JPS587323B2 - 選択性透過膜の洗浄方法 - Google Patents

選択性透過膜の洗浄方法

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JPS587323B2
JPS587323B2 JP54008600A JP860079A JPS587323B2 JP S587323 B2 JPS587323 B2 JP S587323B2 JP 54008600 A JP54008600 A JP 54008600A JP 860079 A JP860079 A JP 860079A JP S587323 B2 JPS587323 B2 JP S587323B2
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water permeation
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岩堀博
石塚浩敏
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Nitto Electric Industrial Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、限外濾過膜、逆浸透模の如き選択性透過膜(
以下透過模という)等により、有機物質含有液を処理す
るに際して、透過膜に付着し、処理性能を著しく低下さ
せる有機性等の膜面汚染物質を除去するに効果を有する
選択性透過膜の洗浄方法に関するものである。
従来食品、医薬、石油化学工業等における分離、濃縮精
製プロセスに逆浸透もしくは限外濾過法等の膜分離法が
応用されているが、これらの分野での膜処理において、
被処理液中のある種の有機物質が膜面に付着し処理能力
(膜の水透過速度)を低下させることがあった。
この為有機性の膜面汚染物質を除去するための洗浄方法
が種々提案されている。
現在この洗浄方法に用いられる洗浄組成物として公知の
ものとしては、市販の合成洗剤に代表される界面活性剤
、酸性溶液、アルカリ性溶液および酵素剤等が挙げられ
る。
しかしながら市販合成洗剤では膜面汚染物質を除去する
には十分でない。
また酸性溶液として公知のクエン酸、シュウ酸等の有機
酸および塩酸硫酸等の無機酸水溶液による洗浄では、無
機性の膜面汚染物質の除去には効果があるが、有機性膜
面汚染物質の除去には効果がない。
また、苛性ソーダ等によるアルカリ洗浄において、希薄
なアルカリ溶液による膜面洗浄では、十分な有機性膜面
汚染物質の除去が達成されず、濃厚アルカリ溶液では、
膜素材の耐薬品性の点から制約を受け、洗浄操作上困難
であることから実用的でない。
酵素剤としてプロテアーゼおよびα−アミラーゼを含有
するアルコザイム(アルコノツクス社製商品名)は、酪
農関係の膜処理プロセスでの膜面汚染物質をよく除去す
ることが知られているが、酵素の作用であるため洗浄時
間を極端に長くする必要があり実用上問題がある。
また、酵素反応の有機物質への選択性があることから広
汎な有機性膜面汚染物質に対しての洗浄効果は認められ
ないという欠点を有している。
本発明者らは、透過膜素材が、セルロースアセテート、
セルロース誘導体、ポリアミド、ポリスルホン、ポリビ
ニルアルコール、ポリエチレン−酢酸ビニル部分ケン化
物共重合体、ポリアクリロニトリル系に例示される逆浸
透および限外瀘過漠の耐薬品性、耐PH性の制限を満足
し、かつ有機性膜面汚染物質の除去効果の秀れた選択性
透過膜の洗浄方法について種々検討した結果、界面活性
剤のうち特定の陰イオン系界面活性剤と非イオン系界面
活性剤のある一定範囲の組合せが透過膜の有機性膜面汚
染物質の洗浄効果に秀れていることを見出し本発明を完
成するに至った。
即ち本発明はアルキルベンゼンスルホン酸ソーダ系(以
下ABSという)陰イオン界面活性剤1.00重量部ア
ルキルフェノールポリオキシエチレンエーテル系非イオ
ン界面活性剤査5〜55重量部およびリン酸塩30〜1
