JPS5933338B2 - キノコエキスの製造方法 - Google Patents

キノコエキスの製造方法

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JPS5933338B2
JPS5933338B2 JP56123840A JP12384081A JPS5933338B2 JP S5933338 B2 JPS5933338 B2 JP S5933338B2 JP 56123840 A JP56123840 A JP 56123840A JP 12384081 A JP12384081 A JP 12384081A JP S5933338 B2 JPS5933338 B2 JP S5933338B2
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一哉 橋本
哲彦 富永
喜伴 岩本
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Toyo Seikan Kaisha Ltd
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    • A23FOODS OR FOODSTUFFS; TREATMENT THEREOF, NOT COVERED BY OTHER CLASSES
    • A23LFOODS, FOODSTUFFS, OR NON-ALCOHOLIC BEVERAGES, NOT COVERED BY SUBCLASSES A21D OR A23B-A23J; THEIR PREPARATION OR TREATMENT, e.g. COOKING, MODIFICATION OF NUTRITIVE QUALITIES, PHYSICAL TREATMENT; PRESERVATION OF FOODS OR FOODSTUFFS, IN GENERAL
    • A23L31/00Edible extracts or preparations of fungi; Preparation or treatment thereof

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  • Preparation Of Fruits And Vegetables (AREA)
  • Seasonings (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、キノコエキスの製造方法に関する。
食用キノコは香味にすぐれている上に多種類のアミノ酸
を含む良質の蛋白質とビタミン類を豊富に含有し栄養価
の極めて高い食品である。
その蛋白質は必須アミノ酸であるスレオニン、バリン、
メチオニン、インロイシン、ロイシン、フェニールアラ
ニン、リシン、トリプトファンのほかアスパラギン酸、
グルタミン酸、アルギニン等多くのアミノ酸を含み、ビ
タミン類としては、加熱や調理によって比較的安定な状
態でアスコルビン酸、サイアミン、リボフラビン、ニコ
チン酸、バントティン酸、ビオチン等を残存し、特にリ
ボフラビンとニコチン酸の含有量が高い。
また食用キノコの糖質中にはマンニットとトレハロース
が高く、・ キノコ特有のうまみの構成分となっている
キノコの子実体は周知のように種々の方法で調理して食
用に供するほか、缶詰等として加工もされているが、こ
れら従来の調理、加工の方法はいずれもキノコの子実体
を固体として丸のま\あるいは切断して食用に供するも
のである。
また従来製造されている缶詰やカップ入りのマツシュル
ームスープや粉末状のマツシュルームスープの素等にし
ても、クリームスープ等に固体のキノコの細片を混入し
たものであって、キノコの子実体を液化し飲料として利
用したものはない。
キノコを上記のように固体として食用に供するかわりに
その組織を完全に崩壊して含有成分を抽出するようにし
てキノコのエキスを製造すれば、このキノコエキスはこ
