JPS5918471Y2

JPS5918471Y2 - 電子楽器

Info

Publication number: JPS5918471Y2
Application number: JP1976022567U
Authority: JP
Inventors: 六郎太「まん」谷
Original assignee: ヤマハ株式会社
Priority date: 1976-02-27
Filing date: 1976-02-27
Publication date: 1984-05-28
Also published as: JPS52114728U

Description

【考案の詳細な説明】この考案は、リズム演奏を鍵盤部を用いて行ない得るよ
うにする電子楽器に関する。

電子楽器にあっては、各音高それぞれに対応する音源信
号を発生し、この音源信号を鍵操作に対応して選択導出
し、適宜音色形成してスピーカに結合し、演奏音として
発音させるように構成する。

すなわち、鍵盤部の演奏操作によってメロテ゛イ等の通
常鍵盤楽器演奏が行なわれるものである。

また、このような電子楽器に対して自動リズム演奏装置
を組み込み、自動的にリズム演奏音を発生させながら電
子楽器演奏を行なわせることも考えられている。

この自動リズム演奏装置は、発振器によって基準テンポ
信号を発生させ、この基準テンポ信号を適宜計数分周す
ることによって順次パルス信号を形威し、この順次パル
ス信号をリズム選択指定に対応して組み合せて、選択さ
れたワルツ、ルンバ、マーチ等のリズムパターン信号ヲ
形成する。

そして、このリズムパターン信号で、バストラム、スネ
アドラム、シンバル等のリズム音源回路を駆動してリズ
ム演奏音を発生するものである。

すなわち、リズムテンポおよびリズムの種類を指定する
ことによって、自動リズム演奏音が発生され、このリズ
ム演奏音に合わせて電子楽器演奏を行なうようになるも
のである。

このような自動リズム演奏装置を備えた電子楽器を使用
する場合には、選択設定されるリズムパターンに対応し
たリズム演奏は自動的に且つ正確に行なわれるものであ
るが、そのリズムのパターンに変化をつけたり、またア
クセント等を付加することができない。

例えば、リズム演奏装置にリズム音源回路を備えながら
、ドラムソロ、パーカッションソロ等の演奏を行なわせ
ることが困難であり、また演奏者の意志によるリズム楽
器演奏は困難で゛ある。

この考案は上記のような点に鑑みなされたもので、通常
の選定されたリズムパターンによるリズム演奏はもとよ
り、鍵盤部を用いて任意リズム演奏を行ない得るように
する電子楽器を提供しようとするもので、鍵それぞれに
対して通常演奏を行なわせる第１のスイッチと、リズム
音源回路を指定動作させる第２のスイッチとを設け、こ
の第１および第２のスイッチを切換選択させるようにす
るものである。

以下図面を参照してこの考案の一実施例を説明する。

添附図面はその構成を示したもので、１１は自動リズム
演奏装置の基本クロック信号を発生する発振器であり、
この発振器１１は適宜リズムテンポ設定のために、発振
周波数を可変制御できるもので構成する。

この発振器１１からの発振クロック信号は、カウンタ１
２に対して計数歩進信号として供給する。

このカウンタ１２はリズムスタートスイッチ１３の投入
時に発振器１１からのクロック信号を計数動作して、そ
の計数値に対応した出力信号を発生するもので、例えば
バイナリ計数出力を発生するようにする。

すなわち、カウンタ１２のバイナリ計数信号の各桁に対
応する複数の出力線から、結合されるクロック信号を適
宜分周計数した順次パルス信号を形成するための信号が
得られるもので゛、このカウンタ１２からの出力パルス
信号はマトリクス等で構成されるメモリ回路１４に供給
する。

そして、このメモリ回路１４で設定される複数種類のリ
ズムパターン信号をカウンタ１２からの信号を適宜組み
合わせることによって形成し、このメモリ回路１４で形
成された複数種類のリズムパターン信号はリズム選択回
路１５に供給する。

このリズム選択回路１５は、リズム選択スイッチ回路１
６で制御されるもので、このスイッチ回路１６の選択ス
イッチ操作で選択指定されたリズムの種類に対応したリ
ズムパターン信号をリズム選択回路１５で選択し、この
選択されたリズムパターンに対応してバスドラム、スネ
アドラム、シンバル等のリズム音源の種類それぞれに対
応した複数のリズムパルス信号を導出する。

このリズム選択回路１５からのリズムパルス信号は、そ
れぞれオア回路１７ａ、１７ｂ・・・を介してリズム音
源駆動回路１８に供給し、音源回路１９の対応リズム音
源部を駆動して複数のリズム音源をリズムパターンに対
応して組み合せたリズム音源出力信号を発生させ、適宜
増幅器２０を介してスピーカ２１に供給し、リズム演奏
を得るようにするものである。

すなわち、リズム選択スイッチ回路１６によってリズム
の種類を指定し、リズムスタートスイッチ１３を投入す
ることにより、スイッチ回路１６で指定された種類のリ
ズム演奏音が自動的に継続発生されるようになる。

また、電子楽器においては、通常の演奏を行なうために
、各音高それぞれに対応する複数の鍵からなる鍵盤機構
を備えている。

そして、この鍵盤機構を構成する各鍵それぞれに対して
は、鍵それぞれの操作時に駆動される第１のスイッチＳ
１．Ｓ２・・・が設けられ、またこの第１のスイッチＳ
１．Ｓ２・・・にそれぞれ対応連動する第２のスイッチ
Ｓ。

