JPH09263467A - 水処理施設のコンクリート構造物用防食上塗り組成物 - Google Patents

水処理施設のコンクリート構造物用防食上塗り組成物

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JPH09263467A
JPH09263467A JP7370996A JP7370996A JPH09263467A JP H09263467 A JPH09263467 A JP H09263467A JP 7370996 A JP7370996 A JP 7370996A JP 7370996 A JP7370996 A JP 7370996A JP H09263467 A JPH09263467 A JP H09263467A
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weight
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concrete structure
concrete
epoxy resin
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JP7370996A
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Kazuo Horiguchi
和雄 堀口
Koji Hidaka
幸治 日▲高▼
Keisuke Inoue
敬介 井上
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NIPPON JITSUKOU KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】湿潤状態のコンクリ−ト面にも一回で厚塗施工
ができ、しかも早期硬化して、長期間安定した高い付着
強度と良好な物性を有する耐久性に優れた緻密な防食層
を形成し得る水処理施設のコンクリート構造物用防食上
塗り組成物を提供する。 【解決手段】(i)液状エポキシ樹脂100重量部、
(ii)硬化剤20〜60重量部、(iii)セラミックス粉
50〜300重量部、(iv)繊維状粘土鉱物1〜50重
量部、並びに(v)炭素短繊維0.1〜20重量部を含
有することを特徴とする水処理施設のコンクリート構造
物用防食上塗り組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水処理施設のコン
クリート構造物用防食上塗り組成物、及び該上塗り組成
物を用いる水処理施設のコンクリート構造物用防食被覆
層形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】下水処理場などの排水処理施設ではコン
クリート製処理槽等の多くのコンクリート構造物が使用
されているが、排水中には硫酸塩が含まれており、これ
が排水中に存在する嫌気性細菌により還元されると、硫
化水素となって気相部に放出され、コンクリート構造物
に付着した後、更に、好気性細菌により酸化されて硫酸
となり、コンクリート表面が中性化や腐食劣化を起こす
という問題点がある。
【0003】斯かる問題点に対応するために、従来、排
水処理施設におけるコンクリート構造物には、その内面
に合成樹脂系のモルタル材や塗装材を塗布することによ
って防食処理が施されている。
【0004】従来から行われているコンクリート面の防
食処理方法は、コーテング工法とライニング工法に大別
されており、この内で、コーテング工法は、熱硬化性樹
脂、タール変性樹脂(エポキシ樹脂、タールエポキシ樹
脂、シリコン樹脂等)等を刷毛、ロ−ラー、吹き付け等
の方法で0.2〜0.5mm程度に塗付する方法であ
る。しかしながら、コーティング方法では、形成される
被膜が薄いために、2〜3年程度で劣化が生じ、耐用性
が不十分である。
【0005】ライニング工法としては、1)ポリマーセ
メントモルタル、アルミナセメント等のセメント系の材
料を用いて左官仕上げする方法、2)水ガラスモルタ
ル、硫黄モルタル等の無機系材料を10〜30mm程度
に左官仕上げする方法、3)熱硬化性樹脂(エポキシ樹
脂、ポリエステル樹脂、ビニルエステル樹脂等)にフレ
−クを混入した上塗り材や、熱硬化性樹脂を用いた樹脂
モルタル等を1〜5mm程度の厚さにローラー、吹き付
け、左官仕上等で施工する方法、4)熱硬化性樹脂の間
にガラス繊維のマットを積層するFRP工法(積層工
法)等が知られており、更に、熱可塑性樹脂成形品(シ
−ト、板)を張り付ける方法等も検討されている。
【0006】しかしながら、これらのライニング工法
は、いずれも、コンクリートに特有の含有水分の影響
で、被覆層に接着力の低下に起因する「膨れ」「はが
れ」等の欠陥が生じやすく、構造物に十分な防水・防食
性を付与できないという問題点がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記したライニング工
法の内で、エポキシ樹脂及びその硬化剤に珪砂や陶器廃
材の粉砕物等のセラミック粉を加えたエポキシ樹脂モル
タルを用いる方法では、施工時に上塗り材の「だれ」が
生じ易いために、一回では厚塗りをすることができず、
所定の厚さの防食層を形成するためには、何回も重ね塗
りをする必要があり、施工に長時間を要し、しかも均一
な防食層を得難いという問題点がある。また、水処理施
設のコンクリート構造物は、一般に、コンクリート表面
が高い湿潤状態にあることが多く、従来のエポキシ樹脂
モルタルでは、このような湿潤状態のコンクリート面に
対する付着強度が劣り、ふくれ、剥がれ等を生じ易く、
又、硬化物は、気泡を含んだ多孔体となるため、コンク
