JPS586912B2 - 地下埋設金属体路の深さ測定方法 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はケーブル管、ガス管、水道管等の金属管及び各
種ケーブル等金属体路の深さ測定に関する。

従来、金属体路、例えば管路の直上位置を最小法で測定
しても、管路の埋設深さは最大法で測定しなければなら
ず、しかも、深さ測定に際しては受信コイルの位置を上
下させるか或は異なる高さ位置のそれぞれに受信コイル
を別箇に設けなければならないことからして、測定装置
が複雑になるばかりか、測定操作が煩雑で扱い難いと云
う欠点があった。

この対策として、前記最小法により管路埋設深さを測定
する方法もあるが、この場合、４５゜に傾けた受信コイ
ルを管路の軸直角水平方向に移動させて出力零の位置、
即ち、地表からの管路位置に対応した管路直上からの位
置を検出しなければならず、従って、管路直上付近の地
上建造物及び路面等の状況如何によっては、これが邪魔
になって測定できない場合がある他、管路直上位置と４
５゜位置との２回探索作業をしなければならないため、
測定に相当の時間と労力を要し、測定能率が極めて悪い
と云う欠点があった。

本発明の目的は最小法による地下埋設金属体路直上位置
の探索と、同直上位置から任意距離を隔てた２箇所の位
置での最小法受信コイルによる出力検出により地下埋設
金属体路の深さを測定する方法を提供することによって
、前記従来の欠点を除去することにある。

次に、本発明の一実施例の構成を図面によって説明する
。

地下に埋設された金属体路、例えば管路１に対して、間
接法で高周波電流を流すための送信コイルＴＣの軸直角
方向であって、送信コイルＴＣから発生する磁力線の影
響を受けない位置、例えば送信コイルＴＣから１ｍ離れ
た位置には管路１の直上位置を探索するための最小法受
信コイルＣ０が配列され、かつ、送信コイルＴＣと受信
コイルＣ０を結ぶ直線の直角方向であって、受信コイル
Ｃ０と第１図のｄ１，ｄ２の距離を隔てた位置には同じ
く最小法受信コイルＣ１，Ｃ２が一直線上に配列され、
これら各コイルＴＣ，Ｃ０，Ｃ１，Ｃ２は枠体２で一体
に固定されている。

次に、第３図は本実施例の電気回路構成図であって、搬
送波発振器３からの高周波出力は変調器４を介して低周
波発振器５の周波数に変調された状態で出力増巾器６を
介して送信コイルＴＣに入力し、管路１には送信コイル
ＴＣからの磁力線に対応した高周波電流が流れるととも
に、この高周波電流によって発生した管路１からの交番
磁界は各受信コイルＣ０，Ｃ１，Ｃ２に受信され、各受
信コイルＣ０，Ｃ１，Ｃ２からの出力は前置増巾器７と
切換スイッチＳＷ１を介して検波増巾器８，９に入力さ
れるとともに、検波増巾器８を介しての受信コイルＣ０
からの出力ｅ０は受話器１０に入力され、又、検波増巾
器８，９を介しての受信コイルＣ１，Ｃ２からの出力ｅ
１，ｅ２は除算器１１に入力され、ｅ１ その除算値一は表示器１２ｆこ表示される。

ｅ２ なお、各受信コイルＣ０，Ｃ１，Ｃ２間の相互誘導によ
る誘起電圧（−ωＭＩ）を小さくして、即ち電流■を小
さくして、相互誘導による影響を小さくするため、前置
増巾器７の入力インピーダンスは特に高くしてある。

次に、本実施例の作用を測定理論とともに説明する。

切換スイッチＳＷ１を第３図の実線状態に切換えると、
送信コイルＴＣの出力によって発生した管路１からの磁
力線は受信コイルＣ０で受信されるとともに出力ｅ０が
発生し、同出力ｅ０が零になって受話器１０から音が聞
こえなくなったことによって、受信コイルＣ０が管路１
直上に位置したことを検知することができ、この状態で
切換スイッチＳＷ１を第３図の点線状態に切換えると、
受信コイルＣ１，Ｃ２の出力ｅ１，ｅ２が除算器１１に
人力されるとともに、表示器にはｅ２／ｅ１値が表示さ
れる。

このように管路１直上でｅ１，ｅ２或はｅ２／ｅ１を求
めると、以下の理由によって管路１の埋設深さｈを求め
ることができるが、まず、第４図において、受信コイル
Ｃの誘起電圧ｅの一般式は次のようになる。

そこで、第１図、第２図において、受信コイルＣ０の出
力ｅ０＝０の点を求めたそのままの位置で受信コイルＣ
１，Ｃ２の出力ｅ１，ｅ２を測定すると、ｅ１，ｅ２は
次式で表わされる。

（４）式よりｈを求めると、 （５）式よりｄ１，ｄ２を一定値に定め、Ｒ＝ｅ２／ｅ
１を測定すると管路１の埋設深さｈが求められる。

実際の例として、測定に要する場所を狭くとる関係上、 ｄ＝１０ｃｍ、ｄ２＝２０ｃｍ 従って、ｄ２／ｄ１＝２に設定すると、 従って、（６）式を用いてＲ対ｈのグラフを作成しでお
くと、ｅ２／ｅ１＝Ｒの値を求めるのみでグラフにより
直ちに管路１の埋設深さｈを求めることができる。

又、第３図における除算器１１を（５）式の演算器とす
ることによって、グラフを用いることなく、表示器１２
に深さｈを直接表示させることもできる。

次に、本発明の効果について説明する。

本発明は、地下埋設金属体路直上位直から同金属体路の
軸直角水平方向に予め設定した互いに異なる距離の２点
の各位置における最小法による受信コイルの出力ｅｌ，
ｅ２と、前記直上位置から出力ｅ１を発生した受信コイ
ルの位置までの距臨ｄ１と、前記直上位置から出力ｅ２
を発生した受信コイルの位置までの距離ｄ２とのそれぞ
れから金属体路の埋設深さｈを で得ることを特徴とする地下埋設金属体路の深さ測定方
法にある。

これによって、本発明は最小法による地下埋設金属体路
直上位置の探索と、同直上位置から任意距離隔てた２箇
所の位置での最小法受信コイルによる出力検出とによっ
て、地下埋設金属体路の深さを容易に測定することがで
きる効果がある。

１図面の簡単な説明 第１図は本発明の一実施例の略体正面図、第２図はその
平面図、第３図はその電気回路構成図、第４図はその測
定原理説明図である。

ＴＣ・・・・・・送信コイル、Ｃ０，Ｃ１，Ｃ２・・・
・・・受信コイル。

（４）

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 地下埋設金属体路直上位置から同金属体路の軸直角
   水平方向に予め設定した互いに異なる距離の２点の各位
   置における最小法による受信コイルの出力ｅ１，ｅ２と
   、前記直上位置から出力ｅ１を発生した受信コイルの位
   置までの距離ｄ１と、前記直上位置から出力ｅ２を発生
   した受信コイルの位置までの距離ｄ２とのそれぞれから
   金属体路の埋設深さｈを で得ることを特徴とする地下埋設金属体路の深さ測定方
   法。