00重量部を含む洗剤組成物にて選択性透過膜を洗浄す
ることを特徴とする選択性透過膜の洗浄方法に関する。
本発明に用いるABSは分岐鎖アルキルベンゼンスルホ
ン酸ソーダ又は直鎖アルキルベンゼンスルホン酸ソーダ
であり、且つアルキル基の炭素数は平均12〜14であ
るものを用いるのが好ましい。
本発明で用いる非イオン界面活性剤としてのアルキルフ
ェノールポリオキシエチレンエーテル系界面活性剤は、
アルキル基が好適にはノニルフェノール又はオクチルフ
ェノールであり、ポリオキシエチレン基の付加モル数が
好適には一般式てn=4〜30である(Rはアルキル基
を示す)。
ここでこの非イオン界面活性剤は、現在界面活性剤の用
途の目安として用いられているHLB価〔界面活性剤の
疎水性・親油性−親油性・疎水性についての両極性構造
の性質を定量的に示す為に1959年にAtlasPo
wderCo(米国)のW.D.Griffinが提案
した親水性−親油性の均衡)で親水性の最も強い界面活
性を20、最も弱いものを1として表示する〕で表すと
、HLB価として好適には9〜18から選ぶことが出来
る。
このHLB価以外では良好な洗浄効果が得られ難い。
この場合HLB価が9〜18になるように2種類以上の
アルキルフェノールポリオキシエチレンエーテル系非イ
オン界面活性剤を任意に配合することもできる。
なおアルキルフェノールポリオキシエチレンエーテル系
非イオン界面活性剤の配合量はABS100重量部に対
して25〜55重量部と限定する理由は、25重量部以
下および55重量部以上であると膜面に対する洗浄力が
低下することによるからであり、ABSとアルキルフェ
ノールポリオキシエチレンエーテル系界面活性剤の相乗
効果が両者のある一定範囲の組合せにおいて発生するこ
とを示している。
本発明で用いらるリン酸としては、一般式Mn+2Pn
O3n+1(ここでMはナトリウム、カリウムを示す)
で示されるものを挙げることができる。
ここでnは通常1〜4の正の整数である。
具体的にはオルソリン酸ナトリウム(又はカリウム)、
ピロリン酸ナトリウム(又はカリウム)、トリポリリン
酸ナトウム(又はカリウム)、テトラリン酸ナトリウム
(又はカリウム)等である。
また一般式MnPn03n(ここでMはナトリウムある
いはカリウムを示す)で示されるものを用いることもで
きる。
具体的にはポリメタリン酸ナトリウム(又はカリウム)
、ヘキサメタリン酸ナトリウム(又はカリウム)等であ
る。
また本発明におけるリン酸塩としては、上記一般式のM
(すなわちナトリウムあるいはカリウム)の一部を水素
で置き代えてなる化合物、たとえば第2リン酸ナトリウ
ム(カリウム)を用いることもできる。
リン酸塩配合量をABS100重量部に対して30〜1
00重量部とした理由は、30重量部以下ではリン酸塩
が洗浄助剤としてその添加効果を示さず界面活性剤の活
性を高め、汚染物質の乳化、懸濁などの分散性を改善す
る働きを生じさせず膜面洗浄効果に劣る為であり、10
0重量部以上では、リン酸塩の水に対する溶解度に制限
があることおよび洗浄助剤としての効果がかえって低下
し、膜面汚染物の除去効果に劣るからであり、リン酸塩
配合が上記のような限定された範囲で洗浄効果が十分に
発揮されるのである。
また、本発明の洗剤組成物の使用において、良好な洗浄
効果を得る為にはアルカリ性領域で使用することが望ま
しく使用するPH調節剤としては、洗浄助剤として使用
するリン酸塩水溶液のPHとの兼合いで適宜添加して通
常P H 8. 5〜13に調節するもので苛性ソーダ
、炭酸ソーダ、ケイ酸ソーダの如きアルカリ性付与薬剤
より選択できる。
洗浄効果と被洗浄基材である透過膜の素材の耐PH性を
考慮するとP H 8. 5〜13が好適である。
pH 8. 5以下では洗浄効果が得られ難く、またp
H13以上であるとセルロースアセテート膜や一部の透
過膜素材の劣化をまねくおそれがある。
本発明の膜洗浄用洗剤組成物の使用においては、均一な
水溶液となれば使用可能であるが、通常0.05〜3.