リ−トを浸食する物質が透過し易く、耐食性に劣るとい
う欠点もある。
【0008】本発明は、上記した如き従来技術の問題点
を解消すべくなされたものであり、その主な目的は、湿
潤状態のコンクリ−ト面にも一回で厚塗施工ができ、し
かも早期硬化して、長期間安定した高い付着強度と良好
な物性を有する耐久性に優れた緻密な防食層を形成し得
る水処理施設のコンクリート構造物用防食上塗り組成
物、及び該コンクリート構造物の防食被覆層形成方法を
提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記した如
き従来技術の課題に鑑みて鋭意研究を重ねた結果、二液
型エポキシ樹脂に、特定の無機質粉体と炭素短繊維を組
み合わせた充填材を配合した組成物は、1回で厚塗施工
が可能であり、湿潤状態のコンクリート面に対しても高
い付着強度を有する被覆層を形成でき、しかも形成され
る被覆層は、可塑性、弾性、引張強度等に優れ、緻密で
平滑な皮膜となり、排水処理施設の腐食環境にも十分に
耐久性のある防食被覆となることを見出し、ここに本発
明を完成するに至った。
【0010】即ち、本発明は、下記の水処理施設のコン
クリート構造物用防食上塗り組成物、及び該上塗り組成
物を用いる水処理施設のコンクリート構造物用防食被覆
層形成方法を提供するものである。
【0011】(A)(i)液状エポキシ樹脂100重量
部、(ii)硬化剤20〜60重量部、(iii)セラミック
ス粉50〜300重量部、(iv)繊維状粘土鉱物1〜5
0重量部、並びに(v)炭素短繊維0.1〜20重量部
を含有することを特徴とする水処理施設のコンクリート
構造物用防食上塗り組成物。
【0012】(B)水処理施設のコンクリート構造物の
コンクリート面に、下塗り材層を形成した後、上記
(A)に記載の上塗り組成物を塗布することを特徴とす
る水処理施設のコンクリート構造物の防食被覆層形成方
法。
【0013】(C)水処理施設のコンクリート構造物の
コンクリート面、又はこの上に下塗り材層を形成した面
に、(i)セメント100重量部、(ii)液状エポキシ樹
脂水分散体及び硬化剤の混合物を樹脂分と硬化剤との合
計量として15〜45重量部、並びに(iii)粒径5μ
m以下のポゾラン5〜20重量部、からなる防水性モル
タル組成物に、セメント100重量部に対して、50〜
600重量部の割合で骨材を混合した素地調整材を塗布
して素地調整材層を形成した後、上記(A)に記載の上
塗り組成物を塗布することを特徴とする水処理施設のコ
ンクリート構造物の防食被覆層形成方法。
【0014】(D)水処理施設のコンクリート構造物の
劣化コンクリ−トを健全部まで除去した後、欠損部を補
修材で修復し、その後、下塗り材層を形成するか、又は
形成することなく、上記(A)に記載の上塗り組成物を
塗布することを特徴とする水処理施設のコンクリート構
造物の防食被覆層形成方法。
【0015】(E)上塗り組成物を塗布する工程の前
に、(i)セメント100重量部、(ii)液状エポキシ樹
脂水分散体及び硬化剤の混合物を樹脂分と硬化剤との合
計量として15〜45重量部、並びに(iii)粒径5μ
m以下のポゾラン5〜20重量部、からなる防水性モル
タル組成物に、セメント100重量部に対して、50〜
600重量部の割合で骨材を混合した素地調整材を塗布
して素地調整材層を形成する工程を含むことを特徴とす
る上記(D)に記載の水処理施設のコンクリート構造物
の防食被覆層形成方法。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明の水処理施設のコンクリー
ト構造物用防食上塗り組成物は、液状エポキシ樹脂及び
硬化剤からなる二液型エポキシ樹脂に、セラミックス
粉、繊維状粘土鉱物及び炭素短繊維からなる充填材を配
合したものである。
【0017】該組成物において、液状エポキシ樹脂とし
ては、常温で液状であって、分子中にエポキシ基を2個
以上有し、常温で硬化剤と反応して硬化するものであれ
ば、特に制限無く使用できるが、軟化点が35℃以下の
ものを用いることが好ましい。特に、エポキシ樹脂の汎
用性、価格などの点からは、エピクロルヒドリン・ビス
フェノールA型エポキシ樹脂が好ましい。
【0018】エポキシ樹脂の硬化剤としては、常温でエ
ポキシ樹脂と反応硬化するものであれば特に制限無く使
用できるが、硬化物の柔軟性などを考慮すると、変性脂
環族ポリアミンを用いることが好ましい。
【0019】エポキシ樹脂と硬化剤の配合割合は、特に
限定的ではなく、使用する化合物の種類や添加剤の量等
に応じて適度な硬化状態となるように調整すればよい
が、通常、エポキシ樹脂100重量部に対して硬化剤2
0〜60重量部程度の範囲とし、好ましくは硬化剤30
〜50重量部程度の範囲とする。
【0020】本発明の組成物では、充填材として、セラ
ミック粉、繊維状粘土鉱物、及び炭素短繊維を組み合わ
せて用いることが必要である。充填材として、この様な
三種類の成分を組み合わせて用いることによって、得ら
れるエポキシ樹脂モルタル組成物は、適度なチクソトロ
ピック性を有するものとなり、塗布作業が容易で、施工
時にだれを生じ難いものとなる。その結果、一回の塗布
作業で5mm程度の厚塗りが可能となり、均一な防食層
を簡単に形成でき、工期の短縮が図れる。また、本発明
の組成物により形成される被覆層は、良好な可塑性及び
弾性と共に、高い引張強度を有し、コンクリートのひび
割れに対する追従性が良好で、高い付着強度を有するも
のとなり、排水処理施設のコンクリート構造物に特有の
湿潤環境下でも接着強度の高い強固な被覆層となる。更
に、充填材が良好な吸着性を有することから、液状エポ
キシ樹脂が充填材に含浸し易く、硬化したエポキシ樹脂
と充填材との界面に空隙などの欠陥が生じることが少な
く、緻密で強固な被覆層となり、腐食性物質の浸透を有
