JPS5918466B2 - 包装用Al合金板の製造方法 - Google Patents

包装用Al合金板の製造方法

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JPS5918466B2
JPS5918466B2 JP249280A JP249280A JPS5918466B2 JP S5918466 B2 JPS5918466 B2 JP S5918466B2 JP 249280 A JP249280 A JP 249280A JP 249280 A JP249280 A JP 249280A JP S5918466 B2 JPS5918466 B2 JP S5918466B2
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は包装用A[合金板の製造方法1こ関し、特にビ
ールや清涼飲料水用罐の胴材(以下キャンボディ材とい
う)等に必要な強度及び成形性を有するA[合金板を、
高生産性のもとで製造する方法に関するものである。
キャンボディ材等の包装用1合金板に要求される特性と
しては、 (1)深絞り性が良好であること、 (2)深絞り耳が小さいこと(結晶学的異方性が小さい
こと)、 (3)シごき加工性が良好であること、 (4)張出加工性が良好であること、 (5)ネッキング性及びフランジング性が良好であるこ
と (6)十分な強度を有すること、 (7)耐食性が良好であること、 (8)製鑵後の外観が美麗であること、 等が挙げられる。
キャンボディ材としてはAA3004が最も汎用されて
いる。
これはMn及びMgを必須成分とし他の元素を不純物と
して規制するA[合金であるが、これをキャンボディ材
として使用するとしごき加工中に焼付が発生し易い。
即ちしごき加工は製鑵工程の再絞り後1こ行なわれるも
ので、再絞りされた罐胴の側壁をしごきダイスによって
薄肉;こし、罐を高さ方向に延展して内容積を確保する
が、このときの罐壁としごきダイスとの摩擦は極めて大
きい。
その為この工程で焼付を起こし易く、これが重なると摩
擦抵抗の増大によって遂には破断に至る。
また破断しないまでも外観が著しく損なわれ、或はダイ
スの寿命が大幅に短縮される。
従って焼付を防止する為に加工面の潤滑性縞める必要が
あり、通常は加工熱の冷却を兼ねて水溶性の潤滑油を使
用している。
しかし潤滑油の使用だけでは焼付を完全に防止し得ない
から、素材自体をも良潤滑性(又は耐焼付性)1こする
ことが望まれる。
一方包装用1合金の成形性を高める為には、従来の製造
工程では、熱間圧延した板を熱間圧延後あるいは冷間圧
延途中で少なくとも1回の中間焼鈍または中間析出処理
を行なわなければ、満足な特性は得られないとされてい
る。
しかし中間焼鈍実施の為1こは相当の設備とエネルギー
が必要であるし、また工程数の増加によって生産性も低
下するから、中間焼鈍工程を省略することができれば、
設備面、運転経費面及び生産性等のすべての面で極めて
有利であると考えられる。
本発明者等は前述の様な事情のもとで、A[合金自体の
耐焼付性を改善すると共に、中間焼鈍をしなくとも優れ
た成形性が得られる様な包装用A7合金板の製造法を確
立すべく、添加合金元素の種類や添加量及び均熱処理条
件や熱間圧延条件等1こついて種々研究を進めてきた。
その結果、以下に示す如く製造条件を特定することによ
って上記の目的が兄事に達成されることを知り、絃に本
発明を完成するに至った。
即ち本発明1こ係る包装用A[合金板の製造方法とは、
必須成分として F e : 0.3〜0.7%(重量%二以下同じ)M
n:0.5〜2% Mg:0.5〜2% Si:0.05〜0,4% を含有する他、 Cu : 0.01〜0.5% Cr:0.01−0.5% から選択される1種以上と Ti:0.O1〜0.3% B:O,OO1〜0.05% から選択される1種以上を含み、 残部が実質的にAlからなるA[合金鋳塊を、550℃
