JPS59224339A - 化粧単板の表面処理方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔技術分野〕 この発明は化粧単板の表面処理方法に関するものである
。

〔背景技術〕

つき板等に使用する化粧単板の着色法としては、従来よ
り着色剤全添加した塗料を化粧単板表面に塗装する方法
が用いられていた。

ところが、このような着色法では、化粧単板に色の深み
を持たせようとすれば、多色塗装（各種着色剤が添加さ
れた塗料を何度も重ねて塗布）が必要であった。そのた
めに、工程数も多くなり、生産性が低いという欠点があ
った。

〔発明の目的〕

この発明は、化粧単板の表面処理を美麗にかつ簡皐に行
なうことができる化粧単氏の表面処理方法を提供するこ
とを目的とする。

〔発明の開示〕

この発明の化粧単板の表面処理方法は、化粧単板の表面
にシートを重ね合わせ一体に貼着することを特徴とする
ものである。

この発明の一実施態様を第１図を参照して説明する。す
なわち、この化粧単板の表面処理方法は、第１図に示す
ように、天然または人工のつき板である化粧単板１０表
面に、この単板１表面が好みの色１ｃ着色されるように
選定した色の異なる多数枚の着色不織布２ａ、２ｂ・・
・２ｄ（たとえば赤色。

黄色、緑色等）？順次重ね合わせ熱圧接着するものであ
る。

前記不織布２ａ、２ｂ・・・２ｄは、たとえばその抄造
時に着色剤を添加して着色し、ついでポリエヌテル樹脂
、ジアリルフタレート樹脂等の樹脂全含浸させたものが
使用可能である。

このように構成したため、化粧単板ｌｌＣ色の深みを付
与することができ、しかも不織布２ａ、　２ｂ・・・２
ｄｉ積層し熱圧接着するだけであるから、従来の串装法
に比して工程を簡略化し生産性を高めることができる。

また、前記化粧単板１としては、高含水率が１０−８０
％、好ましくけ２０〜６０％程度の高含水率の化粧単板
を用いるのが好ましい。これによって、熱圧接着時に単
板１がカールしたり、割れたりするのを防止することが
でき、また不織布２ａ。

２ｂ・・・２ｄから単板１内への樹脂の浸み込みを抑え
ることができ、単板１表ｒＴＩ全強化した高品質の化粧
単板が得られる。

この発明の池の実施態様を第２図を参照して説明する。

すなわち、この化粧単板の表面処理方法は、第２図に示
すように、化粧単板ｌの表面に熱軟化性ないし熱溶融性
の透明シート３を重ね合わせ、加熱したホ・ソトエンポ
スローＩｖ４’ｔ−通してエンボス加工と同時に前記シ
ート３を熱圧接着し、エンポヌロ−ＩＬ／４２通過した
直後の単板１表面に冷１虱ノズＡ１５よＶ冷風を当てて
前記シート３を固化させたものである。

前記エンボスロール４は通常、表面昌度が１５０〜２０
０℃の高愚に維持され、これによってほとんど瞬間的に
シート３を軟化溶融させエンボス加工で形成した型押し
溝６１Ｃ密着した状部てシート３？爪板１表面に接着す
ることができる。その結果、エンボス加工の高速化が可
能となり、従来の単板のみをエンボス加工する場合の送
り速度５　ｍ１分に比して２０　ｍ１分以上にも高速化
することができ、また型押し溝５はその表面に密着した
シート３によって復元が抑制されているので、型押し溝
５が消えてしまうことがない。

なお、前記冷風に代えて冷水を用いても同様な効果が得
られる。また、使用する化粧単板１は前述の実施態様と
同様のものが使用できる。

この発明のさらＶｒ：他の実施態様全第３図および第４
図全参照して説明する。すなわち、この化粧単板の表面
処理方法は、第３図ム１ないし［ＤＩに示すように、不
織布７に樹脂８（ポリエステル樹脂。

ホリウレタン樹脂等）を含浸させ、これを化粧単板１上
に重ね熱圧接着したのち、得られたシート状つき板９を
接着剤を介して合板１０（台板〕上に貼り付け、さらに
必要ＶＣ応じてサンディング加工および上塗り塗装を経
て化粧合板１１を得るものである。

