JPS587915Y2 - 建具 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、一方の引違い戸１ａの縦框２ａの側面外側寄
りに上下に亙る取付板３を取付け、この取付板３の内側
端面に上下に互って気密材４を取着し、気密材４の内側
端面の縦框２ａ寄り端部を縦框２ａの側面内側寄りに取
着せる押え板５にて取付板３方向へ押圧すると共に気密
材４の内側端面の他端部に弾性屈曲片６を延設し、他方
の引違い戸１ｂの縦框２ｂの側面に突設せる当接板７の
内側端面に弾性屈曲片６を弾接せしめて成る建具に係り
、その目的とするところは引違い戸の縦框間の気密・水
密性が優れ、しかも気密材の取付けが強固な建具を提供
するにある。

従来のガラス戸等の引違い戸の縦框同志間の気密性は単
に両縦框を差し込み錠スは鎖錠で施錠したときの引き寄
せで密着させることによって行なっているものにすぎな
かった。

従って気密性・水密性は充分ではなく、また寸法の狂い
や加工ミス及び施錠の不足などの場合には気密・水密を
保つことができなくなるものであった。

本考案は上記の点に鑑みて威されたものであって、以下
実施例により詳述する。

８はミニフィンガージヨイント木材で形成された芯材で
、屋内側に位置する引違いＰｌａの縦框２ａは芯材８の
屋内側側面及び外側端面に銘木ヒキ板で形成される表面
材９を接着接合することにより構成され、また屋外側に
位置する引違い戸１ｂの縦框２ｂは芯材８の屋外側側面
、屋内側側面及び外側端面に表面材９を接合することに
より構成される。

引違い戸１ａの屋外側側面の外側帯りには第１図のよう
に銘木ヒキ板で形成した取付板３が取付けである。

取付板３の内側端面には四段部１０が凹設してあって、
凹段部１０には取付溝１１が上下に亙って設けである。

気密材４は本体片１２より戻り防止凹凸部１３を施した
取付脚片１４と弾性屈曲片６及び当接屈曲片１５とをそ
れぞれ上下に互って延出することにより形成されるもの
で、全体を軟質合成樹脂にて、もしくは取付脚片１４を
硬質合成樹脂でその他の部分を軟質合成樹脂で形成され
る。

取付脚片１４を取付溝１１に叩き込んで嵌入すると共に
接着剤を併用することによって取付板３に上下に亙って
気密材４を取付けるものである。

さらに縦框２ａの屋外側側面の内側寄りに銘木ヒキ板の
押え板５が取付けてあって、この押え板５の外側端面に
て気密材４の本体片１２を押え込んでいる。

押え板５の厚みは取付板３の厚みより薄く、弾性屈曲片
６と当接屈曲片１５とは押え板５より屋外側に位置して
いる。

縦框２ｂの屋外側側面の外側端部には銘木ヒキ板の当接
板７が上下に亙って取付けである。

かように縦框２ａ、２ｂは全周を銘木ヒキ板にて囲われ
て高級感を具現せしめている。

１６は飾り縁、１７は飾り縁１６により縦框２ａ、２ｂ
に取付けられたガラス板である。

しかして、引違い戸１ａ、ｌｂは長手方向に引違い走行
して開閉がなされるもので、両引違い戸１ａ、ｌｈを閉
じると第２図のように気密材４の弾性屈曲片６が当接板
７の内側端面に弾接して、縦框２ ａ 、２ ｂ間にお
ける気密や水蜜が保たれるものである。

また両縦框２ａ。２ｂに施錠してそれぞれの縦框２ａ、
２ｂを相互に引き寄せると当接屈曲片６が当接板７の屋
内側側面に弾接して気密・水蜜が一層確実になるもので
ある。

第３図、第４図は本考案の他の実施例を示すもので、こ
のものにあっては取付凹溝１８を形成したアルミニウム
製の取付板１９を取付板３の取付段部２０に接着固定し
、軟質合成樹脂で全体を形成した気密材４の基部２１を
取付凹溝１８に嵌め込んだものであり、また気密材４に
は弾性屈曲片６のみが設けである。

上述のように本考案にあっては、気密材の弾性屈曲片の
弾接にて縦框間の気密・水密を行なうものであるから、
引違い戸に寸法の狂いが少々あっても弾性屈曲片の弾性
変形で吸収して気密・水密性が低下するおそれがなく、
シかも気密材は一方の引違い戸の縦框の側面外側寄りに
取付けた取付片の内側端面に取着され、他方の引違い戸
の縦框の側面に突設した当接板の内側端面に弾性屈曲片
を弾接させるので、引違い戸を引違い走行させて閉塞す
ることによって弾性屈曲片が当接板へ弾接して縦框間で
の気密・水密が行なわれるものであり、施錠などで両縦
框を相互に引き寄せる必要なく引違い戸の閉塞だけで気
密・水密を保つことができるものである。

また気密材を縦框の側面的側寄りに取着せる押え板で取
付板方向へ押圧しであるので、押え板で気密材の脱落を
防止できて気密材の取付けを強固に行なうことができる
ものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案−実施例の一部切欠平断面図、第２図は
同上の一部切欠拡大平断面図、第３図は同上の他の実施
例の一部切欠平断面図、第４図は同上の一部切欠拡大平
断面図であって、１ａ、１ｂは引違い戸、２ａ、２ｂは
縦框、３は取付板、４は気密材、５は押え板、６は弾性
屈曲片、７は当接板である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 一方の引違い戸の縦框の側面外側寄りに上下に亙る取付
   板を取付け、この取付板の内側端面に上下に亙って気密
   材を取着し、気密材の内側端面の縦框寄り端部を縦框の
   側面内側寄りに取着せる押え板にて取付板方向へ押圧す
   ると共に気密材の内側端面の他端部に弾性屈曲片を延設
   し、他方の引違い戸の縦框の側面に突設せる当接板の内
   側端面に弾性屈曲片を弾接せしめて成る建具。