JPS5918531B2 - 過給機付エンジンにおける過給圧制御装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、過給機付エンジンの過給圧制御装置に関する
。

従来、自動車用の過給機付エンジンにおいては、最高過
給圧を制御するため、過給機下流側の吸気圧力を検出し
て、該吸気圧力が所定値を越えたとき、吸気の一部を過
給機下流側から上流側ヘリリーフするいわゆる過給ＩＪ
ＩＪ−フ方式が知られている。

また、過給機の駆動を排気タービンによシ行なうターボ
過給機においては、排気系に排気タービンを迂回するバ
イパス通路を設け、過給機下流側の吸気圧力が所定値を
越えたとき、このバイパス通路を開いて排気の一部を排
気タービンから迂回させることにより、過給機に与えら
れる駆動力を減少させるようにした、いわゆるウェスト
ゲート方式も知られている。

これら公知の方式である最高過給圧制御装置は、いずれ
も吸気圧力を基準として過給圧を単に＝定に維持し、エ
ンジン本体の耐久性を維持しようとす・るものであるが
、この制御では高回転域で排気流量が増大するため排気
温度が過上昇し、触媒に熱劣化を与えるという問題があ
る。

また、過大な排気温度は、ターボ過給機のタービンにも
悪影響を及ぼす。

そこで、従来排ガス温度が所定値以上のとき例えばバイ
パス通路によって排ガスをタービンよりバイパスさせて
過給圧を低下させるように働らく排ガス温度制御装置が
提案されている。

したがって、エンジン本体と排気系との相方の耐久性に
対する要求を満足きせるために、上記最高過給圧制御装
置及び排ガス温度制御装置を夫り採用することが考えら
れる。

単に、これらを組合わせた場合には、例えば、エンジン
の高回転域において、既に最高過給圧制御装置によシ排
ガスのバイパスが行われているとき、排気ガス温度が所
定値以上になって排ガス温度制御装置による排ガスのバ
イパスが行われると、最高過給圧制御装置は吸気圧力の
低下に対応してバイパス量を少くするように制御するた
め、最高過給圧制御装置を排ガス温度制御装置との相反
する制御が競合するという不都合が生じることになる。

本発明は、エンジンの過給機における従来の制御方式の
上述の問題を解決することを目的とするものであり、最
高過給圧を制限する最高過給圧制御装置の最高過給圧の
設定値を排ガス温度検出装置の出力が所定値以上のとき
低下させる制御装置を設けたことを構成上の特徴とする
。

以下、本発明の実施例を図について説明すると、まず第
１図において、エンジン１は吸気通路２及び排気通路３
を有し、吸気通路２には絞り弁４及び該絞す升４より上
流側にエンジン１に吸入される吸入空気量を測定する流
量計５が設けられている。

流量計５の出力は制御回路６に与えられ、該制御回路６
は流量計５からの流量信号のほか、エンジン運転に関係
する種りの要因を表わす信号を受けて出力を発生し、そ
の出力により燃料噴射弁Ｉが制御される。

吸気通路２には、流量計５と絞り升４との間において、
過給機８が設けられ、この過給機８は排気通路３に設け
られた排気タービン９により駆動される。

また排気通路３には、排ガス温度を検出する温度センサ
ー１２及び排ガス浄化のための触媒装置１３がそれぞれ
排気タービン９の上流側に配置されている。

また吸気通路２には、過給機８に並列に還流路２０が設
けられ、該還流路２０には吸気圧力が所定値を越えると
吸気の一部をＩＪ ＩＪ−フする最高過給圧制御装置と
しての過給ＩＪ ＩＪ−フ升２１が配置されている。

過給リリーフ升２１は、絞り９ｆ４より下流側の吸気圧
力を受けるダイヤフラム２１ａにより弁材２１ｂが開か
れる形式で、ダイヤフラム２１ａの付勢スプリング２１
ｃの強さがソレノイド２１ｄにより制御される。