0重量%水溶液好ましくは0.1〜1.0重量%水溶液
にて洗浄に供することが最大の洗浄効果をあげることが
出来る。
また、本発明の洗剤組成物の使用に際し膜面汚染物を効
率よく除去する為に熱、かくはん力、摩擦力、圧力、超
音波などの物理的な洗浄要素を併用することが望ましく
、逆浸透摸又は限外濾過膜等の分離器の型式に応じて最
適の方法を選ぶことができる。
ここで洗浄液の温度は膜に悪影響を与えない限度におい
て高温が望ましく、アセチルセルロース系透過膜の場合
40℃、ポリスルホン系透過膜の場合70℃、ポリイミ
ド系透過膜の場合50℃が例示される。
また、現在膜面汚染物除去方法としての公知のスポンジ
ボール洗浄法および超音波洗浄法は本発明の洗浄効果を
最大に発揮する手段として有力である。
本発明の膜面洗浄用洗剤組成物は、有機性物質含有の排
水を逆浸透膜又は限外瀘過膜等で処理するとき、透過膜
面に付着した有機性汚染物質を主体とする汚染物質によ
る膜性能低下の性能回復に卓越した効果を有し、例えば
、大都市の飲食店舗ビル等の厨房排水の膜処理における
膜面汚染物の洗浄および水溶性切削油廃水の分離濃縮プ
ロセスなどの膜処理法を応用した際に起る膜面汚染物の
洗浄に好適に使用される。
以下本発明を実施例により具体的に説明する。
実施例1 都市の飲食店舗を含む事務所ビルの総合排水を中水道用
途として再生利用する為にポリスルホン素材よりなる管
状限外瀘過膜モジュール(日東電工製NTU−3020
−P18B)で300時間加圧運転を行った時に膜面汚
染により水の透過速度が次のように低下した。
この限外濾過膜の使用開始前の水道水による膜の水透過
速度は運転圧力3kg/cm2にて1. 80m3/m
2dayで、上記運転により膜面汚染が進んだときは0
. 30 m3/m2.dayとなった。
このように有機性物質等で膜面汚染した限外濾過膜を洗
浄するに際して、ドデシルベンゼンスルホン酸ソーダ(
第一工業製薬株式会社製、商品名「ネオゲンR」140
g、ポリエチレングリコールノニルフエニルエーテル(
第一工業製薬株式会社製、商品名「EA170」HLB
価17)60gおよびトリポリリン酸ソーダ100gを
100lの水に溶解してなる0.3重量%水溶液(pH
9.0)を調製して洗浄液とし、30℃で1時間この洗
浄液を入口圧力0.5kg/cm2で循環させた。
その結果膜の水透過速度は、前述と同条件で1.75m
3/m2.dayに回復した。
これは初期の水透過速度に対して97.2%の回復率で
あった。
実施例2 ある都市の飲食店舗を含む事務所ビルの総合排水を中水
道用途に再生利用する為に酢酸セルロース素材よりなる
管状逆浸透膜モジュール(日東電工製NTR−1130
−P18A)で300時間加圧運転を行った時に膜面汚
染により水の透過速度が次のように低下した。
この逆浸透膜の使用開始前の水道水による膜の水透過速
度は運転圧力20kg/cm2にて1.30m3/m2
.dayで、上記運転により膜面汚染が進んだときは0
. 85m3/m2dayとなった。
このように有機性物質等で膜面汚染した逆浸透膜を洗浄
するに際して、ドデシルベンゼンスルフオン酸ソーダ(
第一工業製薬株式会社製、商品名「ネオゲンR」)13
0g、ポリエチレングリコールオクチルフエニルエーテ
ル(第一工業製薬株式会社製、商品名「EA142」H
LB価14)65gおよびヘキサメタリン酸、ソーダ1
05gを100lの水に溶解してなる0.3重量%水溶
液(pH10)を調製して洗浄液とし、25℃で0.4
時間この洗浄液を入口圧力0.5kg/cm2で循環さ
せた。
その結果膜の水透過速度は、前述と同条件で1.24m
3/m2.dayに回復した。
これは初期の水透過速度に対して95.4%の回復率で
あった。
実施例3 実施例1と同様の水処理において、同様のポリスルホン
素材よりなる管状限外濾過膜モジュール(日東電工製N
TU−3020一P 18A )で400時間加圧運転
を行った時に膜面汚染により水の透過速度が次のように
低下した。
この限外濾過膜の使用開始前の水道水による膜の水透過
速度は運転圧力3kg/cm2にて1. 85m3/m
2.dayで、上記運転により膜面汚染が進んだとき1
は0. 2 5 m3/m2.dayとなった。
このように有機性物質等で膜面汚染した限外濾過膜を洗
浄するに際して、n−ドデシルベンゼンスルフオン酸ソ
ーダ(第一工業製薬株式会社製、商品名「ネオゲンSC
J」128g、ポリエチレングリコールノニルフエニル
エーテル(第一工業製薬株式会社製、商品名「EA17
0」HLB価17)45gおよびピロリン酸ソーダ12
7gを100lの水に溶解してなる0.3重量%水溶液
(pH13)を調製して洗浄液とし、45℃で2時間こ
の洗浄液を入口圧力0.5kg/cm2で循環させた。
その結果膜の水透過速度は、前述と同条件で1.72m
3/m2. dayに回復した。
これは初期の水透過速度に対して93.0%の回復率で
あった。
実施例4 実施例1と同様の水処理において、酢酸セルロース素材
よりなる管状逆浸透膜モジュール(日東電工製NTR−
1150−P18A)で400時間加圧運転を行った時
に膜面汚染により水の透過速度が次のように低下した。
この逆浸透膜の使用開始前の水道水による膜の水透過速
度は運転圧力20kg/cm2にて0.95m3/m2
.dayで上記運転により膜面汚染が進んだときは0.