れを希釈した上に適宜の調味料を加えることにより香味
がすぐれかつ栄養価の高いスープとして食膳に供するこ
とができるしまた一種の「だしの素」として調味料とし
ての利用も可能である等、食品工業における利用価値は
極めて高いと考えられる。
しかるに、従来キノコのエキスは商品として市場に現れ
たことはなく、キノコエキスを抽出する方法もなんら知
られていない。
従来缶詰工業においては、キノコの子実体をブライン中
で加熱処理する際に生じる処理液をマツシュルーム缶詰
(以下の説明において1マツシユルーム」とは市場にお
いて「マツシュルーム」と呼ばれて取引されている学名
Agaricus bisporus、和名ハラタケと
呼ばれるキノコを相称する)の注入液や調味液として利
用しているが、この場合、被処理子実体中エキスとして
抽出される成分は子実体全体の22%程度に過ぎない。
また、上記従来のブライン中での単純な煮熱処理ではキ
ノコの蛋白質はほとんど分解、抽出されないので、キノ
コに含まれる必須アミノ酸を含む多種類のアミノ酸をす
べてエキス中に抽出することはとうてい不可能である。
キノコエキスの上記のような食品工業における高い利用
価値にもかかわらずキノコエキスが商品としていまだ市
場に現れていないのは、キノコの上記各種栄養分を含む
成分を食品としての価値を損わずに抽出することが極め
て困難であることに帰因する。
すなわち、上記ブライン中での煮熱処理よりも長い時間
をかけてキノコを煮熱すれば、キノコ成分の収率をある
程度高めることは可能であるが、キノコには各種の酵素
が含まれており、これらの酵素の中のあるものはエキス
抽出のためキノコを加熱処理する過程において活性化し
、その作用によりキノコは黒変したり異臭を放つように
なるので、得られたエキスはとうてい食品としての価値
を有しないもの4こなってしまう。
したがって、単に長時間にわたる煮熱処理を行うだけで
は食用に耐えうるキノコエキスを得ることは不可能であ
る。
そこで、本発明は、キノコのすべての栄養分を含むエキ
スを食品としての価値を損わずに最大限に抽出しうる新
規な方法を提供することを目的とするものである。
上記目的を達成する本発明の構成は、特許請求の範囲に
記載のとおりであるが、これを要するにエキスの抽出工
程を3段階に分けて、第1の段階では原料固形キノコを
クエン酸添加アルコール水溶液中に減圧下に浸漬してキ
ノコ中の酵素を不活性化した後ビタミンCおよび金属キ
レート剤水溶液中で酸化、着色を防止しつ\加熱して第
1の抽出液を分離抽出し、第2の段階では該第1の抽出
液を抽出した後の残渣をpH8ないし9の弱アルカリ性
の食塩水中で加熱し組織崩壊を促進させて第2の抽出液
を分離抽出し、さらに第3の段階では該第2の抽出液を
抽出した後の残渣をキノコの細胞膜を崩壊させる能力を
有する酵素と接触せしめることにより溶解して第3の抽
出液を分離抽出し、かくして3段階の各抽出工程で得た
第1、第2および第3の抽出液を合せ濃縮してキノコエ
キスを得るものである。
本発明にかかる方法を適用しうるキノコとしては、その
生産量が多く、比較的安価に入手でき、スープにした場
合の風味においてもすぐれているマツシュルームが好適
であるが、その他シイタケ、エノキタケ、ヒラタケ、ナ
メコ、キクラゲ等地の食用キノコにも適用しうるもので
ある。
また原料として使用するキノコはその子実体のみならず
、; 根茎部、株などの通常廃棄される部分をも利用す
ることができる。
ここで、実施例の説明に先立ち、本発明にかかるキノコ
エキスの製造方法について一般的説明を行う、なお以下
の説明において成分含有料数値はすべて重量%で示す。
キノコにはフェノールオキシダーゼやチロシナーゼ等各
種の酵素が含まれており、これらの酵素作用はそのpH
および温度条件によって大きく影響を受ける。
エキス抽出のためキノコを加熱処理する過程において活
性化したこれらの酵素の作用によりキノコは黒変し、ま
た異臭を放つようになる。
そこで本発明の方法においては、まず原料キノコを0.
