JPS59223314A - 異染性複合ポリエステル繊維 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔技術分野〕 本発明は優れた杢調を呈する異染性複合ポリエステル繊
維に関するものである。

〔従来技術〕

従来、異染性ポリエステル繊維は互いに染色性を異にす
る重合体から構成された２種類のフィラメント群を製編
織までの工程の適当な段階で金糸２合撚、交絡等により
混繊する方法によって製造されていたが、このような混
繊する方法は工業的に大規模に生産する場合には得られ
る混繊糸の杢調の錘間差が本質的に避げられないという
欠点を有していた。この欠点を改良する方法として一本
の単繊維に染色性を異にする２種類の重合体をサイドバ
イサイドに配置した円形断面の異染性複合ポリエステル
繊維が提案されているが、この繊維は布帛にした場合に
均一な中間色しか示おず異染性ポリエステル繊維の特徴
でｋ）る杢調の外観効果が失なわれるという致命的な欠
陥を有していた。

〔発明の目的〕

本発明はかかる従来法の欠点を解消し、錘間差の小さい
極めて優れた杢調を呈する異染性複合ポリエステル繊維
を提供するものである。

〔発明の構成〕

本発明は、横断面形状が中心から放射状に延びた４本の
足部を有する十字形をなし、相隣り合う２本の足部を対
とする２組の足部対が互いに染色性を異にするポリエス
テルで構成されていることを特徴とする異染性複合ポリ
エステル繊維である。

以下図面に従って本発明の詳細な説明すると。

第１図は本発明に係る繊維の横断面図で、同図において
十字形の繊維断面の中心Ｏかも放射状にのびる４本の足
部に、　　Ｌ、　　Ｍ、　　Ｈのうち相隣り合う２本の
足部対に、　　ＬとＭ、Ｎは互いに染色性を異にする２
種類のポリエステル１，２から構成されている。

本発明に於ける染色性を異にする２種類のポリエステル
とは９例えば一方のポリエステルが実質的にエチレンテ
レフタレート単位のみから構成され、他方のポリエステ
ルがカチオｙ染料に可染の５−ナトリウム−スルホイソ
フタル酸等の共重合成分を含むエチレンテンフタレート
を王たる構成単位とするポリエステルの組合せ等をいう
が何らこの組合せに限定されるものではな（濃淡の染差
をも含み、要は異なった染色性を示すポリエステルの組
合せであればよい。

本発明に於ける十字形の繊維横断面は、第２図に示すよ
うに相隣り合う２本の足部がなす角度θがいずれも９０
°　（即ちθＫＬ”θＬＭ−θＭＮ＝θＨＫ　＝　９０
°）であり、かつ第３図に示すように繊維横断面の中心
Ｏかも各足部の頂点までの長さＤＫｒ　ＤＬ、　ＤＭ、
　ＤＮが等しく、また各足部の巾ＷＫ、　ＷＬ、　ＷＭ
、　ｗＮも等しいものが好ましい。

本発明の繊維は一本の単繊維に異染性を付与しであるの
で、２種類のフィラメント群を混繊する点に根本的な原
因を有する杢のこなれ、いわゆる杢調の錘間差は本発明
では全く生じない。

又第１図のように繊維横断面を十字形にして４本の足部
のうち相隣り合う２本の足部を対とする２組の足部対に
異染性を付与しているので。

互いに異染性の部分が適度に犬ぎ（て第４図に示す従来
品の如ぎ異染性の部分が小さくて布帛にした場合に均一
な中間色しか示さないという欠点を生じ７ｊ　ｌ、・。

即ち異染部分の混合が適度に粗いために杢調の外観効果
が失なわず、極めて　　、＼ 品質的に優れた杢調が得られるのである。本発明の異染
性複合ポリエステル繊維は染色性を異にする２種類のポ
リエステルを第５図に示したような紡糸装置と第６図に
示した紡糸孔を有する紡糸口金を用いて２種類のポリエ
ステルをサイドバイサイド型に複合溶融紡糸すれば容易
に得ることができる。このとぎ紡糸口金から紡出した重
合体がまだ溶融状態にある位置で冷風を用いて糸条を急
激に冷却することにより潜在捲縮性を付与してもさしつ
かえない。

また染色性を異にする２種類のポリエステルは通常繊維
性能、と（に熱収縮挙動も異なる場合が多（、該２種類
のポリエステルをサイドバイサイド型に配置した結果、
構造的な潜在捲縮性が付与されることもあるが、このよ
うな現象も本発明においては何らさしつかえない。

以下実施例にて本発明を更に具体的に説明する。

〔実施例〕

相対粘度（メタクレゾール＝２５℃）１．６５のポリエ
チレンテレフタレート及び相対粘度１．５０のＳ−ナト
リウム−スルホインフタル酸を共重合成分として１モル
係合むポリエチレンテレフタレートの２種類のポリエス
テルを常法に従い第６図の紡糸口金を備えた第５図に示
す紡糸装置を用いて紡速１０００　ｍ７分でサイドバイ
サイド型の複合未延伸糸を紡糸した。

次いで該複合未延伸糸な通常のローラープレート型延撚
機を用いて３，５倍に延伸し、５００ｍ／分で巻取り、
６５デニール／１５フイラメントの延伸糸を得た。この
延伸糸の糸質は第１表に示した通りである。この延伸糸
を緯糸に用いて７４本／吋の密度でタフタに製織し、第
２表に示した染色条件で染色したところ９審美的な落着
いた杢調を呈する織物が得られた。

第　　１　　表 第　　２　　表 〔比較例〕 第７図の紡糸孔を有する紡糸口金を用いた他は実施例と
同一の条件で第８図に示すＹ型断面を有する延伸糸を得
、織成及び染色したところ。

筋の目立つ杢調しか示さず審美的な色彩効果は得られな
かった。これはＹ型断面の場合２種類のポリエステルの
サイドバイサイドの配置カ各フィラメント間で不均一に
なるためである。

〔発明の効果〕

上述の如（構成された本発明の繊維は、錘間差が小さく
、極めて優れた杢調を呈するものであってその工業的価
値は極めて大である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係る異染性複合ポリエステル繊維の横
断面図、第２図及び第３図は本発明の好ましい態様を説
明する為の繊維横断面図。 第４図は従来の異染性複合ポリエステル繊維の横断面図
、第５図は本発明の繊維を得る為の紡糸装置の一例を示
す縦断面図、第６図は本発明の繊維を得る為の紡糸口金
の紡糸孔の一例を示す平面図、第７図は本発明の比較例
で用いた紡糸口金の紡糸孔の平面図、第８図は本発明の
比較例で得た繊維の横断面図で、第１図〜第８図におい
て（ＩＬ　（２１は互いに染色性を異にしたポリエステ
ル、（３）は口金板、に、Ｌ、Ｍ、Ｎは足部である。 一＋、ｆ図 せ３図 寸２圀 −”）ｖｅ図　　　坤フ図 脅８図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 横断面形状が、中心から放射状に延びた４本の足部を有
   する十字形をなし、相隣り合う２本の足部を対とする２
   組の足部対が互いに染色性を異にするポリエステルで構
   成されていることを特徴とする異染性複合ボリエ゛ステ
   ル繊維。