以上の高温で24時間以内の均熱処理に付した後、終了
板厚1.8〜6rILmのものが320°C以上の終了
温度で得られる様に熱間圧延し、次いで中間焼鈍するこ
となく50%以上の冷間圧延を施すところに要旨が存在
する。
以下添加合金元素の種類、添加量及び均熱処理条件等を
定めた理由を追って本発明の構成及び作用効果を説明す
るが、下記は本発明を限定する性質のものではなく、前
・後記の趣旨1こ沿う範囲の変更はすべて本発明技術の
範噴に含まれる。
まず添加合金元素について説明する。
FeはMnと共1こAl Mn−Fe系の晶出物および
析出物を生成し、しごき加工時の焼付を防止すると共に
成形性を高め、製品の外観を高めるのに不可欠の元素で
ある。
即ち本発明者等が実験によって確認した結果では、Al
基合金におけるマトリックス中に、Al−Mn−Fe系
の比較的サイズの大きい析出物を生成させること1こよ
り、耐焼付性を大幅に向上し得ることが判明した。
通常の製鑵工程で水溶性潤滑剤を使用した場合、潤滑油
の濃度は水の蒸発等(こよって常時変動し、また時間の
経過と共に劣化する。
しかも加工熱や雰囲気温度の変動1こよって潤滑油の温
度が変動し粘度も絶えず変化するから、潤滑性能の経時
変化が著しく、潤滑剤のみで焼付を完全に防止すること
はできない。
しかし前述の如くA1合金中にA[−M n−F e系
の晶出物および析出物を生成させておくと、合金自体の
耐焼付性が向上し、潤滑剤の上記の様な性状変化のもか
かわらず焼付を効果的に防止できる。
これらの効果を有意1こ発揮させる為1こは、Feを少
なくとも0.3%以上添加しなければならない。
しかし0.7%を超えると耐焼付性向上効果は飽和状態
に達し、むしろA7−Mn−Fe系の巨大初晶化合物が
大量に生成して成形性が低下し、或は深絞り加工時の4
5度方向の耳が大きくなる等の弊害が著しくなる。
Mnは包装用AA金合金要求される強度を確保すると共
1こ、前記Al Mn−Fe系の析出物を適当なサイズ
及び量で生成させて耐焼付性を高めるのに不可欠の元素
であり、これらの効果を確保する為1こは少なくとも0
.5%以上添加する必要がある。
しかし多すぎるとFeの場合と同様巨大初晶化合物の生
成量が増大して成形性が阻害されるので、2%以下に止
めねばならない。
MgはMnと共1こ所定の強度を得るの1こ不可欠の元
素で、少なくとも0.5%以上添加しなければならない
しかし多すぎると強度が高くなりすぎて深絞り、張出し
等の成形性が低下すると共にしごき加工時の耐焼付性が
劣化し、更には合金元素の固溶度が低下して巨大初晶化
合物が生成し易くなるので、2%以下1こ抑えるべきで
ある。
Siは、しごき加工及びその後1こ罐をポンチからホ外
す際の深絞り耳を抑制する作用がある。
即ちキャンボディ材1こ要求される強度を満足する為)
こは、熱間圧延後50%程度以上の冷間圧延を行なう必
要があるが、それ1こよって深絞り時ニ45度方向の耳
が発生し易くなる。
特に焼付防止の為1こFeを添加した本発明の合金では
その傾向が太きい。
しかしSiを0.05%以上添加するとこれらの欠点を
抑制することができる。
但し多すぎると成形性が若干悪くなるので0.4%以下
1こ止めるのがよい。
Cr及びCuは何れもMnと同様の強度向上効果を発揮
するという点で同効物質であり、殊1こCuは巨大初晶
化合物生成による成形性低下を起こし難いという利点が
あるので好ましい。
かかる強度向上効果はCr及び/又はCuを0.01%
以上添加することによって有効に発揮される。
しかしCr量が0.4%を超えるとA I −M n
−Cr系の巨大初晶化合物の生成によって成形性が阻害
され、又Cu量が0.5%を超えると耐食性が低下し包
