果が得られたの
に対し、使用量が1φ以下の比較例13では添加効果が
殆んど認められず、20係以上の比較例14の場合は硬
度、圧縮強さが劣り、モルタル本来の剛性が得られなか
った。
メラミン樹脂スルホン酸塩のナトリウム、カリクム及び
リチクムの金属の種類による差(実施例3,10.11
)は殆んど認められなかった。
またセメントに対するメラミン樹脂スルホン酸塩の添加
量に関する試、験では、実施例12〜14あ本発明範囲
(0,2〜4%)内では=いずれも好結果が得られたの
に対し、0.2以下の比較例8では、全く含まれない比
較例7と大差のない結果が得られ、添加の効果及びエポ
キシ樹脂との相乗効果が認められず、他方添加量が4幅
以上の場合は接着強さ、曲げ強さ、吸水性、透水性が劣
る結果が得られた。
硬化剤の種類に関する試験では、エポキシ樹脂水分散体
との混合物の固形分25cl)のときの粘度が本発明範
囲(+4フオードカツプ、60秒以下)内の実施例15
〜17では、いずれも非常に良好な結果が得られたのに
対し、比較例13.14の場合は、エポキシ樹脂水分散
体−硬化剤混合物の粘度が高く、ねばりが強いために、
コテ塗り時のコテ放れが悪く、また水/セメント比が大
きいために薄塗り硬化性、接着強さ、物理的性質、透水
性、吸水性共に劣る結果が得られた。
実施例 17〜20 第5表に示した配合割合で実施例1〜7、比較例2〜6
の場合と同様にして各材料を調合し、充分混練して実施
例18〜21のモルタル組成物を得た。
本実施例及び前記実施例1〜17、比較例1〜14の珪
砂、磁器粉の吸水量及び珪砂のSiO2含有量は次のと
おりであった。
吸水量※I 5i02含有量 ※2 磁器粉 (48〜65メツシユ) 23グ 一 実施例18〜21の試験結果を第6表に示す。
※1 骨材の約1007を500cLのガラスビーカー
に入れ100〜110℃で恒量になるまで乾燥し質量(
Wo)をはかる。
これに温度20±2°Cの清水300グを加えてよくか
くはんした後同温で3時間放置する。
その後標準網ふるい44μ(75X20朋、JIS
Z 8801)で水分を沢過して余剰水を除去した後
、骨材の質量(Wl)をはかる。
吸水量=W、 −W。
※2 JIS R2212(耐火レンガの化学分析
方法)による。
第6表に示したごとく、骨材に珪砂一般品を使用した本
発明のモルタル組成物(実施例18)は好結果が得られ
た。
骨材に珪砂一般品より吸水量が少なく、SiO□含有量
の多い珪砂瓢6号(島根児童)、珪砂FS6号(山形児
童)を用いた実施例19.20及び磁器粉を用いた実施
例21では薄塗り硬化性、圧縮強さ、吸水率、透水性の
項目においてさらに良好な結果が得られた。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 エポキシ樹脂水分散体、硬化剤、セメント、骨材、
    添加剤を含有するモルタル組成物であって、エポキシ樹
    脂水分散体のエポキシ樹脂がその軟化点が40〜90℃
    であり、硬化剤が脂肪族ポリアミン、脂環式ポリアミン
    及びそれ等の誘導体の少くとも1種であって且つエポキ
    シ樹脂水分散体に加えた混合物のエポキシ樹脂分と硬化
    剤分との合計が該混合物中の25重量係のときの粘度が
    60秒(≠4フォードカップ、20℃)以下であり、添
    加剤がメラミン樹脂スルホン酸のアルカリ金属塩である
    ことを特徴とするモルタル組成物。 2 上記特許請求の範囲第1項に於いて、エポキシ樹脂
    水分散体と硬化剤との混合物が、その固形分(エポキシ
    樹脂分と硬化剤の合計量)でセメント100重量部に対
    して1〜20重量部であり、上記添加剤が同じくセメン
    ト100重量部に対し、0.2〜4重量部であるモルタ
    ル組成物。 3 上記特許請求の範囲第1項に於いて、上記エポキシ
    樹脂がエピクロルヒドリン−ビスフェノールA型エポキ
    シ樹脂であるモルタル組成物。 4 上記特許請求の範囲第1項に於いて、骨材が粒径2
    mm以下であって且つ骨材101Mりの吸水量が26を
    以下の珪砂であるモルタル組成物。
JP15263380A 1980-10-29 1980-10-29 モルタル組成物 Expired JPS5934670B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15263380A JPS5934670B2 (ja) 1980-10-29 1980-10-29 モルタル組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15263380A JPS5934670B2 (ja) 1980-10-29 1980-10-29 モルタル組成物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS5777060A JPS5777060A (en) 1982-05-14
JPS5934670B2 true JPS5934670B2 (ja) 1984-08-23

Family

ID=15544649

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP15263380A Expired JPS5934670B2 (ja) 1980-10-29 1980-10-29 モルタル組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS5934670B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2734260B1 (fr) * 1995-05-19 1997-07-11 Francais Ciments Produit nouveau a base de ciment et procede de mise en oeuvre de ce produit
EP2867277B1 (en) * 2012-06-29 2018-04-25 Dow Global Technologies LLC An epoxy resin blend dispersion and a process for preparing the dispersion
JP6989943B2 (ja) * 2017-09-13 2022-01-12 日米レジン株式会社 エポキシ樹脂モルタル及びエポキシ樹脂の混合方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPS5777060A (en) 1982-05-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR0159894B1 (ko) 석고의 방수가공방법
JP6223813B2 (ja) モルタル組成物
JP6647885B2 (ja) 耐食性モルタル組成物
JP4695568B2 (ja) 塗装作業性及び付着性に優れたポリマーセメントモルタル
JP2020158371A (ja) ポリマーセメントモルタル及び鉄筋コンクリートの補修方法
JPS61158851A (ja) セメント組成物
JPH09263467A (ja) 水処理施設のコンクリート構造物用防食上塗り組成物
JP2009084092A (ja) モルタル質修復材
JP4540154B2 (ja) コンクリート構造物用下地調整材組成物およびその製造方法
US2990382A (en) Composition comprising hydraulic cement, methyl cellulose and reemulsifiable polyvinyl acetate, method of preparing same and mortar prepared therefrom
JPS5934670B2 (ja) モルタル組成物
JP4651336B2 (ja) 耐硫酸性モルタル組成物及びコンクリート防食防水工法
JPH0710739B2 (ja) エポキシ樹脂含有セメントモルタル組成物
JP3470240B2 (ja) ポリマーセメントモルタル組成物用ポリマーディスパージョン、及びポリマーセメントモルタル組成物
KR102412318B1 (ko) 분말 형태를 갖는 유동화 조성물 및 이의 제조방법
JP4614122B2 (ja) 湿潤接着性が向上した水硬性組成物
JPH0544421B2 (ja)
JP2011207634A (ja) 耐酸性セメント組成物
JP5801554B2 (ja) セメントモルタル塗材
JP4827162B2 (ja) セメント系表面被覆材
JPH0157067B2 (ja)
JPH0419187B2 (ja)
RU2724838C1 (ru) Гидроизоляционный состав для защиты бетонных конструкций
JP2006083006A (ja) 遮水性組成物の製造方法及びコンクリート防食防水工法
JP2000144088A (ja) 接着剤組成物