2%ないし3,0%のクエン酸を含む30%ないし10
0%アルコール中に浸漬することにより、クエン酸の存
在によりキノコのpHを酵素が活性化する値以下に抑え
るとともにアルコールの酵素失活作用により酵素反応を
抑止する。
酵素はその本体が蛋白質であるため、蛋白質を凝固させ
る性質を有するアルコールに接触させることによりその
活性を失うのである。
アルコール水シてはエタノールが好適であるが、メタノ
ールまたはプロパツールを、その他アセトン等を用いて
もよい。
アルコール中にクエン酸のほか、必要により蔗糖脂肪酸
エステル、ソルビタン脂肪酸エステル等適宜の界面活性
剤を添加すれば、後の工程でキノコの酸化を防止し抽出
液の抽出を容易にすることができる。
キノコをクエン酸含有アルコール中に浸漬しつ\減圧す
るのは、キノコの組織中に含まれる空気を除去し、クエ
ン酸およびアルコールをキノツ組織中にあまね(浸透さ
せることにより充分な酸化防止や酵素失活効果をあげる
ためである。
次にアルコール力)ら取出したキノコをビタミンCおよ
び金属キレート剤の水溶液をホモゲナイズ酸化防止と酵
素活性抑制作用を有し、その添加量は0.01%ないし
2.0%程度が適当である。
また、金属キレート剤はキノコの組織中の酸性多糖類と
結合している金属(鉄、銅、カリ、カルシウム等)を取
除くことにより組織の崩壊を助長するとともに、チロシ
ナーゼ等キノコ中の金属酵素に含まれる銅等の酵素活性
の発現に必要・な金属原子を取除くことにより、これら
金属酵素を失活させる効果を有する。
金属キレート剤としてはクエン酸ソーダ、酒石酸ソーダ
、リンゴ酸ソーダ等の有機酸ソーダのほか、ポリリン酸
、メタリン酸、フィチン酸等のリン酸塩、EDTA等を
用いることができる。
これらの金属キレート剤の中一種のみを用いてもよいが
、充分な効果をあげるためには2種以上を組合せて用い
るのがよい。
金属キレート剤の添加量は全体で0.1%ないし4.0
%程度が適当である。
加熱処理の温度および時間は被処理原料キノコの種類、
品質等に応じ適宜設定しつる。
マツシュルーム子実体の場合は、最大限に抽出液を得る
ためには、加熱処理は70℃以上で5ないし20分間行
うことが望ましい。
加熱溶液中で加熱されホモゲナイズされたキノコは加熱
処理後公知の遠心分離機にかけ第1の抽出液が分離抽出
される。
この第1の抽出液は可溶性糖類、遊離アミノ酸、プリン
体、糖アルコール、グルコサミンおよび塩基を含有し、
抽出後の残渣は蛋白質、キチン、ヘミセルローズを含有
している。
上記第1の抽出液を抽出した後残存する残渣から第2の
抽出液を抽出する工程において、食塩水に添加するアル
カリ剤としては炭酸ソーダ、苛性ソーダ、苛性カリ、硼
酸ソーダ、リン酸ソーダ等の中から適宜選択したものを
用いる。
アルカリ剤の添加量ソーダ塩としては0,01%ないし
0.5%程度、食塩水の濃度は0.1%ないし2.0%
が好適であり、加熱は60℃以上で15分間以上行うこ
とが望ましい。
アルカリ剤で処理されたキノコは遠心分離機にかけて第
2の抽出液が分離抽出される。
第2の抽出液はへミセルローズ、多糖類および糖類を含
有し、第2の抽出液を抽出した後の残渣は蛋白質および
キチンを含有している。
第2の抽出液を抽出した後の残渣から第3の抽出液を抽
出する工程において使用するキノコの細胞膜崩壊活性を
有する酵素はセルラーゼ、ヘミセルラーゼ、キチナーゼ
、プロテアーゼ等である。
これらの酵素としては市販の各種酵素剤のほか、ナメコ
、シイタケ、エノキダケ、ヒラタケ、マツシュルーム、
キクラゲ、フクロタケ等の担子菌を培養して得た酵素を
用いることができる。
酵素の特異性により、2種類の酵素が作用する基質は限
られているので、完全な細胞膜崩壊効果を挙げるため、
