JPS5933394B2 - くし刃式往復電気かみそり - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はくし方式往復電気かみそり、更に詳しくは、腋
毛剃りや眉毛などの顔剃りをくし刃状の固定刃と可動刃
で行うくし方式往復電気かみそりに関するものであって
、主な目的とするところは手で杷む・・ンドル筒に対し
て固定刃及び可動刃を有する刃ブロックが使用に適した
角度に首振りができ、腋毛や眉毛などの剃り操作を容易
に行うことができろくし方式往復電気かみそりを提供す
ることであり、他の目的はこの首振りを所定の角度範囲
内にとどめ、刃ブロツク内の可動刃を駆動する駆動枠と
ハンドル筒内のモータとの間の動力伝達機能を損うこと
なく刃ブロックを首振りさせることであり、更に他の目
的は、駆動枠に曲げ応力を加えることなく駆動枠を支持
軸を含む面内で偏心カムを支点にして滑らかに首振りさ
せること、また刃ブロックの首振りが円滑に行えると共
に駆動ブロックをコンパクトに整えることであり、別の
目的は刃ブロックのハンドル筒よりの抜けを確実に防止
することである。

本発明を以下図に示す実施例に基いて詳述する。

本発明のくし方式往復電気かみそりは内部にモータ１や
電池２を収納する細長状のハンドル筒Ａと、ハンドル筒
Ａの長手方向一端に連結される細長状のケースであって
内部に固定刃４と可動刃５とがシ配備された刃ブロック
Ｂと、ハンドル筒Ａと刃ブロックＢとの連結部に設けら
れてハンドル筒Ａ内のモータ１の回転を可動刃５の往復
動に変換する駆動手段Ｃとより構成される。

ハンドル筒Ａは両端が開口する細長筒に成形され、内部
にモータ１ ；と電池２が同軸上に収容され、下端を電
池キャップ６で塞いでおり、上端には外側局面が球面と
なった球筒軸７がハンドル筒Ａの中心軸上に突出してい
る。

刃ブロックＢは先端部が偏平で後端部が膨出した形状に
成形され、先端の偏平部８に固定こ刃４と可動刃５とが
配置され、後端の膨出部９内に形成された内側局面が球
面となった球軸受１０と上記球筒軸７とを嵌合させるこ
とで、刃ブロックＢをハンドル筒Ａ上端へ回動自在に連
結している。

刃ブロックＢは第８図に示すように長手方向４の全長に
亘る刃ブロツク本体１２と、刃ブロツク本体１２の後端
部に取着されて球軸受１０を形成するカバー１３及び刃
ブロック本体１２先端部へ着脱自在に取付けられる刃台
１４とに分割されていて、カバー１３は刃ブロツク本体
１２との合わせ面に突出する一対の係止片１５．１５を
刃ブロツク本体１２内壁に係止すると共に、カバー１３
及び刃ブロツク本体１２の下端の縮径部に設けた周溝１
６に固定リング１７を嵌入して刃ブロツク本体１２に固
定されるものであって、両者の固定は球筒軸７をカバー
１３と刃ブロツク本体１２との間で挾む形で行なわれ、
その結果形成される球軸受１０下端の開口周縁が球筒軸
７基部の括れ部に位置し、刃ブロックＢの抜は止めが為
されるものである。

刃台１４には矩形板状の固定刃４及び可動刃５が夫々両
側縁の刃先を刃ブロックＢの長手方向と直角な方向に露
出させるように取付けられており、カバー１３上端で上
下移動する着脱ボタン１８によって刃ブロツク本体１２
へ着脱自在に取着されるものであって、可動刃５に設け
た連結孔１９に上記駆動手段Ｃより刃ブロックＢ内に突
出する駆動枠２０先端の突起１１が嵌入し、刃ブロック
Ｂ内で長手方向に沿って往復動する駆動枠２０によって
固定刃４上で往復摺動するものであり、図の実施例では
両側に略同長の刃先縁を有する腋毛剃り周方４，５を備
えた刃台１４と、片方が腋毛剃り用の長い刃先縁で他力
が眉毛剃り用の短い刃先縁となった刃４，５を備えた刃
台１４とが選択的に取着される構造のものを示している
。

一方、球軸受１０はハンドル筒Ａ上端部でモータ１を保
持するモータケース２１と細径の首部２２を介して一体
に成形され、モータケース２１をノ１ンドル筒Ａ内上端
部に嵌入して球筒軸７をハンドル筒Ａ上端の中心に突出
させており、との球筒軸７が前記球軸受１０内に嵌入す
ると共に、球軸受１０とハンドル筒Ａとの間に露出する
部分をハンドル筒Ａ上端に連結する環状のスイッチカバ
ー２３にて覆うものである。

