JPS59156755A - 多段多色シ−ト状物の製造法及びその装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は多段多色シート状物の製造法及びその装置であ
って、その目的とする処は基材シートの凹部及び凸部を
夫々異なる色彩に一挙動で着色できる多段多色シート状
物を提供することにある。

本発明に云う多段多色シート状物とは、紙。

不織布２編織布、各種合成樹脂シート又はこれらの積層
体等の熱圧成形性を有する基材シートからなるものであ
る。

従来公知のバレープリント法（以下ＶＰ法という）は、
単一の段差を有する凹凸の形成されたエンボスロール（
以下単段エンボスロールという）の凸部に１本の着色ロ
ールを用いて単一色の塗料を塗布した後、該エンボスロ
ールテ基材７−トをエンボスすると同時に、前記凸部に
よって形成されたシート状物の凹部（以下反転凹部とい
う）を着色している（以下単段単色法という）。

しかし、前記単段単色法では、シート状物表面に形成さ
れている凸部（以下反転凸部という）に着色を施すこと
ができず、これがため反転凸部を着色するには、周知の
如く（１）前記単段単色法に代えて谷汚しエンボス法を
用いるか又は（２）単段単色法の後工程として頭汚し法
を採用せざるを得ない。

前記（１）の方法は、反転四部と反転凸部を同時に着色
し得る利点はあるが、施し得る色彩は一色に限定され、
しかも施とされた色相にランダムな濃淡が発生して鮮明
さを欠き、さらに段差ノ浅い単段エンボスロールには適
用できるが、段差が深いか又は多段エンボスロールには
適用できない欠点がある。

また（２）の頭汚し法は反転凸部に反転凹部とは異なっ
た任意の着色を施こしつる利点はあるが、単段単色法に
加え別個の頭汚し工程を相加しなければならないと云う
欠点がある。

さらにまた、従来複数本の着色ロールを用いて２以上の
反転凹部に２以上の異なる着色を施こす方法（以下単段
多色法という）がある。この方法は第１ａ図に示すよう
に単段エンボスロール１の凸部２及び３に夫々当接して
回転する第１ｂ図及び第１ｃ図の如き着色ロールで異な
る色彩を着色するものであって、得られるノート状物は
第１ｄ図及び第１ｅ図のように反転四部に夫々異方る色
彩で着色できるが、反面反転凸部に対しては着色するこ
とができない。

従って、第１図の如き単段多色法では谷汚し法が適用で
きず、前記反転凸部を着色するには頭汚し法等の別個の
工程を必要とする欠点がある。

これがだめ、前記方法の欠点を改良し多色の図柄模様を
施しだ凹凸の立体感の、あるノート状物を製造する方法
として、予じめシート状物に多色の図柄模様を印刷した
後、印刷された図柄模様に同調させて絞及び／又は凹凸
エンボスを施こす方法（以下後エンボス同調法と云う）
が慣用されているが、この方法では熱及びテンションの
負荷に対する基材の伸縮率が異なる毎に熱及びテンショ
ンを調節するが又は回転ピッチの異なるエンボスロール
を用いる必要があるため繁雑であるばかりでなく、多色
の図柄模様に正しく同調した凹凸を形成するには高度の
熟練を要する。

本発明者は上述従来の如き欠点を改善するため鋭意研究
の結果、特許請求の範囲に記載した構成とすることによ
って、シート状物表面に形成されている複数の反転四部
及び反転凸部に対して、一挙動で２以上の異なる色彩を
有する多段多色シート状物を得る方法（以下多段多色法
という）及びその装置を得ることができだ。

即ち、特許請求の範囲第１項に記載される発明（以下第
１の発明という）は、任意の異なる段差からなる複数の
凹凸部を有する多段エンボスロールに、該エンボスロー
ルの複数の凹凸部各段に夫々別個に当接して回転する複
数の着色ロールによって前記エンボスロールの複数の凹
凸部各段を夫々異なる色彩に着色した後、前記エンホス
ロールでシート状物に複数の凹凸部を形成すると同時に
該複数の凹凸部を２以」二の異々る色彩に一挙動で１着
色することを特徴とする多段多色シート状物の製造法で
あり、寸だ特許請求の範囲第２項に記載される発明（以
下第２の発明という）は、エンボスロールが任意の異な
る段差を有する複数の凹凸部に形成された多段エンボス
ロールからな、す、該エンボスロールの段差を異にした
複数の凹凸部各段の夫々に単独で当接し、かつ、前記エ
ンボスロールの回転に同調して回転自在な複数の着色ロ
ールが配設されていると共に、前記エンボスロールニパ
ックアソプロールが数句けられており、エンボスロール
とバンクアップロールとのニップ間に基材７−１・を挿
通ずるように構成されていることを特徴とする多段多色
シート状物の製造装置である。

