JPS5924214Y2 - テレビジヨン受信機

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【考案の詳細な説明】本考案は、自励発振形スイッチングレギュレータ方式電
源回路を備えたテレビジョン受信機に関するものである
。

第１図は従来の自励発振形スイッチングレギュレータ方
式電源回路を備えたテレビジョン受信機の主要部を示す
回路図である。

第１図に示した自励発振形スイッチングレギュレータ方
式電源回路はブロッキング発振回路を応用したＤＣ−Ｄ
Ｃコンバータに定電圧制御回路１７を設けたものであり
公知の技術である。

定電圧制御回路１７は出力端子Ａに得られる直流電圧の
変動を検出して、この変動を抑圧するようにスイッチン
グトランジスタ１２のスイッチング時刻を制御する。

出力端子Ｂにはフライバックトランス２１の３次巻線２
２に発生するフライバックパルスを直流化した電圧が得
られ、過電圧保護回路２３はこの電圧が異常に上昇した
とき、電圧発生を停止する。

抵抗２４．２５およびツェナダイオード２６が電圧検知
回路を構成し、サイノスタ２８は、出力端子Ａとアース
間に接続される。

出力端子Ｂの直流電圧が規定値以上になったとき、サイ
リスタ２８はオンし、出力端子Ａを短絡し、その出力電
圧をほは零にして水平出力回路２０、音声回路等からな
る負荷回路１８を保護する。

この時出力端子Ｃに発生する直流電圧もほぼ零の値にな
り、水平発振・駆動回路１９も動作停止する。

第１図において、コンバータトランス５の３次巻線８又
は、ダイオード１３が断線破壊のとき、出力端子Ａには
直流電圧が出力されず、定電圧制御回路１７は機能しな
いので、出力端子Ｃに発生する直流電圧は規定値以上に
上昇する。

このような現象に対して従来回路では何ら保護作用がな
されないため、水平発振・駆動回路１８は上記上昇電圧
に対しても破壊されないように部品が選定されている。

しかしながら、上記現象に対しては保護作用が全くない
ため、従来回路は安全性に欠けるとともに上記選定によ
る部品は高価となる欠点がある。

本考案の目的は、上記した従来技術の欠点をなくシ、安
価で信頼性の高いテレビジョン受信機を提供するにある
。

本考案は、上記目的を達成するため、高圧が異常に上昇
したときオ゛／するスイッチを、スイッチングレギュレ
ータの定電圧制御回路が変動検出を行なわない出力電圧
が発生する出力端子と基準電位端子との間に接続すると
ともに上記出力端子が異常に上昇したときも上記スイッ
チをオンさせるようにしたものである。

以下、本考案を第２図とともに説明する。

第２図は本考案の一実施例を示す回路図である。

第２図において第１図と同一部分は同一符号を以って示
しである。

第２図においては、ダイオード２９が設けられ、サイリ
スタ２８は出力端子Ｃに接続されている。

トランス３次巻線８又はダイオード１３が開放故障のと
き、出力端子Ｃに発生する上昇した出力電圧はダイオー
ド２９を通して出力端子Ｂに伝わる為に過電圧保護回路
２３は動作し、出力端子Ｃをアースに短絡する。

また、出力端子Ｂの直流電圧が上昇してサイリスタ２８
がオンし、出力端子Ｃがアースに接続されたときは水平
発振・駆動回路１９が動作停止するため、水平出力回路
２０も動作停止し、高圧発生も停止される。

上述の様に、コンバータトランス５の３次巻線８又はダ
イオード１３が開放故障時の出力端子Ｃの出力電圧の上
昇を過電圧保護回路２３を動作させて防止することがで
き、このため、確実に水平発振・駆動回路１９を保護出
来る。

なお、ダイオード１５、コンバータトランス５の４次巻
線９の開放故障のときは、定電圧制御回路１７の制御作
用により出力端子Ａの出力電圧は上昇しない。

また、図において、１は交流電源、２はダイオード、３
，１４．１６はコンテ゛ンサ、６，７はコンバータトラ
ンス５の１次巻線、２次巻線、３０は映像管である。

以上述べたように本考案によって水平発振・駆動回路１
９の部品の原価低減及び安全性を向上することができる
。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来のテレビジョン受信機を示す回路図、第２
図は本考案によるテレビジョン受信機の一実施例を示す
回路図である。５：コンバータトランス、８：３次巻線、９：４次巻線
、１３，１５，２９：ダイオード、１９：水平発振・
駆動回路、２０：水平出力回路、２３：過電圧保護回路
、２８：サイリスク。

【実用新案登録請求の範囲】