JPS588902B2 - デンキシユウジンソウチ - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、相互に端部でフック状に係合された複数の帯
状集塵電極から成る集塵電極壁の複数をハウジング内に
相互に平行にガス通路を形成するように配置させた電気
集塵装置に関する。

この種の電気集塵装置は西ドイツ特許出願公開第２２３
４３６８号明細書から公知である。

この場合、縁部条帯および集塵電極条帯が特殊な構造を
有し、グロー燃焼（ Ｇｌ ｉｍｍｂｒａｎｄｅｎ ）
の場合に集塵電極壁に生じるよじれが僅かですむように
なっている。

特に鉄鉱石焼結工場に付属の電気集塵装置において最近
しばしばグロー燃焼が発生しているが、その原因は大抵
は油含有添加物、例えばロール・スケール等を焼結機ベ
ルト上に載せることにある。

供給材料からの油含有残渣が焼結床において不完全燃結
すると、炭化水素が蒸溜によって気化しこのために、特
に電気集塵装置の運転開始と停止時に集塵電極壁にグロ
ー燃焼が起る。

集塵電極は大抵冷間圧延され、成形されているが、グロ
ー燃焼により局部的に過熱が起ると、冷間圧延材料中の
内部応力が解放されそこに局部的なゆがみが生じる。

西ドイツ特許出願公開第２１１８８０３号明細書から、
上述の局部過熱による***は、条帯を分割し継目板等で
条帯を互いに上下に連結することにより、集塵電極の幅
対高さを変えれば、低減し得ることが公知である。

しかしながら、これはコスト高となりしかも電極条帯の
組立や修復に際して、条帯を屋根越しに取出したり、交
換することを簡単に行ない得す、分割された各条帯をま
ず互いに分離しなければならないという不便がある。

また西ドイツ特許出願公開第２２３４３６８号明細書に
よれば集塵電極壁の始端部と終端部に備えた側方支持部
材により集塵電極条帯が位置設定されるが、これは平板
状に形成された集塵電極面の***するのを完全には阻止
できない。

放電距離の減少は最高許容印加電圧の低下をもたらし、
その結果、集塵効率が低下する。

電極壁内の個々の電極条帯をゆるくフック連結すること
もやはり有効に***を補償するように働らくが、しかし
今日見られる電極壁の大きさ一約１２個の集塵電極条帯
からなるもので高さ１０ｍ〜１５ｍ１幅６ｍ，面積３０
〜９０ｍ２−に対しては十分でない。

本発明の目的は、従来技術の欠点を除去すること、並び
に集塵電極に大きなゆがみないし***が生じないように
し、修復すべき電極を個々の通路から屋根越しに簡単に
取り出すことができ、グロー燃焼の場合にも放電距離が
許容限界内に保持され、しかも電極の振動性が阻害され
ない装置を提供することである。

以上の目的は、相互に端部でフック状に係合された複数
の帯状集塵電極から成る集塵電極壁の複数をハウジング
内に相互に平行にガス通路を形成するように配置させた
電気集塵装置において、複数のスペーサが前記複数の集
塵電極壁の高さと幅に沿って分布され、前記各スペーサ
の一端は一帯状集塵電極に回動可能に取り付けられ、他
端は前記一帯状集塵電極と相対向する他帯状集塵電極と
の間に空隙を形成するように前記各スペーサが設けられ
ることにより達成される。

以上から、本発明によれば、個々のスペーサは平板状電
極壁に沿って分布され、一端が集塵電極壁に取り付けら
れ、他端が同電極壁に対し垂直にガス通路中を対向する
集塵電極面の近くにまで延びるが、接触するまでには達
しない。