装用材料としては適さなくなる。
Ti及びBは、夫々単独で或はT iB2等の形で同時
添加でき、鋳造時の内部組織を均−且つ微細1こする作
用がある。
これらの効果を有意に発揮させる為にはTiで0.01
%以上、Bでo、oot%以上添加すべきである。
Tiが0.3%或はBが0.05%で上記の効果は飽和
状態1こ達し、それを越えて添加することは不経請であ
るばかりでなく、巨大初晶化合物が生成し易くなって成
形性が低下するので好ましくない。
このほか通常のA[やA1合金に含まれる通常の不純物
元素例えばZn等1こついては、通常の範囲で含まれて
いる限り、特に悪影響を与えることはない。
本発明のAl基合金は上記要件を満足するものでなけれ
ばならないが、更に下記の均熱条件及び熱間圧延条件を
遵守しなければ本発明の目的を達成することはできない
即ちA[基合金鋳塊の均熱処理に当っては、温度が55
0℃以上、時間が24時間以内という条件を採用しなけ
ればならない。
その理由は以下1こ示す通りである。
即ち本発明では、先に説明した様に所定量のFeを添加
すること;こよって耐焼付性を高めるところに大きな特
徴があるが、A[−Mn−Fe系析出物を適正なサイズ
で適正量生成させる為には均熱温度を550℃以上に設
定しなければならない。
また後に詳述する如く熱間圧延終了温度を320°C以
上に設定し、熱間圧延終了時点(冷間圧延可能な温度域
で冷却されるまで)で再結晶させるので、中間焼鈍をし
なくとも良好な組織が得られる様になったという点に本
発明の重要な特徴があるが、均熱温度を550℃以上の
高温にすること1こよって、熱間圧延終了温度320℃
以上という条件を満足することが容易1こなった。
しかも均熱温度が低下しすぎると、均熱加工で微細な析
出物が生成して再結晶を抑制し、熱間圧延終了時に再結
晶させるという本発明の目的が阻害される。
また均熱時間は鋳塊の大きさによって適当1こ定めれば
よく、厚さ、長さ及び幅の大きいもの稈長時間(こすれ
ばよい。
しかし現在製造可能な最大級の鋳塊でも24時間均熱す
れば十分に均質化できる。
しかもこの工程で前記AA’ −Mn−Fe系析出物の
成長が進み耐焼付性が向上するが、24時間を越えて均
熱を継続しても析出物の成長は殆んど進行せず、熱エネ
ルギーが無駄に消費され且つ生産性が低下するだけであ
る。
上記の条件で均熱処理を行なった後は直ち1こ熱間圧延
を行なうが、その条件としては少なくとも終了板厚を1
.8〜6m’llLとし且つ終了温度を320°C以上
にしなければならない。
従来から実施されているA1合金板の製造法では、熱間
圧延したA[合金板をその直後或は必要1こ応じて冷間
圧延した後中間焼鈍し、板材の機械的性質、結晶粒度及
び集合組織を調整することによって前述の様な特性を得
ていたが、本発明では上記の如く均熱から熱間圧延に至
る夫々の条件を特定することによって、中間焼鈍の省略
が可能になった。
本発明における重大な特徴である熱間圧延終了時の再結
晶について、更に詳細な説明を加える。
内部歪を発生させる元素(Mn、Mg等)の少ないA1
合金或は純Alの場合、熱間圧延終了時に再結晶を完了
させる為]こは熱間圧延を非常な高温で行なわねばなら
ない。
しかし終了板厚を薄くする程温度は低下するので、良好
な再結晶組織を有する薄肉の熱間圧延板を得ることは困
難である。
即ち熱間圧延終了時に効果的な再結晶を行なう為(こは
、再結晶を引き起こす為の駆動歪とその歪を解放する為
の熱エネルギーが不可欠であると考えられる。
この点本発明では、A1合金成分中に所定量のMg及び
Mnを含有させ、熱間圧延中の内部歪を大きくしている
から、これが駆動歪になり、比較的少ない熱エネルギー
で再結晶を行なうことができる。
即ち格別の中間焼鈍を行なわなくとも熱間圧延の段階で
十分な再結晶が可能になる。
