JPS589148Y2 - 空気調和機のグリル固定装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、空気調和機の前面パネル等に取付けられてい
る吸込グリルや吹出グリルにおいて、前面パネル等にグ
リルを装着固定し、あるいは固定を解除し、グリルを前
面パネル等より取外すためのグリル固定装置に関するも
のである。

従来の構成を以下説明する。

第１図はこの固定装置の用いられている一例を示すもの
で、１は空気調和機のパネル、２はグリル、３はグリル
の一角に設けられた固定装置である。

グリル２の下部にはパネル１の凹部に入る凸部が設けら
れ固定されている。

このグリル固定装置の従来例を第２図〜第６図により説
明する。

第２図において、４は傾斜して設けられたルーバ、５は
固定装置のストッパーであり、ガイド溝６に左右方向に
摺動自在に取付けている。

７はストッパ固定座、８はラチェット機構の凸部、９は
ストッパ５のはずれ止め突起である。

ストッパー５は、左右に動かすために手を当てるスライ
ドプレート５ａ、グリル２を取付けるパネル１の凸状の
グリル固定片１ａ係合するロックアーム５ｂ、前記両者
を接続する首部５Ｃからなり、プラスチックで一体成形
されている。

首部５Ｃのスライド方向に直角方向の幅Ｂ１はスライド
プレート５ａ、ロックアーム５ｂのそれよりも小さく、
はずれ止め突起９−９間のＢ２よりも大きい。

５ｄはラチェット機構の四部である。

かかる構成において、ストッパ５のグリル２への取付け
は、第５図において、先ずスライド溝６の左側でルーバ
４と４の間に挿入し、次にストッパ５を右に移動させ、
ルーバ４を変形させて首部５Ｃをはずれ止め突起９部を
超えてスライド溝６内に入れるものである。

次にグリル２をパネル１に固定するには、ストッパ５の
スライドプレート５Ｃを第４図の閉の方向にスライドさ
せ、スライドプレート５ａとロツファーム５ｂの間にス
トッパ固定座７とグリル固定片１ａとをはさみ込み、グ
リル２は固定される。

グリル２をパネル１から取外すには、ストッパ５のスラ
イドプレー）５ａを第４図の開の方向にスライドさせる
と、スライドプレート５ａとロックアーム５ｂの間から
、ストッパ固定座７とグリル固定片１ａが抜け、固定が
解除される。

この構成においては、ストッパ５が閉になっているとき
、第４図のＨｌとＨ２の差を小さくすると、ロックアー
ム５ｂの先端がグリル固定片１ａに掛りに＜＜、更にス
トッパ５を開の方向に摺動させる動作がスムースでない
。

反面Ｈ１とＨ２の差を大きくすると、この差分のがたつ
きにより、第６図に実線で示す如く、ストッパ５がスト
ッパ固定座７から浮上り、ラチェット機構が作動しなく
なる。

一方ストツパ５を開の方向に動かした場合には、Ｈｌと
Ｈ２の差によるがたつきにより、第６図に二点鎖線で示
すようにストッパ４が傾斜し、開閉動作がスムースでな
く、外観上も見苦しい。

また、ストッパ５のグリル２への取付けは第５図におい
て、はずれ止め突起９の左側に挿入した首部５Ｃを右に
押してスライド溝６に入れるので、ストッパｇを開の方
向に開状態から更に押すと、グリル２からストッパ５が
脱落する。

本考案はかかる欠点を改良するためになされたものであ
る。

即ち、閉状態において、ストッパ固定座及びグリル固定
片１ａを共にはさまないようにしたものである。

以下本考案を第７図〜第１２図に示す一実施例により説
明する。

第７図において、グリル２のスライド溝６の左側即ちは
ずれ止め突起９の部分は接手１０で閉じられ、スライド
溝６は角穴となっている。

一方、ストッパ１１は、第８図の如くスライドプレート
１１ａ、ロックアーム１１ｂ、首部１１Ｃ１凹部１１
ｄとから構成されている。

前記ロックアーム１１ｂは、閉状態でグリル２の側端２
ａから突出すように長く設けられている。

ロックアーム１１ ｂはパネル１の垂直片１ｂの先端に
係合する。

また、ストッパ１１のロックアーム１１ ｂは、スライ
ド溝６への挿入を容易にするため、その底面１１ ｅを
舟底状に設けると共に、割溝１１ ｆを設けている。

その他は従来と同様である。

また、第９図の如くパネル１の凹状に設けられたグリル
受座１Ｃは本ストッパ１１のロックアームｌｌｂの位置
する部分１ｄには設けられておらず、グリル受座１Ｃが
削除された垂直片１ｂがロックアームに係合する。