モータ１はこのモータケース２１内へその出力軸２４を
ハンドル筒Ａの中心軸Ｘ上に合致させて収められ、モー
タ１の回転は駆動手段Ｃにて刃ブロックＢ内の長手方向
の往復動に変換されるものであり、モータ１の運転及び
停止はスイッチカバー２３ｏ−所に露出するスイッチハ
ンドル２５にて操作される。

すなわち、モータ１０−力の入力端子は電池の陽極に接
触する陽極金具２６に接続され、他力の入力端子はモー
タ１の上端面に配置される陰極金具２７に接続されると
共にスイッチバンドル２５と運動するスイッチばね２８
を介して電池の陰極に連通ずる接点端子２９に接続され
ていて、陰極金具２７と接点端子２９との間をスイッチ
バンドル２５にて開閉するわけである。

図中３０はモータ１をモータケース２１内の所定位置に
保持する取付金具である。

上記駆動手段Ｃはモータケース２１と球部軸７との間の
首部２２内でモータ１の出力軸２４に嵌着されるピニオ
ン３１と、バンドル筒Ａの中心軸Ｘと直交する方向で球
部軸７の直径方向に架設された支持軸３２と、支持軸３
２上でピニオン３１と噛合して回転する歯車３３と、こ
の歯車３３と一体に成形され支持軸３２を偏心軸として
歯車３３と共回転する円形の偏心カム３４と、偏心カム
３４の外周へ回動自在に被嵌した軸受リング３９及び軸
受リング３９を一端の環部３５内へ回転自在に遊嵌した
駆動環２０とで構成され、環部３５内で偏心カム３４が
回転することにより軸受リング３９が上下に変位して駆
動環２０が刃ブロックＢの長手方向で往復動するもので
あって、歯車３３と偏心カム３４と軸受リング３９及び
環部３５は球部軸７内に収められる。

ここで支持軸３２の両端は球部軸７の外面に突出し、球
軸受１０の内側局面の直径方向に対向する二ケ所に刃ブ
ロックＢの長手方向に沿って形成された一対の凹溝３６
に 。

夫々支持軸３２０両端が嵌入する結果球部軸７と球軸受
１０との球面接触によりバンドル筒Ａに枢支した刃ブロ
ックＢがその中心軸のまわりで回転するのを阻止し、刃
ブロックＢがバンドル筒Ａとの連結部を支点にして十字
方向、すなわち、支持Ｊ軸３２を含む面内及びこれと直
交する面内のみで首振り自在となるものであり、固定刃
４及び可動刃５はこの支持軸３２と直交する面内に配置
され、従って、刃ブロックＢは可動刃５が摺動する面及
びこれと直交する面内でのみ首振り自在となり、 ５刃
ブロツクＢの首振りは球軸受１０の下端開口縁が球部軸
７基部外周に突出するストッパ４４に衝突することによ
りゴ定角度範囲内で行なわれるように規制され、刃ブロ
ックＢの首振り操作にて無用な応力が動力伝達機構に作
用することがないも ４のである。

また本実施例では、球部軸７の外周に球軸受１０内面を
強圧して、刃ブロックＢをバンドル筒Ａに対して任意の
角度で保持する構造を示したが、例えば両接触面間に小
突起などを介在させるなどして、刃ブロックＢの動きに
クリック性を付与してもよいものである。

ここで前記偏心カム３４に被嵌する軸受リング３９は焼
結合金などで外面が図に示すように支持軸３２の長手方
向に沿った一定の曲率の球面となっていて、環部３６内
周面に形成した凹溝面３７と球面接触していて、駆動環
２０が支持軸３２を含む面内で偏心カム３４を支点にし
て首振りできるようになっている。

すなわち、駆動環２０も刃ブロックＢと同様に二つの互
いに直角な面内で首振り自在となっていて、刃ブロック
Ｂの首振り角度に関係なく、刃ブロックＢの長手方向に
沿って駆動環２０を往復動させ、首振り角度に影響され
ることなく、常に安定した可動刃５の往復動を保障する
ものであり、腋毛剃りや眉毛などの顔剃りに適した角度
に刃ブロックＢを傾けて使用できて使い勝手がよいもの
である。