しかしこの場合でも最少限の熱エネルギーは必要であり
、かかる観点から熱間圧延終了温度は320℃以上に定
めた。
また終了板厚1こついては、厚肉なる程終了温度を高温
・一定に維持し易くなるが、圧延による内部歪が少なく
なって前記駆動型が小さくなり、熱間圧延段階で再結晶
を完結させることが困難になる。
しかもこれを通常のキャンボディ材に適した板厚まで冷
間圧延すると、加工硬化)こよって強度が極端に高くな
り、最終製品板の成形性が低下する。
従ってこれらの障害が実質上現われない様(こする為に
、熱間圧延終了時の板厚を6に以下とした。
一方終了板厚す月、 8 mm未満になると、終了温度
を320℃以上にすることが困難になる。
殊1こ熱間圧延材として純1’の様な高融点の材料を使
用する場合は、均熱温度を高くできるので、これに続く
熱間圧延の開始温度及び終了温度も高くできるが、本発
明で使用する合金の様)こMn、Mg、Fe等の合金元
素を相当量含むものでは融点が低いから、均熱温度を比
較的低温1こしなければならず、熱間圧延の開始及び終
了温度も低下してくる。
その為熱間圧延終了板厚を薄くすると圧延終了温度を3
20℃以上に保持することが困難になり、完全に再結晶
した熱間圧延板は得られ難くなる。
従って本発明では、適正な圧延終了温度を確保する為に
、終了板厚を1.8r/を以上に限定した。
上記の均熱及び熱間圧延条件を採用すること1こより、
熱間圧延終了時に十分な再結晶組織を有する圧延板が得
られ、その後50%以上の冷間圧延を施すこと1こよっ
て、キャンボディ材として必要な強度を有するA1合金
板が得られる。
尚この仕上げ冷間圧延の後に、必要であれば安定化焼鈍
(100〜150℃程度で1時間以内)を施し、機械的
性質の調整等を図ることも可能である。
この様に本発明では熱間圧延後の中間焼鈍を省略できる
が、これは耐焼付性を高めまた美麗な製品を得る上でも
重要な意味がある。
即ち熱間圧延の後中間焼鈍を行なうと、Mgが板材表面
に拡散浸出し更には酸化されてMgOとなり、前記Al
−Mn Fe系析出物によって折角付与された耐焼付
性が減殺され、更には板材表面が黒色を帯びて美感が低
下する。
しかし本発明では中間焼鈍を行なう必要がないから上記
の様な障害を起こす恐れも全くない。
本発明は概略以上の様に構成されており、その効果を要
約すれば下記の通りである。
■ 合金元素としてMn及びFeを含有させると共に均
熱条件を特定すること1こよって、Alマトリックス中
1こAl−Mn−Feの系晶出物および析出物を生成さ
せ、合金板目体1こ自己潤滑性を与えたから、特にしご
き加工時の焼付現象を可及的に防止できる。
従って加工時の変色が抑制されて美麗な製品が得られ、
更1こはダイスの摩耗も大幅に抑制される。
■ 中間焼鈍の省略を可能]こしたから、上記■の耐焼
付性向上効果をそのまま維持できる。
更には中間焼鈍1こ要する設備、熱エネルギーが不要1
こなり、また工程数の減少によって生産性も向上する。
■ 得られる製品は優れた強度を有すると共1こ、優れ
た成形性を発揮する。
従ってビールや清涼飲料水用のキャンボディ材をはじめ
として、各種の包装用1こ幅広く使用できる。
次に本発明の実施例を示す。
実施例 l 第1表1と示す成分組成のA[合金鋳塊(厚さ:500
mm)を590°Cで6時間均熱処理した後、終了板厚
2.5 am、終了温度330℃で熱間圧延し、更に0
.4 arn厚まで冷間圧延して得たA1合金の機械的
性質及びしごき加工時の耐焼付性を調べた。
結果を第2,3表に示す。
但し耐焼付性試験では、各合金板表面を脱脂した後試験
に供した。
○:焼付(なし)■:焼付(小)△:焼 付(中)×:焼付(犬) 第1〜3表からも明らかな様1こ、Feの添加量を変え
ても機械的性質には殆んど差が認められない。
しかし耐焼付性はFe量によって著しく影響され、0.