効に防止し得る耐食性に優れた被膜となる。
【0021】本発明組成物に配合するセラミックス粉と
しては、材質は特に限定的ではなく、耐食性に優れ、重
金属などの有害物質の溶出がないセラミックス粉であれ
ばいずれも使用することができ、陶磁器などの廃棄物の
再利用を目的に粉砕加工したものを好適に用いることが
できる。セラミックス粉は、粒度5メッシュ以下程度の
微細なものが好ましく、粒度20メッシュ程度以下のも
のがより好ましい。セラミックス粉は、粒度5メッシュ
以下のものであれば、いずれも使用可能であるが、30
0メッシュ程度以上のものが使用上便利である。特に、
本発明組成物を排水処理施設のコンクリート構造物に対
して防食用被覆層を形成するために用いる場合には、日
本下水道事業団編著、(財)下水道業務管理センター発
行の「コンクリート防食指針(案)(平成5年6月)」
の「参考資料2−6セラミックパウダー入りエポキシ樹
脂の品質規格」に示されている、1100℃以上で焼結
粉砕したセラミックス粉であって、SiO2を60%以
上及びAl23を14%以上含有する組成であり、かさ
比重が2.0以上のセラミックス粉を用いることが好ま
しい。
【0022】セラミックス粉の配合量は、エポキシ樹脂
100重量部に対して50〜300重量部程度とし、好
ましくは、100〜200重量部程度とする。
【0023】又、繊維状粘土鉱物としては、繊維長5〜
50μm程度で、繊維径0.1〜0.5μm程度のもの
を好適に用いることができ、粒度は1mm以下のものが
好ましい。また、最小粒度は特に限定的ではないが、5
00メッシュ程度以上が適当である。特に、繊維状粘土
鉱物としては、含水珪酸マグネシウムを主成分とする繊
維状粘土鉱物を用いることが好ましく、構造式:Mg8
Si1230(OH)4(OH248H2Oで表されるセピ
オライトを好適に用いることができる。この様な繊維状
粘土鉱物は、揺変性、吸着性、可塑性等を兼ね備えたも
のであり、これを配合することによって、本発明の上塗
り組成物に良好な塗装性を付与でき、形成される被覆層
は、緻密で高い付着強度を有するものとなる。
【0024】繊維状粘土鉱物の配合量は、エポキシ樹脂
100重量部に対して、1〜50重量部程度とし、好ま
しくは、3〜30重量部程度とする。
【0025】炭素短繊維としては、繊維径5〜20μ
m、繊維長1〜15mm程度のものを用いることが適当
であり、上記した各無機質成分と炭素短繊維を組み合わ
せて用いることによって、特に、硬化物の引張強度が向
上する。炭素短繊維としては、例えば、ピッチ系のもの
を好適に用いることができる。又、炭素短繊維を予めポ
ゾラン物質中に分散混合したものが市販されているが、
このような製品を用いることも可能であり、この場合に
は、炭素短繊維と他の成分との混合が容易になって、混
練の際に特殊なミキサーが不要となり、施工現場での混
合が容易になる。ポゾラン物質としては、後述する素地
調整材に配合するポゾランと同様のものを用いることが
できる。
【0026】炭素短繊維の配合量は、エポキシ樹脂10
0重量部に対して、0.1〜20重量部程度とし、好ま
しくは、0.1〜10重量部程度とする。
【0027】本発明の組成物には、更に、必要に応じ
て、従来、エポキシ樹脂モルタル組成物に配合されてい
る無機物又は有機物の粉粒体、無機物又は有機物の繊維
状物等を適宜配合して使用することも可能である。
【0028】以上の組成を有する本発明の組成物は、一
回で厚塗り施工ができ、しかも水分を含む湿潤状態のコ
ンクリート面に対しても良好な接着性を示すので、水処
理施設のコンクリート構造物に対する防食・防水用被覆
層を形成するために好適に用いることが出来る。特に、
本発明の組成物により形成される被覆層は、緻密で腐食
性物質の浸透を防止できるので、硫化水素などに起因す
るコンクリート腐食が問題となる排水処理施設のコンク
リート構造物の内面に防水・防食用の被覆層を形成する
ために、特に有効に用いることができる。
【0029】本発明の上塗り組成物の施工対象となる水
処理施設のコンクリート構造物は、上水道及び下水道を
含めた全ての水処理施設のコンクリート構造物であり、
その具体例としては、汚水調整池、雨水貯留池、脱水ケ
ーキピット、沈砂池、スクリーン室、ポンプ井、着水
井、分配井、エアレーションタンク、最初沈殿池、汚泥
処理槽、貯留槽などを挙げることができる。特に、本発
明の組成物は、強い腐食環境に晒される排水処理施設の
コンクリート構造物の内面に防食・防水用の被覆層を形
成するために有効に用いることができる。
【0030】本発明の上塗り組成物は、使用時にそれぞ
れの材料を計量し、混練する方法のほかに、予め、セラ
ミックス粉、繊維状粘土鉱物及び炭素短繊維からなる充
填材を混合しておいて、使用時に充填材、液状エポキシ
樹脂及び硬化剤の三成分を混練する方法や、予め充填材
を液状エポキシ樹脂と混合しておいて、使用時に、この
混合物を硬化剤と混練する方法等によって混練し、こて
塗り、吹き付け塗り、刷毛塗り、へら塗り等の方法で塗
布することによって施工することができる。混練方法
は、特に限定はなく、ハンドミキサー、コンクリートミ
キサー、シャベル、コテ等を用いた公知の方法で全体が
均等になるまで混練すればよい。
【0031】本発明の組成物によれば、施工時にだれが
生じ難く、厚塗りや重ね塗り施工が可能であり、上記し
たような方法によって、簡単に平滑な塗膜を形成でき
る。
【0032】本発明の組成物によって形成される被覆層
の厚さは、要求される特性によって適宜決めることがで
きるが、通常、水処理施設のコンクリート構造物に対す
る防食・防水被覆層としては、1〜10mm程度の厚さ
とすることが好ましい。本発明の組成物により形成され
る被膜は、5〜40℃程度の温度で1〜14日程度放置
