JPS588849B2 - 再使用可能なコ−ヒ−フイルタ - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は下端部に出口ポートを設けられたロートと濾過
要素とを含む再使用可能なコーヒーフィルタに係る。

ひだを形成することによって濾過要素を拡大することに
よりフィルタの濾過速度を増大することは既に知られて
いる。

又フィルタの下方に長い液柱を維持することによる吸引
により濾過作用を加速することは既に知られている。

特に迅速濾過の目的で構成されたロ一トの分析に於いて
は、円形平面の形せに形成されたフィルタ材料にて形成
されており円錐形のロート（その角度は正に６０゜であ
る）の内壁に密着するフィルタバッグが使用される。

複数涸の孔がロートの底部の内側に設けられており、こ
の孔を経て濾過液が迅速に流出する。

かかる周知のフィルタはすべて各濾過工程の後に新しい
ものと取替えられなければならない濾過材料としてのフ
ィルタペーパにて形成されている。

又濾過要素として小孔を設けられた金属フォイルを使用
する周知のコーヒーフィルタがある。

本発明の主要の目的は、従来のコーヒーフィルタよりも
速い濾過速度を有する再使用可能で永久的なコーヒーフ
ィルタを提供することである。

かかる目的は濾過要素の縁部が密封的にロー１〜に装着
されており且つ濾過要素とロートとの間の間隙が高々１
．５ｍｍである如き特徴を有するコーヒーフィルタによ
り達成される。

かかるコーヒーフィルタに於いては濾過液の液滴が濾過
中濾過要素の外面に形成され、その液滴はロートの壁部
に接触するようになり、短時間の濾過時間後に表面張力
及び毛細管作用により連続的な濾過液層を形成する。

かかる現象により周知の永久的なフィルタに比べより速
い濾過速度となることが分った。

濾過要素は小孔を設けられた金属フォイルにて形成され
るのが好ましい。

或は濾過要素は剛固なプラスチック或はワイヤネットに
て形成されてもよい。

いずれの場合にもフィルタ要素の縁部をロート上に配置
可能な湯容器の下縁部に装着するのが有利である。

かくして装着することによりフィルタ要素の剛性或は個
有の安定性がかなり増大される。

フィルタ要素とロートとの間の間隙が高々１ｍｍである
場合に最も速い濾過速度が得られる。

濾過速度が毛細管作用（間隙が低減されると増大する）
により濾過速度が低減されるのを阻止するための間隙の
最小距離は約０．２ｍｍである。

出口ポートが濾過中液体が連続的な円柱を形成するほど
小さな直径を有していれば有利である。

かかる構成によれば更に濾過速度は高められる。

特に出口ポートが長く且つ幅が広い場合に濾過液があま
りにも速く排出するのを阻止し且つ液体円柱がとぎれる
のを阻止するために、出口ポートには絞り手段が設けら
れていてよい。

本発明の特定の実施例によれば、濾過要素はロートより
取外し可能である。

かかる構成によれば近接不町能な凹所がないのでフィル
タの浄化が容易である。

又本発明の特定の実施例によれば、濾過要素の周縁部は
プラスチックビート内に埋め込まれており、ロートの上
縁部には該プラスチックビートが係合する領域が設けら
れている。

かかる実施例は構成が容易であり且つ濾過要素を密封装
着され、又濾過要素をコートより容易に除去可能である
。

コートは濾過要素に面した表面上に複数個の突起を設け
られているのが好ましい。

かかる手段により濾過要素のいずれの部分もロートの壁
部より一定の間隙を有し、これにより最適の濾過特性が
得られることが保証される。

突起は出口ポートに近接した領域に設けられるのが好ま
しい。

或は濾過要素はロートの縁部に取付け可能であってよい
。

以下に添付の図を参照しつつ、本発明をその好ましい実
施例について詳細に説明する。

添付の図面に於いてコーヒーフィルタは円錐形のロート
１を含んでおり、その先端は開いており且つその排出端
部に絞り弁手段として機能する絞り部３を有する出口ポ
ー ト２にて終っている。

ロート１の上縁部４は該上縁部４の内面に平坦なリブ５
を形成するよう僅かに内方へ湾曲されている。

このコーヒーフィルタは更に例えば電気メッキにより形
成されてよい有孔金属フォイルにて形成された円錐形の
濾過要素６を含んでいる。

この濾過要素の上縁部は開いた上端を有する湯容器１１
の円錐台状縁部７内に埋め込まれている。

前記容器１１はそれがロート１に嵌合し且つその下方領
域に設けられた周縁方向溝１２（これにリブ５が係合す
る）により所定の位置に維持されるような大きさに形成
されている。

