JPS5928721Y2 - 心押台 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は工作物の長さが変っても常に一定の押圧力で工
作物を支持する心押台の改良に関する。

従来工作物の長さが変っても常に一定の圧力で支持する
心押台では心押鋤Ｓ工作物支持のための押圧力を与える
付勢手段を設けられている。

即ち油圧シリンダにより前進され工作物を支持した後前
記付勢手段のみにより工作物を押す作用をさせるため、
前記シリンダの推力を解除した後ピストンロンドを別個
に設けた機械的緊定手段により本体に固定している。

そのため心押台全体の構造が複雑となっていた。

本考案は上記の点を解消するためにスリーブが工作物を
支えた後スリーブの駆動シリンダを電磁弁とパイロット
操作チェック弁からなるブロック回路により封鎖し前記
シリンダ前後両室内の油の流出を阻止しピストンを固定
させスリーブ内部に介装され予めその撲力を工作物支持
力に合わせた圧縮ばねの押圧力のみにより工作物を支持
するようになしたものである。

本考案の実症態様を第１図ないし第２図により説明する
。

心神台本体１に対向する主軸軸線方向に貫通された穴に
スリーブ２が本体１に埋設されたピン３により摺動のみ
可能に嵌装されている。

スリーブ２には前部がテーパをなす穴が穿設されでいる
。

そして前部にセンタ４が挿着されており中央には圧縮ば
ね５が介装され更に後部には該圧縮ばね５を受けるばね
受６を軸線方向に移動させるねじ１を軸心に螺装しスリ
ーブ２に埋設されたピン８と自身に刻設した溝９により
摺動のみ可能で前記圧縮ばね５の撲力で後方へ押される
継手部材１０が配設されている。

前記捜方は（スリーブ２の本体１との摺動抵抗）＋（工
作物支持に必要な押圧力）の大きさであり、その力は前
記ねじ７を回しばね受６を軸線方向に移動させることに
より任意に変更される。

スリーブ２の後部には円錐面を有するドッグ１１が螺着
されている。

本体１の上面に固着されたシリンダ１２のピストンロッ
ド１３の先端は前記継手部材１０の後部と連杆１４によ
り連結されている。

該連杆１４の心神側端面には前記ドッグ１１により作動
されるリミットスイッチ１５が取付られている。

前記シリンダ１２の駆動油圧回路＜１シリンダ前室１８
がパイロット操作チェック弁１７を途中に設けた流路１
８を経て３位置停止４方向電磁弁１９に連結され、シリ
ンダ後室２０がパイロット操作チェック弁２１を途中に
設けた流路２２を経て前記電磁弁１９に連結されている
。

前記両チェック弁１７゜２１はシリンダ１２へ供給され
る圧油は通過させるがシリンダ１２から排出された圧油
の流出は前記チェック弁１７では流路２２のパイロット
流路２３のパイロット圧により弁を開いた時のみ可能で
あり、同様に前記チェック弁２１では流路１８のパイロ
ット流路２４のパイロット圧により弁を開いた時Ｑ）み
可能な方向に設けられている。

前記電磁弁１９はソレノイド１９Ａ、１９Ｂが交互に励
磁され圧力ボート２５、タンクボート２６を流路１８，
２２に交互に切換え連結する。

ソレノイド１９Ａ、１９Ｂが両者とも非励磁のときは電
磁弁１９が中立位置になり田カボート２５を閉塞し流路
１８，２２をタンクボート２６に接続し両パイロット流
路２３．２４のパイロット出をなくし前記両チェック弁
１７．２１を基きシリンダ１２の画室１６．２０の圧油
の流出を阻止するブロック回路を形成する。

次に作用について説明する。

今スリーブ２が後退端にあるものとする。

ソレノイド１９Ａを励磁し圧力ボート２５を流路２２に
タンクボート２６を流路１８に切換えると拒油は途中パ
イロット操作チェック弁２１を通り流路２２からシリン
ダ１２の後室２０に供給される。

一方前室１６の油は流路１８から途中流路２２のパイロ
ット流路２３のパイロット圧力により通過可能となった
パイロット操作チェック弁１７を通り電磁弁１９を経て
タンクボート２６に排出される。

これによりピストン２７は前進されピストン２７と一体
となったピストンロッド１３により該ロンドの先端に固
着された連杆１４と該連杆１４に固着された継手部材１
０も同時に前進される。

圧縮はね５により軸線上前後方向に付勢されたスリーブ
２と継手部材１０はその付勢力が本体１とスリーブ２の
摺動抵抗より大きいため継手部材１０の前進とともにス
リーブ２も継手部材１０との軸線方向相対位置を変える
ことなく前進される。

