JPS5926081B2

JPS5926081B2 - 照明器等における可変マスク装置

Info

Publication number: JPS5926081B2
Application number: JP53084368A
Authority: JP
Inventors: 昌荒井
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 1978-07-10
Filing date: 1978-07-10
Publication date: 1984-06-23
Also published as: GB2036282B; FR2431655B1; DE2927042A1; FR2431655A1; IT1162344B; US4468720A; GB2036282A; JPS5510778A; IT7949677A0

Description

【発明の詳細な説明】本発明は、照明器等における可変マスク装置に関し、照
明される光輝域の輪郭を幻灯器等における投光窓枠線の
ように画然と被照明面において光学的にピントを結ばせ
ると同時に、上記光輝域の輪郭の形状、大きさを所望に
応じて任意に方形、矩形、菱形、台形及び円形等に変更
し得るようになしたもので、−膜室内又は展示場等にお
けるスポット照明に使用して便利なものである。

従来のこの種の装置としては、出願人が昭和招年実用新
案出願公告第３７５０４号として提案している装置を挙
げることができるが、上記可変マスク装置は、照明器の
光源対と投光レンズとの間において、中央部に投光用の
窓孔を有する二枚の支持枠板をこれら四隅において照明
器の器体に一体に固定し、これら支持枠板の間に前記窓
孔のほぼ中心に向って四方から摺動すると共に回動自在
な四枚のマスク板を介挿し、これらマスク板によって所
望に応じた光輝域の輪郭の形状、大きさを得るように構
成しである。

然るに上記の従来装置において、例えば壁面の額等を斜
め上方から照明する場合、マスク板によって形成される
光輝域の輪郭を被照明面の全体にわたってピントを結ば
せることが困難になる欠点がある。

この−解決手段としては、上記マスク板を投光軸に沿っ
て所定圧離隔てて二重に設けた装置が知られているが、
これによっである程度の改善がなされるものの、例えば
窓孔にスライド等を介挿してこの投影像を被照明面の全
体でピントを結ばせることは不可能である。

そこで、本発明の第一の目的は、投光軸に対して傾斜し
ている被照明面の全体にわたってピントを結ばせること
を可能とする照明器の可変マスク装置を提供しようとす
るものである。

本発明の第二の目的は、上記従来装置の場合、可変の四
枚のマスク板を適当に回動及び摺動操作することによっ
て、投光軸のまわりで形成した輪郭を回動せしめるには
限度があり、また操作に困難を伴う欠点があるので、こ
の欠点を除去し、可変マスク板で投光軸に対して傾斜し
て形成した輪郭を更に投光軸のまわりで自由に回動せし
めることができる可変マスク装置を提供するものである
。

以下図示する実線例により本発明の詳細な説明すると、
先ず従来の可変マスク装置の本体１０は、第１図に示す
如く、照明器１の光源対２と投光しンズ３との間に支持
部材７によって一体に取付けである。

前記光源灯２は反射鏡４の中央位置にソケット５に支持
されていると共に、前記投光レンズ３は支持枠６にピン
ト調整可能に取付けである。

可変マスク装置本体１０は、第２図に分解して示すよう
に、はぼ正方形形状の二枚の支持枠板１１をこれら画板
の四隅において鳩目金具１２等によって固定し、これら
画板１１０間に該板１１０投光用の窓孔１１ａに向って
上下左右から四枚のマスク板１３が摺動自在に介挿する
構成を有する。

そして支持枠板１１は鳩目金具１２部分を以って前記照
明器１の支持部材７に装着されている。

前記各マスク板１３は夫々投光用の窓孔１１ａの中央ま
で進出し、相対するマスク板１３とによって該窓孔１１
ａを隠蔽できる移動工程を有するもので、窓孔１１ａの
中心に向う移動方向に沿って移動工程の長さに合致した
案内溝孔１５が夫々穿設してあり、該案内溝孔１５に夫
々支持枠板１１０辺縁部に突設した案内ピン１６が緩く
嵌合するように構成しである。

また、各マスク板１３は夫々はぼ三角形状をなし、外側
端部にプラスチック製の操作用つまみ１４を具備し、前
記案内ピン１６を中心に回動操作も行うことができるよ
うに構成しである。

従って、操作つまみ１４により夫々のマスク板１３を適
当に摺動及び回動移動することによって、投光用窓孔１
１ａの実質的な形状及び大きさを任意に変えることが可
能となり、結果として照明光域の輪郭の形状及び大きさ
を任意に選定して被照明物の形や大きさに対応した照明
が行い得ることとなる。

他方、第２図において、１７は支持板１１の背後に鳩目
金具１２によって座金１２ｂを介して一体に取付けた対
をなす押えばね板で、このばね板１７と支持枠板１１０
間に例えば投光用の窓孔１１ａの形状を変える絞板や、
スライド等の被投影物を装着し得るように構成しである
。

