JPS593281B2 - タイヤ外皮の補強コ−ド - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、タイヤ外皮の補強層を補強するだめの補強コ
ードに関する。

フランス特許第１４２７８８６号は、主として２層の斜
層から成るタイヤのトレッド補強層について記述しであ
る。

これら２層の中の第１層は比較的剛性の金属コードで補
強され、第１層のへりの周囲に折り曲げられた第２層は
、場合により金属製の比較的可撓性のコードで補強され
ている。

このような配置は、折り曲げられる層の折り曲げを容易
にし、まだ折り曲げ区域におけるコードの損害を最小限
にするものである。

フランス特許第７１４５１９３号と第 ７４３３６０６号は、金属コードで補強された少なくと
も一層の折り曲げ斜層から成るトレッド層ノ中のコード
の特殊配置について記載している。

この配置は、折り曲げ区域におけるコードの疲労による
破断を防止するだめのものである。

もし、それぞれＳ型と２型の層が、タイヤの外部の観察
者に対して、それぞれ文字Ｓと２の中央部と同一方向の
傾斜を有するコードから成る補強層であるとし、またそ
れぞれＳ型まだはＺ型のコードは、その各ストランド責
またはストランドのない場合には各要素線）の露出部分
がコードの観察者に対してそれぞれ文字ＳとＺの中央部
と同一方向の傾斜を有するコードであるとすれば、前記
フランス特許第’７１４５１９３号と第７４３３６０６
号において公表された構造は、前記頂上層の折り曲げら
れた区域におけるコードをゆるめることを目的としてい
る。

この目的から、前記補強層が前記の金属コードと同−型
（Ｓ型または２型）に見える時には、この補強層の折り
曲げられた部分（単数または複数）を折り曲げられてい
々い部分の外側（タイヤ外皮に関して）に配置し、これ
に反して、補強層が前記の金属コードの型（２またはＳ
）と異なる型（ＳまたはＺ）である時には、折り曲げら
れた部分を折り曲げられていない部分の内側に配置する
ことが推奨されている。

出願人の研究の結果、特殊構造のコードを使用すれば、
トレッド補強構造において折り曲げられた層を利用する
場合だけでなく、この種の層を使用するタイヤ外皮区域
のいかんにかかわらず、その折り曲げ部分におけるコー
ドの疲労抵抗の大幅な改良をもたらしうるという発見に
到達した。

本発明は次の観察事項を基礎としている。

第１に、要素線は、折り曲げ区域においてコードの外周
で疲労によって破断する。

第２に、前述の配置法によって得られた折り曲げ区域内
の局部ねじれの大きさは、折り曲げられた補強層の所定
の斜度に対して要素線のピンチの値と関連がある。

しかし、本発明の好ましい実施態様によれば、ストラン
ドのピッチを要素線のピッチの１／１０以上の値に制限
することが望ましい。

これは、コードの基本的特性を欠いた要素線組立体とな
ることを防止するためである。

言うまでもなく、本発明は、タイヤ外皮の補強のために
使用されうる前述のごとき補強層のみならず、前述の型
の金属コードにも拡張される。

コードは、いわゆる弾性型のもの、すなわち間隔を開い
たストランドから成るものとすることができる。

前記コードは心線を有せずストランド単一層から成るも
のとすることができるが、そのほかに少なくとも一本の
要素線から成る心線を備えることができる。

多線心線の場合においては、コードは下記の構造変形を
示すことができる。

第１実施態様においては、心線と、ストランドと、コー
ドは同−型（Ｓまたは２）である。

第２の実施態様においては、ストランドとコードは同−
型（ＳまだはＺ）であるが、心線は別の型（２またはＳ
）である。

好ましくは、本発明による補強層においては、第１実施
態様に対応したコードを使用する。

しかし二、三の場合には、特に折り曲げ線の方向に対す
る補強層の角度が犬である時、第２の実施態様に対応す
るコードを使用することができる。

本発明によれば、コードが折り曲げられる時、コードの
外側ストランドが相互に開き、また場合によって心線か
ら離れ、また各ストランドの中において要素線が相互に
分離する。