して養生することによって、硬化して十分な接着強度を
有する強固な被覆層となる。
【0033】本発明の組成物は、コンクリート構造物の
表面に直接塗布することも可能であるが、通常は、下塗
り材の層を形成した後、本発明の上塗り組成物を塗布す
ることによって、より良好な密着性を得る被覆層が形成
される。下塗り材としては、従来からエポキシ樹脂モル
タル組成物を用いる防食被覆層の形成方法において用い
られている、いわゆるプライマー組成物を用いれば良
く、例えば、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂などを樹脂成
分とする溶剤型又は無用溶剤型のプライマー組成物等を
用いることが出来る。更に、セメント混和用の水性ポリ
マーディスパージョン、又はこれにセメントを混和した
ものも下塗り材として用いることができる。水性ポリマ
ーディスパージョンとしては、例えば、スチレンブタジ
エン、合成ゴムラテックス、エチレン酢酸ビニル、ポリ
アクリル酸エステル系樹脂などのエマルジョンが多く用
いられているが、これらに限定されるものではない。
【0034】下塗り材は、通常行われている公知の塗布
方法、例えば、吹き付け塗り、刷毛塗りなどの方法で塗
布すれば良く、下塗り材の塗布量は、特に限定的では無
いが、通常、0.1〜0.5kg/m2程度の塗布量と
なるようにすればよく、好ましくは、0.15〜0.3
kg/m2程度の塗布量となるようにする。下塗り材を
塗布した後、下塗り材層が指触乾燥するか、又は必要に
応じてより乾燥させた後、上記した方法に従って、本発
明の上塗り組成物を塗布することによって、密着性が良
好で、耐久性に優れた防食用被覆層が形成される。
【0035】又、コンクリート構造物の施工面に、セメ
ント、液状エポキシ樹脂水分散体、硬化剤、ポゾラン及
び骨材を含有するモルタル組成物からなる素地調整材を
塗布し、乾燥させた後、本発明の上塗り組成物を塗布す
る方法によれば、該素地調整材を塗布することによっ
て、被覆対象のコンクリート下地の凹凸、段差、ひびわ
れ、欠損部等を調整して平滑な面を作ることが出来、し
かもこの素地調整材による下地層は優れた防水性を有
し、コンクリート中の水分の移動を防ぐことができるの
で、この上に本発明の上塗り組成物を用いて形成される
防食被覆層は、均一な厚みを有し、ふくれ、はがれ等の
欠陥が発生し難くなり、長期間安定した強固な接着強度
を確保できる。
【0036】この様な施工方法において用いる素地調整
材としては、特公平5−44421号公報に記載の防水
性モルタル組成物を好適に用いることができる。該組成
物は、処理対象物に対する浸透性に優れたもであって、
その硬化物は、ボゾランの添加効果により、緻密で強固
なエポキシ樹脂含有モルタルとなり、防水性、耐水性、
耐温水性、耐薬品性等に優れたものとなる。また、作業
性は良好であり、ドライアウトによる表面強度低下を生
じないという優れた性質を有する。
【0037】以下、本発明で用いる素地調整材について
詳細に説明する。
【0038】本発明で用いる素地調整材は、(i)セメ
ント100重量部、(ii)液状エポキシ樹脂水分散体及び
硬化剤の混合物を樹脂分と硬化剤との合計量として15
〜45重量部、並びに(iii)粒径5μm以下のポゾラ
ン5〜20重量部、からなる防水性モルタル組成物に、
セメント100重量部に対して、50〜600重量部の
割合で骨材を混合したものである。
【0039】該素地調整材において、セメントとして
は、水硬性珪酸石灰質セメントを用いることが好まし
く、その例としては、普通ポルトランドセメント、早強
ポルトランドセメント、超早強ポルトランドセメント、
中庸熱ポルトランドセメント、白色セメント等の単味セ
メント或は高炉セメント、コロイドセメント、シリカセ
メント、フライアッシュセメント等の混合セメントを挙
げることができ、これらは1種又は2種以上混合して使
用することができる。
【0040】液状エポキシ樹脂水分散体のエポキシ樹脂
としては、軟化点が35℃以下の常温で液状のものを使
用し、その分子中にエポキシ基を2個以上有し、下記硬
化剤と常温で反応し、硬化するものであればよく、その
他種類等の制限はない。ただし、エポキシ樹脂の汎用
性、価格等の面からは、エピクロルヒドリン−ビスフェ
ノールA型エポキシ樹脂が好ましい。
【0041】該素地調整材では、上記したような常温で
液状のエポキシ樹脂を使用することにより、樹脂分が処
理対象物に浸透し易くなって処理対象物の防水性が向上
する。また、液状エポキシ樹脂を含む素地調整材は、低
粘度であり、表面乾燥し難いので、作業性が良好であ
り、ドライアウト等による表面強度の低下が少ない。更
に、表面乾燥し難いことから、樹脂分やポゾランの構造
物中への浸透時間が長くなって、浸透量が多くなり、そ
の結果、構造物は緻密化されて防水性が著るしく向上す
る。
【0042】液状エポキシ樹脂水分散体は、液状エポキ
シ樹脂に、乳化剤、必要に応じて少量の保護コロイド、
消泡剤等を加え、ホモジナイザー、デイゾルバー等での
攪拌下に、水を加え、水中に分散することにより得られ
る。エポキシ樹脂水分散体では、樹脂濃度は30〜70
%程度とすることが好ましい。
【0043】該素地調整材におけるエポキシ樹脂の硬化
剤としては、脂肪族ポリアミン又は脂環式ポリアミンを
使用する。脂肪族ポリアミンとしては常温でエポキシ基
と反応する活性水素原子を有するアミノ基又は/及びイ
ミノ基を分子中に少なくとも2個以上有する脂肪族化合
物であり、例えばジエチレントリアミン、トリエチレン
テトラミン、テトラエチレンペンタミン、ペンタエチレ
ンヘキサミン、ジエチルアミノプロピルアミン、へキサ
メチレンジアミン、トリメチルヘキサメチレンジアミ
ン、ポリオキシプロピレンジアミン、イミノビスヘキシ