ここで本発明の原理を第８図に基づいて説明すると、投
光軸ｐＯＰ上の点０に投光レンズ（凸レンズ）を置き、
点Ｏから距離ａのところに投光軸と直角に矢ｑｐｒを
立て、投光レンズに依る結像をＱＰＲとすれば、該結像
ＱＰＲは光軸と直角で倒立したものとなる。

レンズの焦点距離をｆ。０ｐ＝ａ、０Ｐ＝ｂ、
ｐｑ＝ｐｒ＝Ａ、ＰＱ＝ＰＲ＝Ｌとすれば、レ
ンズの基本式より次の関係が成立する。

１／ａ＋１／ｂ＝１／ｆ・・・・・・・・・・
・・・・・・・・■ｌ／Ｌ＝ａ／ｂ・・・・・・
・・・・・・・・・・・・■今、矢ｑｐｒの中点ｐを
中心とし反時計方向にθだげ傾げると、矢ｑｐｒは矢ｑ
’ｐｒとなる。

点ｑ′ 、ｒ′から光軸ｐＯＰに垂直に降した足をｐ′
。

プとし、ｐ′ｑ′−ｒ′ｐ〃＝ｈとする。

点ｑ′、ｒ′ の像を。

’ＩＲ’ とし、像。／、Ｒ／から投光軸ｐＯＰに垂直
に降した足をｐｔ、ｐｔｔとする。

各点の距離を、Ｐ′Ｑ′＝Ｈ９Ｐ／／Ｒ′＝Ｈ′ 、Ｏ
ｐ′−Ｘ。

Ｏｐ〃＝Ｘ′ 、ＯＰ〃＝ｙ′とし、角を＜ｑｐｑ午（
ｒｐｒ−θ、＜ＱＰＱ’＝ψ、＜ＲＰＲ’＝ψ’とすれ
ば次の関係が成立する。

以上の関係からｔａｎψとｔａｎψ′ を求めるとｔａ
ｎψ−（ｂ／ａ）ｔａｎθ ｔａｎｃｐ’＝（ｂ／ａ）ｔａｎθとなり
、ｔａｎｃｐ＝ｔａｎｃｐ’＝（ｂ／ａ
）ｔａｎθとなり、ψとψ′は一致しＱ／ＰＲ／は一
直線上にあることがわかる。

以上のことより、投光軸と直角な面に対してψだけ傾い
た壁Ｑ′ＰＲ′等に被投影物の像を画然と結ばせるには
、被投影物を投光軸と直角な面に対してθだけ傾げて設
定する必要がある。

ところで前述の如く、従来の構成からなる可変マスク装
置本体１０を有する照明器１は、床面近く又は天井近く
に取付部材８等を介して固設され、斜め上方又は斜め下
方に位置する壁面の額等を照明するのに使用されるもの
であるが、可変マスク装置本体１０が照明器１０投光軸
にほぼ垂直に固定されているため、可変マスク板１３に
よって形成される窓孔１１ａの投光距離が傾斜している
被照明面である額等の近点と遠点とにおいて相当の差に
なるから、投光レンズ３のピント調整によっても被照明
面の全体にわたって光輝域の輪郭を画然と照明すること
が不可能となる場合が生じる。

一方、照明器１０投光軸に直角に固定された可変マスク
装置本体１０内における可変マスク板１３の回動操作に
も限界があるため、投光軸のまわりで可変マスク板１３
によって得られた所定の形状の光輝域を回転せしめて、
被照明面の額の形状に合致させることも困難な場合が生
じる。

そこで本発明装置は、第３図乃至第７図に示す如く、可
変マスク装置本体２０の支持枠板２１の外側壁に一体に
球面形状をなす筒状の摺動枠２８が設げてあり、この摺
動枠２８が夫々照明器３００筒状の支持案内枠３１．３
２に支持されて自由に傾斜し得るように構成しである。

支持案内枠３１゜３２は夫々摺動枠２８の球面形状をな
す外側面に当接し、これを支持し案内する開口部３１ａ
。

３２ａを具備しており、実症例の場合、光源側の支持案
内枠３１０基部は照明器３０に一体に固設されている一
方、投光レンズ側の支持案内枠３２は弾圧ばね３８によ
って前記開口部３２ａが摺動枠２８に圧接するように支
持部材３７に取付けである。

また、可変マスク装置本体２０は第４図以下に示す如く
、従来装置と同様に中央に窓孔２１ａを具備する二枚の
支持枠板２１をこれら画板の四隅において鳩目金具２２
によって固定し、これら画板２１０間に四枚の可変マス
ク板２３が摺動自在且つ回動自在に介挿しである。

２４は可変マスク板２３の操作用つまみ、２５は案内溝
孔、２６は案内ピンである。

即ち、４つの案内ピン２６は４枚のマスク板２３０案内
溝孔２５にそれぞれゆるく嵌合しており、前記マスク板
２３を案内ピン２６に沿って窓孔２１ａ内に進退移動す
ることにより窓孔２１ａの形を長方形、正方形に変える
ことができ、また案内ピン２６を中心に回動することに
より台形、菱形、平行四辺形等に変えることができる。

