JPS5927404B2 - ポリエステル繊維 - Google Patents

ポリエステル繊維

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JPS5927404B2
JPS5927404B2 JP2414076A JP2414076A JPS5927404B2 JP S5927404 B2 JPS5927404 B2 JP S5927404B2 JP 2414076 A JP2414076 A JP 2414076A JP 2414076 A JP2414076 A JP 2414076A JP S5927404 B2 JPS5927404 B2 JP S5927404B2
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JP
Japan
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acid
modulus
mol
fibers
young
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JP2414076A
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JPS52107320A (en
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孝俊 倉辻
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Teijin Ltd
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Teijin Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は耐光性の良い高ヤング率ポリエステル繊維に関
する。
更に詳しくは、ジフエニルー4 ・4’−ジカルボン酸
及びテレフタル酸を主たる酸成分としエチレングリコー
ルを主たるグリコール成分とする共重合ポリエステルか
らなる、2800kg/md以上のヤング率を有し、か
つ耐光性にすぐれたポリエステル繊維に関する。従来技
術 従来、高ヤング率を必要とされる工業用繊維の分野では
、ポリエチレンテレフタレートやナイロン6、ナイロン
66等が汎用されてきた。
しかし、これらの繊維はいずれもそのヤング率が高々1
800kg/mdであつた。工業用繊維、とりわけタイ
ヤ、ベルト、ホース等の補強材として使用される繊維は
、年々その高負荷化が進み、従来よりも一段と高いヤン
グ率を必要とするようになつてきた。この需要に応じて
、最近、全芳香族ポリアミドあるいは全芳香族ポリエス
テルから成る高ヤング率繊維が提案されている。しかし
、全芳香族ポリアミドは実質的に溶融紡糸は不可能で、
一般に湿式紡糸あるいは乾式紡糸が必要であり、大量の
溶剤を必要としたり、そのスケールメリットが小さい等
の欠点がある。他方、全芳香族ポリエステルは溶融紡糸
可能であるが、溶融異方性を示すためにその紡糸には特
別の条件が必要であり、特に糸条での長時間熱処理は製
造コストに大きなウェイトを占める。いずれにせよ、こ
れらの繊維は高ヤング率(一部のものは5000に9/
m7i以上)を示すが、その重合及び製糸工程のプロセ
ス上の難点が多く、汎用までには多くの解決すべき問題
が残されている。一方、高芳香族性のジカルボン酸を共
重合したポリエステル繊維が検討されており、例えばジ
フエニルー4 ・4’−ジカルボン酸15〜50モル%
及びテレフタル酸85〜50モル%を主たる酸成分とし
、エチレングリコールを主たるグリコール成分とする共
重合ポリエステル繊維が提案されている(特開昭49−
110916号)。
しかし、かかる繊維は、ヤング率が熱処理前でも高々2
400kg/一程度であり、また実用に供するには弛緩
熱処理を要するが該熱処理による強度、ヤング率等の繊
維諸物性の低下が大であるという問題がある。しかも、
この繊維は耐光性が悪く、強度の経時的低下が大きいと
いう工業用繊維としては重大な欠点を有している。発明
の目的 本発明の目的は、かかる従来の共重合ポリエステル繊維
の欠点を解消し、高いヤング率(モジュラス)を有し、
耐光性も良好であり、しかも製造が容易な、業用繊維に
適したポリエステル繊維を提供することにある。
発明の構成 本発明者はこれらの目的を達成すべく、鋭意研究の結果
、特定の酸成分と特定のジアミン成分とを特定割合で共
重合したポリエステルよりなる繊維は、製糸性が良好で
、かつ高強度、高ヤング率、低収縮性を有し、しかも耐
光性も良好で、工業用繊維として好適であることを見出
し、本発明に到達したものである。
即ち、本発明の高ヤング率ポリエステル繊維は、ジフエ
ニル一4・41−ジカルボン醗A及びテレフタル酸]を
主たる酸成分とし、エチレングリコールを主たるグリコ
ール成分とする共重合ポリエステルから成り、該共重合
ポリエステルの全酸成分に対し前ηαAの割合が55〜
80モル%、前言αB)の割合が45〜20モル%であ
り、且つ(八+(B)の割合が80〜100モル%であ
つて、ヤング率が28001<f!/Md以上であるこ
とを特徴とするものである。
本発明に於て、前記共重合ポ、りエステルを構成する一
成分となるジフエニルジカルボン酸はそのカルボキシル
基の位置が4・47一位であることが必要である。
他の位置異性体、例えば3・41−、3・37一体等は
、重合体分子鎖の対称性がくずれ、結晶性が低下するた
め、高ヤング率の繊維を形成しないので好ましくない。
また、本発明の繊維を構成する共重合ポリエステルは、
全酸成分に対するジフエニル一4・4′ジカルボン酸囚
の割合が55〜80モル%であり、テレフタル酸出の割
合が45〜20モル%であつて、且つ(4)と(B)と
の合計の割合が80〜100モル%であることが必要で
ある。
前述の特開昭49−110916号公報に記載のような
、ジフエニル一4・41−ジカルボン酸(,A)の割合