支持軸３２上にはまた押えばね３８が設けられ、この押
えばね３８によって偏心カム３４をバンドル筒Ａの中心
軸Ｘ上に保持させ、刃ブロックＢと駆動環２０の回転中
心、すなわち支点を合致させ、刃ブロックＢの首振りに
連動して駆動環２０の首振りが行なわれ、駆動環２０に
無理な力が作用しないようになっている。

すなわち、駆動環２０に規制されることなく、一定の角
度範囲内で自由に刃ブロックＢを傾けることができ、楽
な姿勢で腋毛剃りや顔剃りを行うことができるものであ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示す概略正面図、第２図は
同上の側面図、第３図は同上の部分側面図、第４図は同
上の側断面図、第５図は同上の郡部側断面図、第６図は
同上の正断面図、第７図は同上の部分正断面図、第８図
は同上の部分分解斜視図であり、Ａはバンドル筒、Ｂは
刃ブロック、Ｃは駆動手段、１はモータ、２は電池、４
は固定刃、５は可動刃、７は球部軸、１０は球軸受、１
２は刃ブロツク本体、１３はカバー、２０は駆動環、２
１はモータケース、２４は出力軸、３１はピニオン、３
２は支持軸、３３は歯Ｌ３４は偏心カム、３５は環部、
３７は凹溝面、３９は軸受リングである。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 内部にモータや電池を収める細長状のノ・ンドル筒
   と、バンドル筒の長手方向一端に連結される細長状のケ
   ースであって内部に固定刃と可動刃とが配備された刃ブ
   ロックと、ノ１ンドル筒と刃ブロックとの連結部に設け
   られてノ・ンドル筒内のモータの回転を可動刃の往復動
   に変換する駆動手段とより成り、固定刃及び可動刃はバ
   ンドル筒との連結部と反対側端部の刃ブロックにその刃
   先を刃ブロックの長手方向と直角な方向に露出させて刃
   ブロツク内に収められ、可動刃は駆動手段にて刃ブロッ
   クの長手方向に沿って往復動する駆動環に連結されて固
   定刃の一面上で往復摺動し、刃ブロックの一端に形成し
   た内側局面が球面となった球軸受内に、・・ンドル筒の
   一端に形成した先端が開口し外周面が球面となった中空
   の球部軸が回転自在に嵌入連結されて刃ブロック及び駆
   動環が可動刃を含む面と平行な面内及びこれと直角な面
   内でノ・ンドル筒との連結部を支点にして首振り自在と
   なったことを特徴とするくし方式往復電気かみそり。 ２ 刃ブロックの首振り角度を制御するストッパが刃ブ
   ロックとバンドル筒との連結部に設けられたことを特徴
   とする特許請求の範囲第１項記載のくし方式往復電気か
   みそり。 ３ 駆動手段はバンドル筒の中心軸上でモータにより回
   転スるピニオンと、このピニオンと直交する方向でピニ
   オンより外方のノ・ンドル筒端部に架設された支持軸と
   、ピニオンに噛合して支持軸上で回転する歯車と、支持
   軸を偏心軸として歯車と共回転する円形の偏心カムと、
   この偏心カムの外周へ回動自在に被嵌された軸受リング
   と、軸受リング外周に遊嵌する環部を一端に有し他端が
   可動刃に連結された駆動環とより成り、軸受リングの外
   周面が球面状に形成され、この球面に環部内周に形成さ
   れた凹溝面が摺動自在に沿接して駆動環が偏心カムを支
   点にして支持軸を含む平面内で一定の角度範囲内で回動
   自在となってことを特徴とする特許請求の範囲第１項記
   載のくし方式往復電気かみそり。 ４ 球部軸の直径方向に架設される支持軸上に並ぶ歯車
   と偏心カムと軸受リング及び軸受リングの外周に被嵌す
   る環部が球部軸内に収められ、球部軸の先端開口より駆
   動環が刃ブロツク内に向けて突出したことを特徴とする
   特許請求の範囲第３項記載のくし方式往復電気かみそり
   。 ５ モータが嵌入保持されるモータケースと上記球部軸
   とが一体に成形されてバンドル筒の一端部に収容された
   ことを特徴とする特許請求の範囲第４項記載のくし方式
   往復電気かみそり。 ６ 球軸受を形成する刃ブロツク端部は長手方向と直角
   な方向で刃ブロツク本体とカバーとに二分割され、刃ブ
   ロツク本体とカバーの両端縁で球部軸基部の括れ部が包
   囲されたことを特徴とする特許請求の範囲第３項記載の
   くし方式往復電気かみそり。