第２図及び第３図は第２の発明の一実施例を示したもの
であって、多段エンボスロール４に着色ロール５，６及
びγが配設されていると共に、Ｂエンボスロール４にバ
ンクアップロール８が数句けられている。

前記多段エンボスコール４は第３ａ図に示すように段差
を有する凸部Ｘ、凹部ｙ、凹部Ｚが形成されており、着
色ロール５は、第３ｂ図に示すようにエンボスロール４
の凸部Ｘのみに当接する無凹凸のロールであり、また着
色ロール６は第３ｃ図に示すようにエンボスロール４の
両端に形成されている凸部ｘ、ｘとの間に嵌合し、かつ
、エンボスロール４の凹部ｙ、ｙのみに当接する段差部
分か形成されたものであり、丑だ着色ロール７は第３ｄ
図に示すように、エンボスロール４の凹部ｙ、ｙの間に
嵌合し、がっ、凹部２にのみ当接する段差を有するもの
として形成されており、各着色ロール５．ゝ６，７は何
れもエンボスロール４０回転に同調して回転するように
なっている。

また、前記着色ロール５，６．γば、多段エンボスロー
ル４に形成されている凸部Ｘ、凹部ｙ、凹部２に夫々当
接する部分が、前記凸部Ｘ。

凹部ｙ、凹部２の直径ｄ１．ｄ２．ｄ３と同一直径に形
成されておシ、エンボスロール４の回転ニ無変速で同調
して回転するものであるが、本発明は必らずしもこれに
限定されるものではなく、着色ロール５，６．７の直径
を一定の比率（例えば１／２等）に縮小し、夫々変速手
段によって回転させることもできる。但し、熱及びテン
７ヨンの負荷に対して不均一な伸縮性を有するシート状
物の場合にはできるだけ無変速で着色ロール５，６．７
を同調回転させることが望ましい。

また、前記着色ロール５，６．７には、夫々メツシュロ
ール５’、　６’、　７’が当接回転しており、さらに
該メツシュロール５’、６’、７′は夫々吸上げロール
５／／　、　６／／　、　７“が当接回転しておシ、該
吸上げロール５″、６“、７“は夫々専用の塗料バット
９．１０．１１中の塗料を吸上げるようになっている。

第２の発明は以」二の如き構成からなるもので、つぎに
図示例によって第１の発明及び第２の発明を説明する。

基材シー１−　Ｍを多段エンボスロール４とバックアッ
プロール８とのニップ間に挿通ずれば、暴利シー）Ｍは
エンボスロール４の表面に形成されている複数の凸部Ｘ
、凹部ｙ。

凹部２に対応して基材シー１　Ｍ表面に夫々反転凸部ｙ
／　、　ｚ／及び反転凹部χ′が形成されると共に、前
記エンボスロール４の凸部χ、凹部ｙ、凹部Ｚには夫々
専用の塗料バット９．１０．１１から吸上げられた異な
る色彩の塗料が着色品−ル５．６．７によって塗布され
ているから、基材シー１−Ｍ表面に形成される反転凸部
ｙ′、同２′及び反転凹部Ｘ′は夫々異なる色彩の塗料
によって一挙動で着色された多段多色シート状物として
得られる。

まだ、本発明における基材シートには、紙。

不織布１編織布７合成樹脂シート又はこれらの積層体等
の熱圧成形性を有する各種のものが含まれる。

さらに本発明で使用する多段エンボスロール４の凸部Ｘ
及び凹部ｙ、ｚに夫々精緻な絞又は図柄模様を彫刻又は
エツチングすることができ、エンボスロール４の材質は
金属でも硬質ゴムでも任意に選択できるが、前記の如く
凹凸面に彫刻又はエツチングを施すためには金属である
ことが望ましい。

