JPS5914847B2 - 押釦装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、複数個の押釦を一列に並べて使用する押釦装
置に関するものであり、ばね部分の構造が簡単でかつ操
作性の良い押釦装置を提供しようとするものである。

第１図は従来例における押釦装置を示すものであり、パ
ネル１の透孔１ａに内側より押釦２が挿入されており、
ボス６にビス５によって固定されたばね３を押釦２の透
孔２ａに挿入し、押釦２をパネル１側へ押しつけている
。

押釦２にはブツシュスイッチ４の可動軸４ａが対向して
いる。

押釦２を押すとブツシュスイッチ４を操作することがで
きる。

このような押釦２、ブツシュスイッチ４を複数個並べて
使用する場合にはボス６、ビス５、ばね３も複数個必要
であり、構造が複雑で組立てに手間を要する欠点がある
。

そこで、本発案は構造が簡単で組立に手間のかからない
装置を提供しようとするものであり、以下本発案の一実
施例について図面を参照して説明する。

第２図に示すようにパネル１に透孔９を設け、この透孔
９より複数個の押釦８を並べて突出させる。

透孔９は押釦８毎に１個づつ設けてもよく、全体で１個
でもよい。

第３図、第４図、第５図に示すように、透孔１０を有す
る中央部１１の風力の側部の下端より上方を向いて第１
の腕１２を設け、中央部１１の他方の側部の上端より下
方を向いて第２の腕１３を設け、これらを弾力性を有す
る金属板で一体成形してばね部１４とする。

このようなばね部１４を複数個設け、複数の第１の腕部
１２を第１の連結部１５によって連結し、複数の第２の
腕部１３を第２の連結部１６によって連結する。

これら複数のばね部１４、連結部１５．１６とを弾力性
を有する金属板で一体成形し、ばね体１７とする。

パネル７に設けた透孔９にパネル７の内側から押釦９を
挿入し、押釦９の突部９ａをパネル７に当てておく。

押釦９の軸部１８に上記ばね部１４の透孔１０をはめ合
せる。

押え板１９を設け、これに上記軸部１８が挿通する透孔
２０を形成し、さらに上記はね体１７の第１の連結部１
５と第２の連結部１６が当る突部２１，２２を一体に形
成しておく。

上記ばね部１４の第１の腕１２、第２の腕１３はともに
根元から押え板１９の方に向かって少し折曲されている
。

上記突部２１，２２の高さは第６図に示すようにばね部
１４の中央部１１の移動距離のほぼ半分に設定されてい
る。

押釦８の軸部１８にブツシュスイッチ２３の操作軸２４
が対向している。

押釦８を押すとブツシュスイッチ２３が操作される。

押釦８をはなすとばね部１４の力で押釦８は元に戻る。

ばね体１７には複数個のばね部１４が存在するが、この
ばね部１４は別々に動作するので、複数の押釦８に対し
１つのばね体１７ですむので構造が簡単であり、かつ組
立の作業性もよＧ）。

ばね部１４の中央部１１が第６図のように実線と破線の
間を移動するとき、ばね部１４が平板状になる状態があ
るが、このときばね部１４の上端は上方へ少し移動し、
下端は下方へ少し移動する。

この移動はとりもなおさず第１の連結部１５および第２
の連結部１６の上方および下方への移動であり、この移
動によって第１、第２の連結部１５゜１６と押え板１９
の突部２１，２２との間で摩擦が起る。

上記の移動はＱ、 １ ｍｍ程度であるので、この摩擦
は実用上何ら支障はない。

ところが、突部２１，２２が無く、第１、第２の連結部
１５．１６を押え板１９の平面部に直接当てると、第６
図の場合と同様の移動距離を得ようとしたときには第１
、第２の腕１２．１３の傾斜が大きくなり、上記の移動
距離がＱ、 ３ ｍｍと大きくなり、第１、第２の連結
部１５．１６と押え板との間の摩擦が大きくなると１と
もに、この摩擦のために粉がでることがある。

上記した本構成によれば、押え板１９に突部２１，２２
を設けることによりばね体７との間の摩擦力が小さくな
り、操作性がよいものである。

以上のように本発明によれば、透孔を有する中央部と、
第１、第２の腕部とを弾力性を有する金属によって一体
成形してばね部とし、このばね部を複数個備え、これら
複数のばね部の第１の腕部を第１の連結部によって連結
し、第２の腕部を第２の連結部によって連結し、これら
複数のばね部と第１、第２の連結部を弾力性を有する金
属によって一体成形してばね体とする一方、第１、第２
の突部を設けた押え板を設け、この第１、第２の突部に
上記第１、第２の連結部を当接させることにより構成を
簡素化することができるとともに、組立ての作業性もよ
くなる。

また、第１、第２の連結部と押え板との間の摩擦力も小
さくなり、操作性がよくなるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の押釦装置の断側面図、第２図は本発明の
一実施例における押釦装置の斜視図、第３図は同装置の
断側面図、第４図は同装置の分解斜視図、第５図は同装
置のばねの平面図、第６図は同装置の一部分の断側面図
である。 ８・・・・・・押釦、１０・・・・・・透孔、１１・・
・・・・中央部、１２．１３・・・・・・腕部、１４・
・・・・・ばね部、１５．１６・・・・・・連結部、１
７・・・・・・ばね体、１８・・・・・・軸部。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 透孔を有する中央部と、この中央部の一側部下端よ
   り上方に突出した第１の腕部と、上記中央部の他側部上
   端より下方に突出した第２の腕部とを弾力性を有する金
   属によって一体成形してばね部とし、このようなばね部
   を複数個備え、これら複数のばね部の複数の第１の腕部
   を第１の連結部によって連結し、上記複数のばね部の複
   数の第２の腕部を第２の連結部によって連結し、上記複
   数のばね部と上記第１の連結部、第２の連結部を弾力性
   を有する金属によって一体成形してばね体とし、第１の
   突部、第２の突部を有する押え板を設け、上記第１の連
   結部を第１の突部に、第２の連結部を第２の突部におの
   おの当接せしめ、上記押え板の反対側から上記各ばね部
   の透孔にそれぞれ押釦の軸部を挿入し、上記第１の腕部
   、第２の腕部を上記押え板側に少し折曲するとともに、
   上記第１の突部、第２の突部の高さを上記中央部の移動
   可能距離のほぼ半分に設定した押釦装置。