センタ４が工作物３０のセンタ穴に入り工作物３０を主
軸台（囲路）との間で支持するとスリーブ２の前進は停
止され、継手部材１０は圧縮はね５を押し潰しながら前
進される。

規定のばね圧に達する所定量前進したところで連杆１４
に取付られたリミットスイッチ１５が停止したドッグ１
１により作動され信号を発信し該信号によりソレノイド
１９Ａの励磁を切り電磁弁２２を中立位置に切換える。

流路１８．２２はタンクボート２６に連通するが互いに
パイロット圧がなくなるためパイロット操作チェック弁
１７．２１はその弁を塞ぎ油の排出を停止する。

これによりシリンダ１２の画室１６．２０には圧油が充
満し、且油が非圧縮性流体であるためピストン２７はそ
の位置に固定される。

そしてピストン２７と一体となったピストンロッド１３
と連杆１４を介してピストン２１と同一の動きをする継
手部材１０も固定されるため、スリーブ２は圧縮ばね５
の押圧力のみで工作物３０を支える。

したがってスリーブ２の工作物支持力はその停止位置に
関係なく調節ねじ７により予め設定され圧縮はね５の押
圧力によって決められる。

後退に際してはソレノイド１９Ｂを励磁し圧力ボート２
５を流路１８に、タンクボート２６を流路２２に切換え
ると圧油は途中パイロット操作チェック弁１７を通り流
路１８からシリンダ１２の前室１６に供給される。

一方後室２０の油は流路２２から途中流路１８のパイロ
ット流路２４の圧力により通過可能となったパイロット
操作チェック弁２１を通り電磁弁１９を経てタンクボー
ト２６に排出される。

これによりピストン２７が後退すると共に継手部材１０
が後退される。

継手部材１０の溝９がピン８に当るとスリーブ２は継手
部材１０と一体となり後退端まで移動される。

以上説明したように本考案は工作物の軸長に関係なく一
定押圧力で支持する心押台のうちスリーブを駆動するシ
リンダの駆動油圧回路を３位置停止４方向電磁弁とパイ
ロット操作チェック弁からなるブロック回路により形成
したため、駆動油圧回路は完全に塞がれ心神軸の僅かな
移動もなく確実、安全な工作物の支持ができるものであ
り且構造が簡単になり部品点数を減少させその構造部品
を一般市販品により構成でき保守を容易にする特徴を有
する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の実施態様の縦断面図でスリーブが後退
した状態を示す。 第２図は第１図の作動状態図でスリーブが工作物を支持
した状態を示す図である。 １・・・・・・６押台本体、２・・・・・・スリーブ、
５・・・・・・圧縮ばね、１０・・・・・・継手部材、
１１・・・・・・ドッグ、１２・・・・・・シリンダ、
１３・・・・・ピストンロッド、１４・・・・・・連杆
、１５・・・・・・リミットスイッチ、１６・・・・・
・シリンダ前室、１７．２１・・・・・・パイロット操
作チェック弁、１９・・・・・・３位置停止４方向電磁
弁、２０・・・・・・シリンダ後室。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 心神台本体に摺動のみ可能に嵌挿され、前端部に心神セ
   ンタを嵌着し後端部にドッグを有しかつ中心線方向に後
   端部から穴を穿設したスリーブと工作物に支持押圧力を
   与えるべく前記スリーブの前記穴内に介挿された圧縮ば
   ねと、前記穴の後部に摺動のみ可能に嵌装され前記圧縮
   ばねを受ける座を先端に有するはね圧調整ねじを中心に
   螺装した継手部材と、心神台本体に前記スリーブと並列
   に設けられた駆動シリンダと、該シリンダに嵌装された
   ピストンのロンドと前記継手部材とを連結する連杆と、
   該連杆に取付けられ前記ピストンの前進によって工作物
   が所定圧で把持されたとき前記ドッグにより作動させら
   れて信号を発するリミットスイッチと、前記シリンダの
   前後室への流路のそれぞれに介挿されてパイロット圧が
   なくなったとき流路を閉基してシリンダの油の流出を阻
   止するパイロット操作チェック弁及び前記リミットスイ
   ッチの信号で中立位置に切換えられたとき前記パイロッ
   ト操作チェック弁のパイロット圧をなくする３位置停止
   ４方向電磁弁とでなり前記ピストンを固定するブロック
   回路とを備えで工作物の軸長さに関係なく自動的に前記
   圧縮ばねの一定押圧力で工作物を支持することを特徴と
   する心押台。