JPS5932704B2 - シヤワ−浴槽切換バルブ - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はシャワー浴槽切換バルブに関する。

本発明の第１の目的は浴槽出口において実質的な密封を
成す切換バルブを提供することである。

本発明の次の目的は切換子の部分が切換チャンバーの部
分と連携して切換子が通常の開放位置へ戻るのを防ぐ形
式の切換バルブを提供することである。

本発明の次の目的はステムとゆるやかに取り付けられた
円筒部材を持つ切換子を含み、該円筒部材が遮断位置に
あるとき浴槽出口において実質的な密封を行なう切換バ
ルブを提供することである。

本発明の次の目的は組立てが簡単で、動作の信頼性の高
いシャワー浴槽切換バルブを提供することである。

本発明の更に次の目的は浴槽出口を実質的に密封するが
、切換子が開放位置に戻るのを助けるため少量の漏れを
許容する切換バルブを提供することである。

他の目的については以下の説明、図面及び特許請求の範
囲によって明白になるであろう。

本発明と関連する特開昭４９−１２８３２２（特公昭５
３−１３２４６、米国特許第 ３．８２６，２７４）に開示のシャワー浴槽切換バルブ
は、切換チャンバ内にトラップされた又はシャワー通路
で切換チャンバーの上方にトラップされた水の漏れを許
容していた。

本発明はこの先行技術の切換弁では切換部材はステムに
対してゆるく取り付けられているが、切換室は寸法を変
えてつくられてはいない。

すなわち、該切換室は単に直円筒形で、従って切換部材
の案内縁手段は存在しなかった。

それでこの切換弁は、動作に反で、実用上さして問題で
はないにしろ、多少信頼性に欠けるところがあった。

本発明は水の漏洩の許容については同様な機能を持ち、
且つ前記特公昭５３−１３４２６に開示された切換弁の
動作にさらに信頼性を持たせ、製造がより簡単になるよ
う特別に設計したものである。

シャワー浴槽切換バルブは、浴槽とシャワーとの組合せ
において浴槽への出口又はシャワーヘッドへの出口へと
水の流れの方向を変えるために一般的に使われている。

切換子の通常の位置は水が浴槽出口へ流出するのを許容
する。

切換子が動作位置として知られる位置へ動くと、浴槽へ
の流れが遮断されて水はシャワーヘッドの方へ昇流する
。

水の流れが止められると、切換子は自動的に後述する不
動作位置へ復帰する。

本発明のシャワー浴槽切換バルブは切換チャンバー及び
水の入口及び該チャンバーと連通ずるシャワー出口、浴
槽出口を備えたハウジングを有している。

ステム及びゆるく取り付けられた円筒部材によって形成
された切換子は該チャンバー内で該入口と浴槽出口との
間に連通を与える位置、及び該切換円筒部材が前記の連
通を遮断する第２の位置との間を往復する。

この切換円筒部材は該遮断位置にあるときに浴槽出口と
は実質的に密封の関係にある。

切換子の円筒部分はステムに対して可動であり、そして
切換チャンバーには切換円筒部材が前述の２つの位置の
間を動くときに切換円筒部材を一線に整列させるのに用
いる案内縁手段が含まれている。

前記の特公昭５３−１３４２６に開示された発明に対す
る本発明の明かな差違又は実際上の進歩は切換チャンバ
ーに於ける寸法の異なる部分及びその中間にある案内縁
手段に関するものである。

浴槽出口に近い大きいチャンバ一部分は切換子を制限す
る割合が小さく従って該切換子が下方に動いて浴槽出口
と密封接触し得るようにする。

この案内縁手段自体が特に重要である。

該案内縁手段は、切換子がもどって浴槽出口から離れて
いるチャンバーの小さい部分に入る運動を促進するのみ
ならず、該案内縁手段はさらに通路内の圧力が切換子を
動作位置に保持することを助けるようにする。

