JPS589496B2 - シンゴウノキロクサイセイホウホウ - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、磁気テープなどの記録媒体上に回転ヘッドに
より例えば映像信号を一定のピッチのトラックを形成し
て記録し、これより再生する方法に関し、特に記録時記
録用回転ヘッドとは別の回転ヘッドを使用してパイロッ
ト信号を記録し、再生時このパイロット信号の再生出力
を利用することにより再生用回転ヘッドが各トラック上
を常に正しく走査するようにしたものである。

以下、本発明方法の一例と、映像信号を記録・再生する
場合で、かつパイロット信号記録再生用回転ヘッドとし
て消去用回転ヘッドを使用した場合を例にとって図につ
いて説明しよう。

第１図において、１Ａ及び１Ｂはそれぞれ記録再生用の
回転磁気ヘッド、２は消去用の回転磁気ヘッドで、ヘッ
ド１Ａ及び１Ｂを図に示すように１８０°の角間隔で取
付け、ヘッド２をヘッド１Ａに先行して取付ける。

そして磁気テープ３を、例えばその巾方向において、テ
ープ案内ドラム４に１８０°よりもヘッド１Ａ及びヘッ
ド２の角間隔だけ大きい角範囲にわたって巻付けて、こ
れをヘッド１Ａ，１Ｂ及び２０回転軸方向に走行させ、
ヘッド１Ａ及び１Ｂを例えば２フィールドで１回転する
速度で矢印５で示す方向に回転させる。

従って、ヘッド１Ａ及び１Ｂはテープ３上をそのほぼ巾
方向に、即ち長手方向に対してほぼ直行する方向に走査
する。

そして、この例では、消去用の回転ヘッド２の走査の巾
を、テープ３上における走査のピッチの２倍にし、かつ
そのギャップを走査方向と直交する方向に対して幾分傾
ける。

そして記録にあたっては、第２図に示すように、テープ
３の巾方向のドラム４に対する１８０°の巻付け部分に
映像信号をヘッド１Ａ及び１ＢにてトラックＴＡ及びＴ
Ｂを形成して記録し、テープ３の一方の端部のヘッド１
Ａとヘッド２との角間隔分の巻付け部分に、ヘッド２に
て、パイロット信号を記録する。

第３図はこのパイロット信号を記録する方法の一例で、
消去用信号発振器６よりの発振信号を合成器７を通じて
消去用回転ヘッド２に供給するとともに、パルス発生器
８よりヘッド２が第１図のヘッド１Ａの位置の手前の所
定の位置にくるところで信号ＰＧ１を得、この信号ＰＧ
１により遅延用単安定マルチバイブレータ９をトリガし
、これよりの信号にてさらに単安定マルチバイブレータ
１０をトリガして、これよりヘッド２が第１図のヘッド
１Ａの位置からヘッド２の位置までの間の所定位置にく
るところでパルス信号を得、このパルス信号をパイロッ
ト信号として合成器７を介してヘッド２に供給する。

従って、テープ３の端部のヘッド１Ａとヘツド２との角
間隔分の巻付け部分にヘッド２にてパイロット信号が記
録される。

この場合、ヘッド２の走査巾は走査のピッチの２倍にな
っているので、パイロット信号は第２図において実線Ｐ
ｔで示すように、走査のピッチに等しい分が残留する状
態で順次記録され、しかもヘッド２のギャップが走査方
向に対して傾いているので、その各記録跡は分離された
状態になる。

再生時のヘッド１Ａ及び１ＢのトラックＴＡ及びＴＢに
対する走査位置と、ヘッド２のパイロット信号の記録跡
Ｐｔに対する走査位置及び、これよりのパイロット信号
の再生出力レベルとの関係についてみると、ヘッド１人
及び１Ｂが第２図において実線ＨＡｚＨＢで示すように
各トラックＴＡ及びＴＢ上を正しく走査する、いわゆる
ジャス 図実線Ｅで示すようにパイロット信号の記録跡Ｐｉを２
個だけにわたって走査し、第５図Ａに示すように若干ず
れた時点において、ともに等しいレベルＬＭなるパイロ
ット信号が２個得られる。

一方、各ヘッド１Ａ及び１Ｂの走査位置がずれて、第２
図においてＨＡ′及びＨＢ′で示すように、正しい走査
位置より進んだ位置で走査する場合には、記録跡Ｐｔを
３個にわたって走査し、第５図Ｃに示すように順次ずれ
た時点で３個のパイロット信号が得られ、しかもそのレ
ベルは１番日がＬＭ／２より大きくＬＭより小さく、２
番目がＬＭと等しく、３番目がＬＭ／２より小さくなる
。

また、第２図においてＨＡ″及びＨＢ″で示すようにヘ
ッド１Ａ及び１Ｂが正しい位置より遅れた位置で走査す
る場合には、やはり記録跡Ｐｔを３個にわたって走査し
、順次ずれた時点で３個のパイロット信号が得られるが
、この場合には、第５図Ｇに示すように、そのレベルは
１番目が ＬＭ／２より小さく、２番目がＬＭと等しく、３番目か
ＬＭ／２より大きくＬＭより小さくなる。

従って、各回転毎に常に２個の等しいレベルのパイロッ
ト信号が得られるように、各ヘッド１Ａ及び１Ｂの回転
や、テープ３０走行を制御すれば、ヘッド１Ａ及び１Ｂ
は常にテープ３上を正しい位置で走査し、映像信号をク
ロストークを生じることなくかつ最大レベルで再生する
ことができる。