濾過要素６はロート１の如き形状に形成されており、円
錐台状縁部７により濾過要素６はそれが挿入されると必
ずロート１の近接面より約１ｍｍ隔置されるようになっ
ている。

濾過面全体に亘って或る一定の間隙が形成されるのを保
証するために、ロート１の下方領域に突起８が設けられ
ている。

これらの部分は濾過要素６及びロート１の下方領域に於
いてそれらの間に最小限の間隙を郭定している。

濾過要素６は例えばフィルタを浄化する場合の如く、湯
容器１１を掴みこれをロート１より取外すことにより容
易にロート１より分離ずることができる。

かかるコーヒーフィルタの作動に於いては、コーヒー粉
粒体９が濾過要素内に配置され、次いでコーヒー粉粒体
よりコーヒーを抽出すべく周知の要領にて湯が容器内に
注湯される。

コーヒー濾過液は濾過要素６の溝或は小孔１０を通って
その排出側へ至りその小孔の周りに液滴を形成する。

この液滴は徐々にその大きさを増大し、ついにはロート
１の内面と接触するようになる。

表面張力や毛細管作用の影響により、かくして形成され
た複数個の液滴は短時間の濾過時間の後に連続的な層を
形成し、これによりこれに匹敵する表面を有する周知の
再使用可能なコーヒーフィルタに比べ意外にも濾過速度
が増大される。

濾過液は出口ポート２へ至るが、その内径はそこに液体
の連続的な円柱或は層を形成するのを補助するよう小さ
く形成されている。

出口ポート２の下端に設けられた絞り部３により更に連
続的な液体層の形成が促進される。

第３図は他の一つの修正例を示しており、第１図及び第
２図に図示された部材と同様の部材には第１図及び第２
図に於いて使用された符号に１０を加えた符号にて図示
されている。

第３図のコーヒーフィルタに於いては、ロート１１′と
湯容器２１とがその接続領域に肩部２３を設けられた一
体的な要素を構成している。

又リブ１５が湯容器２１の下方部分に設けられている。

濾過要素１６の上縁部はプラスチックリング１７内に埋
め込まれており、このリングには周縁方向溝２２が設け
られており、且つ該リングはそれが湯容器２１内に嵌合
し且つリブ１５に係合するような大きさに形成されてい
る。

濾過要素１６の取外しを容易にする目的で、プラスチッ
クリング１７には半径方向内方へ突出した肩部２４が設
けられている。

いずれの実施例に於いても流れの方向に幅の広がった小
孔を有する金属フォイルが濾過要素に使用されれば特に
優れた濾過特性が得られる。

ロート及び濾過要素は必ずしも円錐形である必要はなく
、下方に行くにつれて狭くなる他の形状も使用されてよ
い。

しかし構造が簡単であり且つ濾過要素とロートとの間に
一定の間隙が形成されるのを保証するということに関す
る限り円錐形であるのが好ましい。

以上に於では本発明をその特定の実施例について詳細に
説明したが本発明はかかる実施例に限定されるものでは
なく、本発明の範囲内にて種々の修正並びに省略が可能
であることは当業者にとって明らかであろう。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明によるコーヒーフィルタの解図的斜視図
である。 第２図は第１図のコーヒーフィルタの解図的垂直断面図
である。 第３図は本発明による他の一つの修正例の解図的垂直断
面図である。 １・・・・・・ロート、２・・・・・・出口ポート、３
・・・・・・絞り部、４・・・・・・上縁部、５・・・
・・・リブ、６・・・・・・濾過要素、７・・・・・・
円錐台状縁部、８・・・・・・突起、９・・・・・・コ
ーヒー粉粒体、１０・・・・・・小孔、１１・・・・・
・湯容器、１１′・・・・・・ロート、１２・・・・・
・周縁方向溝、１５・・・・・・リブ、１６・・・・・
・濾過要素、１７・・・・・・プラスチックリング、２
１・・・・・・湯容器、２２・・・・・・周縁方向溝、
２４・・・・・・肩部。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 下端部に出口ポートを設けられたロートと、該ロー
   ト内に挿入された濾過要素とを含む再使用可能なコーヒ
   ーフィルタに於て、前記濾過要素の縁部は前記ロ一トの
   上方領域に対し密封的に装着されており、前記濾過要素
   と前記ロ一トとの間の間隙は前記出口ポートの領域を除
   く実質的な全領域に於で高々１．５ｍｍであることを特
   徴とするコーヒーフィルタ。