JPS5858493B2 - 法面保護工法 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は大きな曲げ剛性を有するエキスバンドメタル
フレームを使用して法面の崩壊を抑えるとともに、この
エキスバンドメタルフレームを利用してコンクリート法
枠を形成することにより法面の安定を図る法面保護工法
に関するものである。

従来、斜面安定用法枠としては、種々のタイプが見られ
るが、これらはいずれも短所となる要因を含んでいる。

例えば、フレキシブルではあるが剛性のないフレームを
使用したタイプのものは地山への順応性は非常に良いが
、法面を一段ごと仕上げフレームと鉄筋を組んでコンク
リート吹付けを行い、これが硬化した後でないと十分な
剛性が得られず、ロックアンカーなどによる固定ができ
ない。

そのため手持ちが生じ、施工能率が非常に悪くなる。

オたＨ形鋼や溝形鋼を使用して法面を抑えようとした場
合、重量が大であるため斜面上での作業に適していない
と同時に地山への順応性も悪く、コンクリートとの付着
性も良くない。

さらに、こいような鋼材をフレームとしてコンクリート
吹付けによって梁を作成した場合、空気の逃げ場がない
ためにポーラスなコンクリートとなり所定強度が得られ
ない。

この発明の法面保護工法は上述のような事情から発明さ
れたもので、以下図示した実施例に基づいて説明する。

第１図および第２図はこの発明において使用するエキス
バンドメタルフレーム（以下フレーム１と略す）を示し
たもので、曲げ剛性い大きなエキスバンドメタルを断面
溝形に加工してなる。

なおこのフレーム１の剛性は法面を抑えつけるのに十分
む剛性とする。

断面形状は第１図ａいように上方に開いた溝形形状のも
のや、同すのように上方に閉じた溝形形状のものも用い
られる。

こいようにこれらのフレーム１は溝形形状に折曲げ加工
しであるため連続して任意数を重ね合わせることができ
る（第４図ａ、ｂ参照）。

また第２図ａのような直線状の中間フレーム１ａの他に
同すに示すような交叉する形状の交叉部フレーム１ｂを
格子状法枠の格点部分に使用するものであるから施工能
率を上げることができる。

施工手順は第３図に示すように、寸ず洗桶の上段部分の
カットを行ない、法面整形後前述のフレーム１を底面が
洗桶に接するようにして格子状に配置する。

このときフレーム１の固２ｕロックアンカー２により行
ない支持力を有する岩盤に固定される。

従ってロックアンカー２の緊張により法面表層は岩盤と
フレーム１との間で締め付けられ崩壊７５彷かれる（第
３図ａ参照）。

第４図および第５図に示すようにフレーム１を格子状に
配置する際、格子の格点間にフいては直線状の中間フレ
ーム１ａを、格点部分については格点な中心として交叉
するように形成した交叉部フレーム１ｂを使用する。

法面のカットおよび整形を行なった後、前記中間フレー
ム１ａを下にし、その上に交叉部フ１／ −ム１ｂをそ
れぞれのフレームがその接続端部において重ね合わさる
ようにして設置し、この交叉部フレーム１ｂをロックア
ンカー２で岩盤に固定する。

続いて、法面全段についてカットおよび整形を行ない同
様にフレーム１を固定して行く（第４図す参照）。

その後、上述のようにして法面の崩壊を抑えた状態で法
面全段についてモルタル寸たはコンクリート３を吹き付
けるかあるいは打設することにより、交叉部フレーム１
ｂ周辺の中間フレーム１ａをも同時に法面に固定するこ
とになり、法面全体を均等に抑えつけることができる。

またその時にできるフレーム１ａ、１ｂのジヨイント部
は所定の継手長さなとることによって一体化した梁構造
となる。

なか格子状に形成された法枠内には通常植生工を施した
り栗石その他による間詰が行なわれる。

この発明は以上の構成からなり、次のような利点特長を
有する。

（１）エキスバンドメタルフレームはせん断、曲げに対
する強度ならびに剛度が大きいので、コンクリートの打
設捷たは吹付けなしで、直接このフレームをロックアン
カーで法面に固定して崩壊を防ぐことができる。

（２） エキスバンドメタルフレームをロックアンカ
ーで法面に固定した後モルタル寸たはコンクリートを吹
き付けて梁を形成することによって法枠としての強度は
さらに増し、斜面の安定度を高めることができる。

（３） エキスバンドメタルフレームとロックアンカ
ーを最初に連続して施工した後に吹付は作業に移ること
ができるため、施工能率が良いと同時に施工中の安全性
が高い。

（４）エキスバンドメタルフレームは鉄筋の代用ともな
るので配筋なしでも高強度が得られるが。

さらに配筋することによって、より以上に強度を高める
ことができる。

（５） 予めエキスバンドメタルフレームをロックア
ンカーに強固に固定しであるため、法枠を再度固定する
必要がない。

（６）エキスバンドメタルフレームは溝形形状であるた
め任意に重ね合わせることができる。

（７） エキスバンドメタルフレームはコンクリート
との付着性が良いために完全に一体となり、さらに吹付
は時に発生する空気をフレーム外部に逃がすことができ
るため均一で所定強度のコンクリートが得られ、鉄筋コ
ンクリート梁としての強度を寸分に発揮する。

（８）交叉部フレームをロックアンカーで固定すること
により、その周辺中間部フレームも自動的に固定できる
。

【図面の簡単な説明】

図面ばこの発明の実施例を示したもので第１図ａ、ｂＩ
／ｉエキスパンドメメルフレームの断面図、第２図ａ、
ｂは斜視図、第３図ａｔｂｔｃは施工手順を示す断面図
、第４図ａはエキスバンドメタルフレームの接続を示す
斜視図、同すはそのＡ −Ａｌ１面図、同Ｃは同じｌ−
Ｂ断面図、第５図は接続部の縦断面図である。 １ 、Ｉａ、１ｂ・・・・・・エキスバンドメタルフ
レーム、２・・・・・・ロックアンカー、３・・・・・
・モルタル寸たけコンクリート、４・・・・・・属地山
面、５・・・・・・岩盤線。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 断面溝形に加工した高曲げ剛性のエキスバンドメタ
   ルフレームを法面に格子状に配置するｒ／ｃ際し、格点
   間については直線状に形成した中間フレームを、格点部
   分については格点な中心として交叉するように形成した
   交叉部フレームを配し、前記中間フレームを下に交叉部
   フレームを上にしてそれぞれの接続端部を重ね合わせ、
   交叉部フレームをアンカーで固定することにより法面な
   押さえツケ、その後モルタル渣たはコンクリートを吹き
   付けあるいは打設して法枠を形成することを特徴とする
   法面保護工法。