ルアミン等が、脂環式ポリアミンとしては常温でエポキ
シ基と反応する活性水素原子を有するアミノ基又は/及
びイミノ基を分子中に少なくとも2個以上有する脂環式
化合物であり、例えばキシリレンジアミン、3,9ビス
(3−アミノプロピル)−2,4,8,10テトラオキ
サスピロ〔5,5〕ウンデカン、N−アミノエチルピペ
ラジン、ビス(4−アミノシクロヘキシル)メタン等が
挙げられ、これらの誘導体としては例えば脂肪族ポリア
ミンのエチレンオキサイド付加物、エポキシ樹脂付加
物、ポリエチレンポリアミン変性物等の変性脂肪族ポリ
アミン、脂環式ポリアミンのモノグリシジルエーテル付
加物、エポキシ樹脂付加物、アクリルニトリル付加物、
脂肪酸グリシジルエステル付加物等の変性脂環式ポリア
ミン、ポリエチレンポリアミン−脂肪酸、ポリエチレン
ポリアミン−ダイマー酸、キシリレンジアミン−ダイマ
ー酸等の縮合反応生成物であるポリアミドアミン並びに
その変性物等が挙げられる。
【0044】エポキシ樹脂水分散体に混合する硬化剤の
必要割合としてはエポキシ樹脂の場合は硬化剤添加量に
許容幅が大きいので特に限定しないが、当量割合でエポ
キシ樹脂:硬化剤=1:2.3〜1:0.4の範囲内が
好ましい。また該硬化剤はそのままの状態で使用するほ
か、水溶液、水分散体としても使用することができる。
【0045】液状エポキシ樹脂水分散体及び硬化剤の使
用量としては、エポキシ樹脂の樹脂分と硬化剤との合計
量がセメント100重量部に対して15〜45重量部程
度となるようにする。
【0046】該素地調整材で使用するポゾランとは、そ
れ自体に水硬性はほとんどないが、水の存在のもとで水
酸化カルシウムと常温で徐々に反応して不溶性の化合物
を作って安定化するような微分末状のシリカ質材料をい
う。このポゾランは、通常SiO2の含有量が60%程
度以上であり、活性が高く、Ca(OH)2と反応しや
すい、いわゆる可溶性シリカを多量に含むものである。
ポゾランとしては、天然性のものとして、火山ガラス、
ゼオライト、粘土鉱物などのシリカ・アルミナ成分を主
成分とするポゾラン、放散虫や珪藻土などのシリカ質残
骸から出来ている生物起源のポゾランなどがあり、また
人工性のものとして、粘土、油母頁岩、珪藻土などの仮
焼物やフライアッシュ、シリカヒュームなどがある。
【0047】該素地調整材では、天然ポゾラン、人工ポ
ゾランともに使用することができ、粒度5μm以下のも
のを使用する。粒度が5μmを上回るものは活性度及び
浸透力が低いものが多いので好ましくない。
【0048】該素地調整材では、モルタル組成物中にポ
ゾランを配合することにより、モルタルの水和反応の際
に、セメントから放出される石灰とポゾランとが反応
し、不溶性の珪酸石灰塩水和物を形成する。このため、
モルタル層は緻密化して、強度が向上すると共に、防水
性も著るしく向上する。更に、耐水性、耐温水性、耐薬
品性等も良好となる。
【0049】また、エポキシ樹脂水分散体をポゾランと
併用することにより、素地調整材の表面張力は非常に低
いものとなる。例えば、ポゾランを水のみで分散した場
合には、表面張力は約70dyne/cmであるが、該素地調
整材の表面張力は20〜30dyne/cmとなる。該素地調
整材は、このように非常に表面張力が低く、このためポ
ゾランは水や工ポキシ樹脂水分散体と共に、構造物中へ
浸透し易くなる。従つて、ポゾランは、構造物中におい
て、セメントからの遊離石灰と結合し、その結果、構造
物を緻密化して、防水性を著るしく向上させる。
【0050】上記したセメント、液状エポキシ樹脂水分
散体、硬化剤、及びポゾランを含有する防水性モルタル
組成物に加える骨材としては、珪砂、川砂、石材破砕
物、磁器破砕物、ガラス破砕物、ガラスビーズ等が例示
できる。骨材の粒径はモルタルの薄塗り作業性からは2
mm以下のものが好ましい。骨材の吸水量はできるだけ少
ないものが水/セメント比が小さくなり、よりすぐれた
物理的強度が得られるので好ましい。また骨材が珪砂、
川砂、石材破砕物の場合は成分的にSiO2含有量の多
いものが骨材自体の物理的強度が大きいので好ましい。
これらの骨材のセメントに対する混合割合はセメント1
00重量部に対し、50〜600重量部程度、好ましく
は70〜400重量部程度の範囲である。
【0051】本発明で用いる素地調整材には、更に必要
に応じて添加剤として、メラミン樹脂スルホン酸塩や公
知の消泡剤、起泡剤、凝結促進剤、凝結遅延剤、防錆
剤、防水剤、膨張剤、分散剤等を使用することができ
る。これらのうち、メラミン樹脂スルホン酸塩とは、一
般式
【0052】
【化1】
【0053】(但しMはLi、NaまたはKを示す)で
示されるものであって、メラミンとホルムアルデヒドを
アルカリ性条件下、50〜90℃で反応させて得られる
メラミンホルムアルデヒド樹脂をスルホン化し、これに
リチウム、ナトリウム又はカリウムの炭酸塩、水酸化物
等を加えてスルホン酸塩にした固形の水溶性樹脂であ
る。メラミン樹脂スルホン酸塩は、単独で用いるほか、
これに他の物質例えばメチルセルロース、ヒドロキシエ
チルセルロース、アクリル酸ソーダ等を加えた複合物と
して粉末状又は水溶液の状態で使用することができる。
このメラミン樹脂スルホン酸塩を、セメント100重量
部に対して0.2〜4重量部程度使用することにより、
作業に適した所定粘度を得るために要する水量を減少さ
せることが可能となり、物理的強度の高い硬化物が得ら
れる。
【0054】又、必要に応じて使用する他の配合剤とし
てはチョップドストランド−ガラス繊維、合成樹脂短繊
維、アスベスト、パルプ、ガラス−フレーク、雲母粉、
マイカ粉、MlO(鱗片状酸化鉄)、砕石、タルク、ク
レー、ワックス、れき青質、石膏、高炉スラグ粉末、ミ
クロシリカ等が挙げられ、用途によって適宜使用するこ