第４図は、その制御回路の一例で、消去用回転ヘッド２
より取出されたパイロット信号を再生増幅器１１を介し
てリミッター１２に供給してＬＭ／２以下のレベルの信
号を除去し、このリミッター１２よりの信号ＳＬをピー
クホールド回路１３に供給してそのピーク値をホールド
し、このピークホールド回路１３よりの信号ＳＨをクラ
ンプ回路１４に供給し、一方、リミッタ−１２よりの信
号ＳＬをクランプ信号形成回路例えばフリップフロツプ
回路１５に供給し、信号ＳＬの一番目の信号でこれをセ
ットし、２番目の信号でリセットしてこれよりクランプ
用信号Ｃｓを得、この信号Ｃｓをクランプ回路１４に供
給して信号ｓＨのレベルをクランプ期間零になるように
クランプする。

そしてこのクランプ回路１４よりの信号Ｓｃをローパス
フィルター６に供給し、これより得られる出力信号にて
、ヘッド１Ａ及び１Ｂの回転あるいはテープ３０走行を
制御する。

従って、ジャス 接した２個のパイロット信号のレベルがともにＬＭなの
で、ピークホールド回路１３の出力信号は常にＬＭなる
大きさになり、クランプ回路１４より得られる信号Ｓｃ
は第５図Ｂのように零となりローパスフィルター６の出
力は零となる。

ヘッド１Ａ及び１Ｂがずれて、ヘッド２より第５図Ｃの
ような信号が得られる場合には、リミツター１２よりの
信号ｓＬは第５図Ｄに示すように１番目の信号のレベル
の方が小さい信号となり、従ってピークホールド回路１
３よりの信号ｓＨは第５図Ｅのようになって、クランプ
回路１４よりの信号Ｓｃは第５図Ｆのようになり、ロー
パスフィルタ１６よりはＬＣ１なるレベルの正の直流出
力が得られる。

ヘッド１Ａ及び１Ｂが遅れて、ヘッド２より第５図Ｇに
示すような信号が得られる場合には、リミツタ−１２よ
りの信号ＳＬは第５図Ｈに示すように２番目の信号のレ
ベルの方が小さい信号となり、従ってビールホールド回
路１３よりの信号ＳＨは第５図■に示すようになって、
クランプ回路１４よりの信号Ｓｃは第５図Ｊに示すよう
になり、ローパスフィルタ１６よりはＬＣ２なるレベル
の負の直流出力が得られる。

従って、ローパスフィルタ１６の出力が零になるように
制御することによってヘッド１Ａ及び１Ｂを常に正しい
位置で走査させることかできる。

以上述べたように本発明によれば記録再生用回転ヘッド
とは別のギャップ巾の広い回転ヘッド、例えば消去用回
転ヘッドを使用してパイロット信号を記録・再生するこ
とにより、常に記録再生用回転ヘッドを各トラック上に
正しく走査させることができる。

また本発明方法によれば、再生パイロット信号の位相比
較によって制御用出力を得るものではなく、再生パイロ
ット信号のレベル差により制御用出力を得るものである
から、ジツターの影響を受けることが全くない。

また本発明方法においては回転ヘッドによりパイロット
信号を記録再生するものであるから、テープの走行速度
を遅くする場合にも適用できる利点がある。

さらに、上述の例のようにパイロット信号記録再生用の
回転ヘッドとして消去用回転ヘッドを使用すれば別個の
回転ヘッドを特に設ける必要がない。

なお、記録再生用ヘッドを３個、１２０°の角間隔で取
付け、さらにこれとは別の回転ヘッドを取付けて、記録
再生用回転ヘッドを例えば３フィールドで１回転する速
度で回転させる場合などでも同様になし得る。

またテープを案内ドラムに斜めに巻付けて走行させてヘ
ッドをテープの長手力向に対して僅かに傾いた方向に走
査させることにより記録・再生を行なう場合にも本発明
を適用できる。

この場合にはパイロット信号の記録再生用回転ヘッドの
ギャップは走査方向に対して直交する方向でよい。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明方法に用いる回転ヘッドの配置関係の一
例を示す図、第２図はこれによるテープ上の記録パター
ンと再生時の走査状態を説明するため図、第３図はパイ
ロット信号の記録系の一例の系統図、第４図は制御回路
の一例の系統図、第５図はその説明のための波形図であ
る。 １Ａ及び１Ｂは記録再生用回路ヘッド、２は消去用回転
ヘッド、３はテープ、４は案内ドラムである。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 記録用回転ヘッドに先行する別の回転ヘッドを設け
   、この別の回転ヘッドが記録媒体の巾方向の特定位置を
   走査するとき、この別の回転ヘッドにより一定のパイロ
   ット信号を残留記録巾がこの別の回転ヘッドの走査巾よ
   り小さく、且つ、その走査方向と直交する方向に対して
   傾いた記録パターンとなるように順次記録し、再生時、
   上記別の回転ヘッドにより上記パイロット信号をその１
   回転内につき複数個順次上記傾いた記録パターンに対応
   した量だけずれた時点で再生し、その各々のレベルの大
   小関係及びその大小の時間関係により演算した制御電圧
   を得、この制御電圧により再生用回転ヘッドの回転ない
   し上記記録媒体の走行を制御するようにした信号の記録
   再生方法。