60m3/m2.dayとなった。
このように有機性物質等で膜面汚染した逆浸透膜を洗浄
するに際して、ドデシルベンゼンスルフオン酸ソーダ(
第一工業製薬株式会社製、商品名「ネオゲンR」140
g、ポリエチレングリコールノニルフエニルエーテル(
第一工業製薬株式会社製、商品名「EA−80」HLB
価10)21g、ポリエチレンクリコールノニルフエニ
ルエーテル(第一工業製薬株式会社製、商品名「EA−
170」HLB価17)56gおよびヘキサメタリン酸
ソーダ83.9を100lの水に溶解してなる0.3重
量%水溶液(pH9.5)を調製して洗浄液とし、30
℃で1時間この洗浄液を入口圧力0.5kg/fflで
循環させた。
その結果膜の水透過速度は、前述と同条件で0.92i
/m.dayに回復した。
これは初期の水透過速度に対して96.8%の回復率で
あった。
実施例5 実施例1と同様の水処理において、親水性ポリオレフイ
ン系合成ポリマー素材よりなる管状限外濾過膜モジュー
ル(日東電工製NTU−2020−P18B)で300
時間加圧運転を行った時に膜面汚染により水の透過速度
が次のように低下した。
この限外濾過膜の使用開始前の水道水による膜の水透過
速度は運転圧力2kg/cm2にて1.85m3/m2
.dayで上記運転により膜面汚染が進んだときは0.
48m3/m2. dayとなった。
このように有機性物質で膜面汚染した限外濾過膜を洗浄
するに際して、n−ドデシルベンゼンスルホン酸ソーダ
(第一工業製薬株式会社製、商品名「ネオゲンSC」2
48g、ポリエチレングリコールノニルフエニルエーテ
ル(第一工業製薬株式会社製、商品名「EA80JHL
B価10)65.9およびオルソリン酸ソーダ87.9
を100lの水に溶解してなる0.4重量%水溶液(p
H12)を調製して洗浄液とし35℃で0.8時間この
洗浄液を入口圧力0.5kg/cmで循環させた。
その結果膜の水透過速度は、前述と同条件で1.84m
3/m2. dayに回復した。
これは初期の水透過速度に対して99.5%の回復率で
あった。
比較例1 実施例1と同様の水処理用途に同様のポリスルホン素材
よりなる管状限外濾過膜モジュール(日東電工製NTV
−3020一P18B)で300時間加圧運転を行った
時に膜面汚染により水の透過速度が次のように低下した
この限外瀘過膜の使用開始前の水道水による膜の水透過
速度は運転圧力3kg/cm2にて1.80m3/m2
.dayで上記運転により膜面汚染が進んだときは0.
30m3/m2.dayとなった。
このように有機性物質等で膜面汚染した限外瀘過嘆を洗
浄するに際して、比較の為に水のみを洗浄液として入口
圧力0. 5 kg/cm2で1時間循環させた。
その結果膜の水透過速度は、前述と同条件で0. 35
m3/m2.dayであった。
これは初期の水透過速度に対して19.4%の回復率で
あった。
比較例2 酢酸セルロース素材よりなる管状逆浸透膜モジュール(
日東電工製NTR−1130−P18A)で300時間
加圧運転を行った時に膜面汚染により水の透過速度が次
のように低下した。
この逆浸透膜の使用開始前の水道水による膜の水透過速
度は運転圧力20kg/cm2にて1.34m3/m2
.dayで上記運転により膜面汚染が進んだときは0.