とができる。
【0055】本発明で用いる素地調整材は、使用時にそ
れぞれの材料及び骨材を計量し、混練する方法のほか
に、工場で予めセメント、骨材及び固体の添加剤、配合
材を混合した固体材料と、エポキシ樹脂水分散体、硬化
剤及びその他の液体材料とをセットにしておいて使用す
る方法が可能であり、これらの材科はハンドミキサー、
コンクリートミキサー、シャベル、コテ等で全体が均等
になるまで充分混練した後、こて塗り、吹き付け塗り、
刷毛塗り、へら塗り等の方法で塗布することができる。
【0056】上記素地調整材の塗布量は、特に限定的で
は無いが、通常、0.5〜5kg/m2程度とし、好ま
しくは、1〜3kg/m2程度とする。素地調整材を塗
布した後、5〜40℃程度で0.5〜1日程度放置し、
次いで上記した方法と同様にして本発明の上塗り組成物
を塗布し、5〜40℃程度の温度で1〜14日程度放置
して養生することによって、素地調整材層及び上塗り組
成物層からなる防食被覆層が形成される。又、この方法
では、コンクリート構造物の施工面に素地調整材を直接
塗布する他に、コンクリート構造物の施工面に上記した
下塗り材層を形成した後、素地調整材を塗布しても良
い。特に、極度に乾燥した状態のコンクリートに素地調
整材を塗布する場合には、素地調整材の水分がコンクリ
ートに吸収されて、いわゆるドライアウトが生じ、コン
クリート界面での接着強度が低下しやすいので、ドライ
アウトを防止する目的で下塗り材層を形成することが好
ましい。ドライアウトを防止する目的では、下塗り材と
しては、水性ポリマーディスパージョン、又はこれにセ
メントを混和したものを用いることが好ましい。
【0057】本発明の上塗り組成物は、上記した様な方
法で新設のコンクリート構造物に施工するほかに、既設
の劣化したコンクリート構造物の補修にも用いることが
できる。該上塗り組成物を用いてコンクリート構造物の
劣化面補修を行なうには、コンクリート構造物の劣化面
の劣化コンクリートを健全部まで除去した後、劣化部の
欠損部分を補修材で修復し、その後、下塗り材層を形成
するか又は下塗り材層を形成することなく、本発明の上
塗り組成物を塗布して、放置し養生すればよい。この様
な補修方法によれば、本発明の上塗り組成物により、緻
密で平滑な被覆層を短期間で形成できるので、工期に制
限がある既設の劣化構造物の補修工事において、短期に
施工が終了する点で非常に有利である。しかも形成され
る防食被覆層は、高い接着強度を有し、腐食性物質の浸
透を防止する緻密で強固な防食層となり、排水処理施設
のコンクリート構造物に特有の湿潤環境下でも高い接着
強度を有する耐久性に優れた防食被覆層となる。
【0058】本発明の組成物を用いるコンクリート構造
物の劣化面補修方法では、まず、ブレーカー、チッピン
グハンマーなどを用いた人力によるはつりによる除去、
圧力水(ウォータージェット)による除去、サンドブラ
ストによる除去等の各種の方法で、コンクリート構造物
の劣化したコンクリート部分を除去する。次いで、劣化
コンクリートの除去状態を確認した上で、補修材を施工
する面をはつりかす等が残らない様に清掃し、水洗す
る。
【0059】次いで、コンクリートの劣化深さ(劣化部
の除去深さ)、施工部位(壁、柱、梁、天井など)、施
工面積等の施工条件に基づいて、補修方法を決める。補
修方法としては、例えば、プレパックド工法、グラウト
工法、吹き付け工法、左官工法等のなど従来公知の方法
をいずれも適用できる。一般に、劣化深さが深く、面積
の広い箇所では、プレパックド工法、グラウト工法、吹
き付け工法等が適当であり、劣化深さが浅い場合には、
ポリマーセメントを使用する左官工法が適当である。
【0060】補修材としては、施工方法に応じて、通常
用いられている補修材を適宜選択して用いることがで
き、例えば、セメントをベースにしたものとして、無収
縮グラウト材、吹き付け施工で厚塗りが可能な繊維補強
無収縮モルタル材、プレパックドコンクリート用のポリ
マーセメントグラウト、左官仕上げするポリマーセメン
トモルタル等があり、合成樹脂系の材料としては、結合
材としてエポキシ樹脂を使用し骨材として珪砂を用いた
材料や、結合材としてエポキシ樹脂を使用し骨材として
中空球状骨材を使用した軽量樹脂モルタル等がある。
【0061】補修材により欠損部を修復した後、使用し
た補修材の種類に応じて、1〜7日間程度養生を行な
う。その後、上記した方法と同様にして、下塗り材層を
形成するか又は下塗り材層を形成することなく、本発明
の上塗り組成物を塗布することによって、緻密で平滑な
被覆層が形成される。
【0062】又、該上塗り組成物を用いるコンクリート
構造物の劣化面補修方法としては、上記した方法で劣化
コンクリートを除去し、欠損部分を補修材で修復し、次
いで必要に応じて、下塗り材層を形成した後、上記した
素地調整材層を形成し、その後、上塗り組成物を塗布す
ることもできる。この様な方法によれば、素地調整材層
の存在によって、均一な厚みを有する平滑な被覆層が容
易に形成されると共に、コンクリート中の水分の移動が
防止されて長期間安定した強固な被覆層を形成できる。
【0063】
【発明の効果】本発明によれば下記の如き顕著な効果が
奏される。
【0064】(1)本発明の防食上塗り組成物は、一回
の塗り付けで5mm程度厚付けができ、「だれ」、気
泡、ひび割れ等がなく、緻密で平滑な被覆層を短期間に
形成できる。しかも、該上塗り組成物によれば、排水処
理コンクリート施設に特有の湿潤性の高いコンクリート
面に対しても、コンクリートの乾燥を要することなく、
短期間で耐久性に優れた防食被覆層を形成可能である。
【0065】また、本発明の組成物によれば、内・外面
から均一に硬化して、強固な接着性、強度、耐久性等を
有する防食被覆層を形成でき、この被覆層は、低温水と