が全酸成分の50モル%以下のものは、繊維のヤング率
が熱処理前でも高々2400k9/71J1tどまりで
あり、また、熱処理後の繊維諸物性の低下が著しいばか
りでなく、耐光性も不良である。
一方、ジフエニル一4・4′−ジカルボン酸(A)の割
合が80モル%を超えると、通常の溶融紡糸が困難とな
る。本発明では、全酸成分のうち、20モル%未満、好
ましくは10モル%未満の割合で前記(A艶以外に第3
酸成分を共重合させることが許容される。
かかる第3図の酸成分としては、例えば、イソフタル酸
、ジブロモテレフタル酸、メチルテレフタル酸、ジフエ
ノキシエタンジカルボン酸、ジフエニル一3・4/−ジ
カルボン酸、ナフタレンジカルボン酸(各異性体)、ア
ジピン類、セバシン酸、p−オキシ安息香酸等があげら
れる。ただし、前言αA)(B)以外の酸成分の共重合
割合が全酸成分の20モル%を超えるとヤング率が28
00kg/M7i,未満に低下するばかりでなく、耐光
性、熱的性質も悪化するので、本発明の目的を達成でき
なくなる。
即ち、現在汎用のポリエチレンテレフタレートやナイロ
ンに比べ、何ら進歩した性能を示さなくなる。また、グ
リコール成分としては、エチレングリコールが使用され
るが、グリコール成分の20モル%未満を他のグワコー
ルにおきかえることもできる。
かかる他のグリコールとしては、例えば、ジエチレング
リコール、トリメチレングリコール、テトラメチレング
リコール、ネオペンチレングリコール、ポリエチレング
リコール等が例示される。本発明に従つて、上記の共重
合組成を有するポリエステルから、ヤング率28001
<9/Md以上の繊維を製造するには、通常の方法で溶
融紡糸し、これを延伸熱処理する方法が採用される。た
だ、その条件は紡糸温度250〜400℃、延伸温度(
多段延伸の場合は第一段目)70〜180℃の範囲で、
組成に応じて注意深く選定する必要がある。特に、熱処
理は、定長ないし緊張下で行うことが重要で、弛緩状態
で熱処理したのでは高ヤング率の繊維を得ることが困難
である。発明の効果 上記のような本発明のポリエステル繊維は、従来公知の
溶融紡糸方法により得ることができ、また全芳香族ポリ
エステルのような長時間高温熱処理も不要で、しかも現
在汎用の合成繊維(ナイロン、ポリエチレンテレフタレ
ート)よりもぱるかに高ヤング率を有するというすぐれ
た特性がある。
また耐光性が極めて良好であるという、全く予期しなか
つた効果も有する。したがつて、用途としては、タイヤ
、ベルト、ホース等のゴム補強材の他、ロープ、漁網、
樹脂の充填材等に有効である。
実施例 以下実施例を挙げて本発明を具体的に説明する。
実施例申、ポリマーの固有粘度はフエノール/トリクロ
ロフエノール(60/40重量比)中、35℃で測定し
た値である。また、耐光性ぱカーボンアーク法により、
48時間後の強度保持率で示した値である。実施例 1 ジフエニル一4・47−ジカルボン酸残基A1テレフタ
ル酸残基B)(酸成分A/Bのモル比=6〔40)、エ
チレングリコール残基(ト)、ジエチレングリコール残
基G)(グリコール成分E/Gのモル比=98.6/1
:4)から成る固有粘度0.78の共重合ポリエステル
を、318℃で溶融し、孔径0.5mW!.孔数12の
紡糸口金から毎分10yの速度で吐出し、400m/M
iで巻き取つた。
得られた未延伸糸を第1表左欄に示す各条件で加熱ピン
により延伸し更に加熱プレート上で熱処理して得られた
繊維の性能は同表右欄に示した通りであつた。本発明の
繊維はいずれもすぐれた耐光性を有するとともに、28
00k9/i以上の高いヤング率を示すことがわかる。
実施例 2 実施例1に於て、ジフエニル一4・4/−ジカルボン醗
Aとテレフタル酸(ト)とのモル比を種々変えて同様の
実験を行つた。
それぞれの実験において得られた繊維の性能は第2表に
示した通りであつた。(A成分が80モル%を超えると
溶融紡糸困難であり、また(B)成分が45モル%を超
えるとヤング率の低下が大きく、2800ky/M7l
未満になつてしまう。特に、従来から知られているジフ
エニル一4・41−ジカルボン酸(A)とテレフタル酸
(ト)とのモル比が15/85〜50/50の範囲内に
あるポリエステルからなる繊維(実験./F6.9、1
0、11)は、耐光性(強度保持率)が70〜75%に
すぎず、市販のポリエチレンテレフタレート繊維とほと
んど変らなかつた。
このように、ジフエニル一4・4′−ジカルボン酸(5
)が55%以上であるポリエステル繊維のみが優れた耐
光性を示すことは、まつたく予期できなかつた効果であ
る。
実施例 3 実施例2において、酸成分がジフエニル一4・4′−ジ
カルボン酸残基(自)、テレフタル酸残基(イ)及びイ
ソフタル酸残基Q(A/B/Cのモル比=60/35/
5)の3成分からなり、グリコール成分がエチレングリ
コール残基(ト)、ジエチレングリコール残基G)(E
/Gのモル比=98.6/1.4)の2成分からなる共
重合ポリエステル(固有粘度0.8)を用いる以外は実
施例2の実験應13と同様の条件で紡糸・延伸・熱処理
し、得られたポリエス3θ−ル繊維の性能を測定した。
その結果は次の通りであつた。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 ジフエニル−4・4′−ジカルボン酸(A)及びテ
    レフタル酸(B)を主たる酸成分とし、エチレングリコ
    ールを主たるグリコール成分とする共重合ポリエステル
    からなり、該共重合ポリエステル全酸成分に対する(A
    )の割合が55〜80モル%、(B)の割合が45〜2
    0モル%、且つ(A)+(B)の割合が80〜100モ
    ル%であつて、ヤング率が2800kg/mm^2以上
    であることを特徴とするポリエステル繊維。
JP2414076A 1976-03-08 1976-03-08 ポリエステル繊維 Expired JPS5927404B2 (ja)

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