JPS5920743B2 - 耐孔食性を有するAl合金 - Google Patents
耐孔食性を有するAl合金Info
- Publication number
- JPS5920743B2 JPS5920743B2 JP14406378A JP14406378A JPS5920743B2 JP S5920743 B2 JPS5920743 B2 JP S5920743B2 JP 14406378 A JP14406378 A JP 14406378A JP 14406378 A JP14406378 A JP 14406378A JP S5920743 B2 JPS5920743 B2 JP S5920743B2
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- JP
- Japan
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- alloy
- corrosion resistance
- pitting corrosion
- alloys
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Description
【発明の詳細な説明】
この発明は、すぐれた耐孔食性を有するA、4合金に関
するものである。
するものである。
従来、一般にJIS5000番代に属するAt合金のう
ち、特に、 Mg:0.5〜4.9係、 Cr : 0.05〜0.35%、 を含有−残シがAtと不可避不純物からなる組成(以上
重量幅、以下係は重量幅を示す)を有するAt合金(以
下従来At合金という)は、比較的良好な耐食性、すぐ
れた成形加工性および溶接性、さらに中程度の強度を有
することから種々の分野で使用されておシ、特にすぐれ
た耐海水腐食性を有していることから船舶などの建造に
広く用いられている。
ち、特に、 Mg:0.5〜4.9係、 Cr : 0.05〜0.35%、 を含有−残シがAtと不可避不純物からなる組成(以上
重量幅、以下係は重量幅を示す)を有するAt合金(以
下従来At合金という)は、比較的良好な耐食性、すぐ
れた成形加工性および溶接性、さらに中程度の強度を有
することから種々の分野で使用されておシ、特にすぐれ
た耐海水腐食性を有していることから船舶などの建造に
広く用いられている。
上記従来At合金が海水などの中性環境で良好な耐食性
を示すのは、その表面にA、/、−Mg系合金特有の強
固な自然酸化皮膜が形成されることに起因するものであ
る。
を示すのは、その表面にA、/、−Mg系合金特有の強
固な自然酸化皮膜が形成されることに起因するものであ
る。
しかしながら、上記従来At合金においては、上記自然
酸化皮膜中に、不可避的に含有される不純物や機械的傷
、さらに熱処理によ多発生する欠陥などが存在すると、
これらの存在部分は選択的に積極溶解されるようになり
、この結果著しい局部腐食、すなわち孔食が発生するこ
とがしばしば生じていた。
酸化皮膜中に、不可避的に含有される不純物や機械的傷
、さらに熱処理によ多発生する欠陥などが存在すると、
これらの存在部分は選択的に積極溶解されるようになり
、この結果著しい局部腐食、すなわち孔食が発生するこ
とがしばしば生じていた。
特にとの孔食発生の傾向は、使用環境中にCuイオンな
どの重金属イオンが含有される場合に顕著に現われるも
のであった。
どの重金属イオンが含有される場合に顕著に現われるも
のであった。
この発明は、上述のような観点から、上記従来Aノ7合
金のもつ良好な成形加工性、溶接性、および機械的性質
などの特性を具備した状態で、耐孔食性を著しく改善し
たA、ff合金を提供するもので、上記従来At合金に
、ZnおよびSnを共存含有させることによって、上記
従来At合金の表面に形成される自然酸化皮膜のもつす
ぐれた耐食性を低下させて、その腐食形態を全面腐食型
としこれによって局部的腐食および孔食の発生を完全に
抑制するようにしたAt合金であって、このA、ff合
金は、 Mg:0.5〜4,9係、 Cr : 0.05〜0.35’%、 Zn:0.1〜l係、 Sn : 0.02〜0.3%、 からなる組成を有する点に特徴がある。
金のもつ良好な成形加工性、溶接性、および機械的性質
などの特性を具備した状態で、耐孔食性を著しく改善し
たA、ff合金を提供するもので、上記従来At合金に
、ZnおよびSnを共存含有させることによって、上記
従来At合金の表面に形成される自然酸化皮膜のもつす
ぐれた耐食性を低下させて、その腐食形態を全面腐食型
としこれによって局部的腐食および孔食の発生を完全に
抑制するようにしたAt合金であって、このA、ff合
金は、 Mg:0.5〜4,9係、 Cr : 0.05〜0.35’%、 Zn:0.1〜l係、 Sn : 0.02〜0.3%、 からなる組成を有する点に特徴がある。
つぎに、この発明のAt合金において、成分組成範囲を
上記の通シに限定した理由を説明する。
上記の通シに限定した理由を説明する。
(a) Mg
Mg成分には、素地に固溶して、合金の耐食性、成形加
工性、および強度を向上させる作用があるが、その含有
量が0.5%未満では前記作用に所望の効果が得られず
、一方4.9係を越えて含有させると熱間加工性が劣化
し、割れが発生し易くなることから、その含有量を0.
5〜4.9係と定めた。
工性、および強度を向上させる作用があるが、その含有
量が0.5%未満では前記作用に所望の効果が得られず
、一方4.9係を越えて含有させると熱間加工性が劣化
し、割れが発生し易くなることから、その含有量を0.