即ち、グリル２の奥側への転到防止をグリル受座１Ｃで
行い、前面への転到防止を垂直片１ｂとストッパ１１で
行っている。

かかる構成において、ストッパ１１のグリル２への取付
けは、第１１図の如く、スライド溝６に斜めに差し込ん
で行う。

グリル２をパネル１に固定するには、ストッパ１１のス
ライドプレート１１ ａを閉の方向に移動させると、ロ
ックアーム１１ ｂの先端がグリル２の側端１ａを超え
てパネル１の垂直片１ｂより更に突出し、固定される。

このロックアーム１１ ｂと垂直片１ｂによってグリル
の前面への転到が防止され、パネル１のグリル受座１Ｃ
によって奥側への転到防止が行なわれる。

グリル２を取外す場合はストッパ１１を開の方に移動さ
せる。

かかる構成によれば、第８図の首部１１ Ｃの高さＨｌ
とストッパ固定座７の厚さＨ３は、ラチェット機構の作
動状態と、ストッパ１１のスライドのスムースさとの関
連で、また第８図のロックアーム１１ ｂと垂直片１ｂ
との間げ゛きＳは、グリル２をパネル１に取付けたとき
の両者のがたつきと、ストッパ１１のスライドのスムー
スさとの関連で゛、それぞれ別々に決定することができ
る。

即ち、ストッパ１１をグリル２に取付けるための構成と
、グリル２をパネル１に固定するための構成とを、別々
に決定することができるものである。

このため開閉動作がスムーズであり、閉状態でのラチェ
ット機構が確実に作動するものである。

またストッパ１１のスライドプレート１１ ａとロック
アームとの間にはさまっているものは、ストッパ固定座
７のみであるから、従来例の如く開のときストッパ１１
が傾斜することはないものである。

また、スライド溝６は接手１０で閉鎖されているので、
ストッパがはずれるという問題はない、もちろん、従来
のように開放したスライド溝に本実施例のストッパを用
いることはできるものである。

以上の如く本考案によれば、ストッパ固定座のみをはさ
むようにストッパを設け、グリルの側端を超えて突出す
るロックアームでパネルに係合するようにしたので、開
閉動作をスムースに行うことができるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は空気調和機の前面パネルの一部を示す正面図、
第２図は従来の固定装置部分の正面図、第３図は従来の
ストッパの斜視図、第４図は第２図のＡ−Ａ断面図、第
５図は第４図のＢ−Ｂ断面図、第６図は第４図相当図で
、ストッパの状態を示す図である。 第７図〜第１２図は本考案の一実施例を示すものであり
、第７図はグリルの固定装置部分の正面図、第８図は第
４図相当図、第９図はグリル部分の前面パネルの正面図
、第１０図は第８図のＣＣ断面図、第１１図はストッパ
をグリルに取付けるときの説明図、第１２図はストッパ
の斜視図である。 １・・・・・・パネル、１ｂ・・・・・・垂直片、１Ｃ
・・・・・・グリル受座、２・・・・・・グリル、２ａ
・・・・・・側端、３・・・・・・固定装置、４・・・
・・・ルーバ、６・・・・・・スライド溝、７・・・・
・・ストッパ固定座、８・・・・・・ラチェット機構の
凸部、１１・・・・・・ストッパ、１１ ａ・・・・・
・スライドアーム、１１ｂ・・・・・・ロックアーム、
１１Ｃ・・・・・・首部、１１ ｄ・・・・・・凹部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. グリルの前面においてストッパーを左右に動かすため手
   を当てるもので゛あってグリルのストッパ固定座の前面
   を移動するスライドプレート、前記ストッパ固定座背面
   を移動し、閉状態でグリルの側端を超えて突出しグリル
   を取付けるパネルに係合するロックアーム、前記ストッ
   パ固定座をスライドプレートとロックアームとではさむ
   ように両者を接続する部分であって前記グリルのスライ
   ド溝に挿入された首部、及び前記グリルに対し移動を防
   止するラチェット機構とからなり、前記スライドプレー
   ト及びロックアームの幅を前記スライド溝の幅より大き
   く設けたストッパを設け、前記グリルの背面側に接触す
   るパネルのグリル受座を前記ストッパのロックアームが
   位置する部分を除いて設け、この除かれたパネルの部分
   に前記ロックアームの先端が係合するように設けたこと
   を特徴とする空気調和機のグリル固定装置。