JPS5920573Y2 - 給湯装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、ヒートポンプ式加熱装置を使用した給湯装
置の改良に関するものである。

まず、初めに従来使用していたこの種の給湯装置につい
て説明する。

第１図において、１は圧縮機、四方切換弁、熱源側熱交
換器、絞り、利用側熱交換器（いづれも図示せず）で形
成されたヒーＩ・ポンプサイクルを有するミー１〜ポフ
１式加熱装置、２は給湯タンク、３はヒートポンプ式加
熱装置１の利用側熱交換器で加熱された温水を給湯タン
ク２に送るための往路側循環回路、４は復路側循環回路
５の１部に設けられた循環ポンプ、６はジスターンタン
ク、７はボールタップで、ジスターンタンク６の内部に
設けられており、水道配管８０１部に設けられた減圧逆
止弁９を通った水道水をジスターンタンク６内の水位に
より、補給及び停止を自動的に行なう。

１０は給水管で、ジスターンタンク６と給湯タンク２下
部に連通されている。

１１は給湯配管で給湯タンク２上部と末端の蛇口１２を
連通している。

以上説明した給湯装置にて、給湯を行なった場合に、ヒ
ー１へポンプ加熱装置１の通常運転時の加熱された温水
温度は、（例えば５０’ Ｃ前後）、ガス、その他石油
などを熱源とするボイラーなどに比べて低く、運転開始
して間もない間は、低温の温水が給湯タンク２に供給さ
れる。

この場合、給湯タンク２内部の温水の温度境界層が破ら
れて水温が平均化され、給湯配管１１を通って蛇口１２
より流出する温水温度が低下する欠点があった。

この考案は上記のような欠点を除去すべくなされたもの
である。

第２図において、第１図に示す従来の給湯システム回路
と同一符号は同一、または相当部分を示しているので、
その説明は省略する。

１３は温度式三方切換弁であり、１３ ａ、 １３ ｂ
、 １３ Ｃはそれぞれ温度式三方切換弁の接続口であ
り、１３ｂは往路側循環回路３の中間から接続されてい
るバイパス配管１５の末端が接続されている。

また、接続口１３ ａと１３ Ｃは復路側循環回路５の
１部に接続され、通常運転時には、連通された状態とな
っている。

１４は前記温度式三方切換弁１３の感温部であり、所定
温度の上限、下限にてそれぞれ温度式三方切換弁１３の
接続口１３ａ〜１３ Ｃの連通状態を切換える。

すなわち、接続口１３ａ、１３Ｃを開、接続口１３ｂを
閉の状態から、接続口１３ ｂ、 １３ Ｃを開き、接
続口１３ ａの状態への切換え、またはその逆の切換え
を行なわせるものである。

次に動作について説明する。

通常運転時は、実線矢印で示す如く第１の循環路の形成
し、ヒートポンプ式加熱装置１にて加熱された温水は、
往路側循環回路３を通り給湯タンク２に、また、給湯タ
ンク２からヒートポンプ式加熱装置１へ循環し、給湯タ
ンク２内の温水温度を高める。

そして、給湯配管１１を通して蛇口１２から給湯が行な
われる。

また、給湯を行なって給湯タンク２内の水位が下がると
、ジスターンタンク６より補給配管１０を通り給湯タン
ク２の下部に補給水が送り込まれ、復路側循環回路５の
１部に設けられた循環ポンプ４に引っばられてヒートポ
ンプ式加熱装置１にて加熱、供給のサイクルをくり返え
す。

一方、給湯を中断停止して再び、給湯を行なう場合、往
路側循環回路３及び復路側循環回路５またヒートポンプ
式加熱装置１内部の水回路の温水は、ある程度低い温水
となっており、温度式三方切換弁１３の感温部１４はあ
る一定以下の温度であると感知した場合には、接続口１
３ ａ、 １３ Ｃの連通状態から接続口１３ ｂ、
２３ Ｃの連通状態への切換を行なう。

この場合の循環水の流れは点線矢印で示す如く第２の循
環路を形成し、バイパス配管１５を通り給湯タンク２に
供給されない。

このようなサイクルで、循環水温がある一定以上になれ
ば、温度式三方切換弁１３の感温部１４がその温度を感
知してバイパス配管１５を閉路して通常の運転パターン
にもどる。

なお、温度式三方切換弁１３の代りにバイパス配管１５
、および往路側あるいは復路側循環路に電磁弁をそれぞ
れ設け、これらの電磁弁を温度検出器で゛適宜切換え制
御するようにしても同様である。

以上のようにこの考案によれば、循環回路の往路側の温
水温度が所定温度以下のときは給湯タンクを側路させ、
所定温度以上になって初めて給湯タンクとヒートポンプ
式加熱装置との間で温水循環させるようにしたので、従
来装置で欠点とされていた運転開始時に低い温水が給湯
タンクに供給されて給湯タンク内の温度境界層を破り、
低い温水が給湯されると言う問題がなくなり、常に給湯
タンクに供給される水温はある一定以上の高い温水が供
給できる利点がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来のヒーＩ・ポンプ式加熱装置を設けた給湯
装置の回路図、第２図はこの考案の一実施例を示すヒー
トポンプ式加熱装置を設けた給湯装置の回路図で゛ある
。 なお、同一符号は同一または相当部分を示す。 図中、１はヒートポンプ式加熱装置、２は給湯タンク、
３は往路側循環回路、５は復路側循環回路、１３は温度
式三方切換弁、１５はバイパス配管である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ヒー１へポンプサイクルにより水を加熱するミー１〜ポ
   フ１式加熱装置と、この加熱装置で得た温水、あるいは
   この温水により加熱された給湯水を貯める給湯と、この
   給湯タンクに設けられ、Ｅ記温水、または給湯水を外部
   へ供給する給湯口と、上記加熱装置と上記給湯タンクと
   を連結し、上記温水を循環させる循環回路とからなる給
   湯装置において、」１記循環回路の往路と復路とを連結
   する上記給湯タンクの側路、上記加熱装置と上記側路と
   の間で第１の循環路、あるいは上記加熱装置と上記給湯
   タンクとの間で第２の循環路を形成するように上記循環
   回路を切換える切換弁、および上記循環回路の往路側の
   温水温度を検出し、上記切換弁を制御する温度検出器を
   備え、上記温水温度が所定温度以下のとき、上記温度検
   出器により上記切換弁を切換え、上記第１の循環路を形
   成するようにしたことを特徴とする給湯装置。