JPS59115082A - 洗濯機用撹拌翼 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は洗濯槽の内底部に配する攪拌翼に関するもので
ある。

従来例の構成とそめ問題点 従来より日本においてはいわゆる渦巻式洗濯機と呼ばれ
る、洗濯槽の底部に攪拌翼を設け、この回転によって渦
巻攪拌水流を生じさせて洗濯する形式のものが実用化さ
れている。

この種洗濯機においては、第１図に示すように攪拌翼ａ
は、洗濯槽ｂの底面ｃから槽ｂ内に突出した形でとりつ
けられている。そのため、攪拌翼ａが直接衣類に当たる
部分は非常に洗浄力が大きく、一方、撹拌翼ａから離れ
た衣類の部分は洗浄力が弱くなるものである。その活眼
、洗いむらが大きくなると共に、直接攪拌翼ａに当たる
衣類の部分のいたみが大きく、なるものである。

さらに、洗濯槽すの内径ｄ２に対して攪拌翼ａの外径ｄ
１は、約１／２程度もしくはそれ以下であり、また、回
転数は毎分約３００回転以上に設定してあり、洗濯槽す
内に突出した径小の攪拌翼ａが高速回転することになっ
て、攪拌翼ａに直接当たる衣類部分をひっかけて回し、
その部分ないしはその部分に近い部分をある程度よじっ
て全体の衣類、とくに洗濯槽ｂ上方にある衣類に攪拌力
を与える形となっている。

このため、衣類のよじれが大きく、洗濯や脱水終了後に
衣類をとり出すとき、はぐす労作が大きいものであった
。

また、上述したものとは別に、洗濯槽底部から非突出状
態に攪拌翼が収納され、外周部から中央部に向うに従っ
て次第に深さを増すような凹状の基板と、この基板の上
面に中央部分か最も多く***し、外周部分に向うに従っ
て次第に***度合が減少し、その頂部が洗濯槽内底面と
連続状をなすように設けられた翼突条とからなる脱水兼
用洗濯機の攪拌翼が提案されている。

この攪拌翼は、洗濯物が洗濯槽内で片寄らず、脱水時の
振動を軽減する効用と、洗濯物をいためない効用を奏し
得ることが予測てきる。しかるに、洗浄効果を上げるた
めには、糞突条間における中心側から外周側に向けての
水流の形成が必要であるにもかかわらず、上記した従来
の構成では、この点について具体的に開示するものでな
く、洗浄面での不安が残っているものである。

発明の目的 本発明は、衣類のよじれを少なく、しかも、洗浄効果の
優れた洗濯機用攪拌翼を提供するものである。

発明の構成 そして、上記目的を達成するために本発明は、中央部が
球面状に盛りあがり、この球面部から外方に下降して水
平面をなし、さらにその水平面から外周に向い、接線で
出発して円弧で上昇する曲面をもった基盤と、この基盤
の上面に設け、その中心から外周部に向って高低の変化
をもたせ、かつ、項部を中間点近傍位置ないしはやや外
周に寄った位置から外方へはほぼ水平となし、前記中間
点近傍位置ないしはやや外周寄りの位置から中心部に向
って下降するように構成した複数個の山とを備え、外径
を、洗濯槽の内径に対してほぼ７０〜８０％程度に設定
し、かつ、回転数がほぼ２００回転／分に設定されたも
のである。

実施例の説明 以下、添付図面にもとづいて本発明の一実施例について
説明する。

第２図は全自動洗濯機の全体構成を示しており、１は本
体外板、２は多数の脱水孔２を穿設した洗濯槽兼脱水槽
（以下洗擢槽という）、４は洗濯槽２の内底部に回転自
在に装設した攪拌翼、５は水受槽、６け脱水時のバラン
スをとるためのバランサー、７はスイッチなどを収納し
た操作パネルである。

８はモーターで、この回転力は、プーリー９、ベルト１
０、プーリー１１を経、さらに、減速駆動機構部１２に
よって減速されて、前記攪拌繞４に伝えられる。

１３は脱水振動を吸収するためのダンパー、１４はロッ
ド、１６は排水弁、１６は排水ホースである。

以上が全体構成であるが、次に攪拌翼４の具体構成につ
き、第３図〜第６図を参照して説明する。

攪拌翼４は、その上面中央部が球面状にもりあがった半
球部１７になっており、外周方向に向って基面１８が下
降し、或る距離下降して基面１８け水平面１９となり、
中心部２０と外周部２１のはぼ中間点近傍位置から接線
で外方に回ってゆるやかに上昇する曲面２２をもたせた
基盤２３と、この基盤２３の上に一体もしくは一体的に
形成された複数個の山２４とよりなり、山２４は、中心
部２０と外周部２１の間に高低の変化をもたせ、頂部２
６け前記中間点近傍位置ないしはやや外周方向に寄った
位置２６から外方けほぼ水平２７で基盤２３につながり
、前記中間点近傍位置ないしけやや外周に寄った位置２
５から中心部２０に向って頂部２６は下降２８し、前記
位置２６と中心部２０のほぼ中間で最低点２９を有し、
さらにそこから中心部２０に向って上昇３０し、前記半
球部１７に接する。