さらにまた着色ロールの材質は通常ゴム質が適している
が、着色塗料の溶剤に対す２る耐溶剤性を考慮すればニ
トリルゴム又はブチルゴムが好ましく、まだ多段エンボ
スロール４の凹凸部に形成した彫刻又はエツチングを容
易、かつ、確実に転写するためにはＪＩＳ硬度４０以上
のものとすることが望ましい。

前述の方法によって、得られる多段多色シート状物は第
３ｅ図及び第３ｆ図のように、基材７−トに形成されて
いる反転凹部Ｘ′のみならずその反転凸部ｙ７　、　ｚ
／も一挙動で着色されたものとして得られる。尚、第３
ｅ図・では多段エンボスロール４の凸部Ｘ、凹部ｙ、ｚ
に夫々傾斜を異にした平行線群からなる彫刻（又はエツ
チング）を施しだものを使用した状態を示している。

即ち、本発明では基材シートに形成されている反転四部
のみならず、反転凸部に対しても従来のｖｐ法と全く同
様に一挙動で着色できるから、従来の如く別箇に谷汚し
法、又は頭汚し法を施す必要がなく、シかも複数の各凹
凸部に異なる２以上の色彩で着色した多段多色シート状
胸を得ることができる。

丑た、図示例では着色ロール、が３本配設されたものを
示しているが、本発明は何等これに限定されるものでは
なく、４本以上の着色ロールを配設してさらに多色のも
のを一挙動で製造することを妨げるものではない。即ち
、エンボスロールは通常直径２０ｃｍ程度のものが使用
されており無変速で配置し得る着色ロールは３本程度が
限度であるが、エンボスロールの直径を太くし着色ロー
ルの直径を細くすることによって４本以上の着色ロール
を配設することができる。

しかし、通常直径２０ｃｍのエンボスロールに無変速で
着色ロールを取付ける場合は、従来の装置に着色ロール
を増設する程度の簡単な改造で足りるため有利である。

尚、本発明で使用する着色塗料は基材の材質に応じて選
択された溶剤溶液又はペースト状の液状塗料であればよ
く、また塗料／くソトよシ塗料を吸上げて着色ロールに
塗料を塗布するための吸上ケロール、メツンユロール等
の吸上げ機構及び手段は、従来公知のＶＰ法におけるグ
ラビア方式がそのま＼適用できる。

以上の如く本発明は基材シートの複数の凹凸部に一挙動
で複数の着色を施すことができるが、これを従来法と比
較して要約すればつぎの通９である。

（１）従来のＶＰ法はその機構上単段しか形成できない
ため立体感に乏しく、シかも反転凸部には同時に着色が
できないだめ、後加工として頭汚し法によらざるを得な
いが、第１の発明では反転凹部、反転凸部に対して一挙
動でエンボスと同時に多段多色の着色ができる。

（２）基材／−１・とじて特に熱及びテンションの負荷
に対して不均一な伸縮性を有する熱可塑性樹脂ノート、
例えば塩化ビニル樹脂の発泡体若しくは非発泡体等のノ
ート状物又は塩化ビニルレザー、塩化ビニル壁紙等の各
種積層体であっても簡単に一挙動で多段多色法を適用で
きる。

（３）従来の後エンボス同調法では、図柄模様が先に印
刷されているため、基材の材質によってエンボスロール
を取替えたり、また回転速度を調節しなければならない
ため煩雑であるが、第２の発明戦エンボスロールの取替
え又は回転の調節等の必要がなく、シかも反転口。

凸部に正しく同調させて着色することができる。

（４）また、第２の発明は従来のｖｐ法に代えて多段エ
ンボスロールを数句けると共に複数の着色ロールを配設
すると云う簡単な装置であるから、従来のＶＰ法に使用
する装置と同様に操作でき、しかも後加工としての頭汚
し法の装置も必要でなく工程の単一化が図られ作業性の
向上及びコストの節減ができる。