これによって、コードの各構成要素の中間へのコード層
のカレンダリングゴムの侵入と、コード構成要素の相互
分離が促進される。

以下、本発明を図面に示す実施例によって詳細に説明す
るが、本発明はこれらの例に限られるものではない。

第１図と第２図において、第１図はコードの軸線ＸＸを
中心としてＳ字形に組立てられたストランド１から成る
コードを示し、第２図は同じく２字形に組立てられたス
トランド２から成るコードを示す。

第３図と第４図は、それぞれ本発明によるＳ字形コード
３１を有するＳ型層３（第３図）を観察者に近づくよう
に折シ曲げて示す図、また２字形コード３２を有する補
強層３（第４図）を観察者から遠ざかる方向に折り曲げ
て示す図である。

第５図と第６図において、第５図は、それぞれ４本の要
素線６１から成る４本のストランド６で取囲まれた単線
心線５を有するコードの断面、第６図は４本のそれぞれ
要素線７１から成る４本のストランド７から構成された
コードの断面を示す。

第７図と第８図は前記の多線心線コードの２実施態様に
よるコードを示し、その各層の一部を順次に分解して図
示しである。

第７図において、第１実施態様によるコード１０の一部
が見られる。

その心線８，４本のストランド９ならびにコード１０は
同一のＳ字型である。

心線８は３本の要素線８１から成り、４本のストランド
９はそれぞれ４本の要素線９１から成る。

第８図において、第２実施態様によるコード２０の一部
が見られる。

その心線２１はＺ型で３本の要素線２３を有するのに対
して、それぞれ４本の要素線から成る４本のストランド
２２と、コード２０全体はＳ型である。

しかして上記補強コードは、折り曲げられた金属コード
から成る少なくとも１層の斜層を含む補強部材を有し、
この層が前記の金属コードと同−型（ＳまたはＺ）の外
観を有すれば、この層の折り曲げられた部分を折り曲げ
られていない部分の外側（タイヤ外皮に関して）に配置
し、または前記の補強層が前記の金属コードの型（２ま
たはＳ）と異る型（Ｓ−！たは２）の外観を有する時に
は、折り曲げられた部分を折り曲げられていない部分の
内側に配置し、前記コードの露出外側層は、それぞれ少
なくとも２本の要素線から成るストランドで構成される
ようにしたタイヤ外皮に適用される。

【図面の簡単な説明】

第１図と第２図はそれぞれＳ字形と２字形に組立てられ
たストランドを有するコードの部分側面図、第３図と第
４図はそれぞれＳ型コードとＺ型コードを有する補強層
を示す透視図、第５図と第６図はそれぞれ単線心線を有
するコードと心線を有しないコードの断面図、第７図と
第８図は本発明による多線心線コードの２実施態様の一
部の透視図である。 １．２・・・ストランド、３・・・補強層、５・・・単
線心線、６，７・・・ストランド、８・・・Ｓ型多線心
線、９・・・Ｓ型ストランド、１０・・・Ｓ型コード、
２１・・・Ｚ型多線心線、２２・・・Ｓ型ストランド、
２３・・・要素線、３１．３２・・・コード、６１，７
１，８１゜９１・・・要素線。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 露出外側層を撚り合わされた少なくとも２本の要素
   線から成る金属ストランドを互いに撚り合ワスことで構
   成したタイヤ外皮の補強コードにおいて、前記外側層の
   ストランドは、ストランドを構成する要素線のピッチよ
   りも小さい同一方向のピッチを有することを特徴とする
   補強コード。 ２ ストランドのピッチが要素線のピッチの１０分の１
   よりも犬であることを特徴とする特許請求の範囲第１項
   による補強コード。