JPS5926061Y2 - 仮錠 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は家具における回動扉の仮錠に関する。

特に本考案は家具枠体側に取付けた錠本体に対し扉側に
取付けた雄体の位置が扉の歪みやガタッキ或は取付誤差
等によって若干変動しても容易に雄体を錠本体に係入さ
せることができると共に、前記係入した状態において扉
を安定良くさ・えて蝶番部分えの扉重量の負荷を緩和し
以って扉のたれ下り現象を事前に防止することのできる
仮錠を提供することを主たる目的とするものである。

以下本考案の詳細を図に示した実施例に基き記述する。

本考案に係る錠は前面に開口部２を有する錠ケーシング
１を含む錠本体Ａと、取付片３から直角に延びた水平部
材４の先端下面に保合凸部５を有する雄体Ｂとから成る
。

前記錠ケーシング１の下板９の上面にスプリング６を介
して常に上方に弾力的に押し上げられている圧着板７が
設けられており、この圧着板７の前記開口部２に面した
上縁部分は傾斜面１０又は彎曲面に形成されている。

前記圧着板７の上面には前記雄体の保合凸部５が抜脱自
在に係合する凹陥部８が設けられている。

以上の構成において錠本体Ａを例えば家具枠体の上壁Ｃ
の下面に取付け、雄体Ｂを回動扉りに取付けて使用する
。

そして第２図の状態から雄体Ｂが錠本体Ａに係入する時
、雄体の先端部分によって圧着板７がスプリング６を圧
縮しながら押し下げられ雄体の保合凸部５が圧着板７の
凹陥部に係合する。

この扉閉塞姿勢において回動扉Ｃの遊端部にか・る負荷
は圧着板７を介してケーシング１の下板９に受は止めら
れ、これにより安定良く扉を閉塞姿勢に保持する事がで
きる。

又回動扉りが蝶番のガタッキや使用中における扉自重に
よって第２図中の仮想線で示す様に若干の垂れ下り現象
が発生した場合でも、雄体Ｂが錠本体Ａに係入する時に
雄体先端が圧着板７の傾斜面１０にガイドされて圧着板
上に乗せ上げられ、これによりスムースに錠本体内に係
入できて扉の垂れ下がりを修正することができる。

尚この場合、錠ケーシングの下板９及び側板１１並びに
前記雄体Ｂはこれ等の部分にか・る負荷に充分耐えるこ
とのできる強度に設定しておく必要のあることは勿論で
ある。

以上詳述した如く本考案に依れば扉の閉塞姿勢において
錠本体Ａに係合する雄体Ｂは圧着板７を介してケーシン
グ１の下板９で受は止められ、これにより扉の遊端部分
を支持して蝶番にか・る負荷を軽減し、蝶番のいたみや
ガタッキ等の発生を防止すると共に、万−扉に若干の垂
れ下り現象が発生した場合でも雄体が錠本体に係入する
時に雄体の先端が圧着板の傾斜面１０にガイドされて圧
着板上に乗せ上げられ、これによりスムースに錠本体内
に係入することができて扉の垂れ下りを修正することが
できる等の効果がある。

特に本考案では保合用凹陥部８を備えた圧着板自体が上
下運動を行う様に形成され、且つこの圧着板の開口部に
面した上縁部分に傾斜面又は彎曲面を設けたものである
から前記圧着板の上下運動の範囲内で雄体との係合を行
うことができ、それ故に前記層の垂れ下り現象を広い範
囲内で修正することができる大きな効果がある。

尚、図示は省略するが雄体Ｂの先端部に形成した保合凸
部５に替えて凹部を形成し、この凹部と係合する凸部を
圧着板７の上面に形成しても良い事は勿論である。

更に図に示した様にケーシングの上壁１２と一体的な上
板１３の前記開口部２に面した下縁部分を傾斜面１４に
形成しておく事により雄体Ｂの挿入を一層スムースに行
う事ができよう。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示すもので、第１図は斜視図
、第２図は断面図、第３図は係合状態を示す断面図であ
る。 Ａ・・・・・・錠本体、Ｂ・・・・・・雄体、１・・・
・・・錠ケーシング、２・・・・・・開口部、３・・・
・・・取付片、４・・・・・・水平部材、５・・・・・
・係合凸部、６・・・・・・スプリング、７・・・・・
・圧着板、８・・・・・・凹陥部、９・・・・・・下板
、１０・・・・・・傾斜面。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 前面が開口した錠ケーシング１を含む錠本体Ａと、取付
   片３から直角に延びた水平部材４の先端下面に保合凸部
   ５を有する雄体Ｂとから戒り、前記錠ケーシング１の下
   板５の上面にスプリング６を介して常に上方に弾力的に
   押し上げられている圧着板７を設け、この圧着板の前記
   開口部に面した上縁部分を傾斜面又は彎曲面に形成する
   と共に、前記圧着板の上面に前記雄体の保合凸部が抜脱
   自在に係合する凹陥部８を設けて成る、仮錠。