5〜4.9係と定めた。
(b) Cr
Cr成分には、Atと結合してA、ff−Cr化合物を
形成し、素地に微細に析出して結晶粒を微細化し、もっ
て合金の成形加工性および強度を向上させる作用がある
が、その含有量が0.05%未満では前記作用に所望の
効果が得られず、一方o、3s%を越えて含有させると
、AlCr化合物が粗大化する限うになって、加工性が
低下するようになることから、その含有量を0.05〜
0.35係と定めた。
形成し、素地に微細に析出して結晶粒を微細化し、もっ
て合金の成形加工性および強度を向上させる作用がある
が、その含有量が0.05%未満では前記作用に所望の
効果が得られず、一方o、3s%を越えて含有させると
、AlCr化合物が粗大化する限うになって、加工性が
低下するようになることから、その含有量を0.05〜
0.35係と定めた。
(c) ZnおよびSn
これらの成分には、両者共存含有することによシ合金の
耐孔食性を著しく向上させる作用があ多、シたがってZ
nおよびSnのうちのいずれかの成分が含有しなくても
所望のすぐれた耐孔食性を確保することができないが、
両者の成分を含有しても、その含有量がそれぞれZn
:0.1%未満、Sn:0.02係未満では前記作用に
所望の効果が得られず、一方ZnおよびSnの含有量の
いずれかでも前記上限値、すなわちZn:1%およびS
n : 0.3%を越えると、再び不均一腐食や孔食が
発生するようになると共に、腐食量が、@、激に増大す
るようになシ、さらに成形加工性も劣化するようになる
ことから、その含有量を、Zn : 0.1〜1 fb
s Sn : 0.02〜0.3係と定めた。
耐孔食性を著しく向上させる作用があ多、シたがってZ
nおよびSnのうちのいずれかの成分が含有しなくても
所望のすぐれた耐孔食性を確保することができないが、
両者の成分を含有しても、その含有量がそれぞれZn
:0.1%未満、Sn:0.02係未満では前記作用に
所望の効果が得られず、一方ZnおよびSnの含有量の
いずれかでも前記上限値、すなわちZn:1%およびS
n : 0.3%を越えると、再び不均一腐食や孔食が
発生するようになると共に、腐食量が、@、激に増大す
るようになシ、さらに成形加工性も劣化するようになる
ことから、その含有量を、Zn : 0.1〜1 fb
s Sn : 0.02〜0.3係と定めた。
ついで、この発明のAt合金を実施例により具体的に説
明する。
明する。
実施例
通常の溶解鋳造法により第1表に示される最終成分組成
をもった本発明At合金1〜9および比較At合金1〜
5の鋳塊をそれぞれ製造した。
をもった本発明At合金1〜9および比較At合金1〜
5の鋳塊をそれぞれ製造した。
なお、比較At合金1〜5は、ZnおよびSnのうちの
少なくともいずれかの含有量がこの発明の範囲から外れ
た組成を有するものである。
少なくともいずれかの含有量がこの発明の範囲から外れ
た組成を有するものである。
ついで、鋳造後の上記本発明A、ff合金1〜9および
比較At合金1〜5の鋳塊に通常の条件で均質化処理を
施した後、同じく通常の条件で熱間および冷間圧延を施
して厚さ:1+gの板材とし、この板材よシ切出した試
験片を用いて、機械的性質を測定すると共に、 1 pspsfflaのCuイオンを含有させた30℃
の水道水中に1ケ月浸漬保持の水道水浸漬試験、並びに
、 i p、p、m@のCuイオンを含有させた30℃の3
係食塩水中に1ケ月浸漬保持の食塩水浸漬試験を行ない
、試験後、表面の腐食生成物を除去した試験片について
、腐食減量、孔食数、および最大孔食深さを測定した。
比較At合金1〜5の鋳塊に通常の条件で均質化処理を
施した後、同じく通常の条件で熱間および冷間圧延を施
して厚さ:1+gの板材とし、この板材よシ切出した試
験片を用いて、機械的性質を測定すると共に、 1 pspsfflaのCuイオンを含有させた30℃
の水道水中に1ケ月浸漬保持の水道水浸漬試験、並びに
、 i p、p、m@のCuイオンを含有させた30℃の3
係食塩水中に1ケ月浸漬保持の食塩水浸漬試験を行ない
、試験後、表面の腐食生成物を除去した試験片について
、腐食減量、孔食数、および最大孔食深さを測定した。
これらの測定結果を第1表に合せて示した。
第1表に示される結果から、本発明At合金1〜9は、
ZnおよびSnのうちの少なくともいずれかを含有しな
い比較At合金1〜5に比して、いずれも苛酷な腐食条
件下ですぐれた耐孔食性を示すことが明らかである。
ZnおよびSnのうちの少なくともいずれかを含有しな
い比較At合金1〜5に比して、いずれも苛酷な腐食条
件下ですぐれた耐孔食性を示すことが明らかである。
上述のように、この発明のAt合金は、良好な成形加工
性、溶接性、および機械的性質を具備した状態で、すぐ
れた耐孔食性を有するのである。
性、溶接性、および機械的性質を具備した状態で、すぐ
れた耐孔食性を有するのである。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 I Mg:0.5〜4.9係、 Cr : 0.05〜0.35%、 Zn:0.1〜1係、 Sn : 0.02〜0.3%、 を含有し、残シがAtと不可避不純物から組成(以上重
量幅)を有することを特徴とする耐孔食性を有するAt
合金。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14406378A JPS5920743B2 (ja) | 1978-11-24 | 1978-11-24 | 耐孔食性を有するAl合金 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14406378A JPS5920743B2 (ja) | 1978-11-24 | 1978-11-24 | 耐孔食性を有するAl合金 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5573843A JPS5573843A (en) | 1980-06-03 |
JPS5920743B2 true JPS5920743B2 (ja) | 1984-05-15 |
Family
ID=15353434
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14406378A Expired JPS5920743B2 (ja) | 1978-11-24 | 1978-11-24 | 耐孔食性を有するAl合金 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5920743B2 (ja) |
-
1978
- 1978-11-24 JP JP14406378A patent/JPS5920743B2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5573843A (en) | 1980-06-03 |
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