3%未満(合金A)では極めて劣悪であるのに対し、本
発明で規定するFe量を満足する合金(合金B及びC)
の耐焼付性は極めて良好である。
また第1表に示した合金N及びBを用い、均熱条件を5
40℃×4時間に変更した他は上記と同様1こして0.
4 am厚の合金板を製造し、耐焼付性試験を行なった
結果を第4表に示す。但し均熱条件590℃×6時間の
ときの結果を併記した。
(○、@、△、×:同前) 第4表の結果からも明らかな様1こ、Fe含有量が本発
明の要件を満たしていても、均熱温度が550℃未満で
は耐焼付性改善効果が不十分であり、また均熱温度が本
発明の要件を満たしていても、Fe量が0.3%未満で
は耐焼付性は殆んど向上しない。
実施例 2 第5表に示す成分組成のAA合金鋳塊(厚さ1500m
m)を590℃で6時間均熱処理した後、終了板厚を2
.5 rnm一定とし、終了温度が330℃、315°
C又は300℃となる様に熱間圧延を行ない、夫々(こ
ついて0.4 rnrrt厚まで冷間圧延を行なった。
得られた圧延板の機械的性質及び絞り加工1こおける耳
率を測定した。
但し耳率の測定は下記の通りとした。
〔耳率測定条件〕
ポンチ径 :33門 絞り率 二0.6 クリアランス:25% しわ押え荷重:100kg 絞り速度 :13rIt11L/秒 結果を第6,7表に示す。
第5〜7表からも明らかな様:こ、熱間圧延終了温度を
330°C1こ設定した場合、得られた製品の絞り加工
時1こおける耳率は尾部、中央部、頭部共にほぼ均一で
且つ小さいが、終了温度を320°C未満(こすると、
圧延コイル長手方向の耳率の差が大きく且つ絶対値も大
きくなる。
また第1図は、熱間圧延後の各合金板の平行方向断面顕
微鏡写真で、終了温度が320°C未満では再結晶が完
了している。
実施例 3 第8表1と示す成分組成の大型A1合金鋳塊より50X
75X1001rL1?Lの小型鋳塊を切り出し、異な
る温度で均熱処理を施した後、水冷して均熱直後の状態
をそのまま保存し、夫々の内部組織を光学顕微鏡によっ
て観察した。
結果を第2図)こ示す。第2図からも明らかな様(こ、
鋳造のままでは晶出物はみられるものの析出物は生成し
ていない。
しかし均熱処理を施すと析出物が生成し、また均熱温度
が高い程近出物のサイズは大きくなっている。
尚450℃×4時間の均熱処理の場合、写真では析出物
が生成していない様に見えるが、第3図の電子顕微鏡写
真からも明らかな様に実際は非常1こ微細な析出物が多
量に生成している。
但し明細書本文でも説明した様に、析出物は比較的サイ
ズが大きくなれば耐焼付性の向上(こ寄与しないから、
その為には550℃以上の均熱温度を採用する必要があ
る。
尚これらの晶出物及び析出物は、均熱後の鋳塊の段階で
は不均一な分布をしているが、その後に行なわれる熱間
圧延及び冷間圧延により均一な分布となる。
【図面の簡単な説明】
第1〜3図はA1合金の内部組織を示す図面代用顕微鏡
写真である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 I Fe:0.3〜0.7%(重量%二以下同じ)M
    n:0.5〜2% Mg:0.5〜2% Si:0.05〜0.4% を必須成分として含有する他 Cu : 0.01〜0.5% Cr : 0.01〜0.5% から選択される1種以上と Ti:0.01〜0.3% B:0.OO1〜0.05% から選択される1種以上を含み、残部が実質的にA[か
    らなるA1合金鋳塊を、550℃以上の高温で24時間
    以内の均熱処理(こ付した後、終了板厚1.8〜6rI
    LrILのものが320℃以上の終了温度で得られる様
    1こ熱間圧延し、次いで中間焼鈍することなく50%以
    上の冷間延を施すことを特徴とする包装用A1合金板の
    製造方法。
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