このように構成したため、高含水率の化粧単板【を台板
１０に貼り加工する場合に生ずる収縮にｒる割れ（クツ
づり）の発生を防止することができる。また、台板１０
Ｖｃ化粧単板１を貼り加工後、不織布７を貼着する場合
や台板１０．化粧単板１および不織布７を同時に貼着す
る場合には合板トンネル部に圧力がかから力いために、
樹脂が完全に硬化せず、表面が白化することがあるが、
この方法であれば樹脂未硬化や白化現象全防止すること
ができる。

さらに、化粧単板１に不織布７を貼着したシート状つき
板９は取扱い性や保存性にすぐれ、また塗装工程が上塗
りだけでよく生産性が向上する。

上塗９時にも塗装むら（スティンの吸い込みむら］が防
止されるという利点がある。

この方法の応用例を第４図全参照ないし＋Ｄｌ　ｋ参照
して説明する。すなわち、第４図＾ＩＫ示すように化粧
単板１上に樹脂を含浸した不織布７′ヲ熱圧接着してシ
ート状つき板９′ヲ得るに際し、不織布７′に含浸した
樹脂を比較的低温域で一次硬化させ、ついで得られたつ
き板９′ヲギロチレカットにより所定幅Ａに裁断しく第
４図ｆＢｌ　）　、その複数枚を接着剤を塗布した合板
１０′上にスリ・ツプマ・ソチ、し゛イアウド貼り等に
よりならべ、高温域で熱圧接着して不織布７′内に含浸
した樹脂を二次硬化により完全硬化させて化粧合板ｉ　
ｉ’１に得るものである。

前記樹脂を段階的に硬化させるには、たとえば樹脂と混
合する硬化剤として、約８０〜９０℃の低幅域で硬化反
応を開始する硬化剤Ａと約１００〜１２０℃の高温域で
硬化反応を開始する硬化剤Ｂとを適宜な割合で用いる。

これらの硬化剤ＡおよびＢとしては、ポリエステル樹脂
の場合、ベンゾイルパーオキサイド、メチμエチルケト
ンパーオキサイド（ＭＥＫＰＯ）　、クメンハイドロパ
ーオキサイド、ｔ−ブチルパーベンゾエート、フウロイ
μパーオキサイド等があげられる。

このように、不織布７′に含浸した樹脂全温度により２
段階で硬化するようにしたので、シート状つき板９′ヲ
所定嘔Ａに裁断後、合板１０′上にならべて熱圧接着す
る際に、不織布７′相互の突き合わせ部１２の隙間が樹
脂により埋まり、化粧合板１１′表面を隙間のない平坦
なものに仕上げることかで′＠る。また、シート状つき
板９′の取扱い性や保存性がすぐれていることはもちろ
んであり、そのままで単板販売が可能である。

つぎに、実施−例會あげてこの発明の化粧単板の表面処
理方法を説明する。

実施例１（化粧単板の着色）：レーヨン不織布の抄造時
に各種着色剤を添加し、色の異なる多種類の着色不織布
を作成した。ついで、ポリエステル樹脂（過酸化物を含
む）を不織布に含浸したのち、これらの不織布を狙いの
色より薄い化粧単板上に重ね合わせ、熱圧接着、して狙
いの色を持った化粧単板を得た。この化粧単板は色が多
層になっているためＶＣ深みがあり、また樹脂シートの
厚みが同じであるために色むらもな−＋１＞−った。

実施例２（化粧合板の製造）：化粧単板表面にｉ脂含浸
不織布全重ね合わせ熱圧接着したのち、合板上に貼り加
工し、ついで上塗り塗装をして化粧合板を得几。これら
の各試験条件は、以下のとおりである。

化粧電板　：したん板目柄の人工つき板歪織布　：　ｉ
ｏｏミクロン厚 含浸樹脂　：ポリエステルＶｍ　Ｂａ 熱圧接着　：　１００℃、　７　ｋｇ／ｃ４．５分間圧
締貼り加工　：接着剤　尿素−酢ビ系接着剤温　　度　
　１１０℃ 圧　　力　　１　０　ｋｔｉ／ｄ 時　　間　　３分間 上塗り塗装ニブラウン系ヌティンを混入したウレタンフ
ラットにて塗装 結　果　：塗装に深床のある白化等の欠点のない木質化
粧合板が１％られた 実施例３：試験条件を下記のとおＶにしたほかは実施例
２と同様にして木質化粧合板ケ得た。このものは塗装に
深床のある色むらのないものであった□ 化粧単板　：チェリー柄の人工つき板 歪織布　：８０ミクロン厚 含浸樹脂　：ポリエステル樹脂 熱圧接着’：１１０℃、　１０　ｋｔｉ／ｄ、　４分間
圧締上塗り塗装ニオレンジ系スティン全混入したウレタ
ンフラットにて塗装 実施例４（化粧台゛板の製造）：樹脂が２段階で硬化す
るように２種の反応開始温度の異なる硬化剤を用いて樹
脂含浸不織布を得、この不織布を化粧単板上に熱圧接着
し、ついで得られたシート状つき板を所定幅に切断し、
その複数枚を台板上Ｖこならべ、貼り加工して前記樹脂
を完全硬化させた。

