JPS5910778Y2 - 電源コ−ドの保持装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は外筐に電源コードの保持部を一体或形によって
設けた電源コードの保持装置に関する。

従来から、ラジオ等の外筐に電源コードを保持せしめる
構造として、第１図に示すものが広く知られている。

これは外筐１にコード受け用リブ２と、これを挾むが如
く所定距離隔てて設けられたガイド３，４とを設けたも
のからなる。

電源コード５はこれらのガイド３，４上の切欠６，７内
およびリブ２上に導き、リブ２上にクランプ板８をねじ
９により圧接せしめることにより、このリブ２とクラン
プ板８との間に電源コード５を挾み込んで、その安定保
持を図るようにしたものである。

そしてかかる安定保持により、この電源コード５と電源
トランスのタップ等に対する半田付け部分の疲労などを
効果的に防止することができる。

しかし、かかる電源コード５の保持装置はクランプ板８
およびねじ９を別途用意せねばならず、組立効率および
費用の点で問題があった。

また、第２図に示す保持装置も同様に広く実用されてい
る。

これは大きく分けて外筐１０に一体的に取り付けられた
支承部材１１と、これに嵌め込まれる係止部材１２とか
らなる。

支承部材１１は筐状をなし、その一方の対向する側板１
１ａ，ｌｌｂの上部には電源コード１３をガイドする切
欠１４，１５が設けられ、他方の対向する側板１１Ｃ，
ｌｌｄには係止孔１６，１７が設けられている。

一方、上記の係止中部材１２は中央部にコード押え片１
２ ａと両端の弾性片１２ｂ，１２Ｃとを一体戊形によ
って同時に得たものであり、弾性片１２ｂ，１２Ｃの上
端外面には係止爪１８，１９が突設されている。

この保持装置は電源コード１３を上記切欠１４，１５に
ガイドし、係止中部材１２のコード押え片１２ ａを支
承部材１１の側板１１ ａ〜１１ ｄ内に挿し込んで、
このコード押え片１２ ａにより、コード１３を強制的
に屈曲せしめる。

さらに、その挿し込み操作を続けて、上記弾性片１２Ｃ
，１２ｄの係止爪１Ｂ，１９を係止孔１６，１７内にそ
れぞれ係合せしめる。

これによりねじ部材などを用いないで電源コード１３を
クランプすることができる。

しかし、かかる保持装置は別部品として係止中部材１２
を別途用意せねばならず、その構或が複雑になるので金
型が高価になるなどの問題があった。

本考案はかかる従来の持装置の問題点を改善せんとする
ものであり、特に、電源コードの保持装置を外筐の片側
にのみ一体或形にて設け、別部材を要することなく簡単
にかつ確実に電源コードをクランプできる電源コードの
保持装置を提供するものである。

以下に、本考案の一実施例を図面について述べる。

第３図は本考案にかかる電源コードの保持装置を示す要
部の斜視図、第４図は同しく断面図である。

２０は外筐キャビネットを構戒する下パネル、２１はこ
の下パネル２０に被覆して固定される上パネルである。

下パネル２０にはコの字状のストツパ板２２が突設され
、その互いに対向する起立片２２ａ，２２ｂの上縁には
電源コード２３をガイドする切欠２４，２５が設けられ
、中間部の起立片２２ Ｃにはコード押え突片２６が前
方に向って突設されている。

なお、コード押え突片２６の下端縁には三角リブ２６
ａが突設され、この三角リブ２６ ａは上記切欠２４，
２５の支持縁２４ ａ ，２５ ａの高さよりもさらに
低く、これらの内部に落ち込むように設けられている。

これらはコードストツパを構或する。２７は金型押切り
用孔である。

２８．２９は上記コードストツパの近傍に突設されたコ
ード抜け止め部材を構或する一対の起立片で、これらの
対向する面には電源コード２５を上記切欠２４の支持縁
２４ ａよりも充分下方に押え込む爪３０．３１が設け
られている。

３２は金型押切り用穴である。なお、３３は下パネルの
側板であり、その一部に電源コード２３を導出する切欠
３４が設けられ、上パネル２１を被覆したとき、電源コ
ード２３が上記切欠２５の支持縁２５ ａよりも充分下
方に押え込まれるようになっている。

一方、上記上パネル２１の上記コード押え突片２６に対
向する位置には、この突片２６の上方への撓みを規制す
る突起３５が設けられている。

かかる構或になる保持装置によれば、電源コード２３を
先ずストツパ板２２の切欠２４．２５と上記コード押え
突片２６との間に波状に挾み込むようにガイドし、さら
に、その電源コード２３の一方を、上記起立片２８ ．
２９を押し広げるようにして、これらの起立片２８
．２９間の爪３０．３１の下部にガイドする。

また、電源コード２３の他方を上記側板３３の切欠３４
内にガイドし、上記下パネル２０に上パネル２１を被覆
し、これらを一体結合する。

このとき電源コード２３は図示の如く液状に保持される
ので、電源コード２３の引き抜き方向の力に対して充分
な抵抗が付与され、保持装置からの脱抜が確実に防止さ
れる。

なお、上記突起３５は引き抜き力が著るしく大きな場合
に、コード押え突片２６が上方に屈曲して破損するのを
防止する作用を有する。

三角リブ２６ ａは電源コード２３の保持力を増す如く
作用する。

このような保持装置によれば、外筐をキャビネットを構
戒するパネルの所定位置の保持部材に電源コードを這わ
せるのみで、別部材を用いずに容易かつ確実に、その電
源コードの保持が図れる。

また、その這わせる作業は簡単であり、組み立てやサー
ビス時のコードクランプの作業性が改善される。

以上のように、本考案によれば、パネルにコ字状のスト
ツハ板ヲ突設し、このストツパ板の互いに対向する２つ
の板の上縁に切欠を設け、これら画板間に挾まれた他の
板に、下縁が上記切欠の上縁より深く落ち込んで上記画
板間に介在されるコード押え突片を設けるとともに、上
記ストツパ板の近傍に、上記切欠の上縁より下方に電源
コードを保持する爪をもった一対の起立片を設けたこと
により、電源コードの固定を簡単な構威にてしかも別部
品を用いず容易に実施することができる。

この場合において、その保持構造はパネル形或時に一体
的に設けられるため、安価に得られ、実用上頗る有益で
ある。

【図面の簡単な説明】

第１図および第２図は従来の電源コードのクランプ構造
を示す斜視図、第３図は本考案にかかる電源コードの保
持装置を示す斜視図、第４図は同じく断面図である。 ２０．２１・・・・・・パネル、２２・・・・・・スト
ツパ板、２２ ａ ，２２ｂ，２２Ｃ・・・・・・板、
２３・・・・・・電源コード、２４．２５・・・・・・
切欠、２６・・・・・・コード押え突片、２８．２９・
・・・・・起立片、３０，３１・・・・・・爪。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. パネルにコ字状のストツパ板を突設し、このストツパ板
   の互いに対向する２つの板の上縁に切欠を設け、これら
   両板間に挾まれた他の板に、下縁が上記切欠の上縁より
   深く落ち込んで上記画板間に介在されるコード押え突片
   を設けるとともに、上記ストツパ板の近傍に、上記切欠
   の上縁より下方に電源コードを保持する爪をもった一対
   の起立片を設けてなる電源コードの保持装置。