即ち空隙が形成される。

この構成の場合、粉塵のたたき落しに際して、どの集塵
電極壁のたたき衝撃強度も、又は振動の分布状態もスペ
ーサによって殆んど影響を受けないという利点がある。

各集塵電極壁は互いに無関係に振動するので、集塵電極
を充分に浄化することに対する本質的な前提条件が満さ
れることになる。

一方これらのスペーサの自由端と集塵電極面とは空隙を
介して相対向しているから、集塵電極壁の相互間隔が不
規則になることはない。

そしてこれらのスペーサは、グロー燃焼の起った場合、
集塵電極壁ないし集塵電極条帯が大きく湾曲するのを防
止する。

即ち、スペーサの自由端が対向する集塵電極面と直接接
触し、同電極面がさらに***しようとするのが妨げられ
るので、電極面の湾曲は防止されるか低減される。

また本発明によれば、各スペーサは倒せるように回動可
能になっている。

集塵電極条帯はその交換に当り、大抵は集塵装置の蓋を
開き、屋根越しに引出される。

この場合、スペーサは集塵電極条帯の面に接するまで倒
される。

これは一端かくまで状またはフック状に形成されていて
、スペーサを捕え得る適尚な棒で、下から或いは上から
容易に行ない得る。

自明のように、スペーサは、電気的な障害の起ることが
全くないように集塵電極条帯の高さに沿って分布される
。

このことは、イオン化電極の適当な配置替えにより容易
に保証される。

本発明による更に好ましい構成としては、スペーサがそ
れぞれ集塵電極条帯の横断面中央に取付けられるが、こ
の場合、電極は対称形であることを前提とする。

またスペーサは常に隣接する集塵電極条帯に同一レベル
かつ同一横断面内にあるよう配置してあるので、ハウジ
ングの側壁から側壁まで一列になっている。

但し、それぞれ１〜２間の狭い空隙が形成されている。

このようなスペーサは、集塵電極条帯の中央で上下に沿
って２、３個配置することが好ましい。

本発明による更に好ましい構成においては、スペーサの
自由端が木槌の頭のように拡大されているが、それは集
塵電極面がそれたり、或いはスペーサの自由端が斜方向
で電極面を支承するのを防ぐためである。

これによって又電極条帯の湾曲した場合にも、それを支
えるための十分な支承面が保証される。

本発明の又好ましい構成によればスペーサの自由端はこ
れと対向する集塵電極面に取り付けたブラケットに支承
され、又他の好ましい構成としてスペーサの取付端が集
塵電極条帯に取り付けられたブラケットに支承される。

集塵電極壁間に配置されるようにスペーサを集塵電極条
帯に取り付けるという本発明による構成によって、集塵
電極が熱作用を受けて起す変形が、従ってこの結果とし
て放電距離の短かくなることが著しく減少され防止され
る。

このスペーサは、集塵装置の設計を著しく変更する必要
なしに容易に後から装置に組み入れることができる。

又この電極は振動性について何らの損失なく有効に打ち
たたかれ浄化が有効に行なわれる。

スペーサの電極壁における配置は必らずしも全体にわた
り均一に分布する必要はなく、運転経験に従って不均一
にも分布されてもよい。

例えば、電極壁においてスペーサはガス流に対し下流部
に配置されることが好ましいことが多い。

これは下流部においてグロー燃焼が生じやすいためであ
る。

次は本発明の詳細を実施例につき図面により説明する。

第１図は電気集塵装置の一部を示し、そのハウジング壁
１内に集塵電極条帯もしくは帯状集塵電極２およびこれ
ら電極間にそれぞれ放電電極３が配置されている。

帯状集塵電極２の列は互いに平行に配置してあり、これ
により集塵されるべきガスの流れる（矢印方向）通路が
形成されている。

各帯状電極２は３個の台形部から成り対称形に作られ、
かつその両端がフック状に成形されている，このフック
状端で隣接する帯状集塵電極が互いにゆるく結合され、
数個、例えば６〜１２個連結されて１個の集塵電極壁が
形成される。

若干の帯状電極２の中央部位にそれぞれ本発明によるス
ペーサ５がアングル・ブラケット６および固定板７（第
１図〜第４ａ図参照）とにより回動自在に取り付けられ
ている。

スペーサ５はアングル・ブラケット６により帯状集塵電
極２に対し垂直に保持されるが、特にこのスペーサを取
り付けた帯状集塵電極が集塵装置から取り出される場合
や同装置内に設置する場合、或いはその他の理由から必
要に応じて、帯状電極面にまで回動し折りたたむことが
可能である。