高温水に繰り返し接触する様な厳しい環境に晒された場
合にも長期間欠陥が生じ難く、しかも緻密に形成された
防食被覆層は、排水処理施設等のコンクリート構造物に
特有の硫酸腐食などに対しても、優れた耐久性のある防
食性能を発揮する。
【0066】この様な優れた特徴を有する本発明組成物
は、新設のコンクリート構造物に防食被覆層を形成する
場合はもとより、既設の劣化コンクリ−トの補修などの
目的に有効に用いることができる。
【0067】(2)下塗り材を塗布した後、本発明の組
成物を塗布する工法によれば、より密着性に優れた防食
被覆層が形成される。
【0068】(3)素地調整材を塗布した後、本発明の
組成物を塗布する工法によれば、被覆対象のコンクリー
ト下地の凹凸、段差、ひびわれ、欠損部等を調整して平
滑な面を作ることが出来、しかもこの素地調整材による
下地層は優れた防水性を有し、コンクリート中の水分の
移動を防ぐことができるので、この上に上塗り組成物を
塗布して形成される防食被覆層は、均一な厚みを有し、
ふくれ、はがれ等の欠陥が発生し難く、長期間安定した
強固な接着強度を確保できる。
【0069】(4)本発明組成物を用いるコンクリート
構造物の劣化面の補修方法によれば、腐食性物質の浸透
を防止する緻密で強固な防食被覆層を短期間で形成でき
るので、工期に制約がある既設の構造物における補修方
法として非常に有利である。
【0070】
【実施例】以下、実施例を示して本発明をより詳細に説
明する 実施例1(標準環境での施工性) 300×300×50mmのコンクリート平板を作製
し、20℃の水中に7日間放置した後、20℃、湿度6
0%の室内に7日間養生したものを試験片として使用し
た。試験片(1)は、上記コンクリート平板の表面に、
液状エポキシ樹脂水分散体(ビスフェノール系エポキシ
樹脂、樹脂分33.3%)37重量部、硬化剤(変性脂
肪族ポリアミン26.6%水溶液)37重量部、早強ポ
ルトランドセメント18.5重量部、コロイドセメント
81.5重量部、ポゾラン(商標名:シリカフラワー、
屋久島電工(株))17重量部、及び珪砂68.5重量
部からなる素地調整材を1kg/m2塗付した後、湿度
60%前後の室内で、24時間養生した試料であり、試
験片(2)は素地調整材を塗布していない試料である。
【0071】試験片(1)及び(2)のそれぞれに、液
状エポキシ樹脂(ビスフェノール系エポキシ樹脂)10
0重量部、硬化剤(変性脂環族ポリアミン)40重量
部、セラミックス粉(SiO274.62重量%、Al2
321.70重量%、及びMgO 2.70重量%を
含有するかさ比重2.3、粒度5メッシュ以下(28メ
ッシュ以上2%、28〜100メッシュ36%、100
〜200メッシュ18%及び200メッシュ以下44
%)のセラミックス粉)126重量部、繊維状粘土鉱物
(繊維長5μm、繊維径0.2μm、粒度1mm以下
(1mm〜0.5mm0.2%、0.5mm〜100メ
ッシュ4.2%、100メッシュ〜200メッシュ9.
2%、200メッシュ〜300メッシュ14.7%、3
00メッシュ以下71.7%)、SiO2分42.5%
のセピオライト)9.8重量部及び炭素短繊維混合物
(繊維径18μm、繊維長3mmの炭素短繊維とポゾラ
ン物質の混合物(炭素短繊維含有量25重量%))4.
2重量部からなる上塗り組成物を5mmの厚さとなるよ
うに、こてで塗り付けた。その後、温度20℃、湿度6
0%程度の室内に7日養生した試料及び28日間養生し
た試料のそれぞれについて、被覆層の付着強度を測定し
た。
【0072】付着強度は、養生終了日の前日に、40m
m×40mmの面積のアタッチメントを早強型エポキシ
樹脂で各試験片に接着し、24時間静置したのち、アタ
ッチメントの回り4辺に下地コンクリートまで切り込み
を入れて、アタッチメントを試験面に垂直方向に引っ張
り、アタッチメントが試験片から剥離する際の強度を求
めることによって測定した。その結果、7日養生した試
料及び28日養生した試料について、それぞれの試験片
6個の平均の付着強度は、試験片(1)では、7日養生
した試料の付着強度は24.9kgf/cm2、28日
養生した試料の付着強度は25.1kgf/cm2であ
り、試験片(2)では、7日養生した試料の付着強度は
24.5kgf/cm2、28日養生した試料の付着強
度は24.3kgf/cm2であった。また、各試験片
は、いずれも破断面の95〜100%は下地コンクリー
トからの破壊であり、下地コンクリートと防食被覆層が
良好な接着力を有することが認められた。又、防食被覆
層も欠陥は認められず健全であった。
【0073】実施例2(湿潤環境での施工性) 実施例1と同様の形状の試験片を作製し、これを20℃
程度の水中に7日間浸漬した後、水中より取り出し、ウ
エスでコンクリート表面の自由水を拭き取った。その
後、実施例1と同じ素地調整材を実施例1と同様の方法
で塗り付け、20℃、湿度60%程度の室内で1日養生
し、次いで、24時間20℃の水中に浸漬後、取り出し
て、実施例1と同じ上塗り組成物を5mm厚さに塗り付
け、20℃、湿度60%程度の室内で養生した。これを
試験片(1)とする。
【0074】一方、上記実験方法において、試験片を2
0℃程度の水中に7日間浸漬した後、水中より取り出
し、試験片のコンクリート面に実施例1と同じ上塗り組
成物を5mmの厚さに塗りつけ、上記した条件と同様の
条件で養生した。これを試験片(2)とする。
【0075】これらの各試験片について、実施例1と同
様にして付着強度を測定した結果、試験片(1)は、付
着強度の平均値は24.0kgf/cm2であり、破断
面の90〜100%はコンクリート下地の凝集破壊であ
った。また、試験片(2)は、付着強度の平均値が2
3.4kgf/cm2であり、破断面の50〜90%は