86m3/m2.dayとなった。
このように有機性物質等で膜面汚染した逆浸透膜を洗浄
するに際して、市販台所用合成洗剤(花王石鹸株式会社
製、商品名「チェリーナJ)300gを0.3重量%水
溶液(pH9)に調製して洗浄液とし、40℃で1時間
この洗浄液を入口圧力0.5kg/cm2で循環させた
その結果膜の水透過速度は、前述と同条件で0.89m
3/m2.dayに回復した。
これは初期の水透過速度に対して66.4%の回復率で
あった。
実施例6 機械加工メーカーで使用した水溶性切削油廃液を限外濾
過膜で濃縮するに際して、実施例5と同様の膜素材より
なる管状限外濾過膜モジュール(日東電工製NTU−2
020−P18)で200時間加圧運転を行った時に膜
面汚染により水の透過速度が次のように低下した。
この限外濾過膜の使用開始前の水道水による膜の水透過
速度は運転圧力3kg/cm2にて2.1m3/m2.
dayで上記運転により膜面汚染が進んだときは0.5
4m3/m2.dayとなった。
このように有機性物質等で膜面汚染した限外濾過膜を洗
浄するに際して、n−ドデシルベンゼンスルホン酸ソー
ダ(第一工業製薬株式会社製、商品名「ネオゲンSC」
)300g、ポリエチレングリコールノニルフエニルエ
ーテル(第一工業製薬株式会社製、商品名「EA170
」HLB価17)150gおよびピロリン酸ソーダ15
0gを100lの水に溶解してなる0.6重量%水溶液
(pH10.5)を調製して洗浄液とし、40℃で0.
5時間この洗浄液を入口圧力0.5kg/cm2で循環
させた。
その結果膜の水透過速度は、前述と同条件で1.95m
3/m2.dayに回復した。
これは初期の水透過速度に対して92.9%の回復率で
あった。
実施例7 実施例6と同様の水処理において同様の膜素材よりなる
管状限外濾過膜モジュール(日東電工製NTU−201
00−P18A)で200時間加圧運転を行った時に膜
面汚染により水の透過速度が次のように低下した。
この限外濾過膜の使用開始前の水道水による膜の水透過
速度は運転圧力3kg/cm2にて3. 5 m3/m
2.dayで上記運転により膜面汚染が進んだときは0
. 59m3/m.dayとなった。
このように有機性物質等で膜面汚染した限外濾過膜を洗
浄するに際して、ドデシルベンゼンスルホン酸ソーダ(
第一工業製薬株式会社製、商品名「ネオゲンR」)93
g、ポリエチレングリコールノニルフエニルエーテル(
第一工業製薬株式会社製、商品名「EA160」HLB
価16)42gおよびオルソリン酸ソーダ65gを10
0lの水に溶過してなる0.2重量%水溶液(pH11
)を調製して洗浄液とし、50℃で1時間この洗浄液を
入口圧力0.5kg/cm2で循環させた。
その結果膜の水透過速度は、前述と同条件で3.20m
3/m2. dayに回復した。
これは初期の水透過速度に対して91.4%の回復率で
あった。
実施例8 実施例6と同様の水処理において同様の膜素材よりなる
管状限外濾過膜モジュール(日東電工製NTU−202
0−P 18)で400時間加圧運転を行った時に膜面
汚染により水の透過速度が次のように低下した。
この限外濾過膜の使用開始前の水道水による膜の水透過
速度は運転圧力3kg/cm2にて2. Om3/m2
.dayで上記運転により膜面汚染が進んだときは0.
51m3/m2.dayとなった。
このように有機性物質等で膜面汚染した限外濾過膜を洗
浄するに際して、n−ドデシルベンゼンスルホン酸ソー
ダ(第一工業製薬株式会社製、商品名「ネオゲンSC」
206g、ポリエチレングリコールノニルフエニルエー
テル(第一工業製薬株式会社製、商品名「EA110」
HLB価11)109gおよびトリポリリン酸ソーダ1
85gを100lの水に溶解してなる0.5重量%水溶
液(pH12)を調製して洗浄液とし、30℃で1時間
この洗浄液を入口圧力0. 5 kg/cm2で循環さ
せた。
その結果膜の水透過速度は、前述と同条件で1.86m
3/m2.dayに回復した。
これは初期の水透過速度に対して93%の回復率であっ
た。
実施例9 実施例6と同様の水処理において酢酸セルロース素材よ
りなる管状逆浸透膜モジュール(日東電工製NTR−1
0 95−P 18)で300時間加圧運転を行った時
に膜面汚染により水の透過速度が次のように低下した。
この逆浸透膜の使用開始前の水道水による膜の水透過速
度は運転圧力42kg/cm2にて0.85m3/m2
.dayで上記運転により膜面汚染が進んだときは0.
