JPS5858448B2 - スラブ調嵩高糸の製造方法 - Google Patents
スラブ調嵩高糸の製造方法Info
- Publication number
- JPS5858448B2 JPS5858448B2 JP6605478A JP6605478A JPS5858448B2 JP S5858448 B2 JPS5858448 B2 JP S5858448B2 JP 6605478 A JP6605478 A JP 6605478A JP 6605478 A JP6605478 A JP 6605478A JP S5858448 B2 JPS5858448 B2 JP S5858448B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- yarn
- filament
- slab
- bulky
- core
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
Landscapes
- Yarns And Mechanical Finishing Of Yarns Or Ropes (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明はスラブ調嵩高糸の製造方法に関する。
従来、節部を有する糸からなる編織物は独特の外観なら
びに風合を有しており練糸の製造は意匠撚糸機或は鋭利
なエッチによる擦過法等により行なわれてきた。
びに風合を有しており練糸の製造は意匠撚糸機或は鋭利
なエッチによる擦過法等により行なわれてきた。
しかし、近時フィラメントの嵩高加工による節部を有す
る糸が提案されている。
る糸が提案されている。
例えば、芯部となるフィラメントの周囲に他のフィラメ
ントを少なくとも一重スパイラル部と三重スパイラル部
を巻きつけて仮撚加工せるシャンタン調の複合ファンシ
ーヤーン(特公昭5〇−35147号公報)、或は鞘糸
が芯糸に対して一方向の撚を一重に300〜1500T
/M有した部分と三重に撚られた部分とを交互に形成せ
しめた仮撚複合強撚糸←特公昭52−96260号)等
がある。
ントを少なくとも一重スパイラル部と三重スパイラル部
を巻きつけて仮撚加工せるシャンタン調の複合ファンシ
ーヤーン(特公昭5〇−35147号公報)、或は鞘糸
が芯糸に対して一方向の撚を一重に300〜1500T
/M有した部分と三重に撚られた部分とを交互に形成せ
しめた仮撚複合強撚糸←特公昭52−96260号)等
がある。
しかし、練糸は製造時に芯糸に対する鞘糸の供給率をフ
ィードローラにより保持しているため、節部の形成が周
期性を有しており、又該節部が嵩高加工糸の1〜3重の
スパイラルの鞘により形成され練糸は芯糸と密に交絡し
ていないため糸軸方向に容易に移動して不均一な形状と
なり均質なスラブ調の糸が得られず、又編織工程での解
舒時の抵抗が犬である等の問題点を有している。
ィードローラにより保持しているため、節部の形成が周
期性を有しており、又該節部が嵩高加工糸の1〜3重の
スパイラルの鞘により形成され練糸は芯糸と密に交絡し
ていないため糸軸方向に容易に移動して不均一な形状と
なり均質なスラブ調の糸が得られず、又編織工程での解
舒時の抵抗が犬である等の問題点を有している。
本発明者等は斯様な状況に鑑み鋭意研究の結果本発明を
完成したものであり、その目的は、節部の位置が周期性
を有せず、芯糸に緊密に固定され、解舒時の抵抗が極め
て小さい均質なスラブ調の嵩高糸を製造し得る方法を提
供するにある。
完成したものであり、その目的は、節部の位置が周期性
を有せず、芯糸に緊密に固定され、解舒時の抵抗が極め
て小さい均質なスラブ調の嵩高糸を製造し得る方法を提
供するにある。
即ち本発明は加熱−熱固定−解撚よりなる仮撚装置に芯
糸用フィラメントを定速供給すると共に、前記装置の加
熱域に鞘糸用フィラメントをオーバフィード状態で供給
して芯糸用フィラメントの回りに捲回せしめた後、両糸
を同時に仮撚加工してスラブを有する嵩高糸を製造する
方法において、鞘糸用フィラメントとして、仮撚温度下
における熱収縮率が芯糸用フィラメントより少くとも3
0多高く、100〜400 T/Mの撚数を備えるフィ
ラメントを用いることを要旨とするものである。
糸用フィラメントを定速供給すると共に、前記装置の加