これらの酵素を数種類組み合せて使用し。
これら酵素の協同作用によりキノコの細胞膜を崩壊、溶
解させる。
これらの酵素はおおむねpH4,0ないし5.0.温度
35℃ないし45℃で最大の活性を示す。
したがって酵素処理工程は30℃ないし50℃、pH3
,4ないし6.3で行うのが適当である。
酵素処理されたキノコ残渣からは遠心分離により第3の
抽出液が抽出される。
第3の抽出液はアミノ酸、ペプチド類、グルコサミン、
糖類を含有し、最後にキチン、リグニンを含む残渣が残
る。
上記各工程において抽出された第1ないし第3の抽出液
を合せ、濃縮した後適当な濾過材により濾過することに
より脱色処理を行い、所望のキノコエキス製品を得る。
次に本発明のキノコエキス製造方法の好ましい実施例金
挙げる。
実施例 I Kyの生鮮マツシュルームを水洗し0.6%クエン
酸を含んだ75%エタノール中に浸漬し、室温で減圧と
し、子実体の組織内にこれを浸透させた。
約10〜15分後、子実体のみを採取し、0.1%フィ
チン酸、0.1%ビタミンC,0,3%メタリン酸ソー
ダを含んだ加熱溶液5を中に上記子実体をホモゲナイズ
しながら添加した。
全部添加後95℃以上で10分間加熱した後、4000
rpmで連続遠心分離を行って5.Otの第1の抽出液
を得た。
沈澱物はo、i%炭酸ソーダを含んだ0.3%食塩水5
tで80℃以上で20分間抽出し、4.6tの第2の抽
出液を得た。
最後に残った抽出残渣はpH4゜0のクエン酸緩衝液l
t中に分散させて、市販のマセロチーム(ヤクルト薬品
工業)2IlとプロテアーゼYPSS(ヤクルト薬品工
業製)5gを加えて、70rpmで振盪、40℃で50
分間反応させた後遠心分離した。
第1ないし第3の抽出液を合せて、高温瞬間濃縮機によ
り2tに濃縮し、活性炭とナイロン66(100メツシ
ユ)にて脱色処理した後再び濃縮し198Mのエキスを
得た0 なお、生鮮マツシュルームを浸漬するクエン酸添加アル
コール中にさらに界面活性剤を添加した参考例を次に掲
げる。
参考例 1 1 Kpの生鮮マツシュルームを水洗し0.4%クエン
酸と0.05%の界面活性剤(蔗糖脂肪酸エステルおよ
びソルビタン脂肪酸エステル(商品名5pan20と5
pan85)を2:1:1の割合で混合したもの)を含
んだ80%エタノール中に浸漬し、室温で減圧とし、子
実体の組織内にこれを浸透させた。
約10〜15分後、子実体のみを採取し、0.1%フィ
チン酸、0.1%ビタミンC,0,3%メタリン酸ソー
ダを含んだ加熱溶液5を中に上記子実体をホモゲナイズ
しながら添加した。
全部添加後95℃以上で10分間加熱した後、4000
rpmで連続遠心分離を行って5.2tの第1の抽出液
を得た。
沈澱物はo、i%炭酸ソーダを含んだ0.3%食塩水5
tで80℃以上で20分間抽出し、4.7tの第2の抽
出液を得た。
最後に残った抽出残渣はpH4,0のクエン酸緩衝液l
t中に分散させて、市販のマセロチーム(ヤクルト薬品
工業製:2gとプロテアーゼYPSS(ヤクルト薬品工
業製)59を加えて、70rpmで振盪、40℃で50
分間反応させた後遠心分離した。
第1ないし第3の抽出液を合せて、高温瞬間濃縮機によ
り2tに濃縮し、活性炭とナイロン66(100メツシ
ユ)にて脱色処理した後再び濃縮し20 Mのエキスを
得た。
参考例 2 0、8 Kfの生鮮マツシュルームと0.2 Kyのマ
ツシュルーム根茎部を水洗後実施例1と同一量のクエン
酸および界面活性剤を含む80%メタノール中に浸漬し
、40℃で10分間減圧処理した後取出し、0.3%ポ
リリン酸ソーダ、0.3%クエン酸ソーダ、0.1%ビ
タミンCを含む加熱溶液5を中にホモゲナイズしながら
添加した。
全部添加後90℃以上で、20分間抽出し、4.7tの
第2の抽出液を得た。