これらの各試験条件は以下のとおりである。

化粧単板　：したん柾目柄の人工つき根圏　脂　：ポリ
エステＡ／樹脂 硬化剤　：樹脂１００部に対してｔ−ブチル／＜−ベン
ゾエート３部およびＭＥＫＰＯ の０．５部 熱圧接着　二８５℃、　　７　ｋｔｉ／ｄ、　　５分間
圧締貼９加工　：１４０℃、　７ｋｌｉ／ｄ、　８分間
圧締貼　果　二つき板の突き合わせ部にへこみのない塗
装合板を得た 実施例５：試験条件を下記のとおりにしだをより為は実
施例４と同様にして木質化粧合板が得た。このものはつ
き板の突き合わせ部がきれいに仕上り、深床のあるもの
であった。

化粧単板　：かりん柾目柄の人工つき根圏　脂　：ポリ
エステμ樹脂 硬化剤　：樹脂１００部に対してＭＥＫＰＯ１部および
クメンヒドロパーオキサイド ３部 熱圧接着　：９０℃、　　１０ｋｌ／４．　５分間圧締
貼り加工　：１１０℃、’１ｈｙｃｉ、３分間圧締〔発
明の効果〕 この発明によれば、化粧単板を美麗にかつ簡単に表面処
理することができるという効果がある。

つぎに、化粧単板のエンボス加工方法を第５図を参照し
て説明する。すなわち、前述のように、化粧単板全ホ、
フトエンポスロールに通して電板表面に型押し清音形成
する場合、エンボス加工を高速度で行なうために、第５
図に示すように、あらかじめ化粧単板１３に熱硬化性樹
脂等の樹脂液を含浸させ、第５図に示すように、ホット
エンボスローＡ／４ｖｉ−通して表面に型押し溝６を形
成すると同時に、樹脂を硬化させる。

このようにすると、エンボスロー／Ｉ／４に化粧単板１
３ｔ′高速度（２０ｍ／分以上］で通しても、樹脂の硬
化によって型押し溝６が復元するのが防止され、エンボ
ス加工の高速化が可能となる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の方法で得た化粧単板の断面図、第２
図はエンボス加工と組合せた表面処理方法を示す説明図
、第３図および第４図はそれぞれ化粧合板の製造方法を
示す工程説明図、第５図はエンボス加工方法？示す説明
図である。 １・・・化粧単板、２ａ、２ｂ・・・２ｄ・・・着色不
織布（シート）、３・・・透明シート、４・・・ホ・ｌ
トエンボスローμ、７・・・不織布（シート）、１０・
・・台板、１１・・・化粧合板 第１図 第２図 第３図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 （月　化粧単板の表面にシートを重ね合わせ一体に貼着
   することを特徴とする化粧単板の表面処理方法。 （２）　　前記シートが樹脂を含浸した互いに色の異な
   る多数枚の着色不織布であり、これらの不織布を化粧単
   板表面に順次積層し熱圧接着する特許請求の範囲第［１
   １項記載の化粧単板の表面処理方法。 （３）　　前記シートを前記化粧単板の表面に重ね合わ
   せ、熱圧下でのエンボスと同時に化粧単板表面に貼着す
   る特許請求の範囲第（１１項記載の化粧単板の表面処理
   方法。 （４１前記化粧単板が高含水率状態でその表面にシート
   を特徴とする特許請求の範囲第（１１項記載の化粧単板
   の表面処理方法。 （５１前記化粧単板の表面にンート全然圧接着後、合板
   上に化粧単板を貼着する特許請求の範囲第（１１項記載
   の化粧単板の表面処理方法。