基盤２３と山２４の頂部２６の形状は、上記した通りで
あり、特に山２４の断面形状は、第３図のＡ−Ｈに対応
した第５図の（Ａ）〜（Ｈ）にみられるとおりである。

基盤２３に対する頂部２６の変化はこのようになり、頂
部２６と基盤２３の間は、適当な曲面３１でつながり頂
部２６の基盤２３に対する高さは、Ｄ部分が最も高く、
基盤２３に接する部分での山２４の広さは、Ｄ部分より
もやや外周方向にあるＣ部分が最も広い。そして、Ｃ部
分から内方、外方いずれの方向においても、狭くなる形
となっている。ここで、Ｄ点は中心から外周の間のほぼ
中間点ないしやや外周方向に寄った点である。

なお、基盤２３中心の半球部１７の高さけ、外周部２１
の高さと同等ないしけ若干高くしたり、低くしたりの変
化はもたせてよく、水平２７部分の高さは、外周部２１
の高さに対し若干の高低差を設けてよい。

また、攪拌翼４の外径ｄ１は、洗濯槽２の内径ｄ２を１
とすると、ほぼ０．７〜０．８程度にし、第２図に示し
たように、洗濯槽２底部に装設する。ここで、３２は回
転軸に取付ける嵌合部、３３はボスである。

以上のような構成において、その動作を説明する。撹拌
翼４を右回転−休止−左回転・・・・と反転させ、その
回転数は毎分約２００回転ないしはそれ以下にして比較
的低速回転させる。

洗濯衣類に洗浄効用を与えるのは、攪拌翼４の回転によ
り生じる水流の効果と、攪拌翼４の山２４が直接衣類を
動かす効果の二つに大別される。

上記攪拌翼４によって発生する水流は、第２図および第
４図中の矢印に示すとおりであって、中心部２０の半球
部１７から入ってきた水は、下降して水平面１９に至り
、そこから上昇して洗濯槽２壁面に至り、さらに、これ
に沿って上昇しつつ、攪拌翼４の上方部で大きな円弧水
流となる。すなわち、攪拌翼４の中心部２０から外周部
２１に至る基面に沿って外方に拡がり、これが上昇しな
がら大きな円弧水流をえかくのが特長的であり、従来実
用化されていたものが、第１図にみられるような小さな
渦水流となるものとは大きな異なりを生ずる。

次に、攪拌翼４の山が直接衣類を動かす効果について述
べる。基盤２３中夫の半球部１７には山を形成していな
いので、この部分での衣類のひっかかりを生じず、また
、山２４の頂部２６は、攪拌翼４の外周部２１に対し、
同等々いしは若干の高低差を設けたものであるから、こ
こでも直接衣類をひっかけて回すことがない。

また、山２４の頂部２６は、中心部２０から外周部２１
までのほぼ中間点近傍位置ないしはこれより若干外周に
寄った位置から外方へはほぼ水平２７にしており、攪拌
翼４の最も周速度の高い部分がこのようになっているこ
と、および回転数を低速としていることから衣類を直接
ひっかけて回すことが少ない。

さらに、山２４の頂部２６に高低差を設けているだめ、
単一的、画一的な攪拌でななる。

このように、形状にもとづく効果を有した攪拌翼４の外
径ｄ１を洗濯槽２の内径ｄ２に対してほぼ７０〜８０％
と大きくとり、かつ、その回転数を約２００回転／分も
しくはこれ以下におさえたことにより、洗濯槽２内に広
くしかもゆっくりした水流をおこし、洗濯衣類をゆっく
り動かす効果を生む。

本来、渦巻式洗濯機において、洗濯衣類を動かす作用は
、衣類を水流に乗せて動かす要素と、衣類を直接攪拌翼
４でひっかけて回す要素の大別二要素によって成り立ち
、これが洗浄効用を生むのである。

そこで、この二要素のもたらす作用効果について述べる
と、水流に乗せて動かす要素が強いと、衣類はいたまず
、また、よじれやからみが少ないが、洗浄力は弱いもの
となる。この典型的なものが、ポンプで加圧したジェッ
ト水流式洗濯機である。