さらに、従来装置の簡単な改造ができるから設備費も僅
かで是り、コストを低減ならしめることかできる。

以上の如く本発明は基材シートに形成されている反転凹
部及び反転凸部に対し、一挙動で２以上の異なる色彩で
着色することができるから、従来の如き頭汚し法等の後
工程は皆無であって工程が極めて単一化されるだめ、作
業能率及び経済性を大巾に向上できる。

さらに不発廟によって得られる多段多色シート状物は凹
凸に正しく同調した多段多色シート状物であり、各種の
色彩の変化に伴なう意匠的な美感に優れるばかりか、立
体感にも優れた多段多色シート状物であるから、壁装材
、天井材。

床材等の各種室内装飾材としてはもとより、車輌用内装
材、鞄２袋物、衣料、履物等の装飾性資材として広範な
用途に適用できる。

実施例 紙」二に乳化重合ＰＶＣ１００部、可塑剤７０部、充填
剤４０部７着色剤（白）１０部、安定剤３部２発泡剤（
アゾジカルボンアミド）５部からなるＰＶＣ組成物をド
クターナイフで３２０７／ｍ２塗布し、約１５０℃の乾
燥炉で２分間乾燥後２００℃の発泡炉で３分間約５倍発
泡させて厚さ２．５郷のＰｖＣ発泡ノートを得た。

前記ＰＶＣ発泡シートを、第３ａ図に示した直径２０ｃ
ｍの金属製多段エンボスロールと、第３ｂ図に示しだＪ
ＩＳ硬度９０のニドｌ）ルゴム製着色ロール、第３ｃ図
に示したＪＩＳ硬度６゜のブチルゴム製着色ロール及び
第３ｄ図に示したＪＩＳ硬度４０のブチルゴム製着色ロ
ールを使用する。

まだ、多段エンボスロール４の凸部Ｘ、凹部ｙ、凹部２
に花模様の図柄をエツチングし、着色ロール５は茶色の
塗料、着色ロール６は黄色の塗オ」、着色ロール７はベ
ージュ色の塗料を塗布した処、茶、黄、ベージュの３色
からなる色彩豊かで立体感に優れた多段多色シート状物
が一挙動で形成できた。

【図面の簡単な説明】

第１ａ図は従来法のエンボスロール側面図、第１ｂ図、
第１ｃ図は夫々従来法の着色ロール側面図、第１ｄ図は
従来法で得られるシート状物の平面図、第１ｅ図は同上
断面図、第２図は本発明の説明図、第３ａ図は本発明で
使用する多段エンボスロールの一例の側面図−第３ｂ図
乃至第３ｄ図は夫々本発明で使用する着色ロールの一例
の側面図、第３ｅ図は本発明によって得られるシート状
物の平面図、第３ｆ図は同上断面図である。 ４・・・多段エンボスロール、８・・バックアップロー
ル、５，６．７・・着色ロール、Ｘ゛エンボスロール凸
部、ｙ、ｚ・・エンボスロールの凹部　ｘ／・ノート状
物に形成された反転凹部、ｙ′、Ｚ′・・・シート状物
に形成された反転凸部。 特許出願人　　共和レザー株式会社 代理人　市川理吉 竿［圀 一−−−丁−ＬｅＪ 弄３図 排 す 乍 １ｌ −４（Ｑ） ン （ｅ）

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）任意の異なる段差からなる複数の凹凸部を有スる
   多段エンボスロールニ、該エンボスロールの複数の凹凸
   部各段に、夫々別箇に当接して回転する複数の着色ロー
   ルによって前記エンボスロールの複数の凹凸部各段を夫
   々異なる色彩に着色した後、前記エンボスロールで基材
   シートに複数の凹凸部を形成すると同時に該複数の凹凸
   部を２以上の異なる色彩に一挙動で着色することを特徴
   とする多段多色シート状物の製造法。
2. （２）　　エンボスロールが任意の異なる段差を有する
   複数の凹凸部に形成された多段エンボスロールからなり
   、該エンボスロールの段差を異にした複数の凹凸部各段
   の夫、々に単独で当接し、がつ前記エンボスロールの回
   転に同調して回転自在な複数の着色ロールが配設されて
   いると共に、箭記エンボスロールにバックアップロール
   が取付ケられており、エンボスロールとバックアップロ
   ールとのニップ間に基材シートを挿通するように構成さ
   れていることを特徴とする多段多色シート状物の製造装
   置。