１．ＳＯ２・・・が設けられている。

この実施例の場合、上記スイッチＳ１．Ｓ２・・・およ
びＳ。

１、Ｓ０２・・・は常開に構成され、対応鍵の操作
時に投入されるもので、この第１のスイッチＳ１．Ｓ２
・・・および第２のスイッチＳＯＩ、ＳＯ２・・・は
それぞれ１方の端子（可動端子）を共通に接続し、この
それぞれの共通接続ラインは切換選択スイッチＳの固定
端子に接続するもので、この切換選択スイッチＳの可動
端子には論理「１」の信号を結合する。

そして、第１のスイッチＳ１．Ｓ２・・・のそれぞれ他
方の端子（固定端子）は、それぞれ対応音高の音源信号
の結合される開閉回路にゲート信号として供給する。

すなわち、切換選択スイッチＳを第１のスイッチＳ１．
Ｓ２・・・の共通ライン側（図の状態から切換えた状態
）に設定した状態で、鍵操作すると、その操作鍵に対応
した第１のスイッチ回路を介して開閉回路にゲート信号
が送られ、操作鍵音高の音源信号が選択導出され、通常
の演奏が行なわれるようになる。

これに対して、第２のスイッチＳ。

１．ＳＯ２・・・の他方の端子（固定端子）は、適宜グ
ループ分けして複数の出力ラインＬ１．Ｌ２・・・を設
定し、この出力ラインＬ１．Ｌ２・・・を前記自動リズ
ム演奏装置のオア回路１７ａ、１７ｂ・・・にそれぞれ
接続するようにしてなる。

すなわち、上記のように構成される装置において、通常
の自動リズム演奏を伴った電子楽器演奏を行なう場合に
は、切換選択スイッチＳを第１のスイッチＳ１．＄２・
・・側に切換設定し、リズムスタートスイッチ１３の投
入操作により自動リズム演奏を行なわせ、このリズム演
奏に合わせて鍵操作を行なうことによって、通常の楽器
演奏を行なわせるものである。

そして、例えば上記のように自動的に行なわれるリズム
演奏のパターンに変化をつけ、あるいはアクセントをつ
けたい時には、切換選択スイッチＳを図の状態に切換設
定する。

このようにすれば鍵盤機構の鍵操作により、リズム音源
を選択駆動するためのオア回路１７ａ、１７ｂ・・・に
対して、鍵操作により任意信号を結合することができ、
バスドラム、スネアドラム、シンバル等のリズム音源を
鍵操作によって選択駆動するものである。

すなわち、自動リズムによるリズム音演奏にさらに通常
演奏のために用いる鍵によってリズム音が付加され、リ
ズムパターンの変化、アクセント等を効果的に演奏者の
意志に合わせて表現できるものである。

また、切換選択スイッチＳを図の状態にしてリズムスタ
ートスイッチ１３を開路状態にして自動リズム演奏を停
止状態とすれば、鍵盤部によって任意リズム音の演奏制
御が行なわれ、例えばドラムソロ、パーカッションソロ
等を電子楽器で表現することができ、さらに他の楽器と
のアンサンプル時にリズム楽器として効果的に使用し得
るようになる。

尚、ここでリズム音制御に用いられる鍵盤機構は、電子
楽器の全鍵盤を対応させる必要性のないもので、例えば
下鍵盤、ソロ鍵盤、あるいはこれら鍵盤の所望鍵域（音
域）等任意特定し得るものである。

また、実施例では鍵を複数づつグループ分けしてリズム
音種類にそれぞれ対応させたが、使用する鍵を特定し、
鍵それぞれとリズム音種類をそれぞれ対応させてもよい
ことはもちろんである。

以上のようにこの考案によれば、切換選択スイッチの設
定により、自動リズム演奏装置を内蔵した通常の電子楽
器として使用し得るものであることはもちろんのこと、
この電子楽器の鍵盤機構を利用して自由にリズム音演奏
が行なえるようになるものであるため、この電子楽器は
リズム楽器としても効果的に使用し得るようになるもの
である。

したがって、電子楽器の演奏表現力を大きく向上させ得
るのみならず、アンサンプル演奏等において大きな効果
を発揮するものである。

【図面の簡単な説明】

添附図面はこの考案の一実施例に係る電子楽器を説明す
る構成図である。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

選定されたリズムに対応したリズムパターン信号を発生
するリズムパターン発生手段と、鍵盤の各鍵にそれぞれ
対応して設けられ対応する鍵の操作時にそれぞれ駆動さ
れるスイッチと、鍵操作に対応する上記スイッチの動作
によって発生する信号を第１および第２のスイッチ信号
として取り出す切換選択手段と、この手段で選択された
第１のスイッチ信号によって演奏音を得る手段と、上記
リズムパターン発生手段からのリズムパターン信号およ
び上記切換選択手段からの第２のスイッチ信号が供給さ
れるオア回路と、このオア回路からの出力信号によって
駆動されるリズム音源手段とを具備し、鍵盤部でリズム
演奏が行なえるようにしてなる電子楽器。