一方、衣類を直接攪拌翼４でひっかけて回す要素が強い
と、洗浄むらや衣類のいたみが大きく、また、よじれや
からみが大きくなり、反面、洗浄効果は大きくなる。

前記した二要素のバランスをとり、できるだけ衣類のい
たみをおさえ、衣類のよじれやからみを少なくし、基本
的な洗浄力を確保するのが望ましい。

本実施例においては、従来の渦巻式洗濯機に比して、水
流による洗浄効果の要素を大きくし、衣類に直接ひっか
けて攪拌する要素を減じたものである。

上記実施例の構成を採用したことにより、次表に示した
ように、洗浄効用（洗浄度）を従来品と同等レベルにと
った場合、洗浄むら、衣類のいたみ、衣類のよじれ、か
らみを軽減できたものである。

なお、ここにいう洗浄度は、電気洗濯機ＪＩＳ−Ｃ−９
６０６に規定された試験方法によって測定きれたもので
あり、洗浄むらは４回洗浄テストして４０枚の汚染布の
洗浄度の標準偏差にもとづくものであり、また、衣類の
いたみはガーゼ類を２０回洗たくした時の重計減（％）
を示すものである。

次に、第６図は、山２４形状が本実施例と若干異なる場
合の他実施例を示し、中心部２０と外周部２１との間の
ほぼ中間点近傍位置ないしは若干外方に寄った位置３４
から外方は、その頂部２６を水平に、また、上記位置３
４から内方は、下向きとして、前記位置３４さ中心部２
０とのほぼ中間点近傍で基盤２３に連設するように構成
したもので、このものも本実施例と同様な効果を奏する
ものである。また、第６図において、上記した以外の構
成は、第４図に示したと同様であり、その説明を略す。

本実施例においては、全自動洗濯機に攪拌翼を装設した
場合について説明したが、洗濯槽と脱水槽を併設した二
槽式洗濯機の洗濯槽に装設しても同様の効果が得られる
。この場合は、通常洗濯槽が略角型の平面形状を有して
おり、前述した洗櫂槽の内径ｄ２を角型の洗濯槽の対辺
距離におきかえて考えればよく、これまた同様な効果を
奏するものである。

発明の効用 上記実施例から明らかなように本発明によれば、従来に
比して、水流の影響力を高め得、衣類を攪拌翼に直接ひ
っかけて回ず効果を減じたものであって、洗浄力を高い
レベルに維持し、洗浄むら、衣類のいたみ、よじれ、か
らみを低くおさえ、バランスのとれた洗濯性能を発揮し
得るものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の洗濯機の全体、構成を示す縦断面図、第
２図は本発明の一実施例における洗濯機の全体構成を示
す縦断面図、第３図はその攪拌翼を示す平面図、第４図
は第３図Ｘ−０−Ｙ線断面図、第５図（Ａ）〜（Ｈ）は
第３図中Ａ−Ｈの部位における各断面図、第６図は攪拌
翼の他の実施例を示す断面図である。 ２・・・・・・洗濯槽、４・・・・・・撹拌翼、１７・
・・・・半球部、１９・・・・・・水平面、２０・・・
・・中心部、２１　・・・外周部、２２・・・・曲面、
２３・・・・・基盤、２４・・・・・山、２６・・・・
・・頂部、２７　・・水平部位、２８・・・・下降部位
、２９・・・・・・最低点。

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）中央部が球面状に盛りあがり、この球面部から外
   方に下降して水平面をなし、さらにその水平面から外周
   に向い接線から出発して円弧で上昇する曲面をもった基
   盤と、この基盤の上面に設け、その中心から外周部に向
   って高低の変化をもたせ、かつ頂部を中間点近傍位置な
   いしけやや外周に寄った位置から外方へはほぼ水平とな
   し、前記中間点近傍位置ないしけやや外周寄りの位置か
   ら中心部に回って下降するように構成した複数個の山と
   を備え、外径を洗濯槽の内径に対してほぼ７０〜８０％
   程度に設定し、かつ、回転数がほぼ２００回転／分ない
   しけそれ以下に設定された洗濯機用攪拌翼。
2. （２）複数個の山を、その頂部が基盤の中心と外周との
   ほぼ中間点近傍位置ないしはやや外方に寄った位置から
   外方へはほぼ水平となし、前記中間点近傍位置ないしは
   やや外方に寄った位置から中心に回って下降するように
   構成し、かつ、前記中間点近傍位置と中心とのほぼ中間
   で最低点を有し、さらにその最低点から中心に向い上昇
   して、中央部の球面部に連続し、前記球面部の上方の球
   部を除き山を形成した特許請求の範囲第１項記載の洗濯
   機用攪拌翼。