また、第５図及び第７図に示すように、一方の摺動枠２
８には支持枠板２１に沿って窓孔２１ａに達する挿入孔
２９が設けてあり、該挿入孔２９内に窓孔２１ａの形状
を変える絞板４０や、スライド等の被投影物を装着し得
るように構成しである。

尚、第７図において、絞板４０は円形孔４０ａを有し、
該絞板４０を挿入孔２９に挿入することによって、窓孔
２１ａの形状を小型の円形孔４０ａに絞りこむものであ
るが、絞板４０に円形の孔に替えて三角形、四角形、星
形、等の孔を設けることももちろん可能である。

また、第３図において、３３はソケット３５に支持され
た光源灯、３４は反射鏡、３６は従来装置と同様に投光
レンズをピント調整可能に支持する支持枠であり、３９
は反射鏡３４の支持部材である。

また第７図において、案内支持枠３２は、外周に弾圧ば
ね３８を有する支軸３７ａを介して固定枠４３に取付け
である。

４１．４２は押え板で、可変マスク板を中間板４４に押
し付けて所定の位置に設定できるように構成したもので
ある。

以上の構成からなる本発明装置によれば、可変マスク装
置本体２０は、第３図に示す如く、光源灯と投光レンズ
との間において、球面形状をなす摺動枠２８が支持案内
枠３１．３２に支持されることによって、投光軸に対し
て自由に傾斜可能に取付けであるから、この照明器３０
によって例えば壁面の額等を斜め上方から照明する場合
、可変マスク板２３によって形成される窓孔２１ａを投
光軸に対して自在に角度調整することにより、被照明面
の全体にわたって光輝域の輪郭を画然と照明することが
できる。

また、可変マスク板２３によって形成される窓孔２１ａ
を可変マスク装置本体２０のみの回転によって投光軸を
中心に自在に回転操作する構成を有するから、照明器３
０本体を回動したり可変マスク板２３を回動することな
く、可変マスク板２３によって得られた所定の形状の光
輝域を可変マスク装置本体のみを回転せしめることによ
って、被照明面の額の形状に合致させることができ、そ
の照明を容易に行うことが可能となる。

更にまた可変マスク装置本体２００投光用の窓孔２１ａ
に絞板やスライド等の被投影物を装着した場合、その投
影像を被照明面の全体にわたって画然とピントを結ばせ
ることができるし、また投光軸を中心に回転せしめるこ
とができる。

以上の通り本発明装置によれば、光源からのほぼ一様な
光を受ける可変マスク装置の投光用の窓孔を、投光軸に
対して自由に角度を変えることができるから、被照明面
に対して投光軸が相当の角度傾斜している場合でも、光
輝域の全面において画然とピントを結ばせることができ
ると共に、可変マスク板によって形成される窓孔の形状
を投光軸を中心に回転させることができるから、壁面の
額等の形状に投光の光輝域の形状を容易に合致させるこ
とができる効果があり、良く当初の目的を達成し、実用
に際して益するところ大なるものがある。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来装置の使用態様を示す側面図、第２図はそ
の要部の分解斜視図、第３図は本発明装置の一実施態様
を一部切欠して示す側面図、第４図はその要部の正面図
であり、第５図はその要部の側面図、第６図は可変マス
ク装置本体の全体斜視図、第７図はその使用態様を示す
分解斜視図、第８図は本発明の原理説明図である。１・・・照明器、２・・・光源、３・・・投光レンズ、
４・・・反射鏡、７・・・支持部材、１０・・・可変マ
スク装置本体、１１・・・支持枠板、１１ａ・・・窓孔
、１３・・・可変マスク板、１７・・・押えばね板、２
０・・・可変マスク装置本体、２１・・・支持枠板、２
１ａ・・・窓孔、２３・・・可変マスク板、２５・・・
案内溝孔、２６・・・案内ピン、２８・・・摺動枠、２
９・・・挿入孔、３０・・・照明器、３１．３２・・・
支持案内枠、３３・・・光源灯、３４・・・反射鏡。

Claims

【特許請求の範囲】１照明器の光源対と投光レンズの間において投光用窓
孔を可変マスク板で適宜変更し、照明される光輝域の輪
郭を可変にし得るようになした可変マスク装置本体を有
する照明器において、可変マスク装置本体を照明器の投
光軸に対して所定角度範囲内で傾斜自在に設けてなる照
明器等における可変マスク装置。２照明器の光源対と投光レンズの間において投光用窓
孔な可変マスク板で適宜変更し、照明される光輝域の輪
郭を可変にし得るようになした可変マスク装置本体を有
する照明器において、可変マスク装置本体を照明器の投
光軸に対して傾斜自在且つ回転自在に設けてなる照明器
等における可変マスク装置。