コンクリート下地の凝集破壊であった。なお、いずれの
試験片についても上塗り層に異常は認められず、上記し
た方法は、コンクリート表面に自由水がない程度の湿潤
状態の施工に十分適応できることが確認された。さら
に、湿潤状態のコンクリ−ト下地面に素地調整層を形成
することで、コンクリ−ト中の水分の移動を押さえ、被
覆層の接着強度をより強固に安定して保持できることも
確認された。
【0076】実施例3(施工可能厚さ(上塗材の施工時
のだれ性)) 試験体として400×1000×50mmのコンクリー
ト平板を作製し、20℃程度の水中に14日間浸漬し、
20℃、湿度65%程度の室内で14日養生した後、試
験片として使用した。試験片(1)は実施例1と同じ素
地調整材を実施例1と同様にして塗付した後、20℃、
湿度65%前後の室内で24時間養生した試料、試験片
(2)は素地調整材を塗布することなく、20℃、湿度
65%の室内で14日間養生した試料、試験片(3)は
実施例1と同じ素地調整材を実施例1と同様にして塗付
したのち、20℃、湿度65%程度の室内で24時間養
生後、20℃程度の水中に浸漬し、表面の自由水を拭き
取った試料、試験片(4)は素地調整材を塗付すること
なく、コンクリート平板を20℃の水中に24時間浸漬
後、表面の自由水を拭き取った試料である。
【0077】上記各試験片を地面に対して垂直におき、
実施例1と同じ上塗り組成物をハンドミキサーで混練し
た後、金コテ塗りにより、試験片の垂直面に塗付し、2
0℃、湿度65%程度の室内に7日間放置して防食被覆
層を形成した。この際の作業性及び仕上性を評価した結
果を表1に示す。尚、比較のために、従来広く用いられ
ている市販のエポキシ樹脂モルタルについても同様の試
験を行った。試験結果は、試験片(1)〜(4)の全て
について同様の結果であった。
【0078】
【表1】
【0079】以上の結果から明らかな様に、本発明の上
塗り組成物は、作業性及び仕上性がともに良好である。
【0080】実施例4 実施例1で用いた本発明の上塗り組成物及び市販のエポ
キシ樹脂モルタルについて、各物性値を測定した結果を
下記表2に示す。
【0081】
【表2】
【0082】以上の結果から明らかなように、本発明の
上塗り組成物により形成される被覆層は、市販のエポキ
シ樹脂モルタルから形成される被覆層と比べて、接着
性、強度、耐薬品性等の各種の物性について良好であ
る。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(i)液状エポキシ樹脂100重量部、
    (ii)硬化剤20〜60重量部、(iii)セラミックス粉
    50〜300重量部、(iv)繊維状粘土鉱物1〜50重
    量部、並びに(v)炭素短繊維0.1〜20重量部を含
    有することを特徴とする水処理施設のコンクリート構造
    物用防食上塗り組成物。
  2. 【請求項2】 セラミックス粉が、SiO2を60%以
    上及びAl23を14%以上含有し、かさ比重が2.0
    以上、粒度が5メッシュ以下のセラミックス粉末である
    請求項1に記載の防食上塗り組成物。
  3. 【請求項3】繊維状粘土鉱物が、繊維長5〜50μm、
    繊維径0.1〜0.5μm、粒度1mm以下の含水珪酸
    マグネシウムを主成分とする粘土鉱物である請求項1又
    は2に記載の防食上塗り組成物。
  4. 【請求項4】炭素短繊維が、繊維径5〜20μm、繊維
    長1〜15mmの炭素短繊維である請求項1乃至3のい
    ずれかに記載の防食上塗り組成物。
  5. 【請求項5】水処理施設のコンクリート構造物のコンク
    リート面に、下塗り材層を形成した後、請求項1乃至4
    のいずれかに記載の上塗り組成物を塗布することを特徴
    とする水処理施設のコンクリート構造物の防食被覆層形
    成方法。
  6. 【請求項6】水処理施設のコンクリート構造物のコンク
    リート面、又はこの上に下塗り材層を形成した面に、
    (i)セメント100重量部、(ii)液状エポキシ樹脂水
    分散体及び硬化剤の混合物を樹脂分と硬化剤との合計量
    として15〜45重量部、並びに(iii)粒径5μm以
    下のポゾラン5〜20重量部、からなる防水性モルタル
    組成物に、セメント100重量部に対して、50〜60
    0重量部の割合で骨材を混合した素地調整材を塗布して
    素地調整材層を形成した後、請求項1乃至4のいずれか
    に記載の上塗り組成物を塗布することを特徴とする水処
    理施設のコンクリート構造物の防食被覆層形成方法。
  7. 【請求項7】水処理施設のコンクリート構造物の劣化コ
    ンクリ−トを健全部まで除去した後、欠損部を補修材で
    修復し、その後、下塗り材層を形成するか、又は形成す
    ることなく、請求項1乃至4のいずれかに記載の上塗り
    組成物を塗布することを特徴とする水処理施設のコンク
    リート構造物の防食被覆層形成方法。
  8. 【請求項8】上塗り組成物を塗布する工程の前に、
    (i)セメント100重量部、(ii)液状エポキシ樹脂水
    分散体及び硬化剤の混合物を樹脂分と硬化剤との合計量
    として15〜45重量部、並びに(iii)粒径5μm以
    下のポゾラン5〜20重量部、からなる防水性モルタル
    組成物に、セメント100重量部に対して、50〜60
    0重量部の割合で骨材を混合した素地調整材を塗布して
    素地調整材層を形成する工程を含むことを特徴とする請
    求項7に記載の水処理施設のコンクリート構造物の防食
    被覆層形成方法。
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