切換子が動作位置にあるとき、該案内縁は該切換子上に
水圧が作用している限り該切換子の長手方向もどり運動
を妨げる。

本発明では上記のごとく構成したから、切換子が動作位
置にあるときそれの拘束は確実に実現される。

又切換子が不作動位置へともどる際には、それの復帰の
運動は容易に且つ確実に行はれる。

次に本発明を一実施例と関連する図面に基いて説明する
。

総称１０で示したハウジングは切換チャンバ１２を持っ
ている。

浴槽出口１４はチャンバ１２と連絡しており又通路１６
が切換チャンバ１２の上端と連絡している。

水の入口１８とシャワーの通路２０は通路１６と連絡し
、従って切換チャンバ１２と連絡している。

通常、水は入口１８から通路１６、切換チャンバ１２を
通って浴槽出口１４へ流れる。

切換子が第２図の動作位置にあるとき水は入口１８から
通路１６へ入りそれからシャワー通路２０を通って上方
へ流れる。

切換チャンバ１２はその一端を、ハウジング１０とネジ
係合するナツト又は同様のもの２２で閉じられており、
これら２つの部材の接合部にはシール２４があって水封
されている。

ナツト２２の内端には後述するように傾斜した縁２６が
ある。

切換部材はナツト２２の中の口３０を通って外へ突き出
しているステム２８を含んでいる。

通常円筒型の部材３２がステム２８の端部にゆるやかに
取り付けられている。

細長いスリーブ３４がステム２８を実質上包んでおり又
その内端には内側に曲がった円形の縁がついており、こ
れによってシール３８をナツト２２と接触するよう定位
置に保持している。

シール３８は水がステム２８の表面を伝って外に漏れる
のを防いでいる。

ステム２８は肩４２を形成する拡大部分を持っており、
これがコイルスプリング４４の一端に取り付いており、
コイルスプリングの他端は内側に曲がった肩３６に取り
付いている。

ノブ又はノブ受は部分４６がステム２８の外側の端に形
成されていて、使用者が切換バルブを操作するための手
段を構成している。

円筒型部材３２はある程度の柔軟性又はねじりを与える
ようなプラスチック又は他の適当な材料から作るのがよ
い。

部材３２はその両端が開いていても、その中が中実であ
ってもよい。

ここに示す形は開いたものであり、特に第３図（こ示す
ように上方に延びるブラケット４８を持っており、円筒
型部材をステムに取り付ける手段を提供している。

ブラケット４８はステム部分５２の断面よりやや大きな
口５０を持っており、それによって円筒部材はステムＱ
こゆるやかに取り付けられている。

第１図、２図における拡大した頭部５４は円筒部材をス
テムに保持するための手段を提供している。

口５０は上方に開いたノツチ５６を持っている。

このようにして円筒型部材は径の小さくなったステム部
分５２上に載っておりそれによってステムに取り付いて
いるが、ゆるやかな取り付けになっている。

切換バルブの不作動位置は第１図に示しである。

部材３２の外側円筒面はナツト２２の内表面に近接して
いる。

切換子はスプリング４４によって第１図の位置に保持さ
れている。

切換子を作動し、水の流れをシャワーの方へ変えようと
すれば、それを内側に第２図の位置まで押し込めばよい
。

部材３２の外側円筒面は浴槽出口１４を密封する。

これは完全な水封ではないが実質的な水封である。

シールの回りには多少の漏れを予定している。

部材３２を構成するプラスチック又は他の材料は材料の
種類により、わずかではあるが、浴槽出口１４の方向へ
内側にたわむ。

切換子が第１図の位置から第２図の位置へ動くと円筒部
材３２は傾斜した縁２６を通過した後容易に下方へ動く
。

これは部材３２とステム２８との間のゆるやかな偏心接
続によって許容されてい第２図の位置において水は入口
１８から通路１６へ入り、次に直接シャワー通路２０に
入る。