以後参考例1と同じ方法で酵素処理を行い、第3の抽出
液を抽出し、参考例1と同様に第1〜第3の抽出液を合
せて濃縮、脱色処理を行(1)200/dのエキスを得
た。
参考例 3 1 Kpの生鮮マツシュルームについて参考例1と同じ
方法でクエン酸、アルコール浸漬、減圧処理、金属除去
処理、加熱処理を行って第1および第2抽出液を得た後
の残渣をpH4,0の0.1Mクエン酸緩衝液(クエン
酸およびクエン酸ソーダからなる)に懸濁しKuehn
eromyces nameko (ナメコ)の生産し
た菌体外酵素のアセトン粉末0.3gを添加し40℃で
7Orpmで振盪させながら60分間反応させることに
より第3の抽出液2.8tを得た。
上記第1〜第3の抽出液を合せ第1の参考例と同様に濃
縮、脱色して200mAのエキスを得た。
以上に述べたように、本発明によれば、加熱処理、アル
カリ処理、酵素処理というそれぞれ異る処理工程により
段階的にキノコの組織を破壊し、各工程においてそれぞ
れ抽出液を得た後、これらの抽出液を合せるようにした
ので、従来のブライン中での加熱処理による方法に比べ
てはるかに高い歩留りを挙げることができる。
本発明の抽出方法によるキノコエキスの収率を従来方法
と比較して示すと下表のとおりであるが、従来方法の収
率22%に対し本発明の方法によれば85%の収率をあ
げることができるのであって本発明の有利性は明白であ
る。
また栄養価の点においても、本発明の方法によつて製造
されたキノコエキスは水分48.3%%蛋白(NX6.
25)18.1%、脂質0.1%糖質20.2%、繊維
1.8、灰分11.5%の組成を有し、極めて栄養価の
高い食品である。
特に本発明の方法によれば、キノコの組織をほぼ完全に
破壊し、含有アミノ酸成分をほとんど残らず取り出すこ
と**ができるので、本発明の方法によって製造された
キノコエキスは下表に示すようにすべての必須アミノ酸
を含む各種アミノ酸を含有している。
これだけの種類のアミノ酸をこれだけ多量に含むキノコ
エキスを製造することは従来の方法によってはとうてい
不可能である。
さらに、本発明の方法によれば、エキス抽出に際して生
じ得る酵素作用によるキノコの黒変、異臭発生その他の
品質の変化を完全に防止することができるので、生のキ
ノコと同様の風味を有するすぐれた品質のエキス製品を
得ることができる。
本発明の方法により製造されたキノコエキスは水で希釈
してみりん、食塩等適宜の調味料を加え、さらに必要に
応じ、野菜の細片等を加えてキノコスープとして用いる
ことができるほか、単独でまたは他の調味料やだしの素
と混合して一種のだしの素として利用する等広い用途に
用いることができる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 原料固形キノコをクエン酸添加アルコール水溶液中
    に減圧下で浸漬し、次いでこの原料固形キノコをビタミ
    ンCおよび金属キレート剤水溶液中に投下加熱して第1
    の抽出液を分離抽出し、次いで該第1の抽出液を抽出し
    た後の残渣をpH8ないし9の弱アルカリ性の食塩水中
    で加熱して第2の抽出液を分離抽出し、さらに該第2の
    抽出液を抽出した後の残渣をキノコの細胞膜を崩壊させ
    る能力を有する酵素と接触せしめて第3の抽出液を分離
    抽出し、前記第1、第2および第3の抽出液を合せて濃
    縮することを特徴とするキノコエキスの製造方法。
JP56123840A 1981-08-07 1981-08-07 キノコエキスの製造方法 Expired JPS5933338B2 (ja)

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