12m3/m2.dayとなった。
このように有機性物質等で膜面汚染した逆浸透膜を洗浄
するに際して、n−ドデシルベンゼンスルホン酸ソーダ
(第一工業製薬株式会社製、商品名「ネオゲンSC」)
539g、ポリエチレングリコールノニルフエニルエー
テル(第一工業製薬株式会社製、商品名「EA130T
」HLB価13)146gおよびヘキサメタリン酸ソー
ダ216gを100lの水に溶解してなる0.9重量%
水溶液(pH8.5)を調製して洗浄液とし、35℃で
1時間この洗浄液を入口圧力0.5kg/cm2で循環
させた。
その結果膜の水透過速度は、前述と同条件で0. 82
m3/m2.dayに回復した。
これは初期の水透過速度に対して96.5%の回復率で
あった。
実施例 10 実施例6と同様の水処理において、酢酸セルロース素材
よりなる管状逆浸透膜モジュール(日東電工製NTR−
1097−P18)で300時間加圧運転を行なった時
に膜面汚染により水の透過速度が次のように低下した。
この逆浸透膜の使用開始前の水道水による膜の水透過速
度は運転圧力42kg/cm2にて0.70m3/m2
.dayで上記運転により膜面汚染が進んだときは0.
10 m3/m2.dayとなった。
このように有機性物質等で膜面汚染した逆浸透膜を洗浄
するに際して、ドデシルベンゼンスルホン酸ソーダ(第
一工業製薬株式会社製、商品名「ネオゲンSC」)27
8g、ポリエチレングリコールオクチルフエニルエーテ
ル(第一工業製薬株式会社製、商品名「EA92」HL
B価9)144gおよびヘキサメタリン酸ソーダ278
gを100lの水に溶解してなる0.7重量%水溶液(
pH9)を調製して洗浄液とし、30℃で0.7時間こ
の洗浄液を入口圧力0. 5 kg/cm2で循環させ
た。
その結果膜の水透過速度は、前述と同条件で0. 65
m3/m2.dayに回復した。
これは初期の水透過速度に対して92.9%の回復率で
あった。
比較例 3 親水性ポリオレフイン素材よりなる管状限外濾過膜モジ
ユール(日東電工製NTU−2020−P18)で20
0時間加圧運転を行った時に膜面汚染により水の透過速
度が次のように低下した。
この限外濾過膜の使用開始前の水道水による膜の水透過
速度は運転圧力3kg/cm2にて2. 5m3/m2
.dayで上記運転により膜面汚染が進んだときは0.
56m3/m2.dayとなった。
このように有機性物質等で膜面汚染した限外濾過膜を洗
浄するに際して、ドデシルベンゼンスルホン酸ソーダ(
第一工業製薬株式会社製、商品名「ネオゲンR」)40
0g、およびトリポリリン酸ソーダ200gを100l
の水に溶解してなる0.6重量%水溶液(pH10.5
)を調製して洗浄液とし、40℃で0.5時間この洗浄
液を入口圧力0. 5 kg/cm2で循環させた。
その結果膜の水透過速度は、前述と同条件で1. 2m
3/m2.dayに回復した。
これは初期の水透過速度に対して48%の回復率であっ
た。
比較例 4 実施例9との比較の為に同様の水処理において酢酸セル
ロース素材よりなる管状逆浸透膜モジュール(日東電工
製NTR−1095−P18A)で300時間加圧運転
を行った時に膜面汚染により水の透過速度が次のように
低下した。
この逆浸透膜の使用開始前の水道水による膜の水透過速
度は運転圧力42kg/cm2にて0.87m3/m2
.dayで上記運転により膜面汚染が進んだときは0.
14m3/m2.dayとなった。
このように有機性物質等で膜面汚染した逆浸透膜を洗浄
するに際して、ポリエチレングリコールノニルフエニル
エーテル(第一工業製薬株式会社製、商品名「EA13
0T」HLB価13)345gおよびへキサメクリン酸
ソーダ555gを100lの水に溶解してなる0.9重
量%水溶液(pH8.5)に調製して洗浄液とし、35
℃で1時間この洗浄液を入口圧力0.5kg/cm2で
循環させた。
その結果膜の水透過速度は、前述と同条件で0. 45
m3/m2.dayに回復した。
これは初期の水透過速度に対して51.7%の回復率で
あった。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 アルキルベンゼンスルホン酸ソーダ系陰イオン界面
    活性剤100重量部、アルキルフェノールポリオキシエ
    チレンエーテル系非イオン界面活性剤25〜55重量部
    およびリン酸塩30〜100重量部を含む洗剤組成物に
    て選択性透過膜を洗浄することを特徴とする選択性透過
    膜の洗浄方法。
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