水封は完全ではないので多少の水は円筒部材３２の回り
から漏れる。

これは欠点ではなく利点である。水が止められて、切換
子が第２図の位置にあると、切換子は自動的に第１図の
位置に復帰する。

しかし、通路１６にはまず第１に減少させられなければ
ならない水頭がある。

この水は部材３２の不完全な水封を通して浴槽出口１４
へ漏れ出す。

部材３２上の水圧が解放されると、それはスプリング４
４によって第１図の位置へ戻ることができる。

その復帰を助けるため、ナツト２２上の傾斜縁２６が切
換子を持ち上げる案内をしており、従ってそれはナツト
２２内におさまる。

浴槽出口１４に隣接した切換チャンバ１２の部分はナツ
ト２２の内側よりもわずかに大きく部材３２にはややゆ
るいはめ合いを提供している。

切換子はスプリング４４によって第１図の位置へ付勢さ
れているので、傾斜した縁２６に案内されてナツト２２
内のチャンバ部分へ動く。

案内縁２６は部材３２を出口１４へ保持する通路１６内
における圧力を助けるという付加的機能も果たす。

切換子が第２図の位置にあるとき、縁２６は部材３２上
に下方向の水圧がかかつている限り切換子が長手方向に
戻る動きを防いでいる。

切換部材３２が中空な円筒であるものとして記述して来
たが、それは中実であっても他のものであってもよい。

重要なことは、それが浴槽出口１４に実質的な水封でい
くらか不完全な水封を提供することである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施例の切換バルブの軸方向断面図、
第２図は第１図と類似の軸方向断面図で、切換バルブが
動作位置にあって水が浴槽出口へ流れるのを遮断してい
る様子を示す図、第３図は切換部材の部分の端面図であ
る。 〔主要部分の符号の説明〕、１０・・・・・・ハウジン
グ、１２・・・・・・切換チャンバ、１４・・・・・・
浴槽出口、１８・・・・・・水入口、２０・・・・・・
シャワー通路、２２・・・・・・ナツト、２４・・・・
・・シール、２８・・・・・・ステム、３２・・・・・
・円筒部材（切換子又は切換部材）、３４・・・・・・
細いスリーブ、４６・・・・・・ノブ又はノブ受は部、
２６・・・・・・案内縁。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ シャワー浴槽切換バルブであって、切換チャンバー
   を有するハウジングと、該チャンバーと連通ずる水の入
   口並びにシャワー及び浴槽への出口と、該入口と浴槽出
   口とを連通ずる位置と該連通を遮断する位置との間で往
   復運動する切換子とを含み、 該切換子はステムとある程度変形が可能である材料から
   形成されゆるやかに取り付けられた円筒部材とを有し、
   該円筒部材は前記遮断位置にあるとき前記沿槽出口を実
   質的に密封する関係にあり且つ前記両位置の間で動くと
   き該ステムに対して相対的に可動であり、又該円筒部材
   が前記両位置の間で動くのを助け、そして前記円筒部材
   を前記遮断位置に保持することを助けるための前記チャ
   ンバー内の案内縁を含み、前記切換チャンバーは前記入
   口及び沿槽出口と一直線であって前記円筒部材よりもや
   ５大きい第１の部分と、前記第１の部分より小さく且つ
   前記円筒部材に関してより近い寸法の第２の部分とを有
   し、前記案内縁が前記切換チャンバーの第１と第２の部
   分との間にあり、従って前記円筒部材が前記連通を遮断
   する前記位置にあるときには、前記円筒部材は前記入口
   に於ける水圧により前記ステムに関して動かされ、それ
   により前記円筒部材の往復運動を実質的に妨げる可く前
   記案内縁と協力することを特徴とするシャワー浴槽切換
   バルブ。 ２、特許請求の範囲第１項記載のバルブにおいて、更に
   前記案内縁が傾斜した縁を含んでいることを特徴とする
   もの。 ３ 特許請求の範囲第２項記載のバルブにおいて、更に
   前記傾斜縁は前記チャンバーの円周上に延在しているこ
   とを特徴とするもの。 ４ 特許請求の範囲第１項記載のバルブにおいて、前記
   切換円筒部材は実質的に中空であることを特徴とするも
   の。 ５ 特許請求の範囲第１項記載のバルブにおいて、更に
   前記ステムと連携して前記切換子を前記連通位置へ押し
   つけているスプリング手段を含むことを特徴とする構造
   。