ソレノイド２１ｄに作動電流を与えるために、制御装置
２２が設けられている。

この制御装置２２は、温度センサー１２からの出力信号
を受ける比較回路２２ａと、該比較回路２２ａに所定の
排ガス温度に相当する設定電圧を与える設定電圧発生回
路２２ｂと、比較回路２２ａの出力を受ける電磁弁駆動
回路２２ｃとを包含する。

第２図は制御装置２２０作用を示すもので、温度センサ
ー１２の出力は第２図ａに示すように、排ガス温度に比
例した電圧信号Ａの形で比較回路２２ａに与えられ、設
定電圧は一定電圧Ｂの形である。

比較回路２２ａは、電圧Ａ、Ｂを比較し、電圧信号Ａが
設定電圧Ｂより高いとき、第２図すに示すように出力電
圧Ｃを発生する。

したがって本例においては、排ガスの温度が所定値以上
になったとき、過給リリーフ弁２１のスプリング２１ｃ
が弱められて過給リリーフ升２１の開く時期が早まり過
給圧が第３図の線Ｇから線Ｈで示すように低下する。

第４図は、他の実施例を示すもので、排気通路３には、
排気タービン９を迂回するバイパス通路３０が形成され
、該バイパス通路３０には圧力応動弁３１が設けられて
いる。

圧力応動弁３１には、絞り弁４より下流側において吸気
通路２に通じる通路３２ａから吸気圧力が導入され、こ
の吸気圧力が所定値以上に達したとき、圧力応動弁３１
が開かれる。

したがって、このバイパス通路３０及び圧力応動弁３１
は、過給圧を一定に維持するように働らく最高過給圧制
御装置として、いわゆるウェストゲートを構成している
。

通路３２ａは、過給機８の上流側に通じる還流路３２ｂ
を形成し、この通路３２ｂには電磁弁３３及びオリフィ
ス３４が設けられている。

電磁弁３３には、前例の制御装置２２と同様な制御装置
３５の出力が与えられ、制御装置３５には温度センサー
１２からの温度信号が与えられる。

電磁弁３３が開いている状態では、圧力応動弁３１に与
えられる圧力はオリフィス３４の影響を受け、吸気圧力
よりやや低い値となる。

此処で、排ガス温度が所定値以上になると、制御装置３
５からの駆動電流により電磁弁３３が閉しられ、圧力応
動弁３１に作用する圧力は、吸気通路２内の圧力と同一
になる。

このため、圧力応動弁３１の開かれる時期が早まり、過
給圧は低下する。

なお、その他第１図と構成が同じものは、同一符号にて
示し、説明を省略する。

以上説明したように、本発明によれば、エンジン排ガス
温度に応じて最高過給圧を制御するようにしたので、十
分な過給効果を達成しながら、排気系統の触媒等の部品
の熱劣化防止を確実にしかも簡単な構造で行うことがで
きる。

【図面の簡単な説明】 第１図は本発明の過給圧制御装置の一実施例を示す概略
図、第２図はａ、ｂ、ｃはそれぞれ流量計出力、演算回
路出力及び駆動回路出力を示す図表、第３図は第１図の
実施例における過給圧の変化を示す図表、第４図は他の
実施例を示す概略図である。 ２・・・吸気通路、３・・・排気通路、８・・・過給機
、９・・・排気タービン、１２・・・温度センサー、２
０・・・還流路、２１・・・過給ＩＪ ＩＪ−フ弁、２
２，３５・・・制御装置、３０・・・バイパス通路、３
１・・・圧力応動弁。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 吸気過給のための過給機が吸気通路に設けられると
   ともに、吸気圧力に応じて最高過給圧を制限する最高過
   給圧制御装置を設けた過給機付エンジンにおいて、排気
   系に設けられ排ガス温度を検出する排ガス温度検出装置
   と、前記排ガス温度検出装置の出力を受は排ガス温度が
   所定値以上のとき最高過給圧を低下させるように働らく
   制御装置とを有することを特徴とする過給機付エンジン
   における過給圧制御装置。