スペーサ５の自由端８は木槌の頭のように拡大されてお
り、対向する電極が変形する場合には支承手段として役
立つ。

スペーサは、また第４図および第４ａ図に示すように、
その自由端が対向する帯状集塵電極２′のブラケット９
に支承されるようにしても良い。

この場合、スペーサは帯状集塵電極２側のブラケット１
０の周りに回動自在である。

スペーサ５の木槌頭状に成形された自由端８と対向する
電極面との間に約１〜３ｍｍの空隙１１が形成されてい
る。

さて、何等かの原因、例えばグロー燃焼によって、ある
帯状集塵電極２が湾曲を起す場合、まず隣接帯状電極と
のフック結合が締まる。

次いで、電極が更に大きく湾曲せんとする。

ほぼ平面状態にある集塵電極壁に***が生ずるほどに更
に変形しようとする場合にはスペーサは放電距離の短縮
化に抗するように働らき、この場合、その槌頭状の自由
端で、変形せんとする集塵電極壁ないしは帯状集塵電極
を支承して一層変形するのを弾性的に防ぐよう働く。

次に述べるものは本発明の実施の態様に属するものであ
る。

（１）、それぞれが有するフック状の側縁で互いにゆる
く係合し、それらの上端が共通の相持体にそして下端が
共通の槌打体に固定された一群の帯状集塵電極からなる
電極壁の多数がハウジング内において互いに平行に配置
され、これによりガス通路が形成され、個々の集塵電極
壁の縁部条帯の自由辺が、それらを取り囲みかつ縁部条
帯の高さに沿って延びる保持部材によって回動しないよ
うに保持された電気集塵装置において、複数のスペーサ
５が前記複数の集塵電極壁の高さと幅に沿って分布され
、前記各スペーサの一端は一つの帯状集塵電極２に回動
可能に取り付けられ、他端８は前記一つの帯状集塵電極
と相対向する他の帯状集塵電極２′との間に空隙１１を
形成するように、前記各スペーサ５が設けられているこ
とを特徴とする電気集塵装置。

（２）、各帯状集塵電極２の断面中央部にスペーサ５を
配置したことを特徴とする前記第１項に述べた電気集塵
装置。

（３）、各スペーサ５の自由端８を木槌頭状に拡大成形
することを特徴とする前記第１項と第２項に述べた電気
集塵装置。

（４）、各スペーサ５の自由端が対向する集塵電極２′
のブラケット９で支承されることを特徴とする前記第１
項〜第３項に述べた電気集塵装置。

（５）、各スペーサ５の取付端が集塵電極２のブラケッ
ト１０で支承されることを特徴きする前記第１項〜第３
項に述べた電気集塵装置。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の実施例を示すもので、第１図はスペーサ
を備える集塵電極壁でガス通路を形成する電気集塵装置
のハウジング内部の一部を示す概略横断面図、第２図は
第１図のＡ−Ａ線に沿った概略断面図、第３図はスペー
サの一端の帯状集塵電極への取り付け方を示す第１図の
一部拡大図、第３ａ図は第３図のＢ−Ｂ線に沿った断面
図、第４図はスペーサの自由端が対向する帯状集塵電極
にブラケットを介して支承されている場合を示す他実施
例の一部拡大図、及び第４ａ図は第４図に示した構成の
平面図である。 なお図面に用いられている符号において、１はハウジン
グ壁、２，２′は帯状集塵電極、５はスペーサ、８は他
端、１１は空隙である。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 相互に端部でフック状に係合された複数の帯状集塵
   電極から成る集塵電極壁の複数をハウジング内に相互に
   平行にガス通路を形成するように配置させた電気集塵装
   置において、複数のスペーサが前記複数の集塵電極壁の
   高さと幅に沿って分布され、前記各スペーサの一端は一
   つの帯状集塵電極に回動可能に取り付けられ、他端は前
   記一つの帯状集塵電極と相対向する他の帯状集塵電極と
   の間に空隙を形成するように、前記各スペーサが設けら
   れていることを特徴とする電気集塵装置。