熱域に鞘糸用フィラメントをオーバフィード状態で供給
して芯糸用フィラメントの回りに捲回せしめた後、両糸
を同時に仮撚加工してスラブを有する嵩高糸を製造する
方法において、鞘糸用フィラメントとして、仮撚温度下
における熱収縮率が芯糸用フィラメントより少くとも3
0多高く、100〜400 T/Mの撚数を備えるフィ
ラメントを用いることを要旨とするものである。
以下図面に示す実施例により本発明方法を具体的に説明
する。
する。
第1図は本発明の好適な一実施例を示す説明図である。
フィラメント1はフィードローラー2を経て又フィラメ
ント3は給糸ガイド4を経て同時にヒーター5へ供給さ
れる。
ント3は給糸ガイド4を経て同時にヒーター5へ供給さ
れる。
フィラメント3は予め施撚されて撚数は100〜400
T/Mの範囲であり又仮撚温度下で前記フィラメント
1より少なくとも30多好ましくは35〜70%の高収
縮率を有している。
T/Mの範囲であり又仮撚温度下で前記フィラメント
1より少なくとも30多好ましくは35〜70%の高収
縮率を有している。
フィラメント1及び3はヒーター5からスピンドル6及
びローラー7を経て仮撚加工されてスラブ調嵩高糸10
となり更に巻取りローラー8によりパッケージ9を形成
する。
びローラー7を経て仮撚加工されてスラブ調嵩高糸10
となり更に巻取りローラー8によりパッケージ9を形成
する。
フィラメント3は前記撚数により繊維軸方向に旋回しな
がらフィラメント1を芯糸として捲回し、更に高収縮率
を有するためフィラメント1に緊密に固定される。
がらフィラメント1を芯糸として捲回し、更に高収縮率
を有するためフィラメント1に緊密に固定される。
この際フィラメント3がフィラメント1に捲回しながら
収縮することによりフィラメント3の供給張力に変動を
生じてヒーター5の入口近傍の位置で不均一な周期で節
部を形成し、加熱−熱固定−解撚の連続処理により、ス
ラブ調嵩高糸が得られる。
収縮することによりフィラメント3の供給張力に変動を
生じてヒーター5の入口近傍の位置で不均一な周期で節
部を形成し、加熱−熱固定−解撚の連続処理により、ス
ラブ調嵩高糸が得られる。
フィラメント3の撚数が前記せる100〜400T/M
の範囲を外れた場合、フィラメント1に捲回するための
旋回性が不充分となり、又フィラメント3の収縮率がフ
ィラメント1に対して30φ未満の場合、前記加熱時の
張力変動が小さく節部の形成が困難となり、均質なスラ
ブ調嵩高糸が得られない。
の範囲を外れた場合、フィラメント1に捲回するための
旋回性が不充分となり、又フィラメント3の収縮率がフ
ィラメント1に対して30φ未満の場合、前記加熱時の
張力変動が小さく節部の形成が困難となり、均質なスラ
ブ調嵩高糸が得られない。
又、スピンドルはフリクションスピンドルが好マシく、
ピンスピンドルを使用した場合、糸が過剰摩擦されて得
られるスラブ調嵩高糸の品質は若干低下する。
ピンスピンドルを使用した場合、糸が過剰摩擦されて得
られるスラブ調嵩高糸の品質は若干低下する。
第2図は本発明のスラブ調嵩高糸を示す説明図であり、
フィラメント1を芯糸としてフィラメント3が捲回なら
びに収縮して節部11を形成し、優れたスラブ調を示す
。
フィラメント1を芯糸としてフィラメント3が捲回なら
びに収縮して節部11を形成し、優れたスラブ調を示す
。
本発明に用いるフィラメントはポリエステル、ナイロン
の如き熱可塑性合成繊維であり、又前記せる高収縮率フ
ィラメントとしては例えば、該繊維の半延伸糸或は共電
合糸等適宜選択して使用すればよい。
の如き熱可塑性合成繊維であり、又前記せる高収縮率フ
ィラメントとしては例えば、該繊維の半延伸糸或は共電
合糸等適宜選択して使用すればよい。
本発明方法は上述の如く、鞘糸用フィラメントとして予
め100〜400 T/Mに施撚したフィラメントを用
いているから、従来方法の如く高々延撚機によって与え
られる20〜40T/Mの撚を有する延伸糸使いのもの
と異った節部形成挙動となる。
め100〜400 T/Mに施撚したフィラメントを用
いているから、従来方法の如く高々延撚機によって与え
られる20〜40T/Mの撚を有する延伸糸使いのもの
と異った節部形成挙動となる。
即ち芯糸の捻転による鞘糸の巻きつきと、鞘糸自体の有
する撚りトルクが解かれようとする巻きつきが湊合して
節部が形成され、しかも後者の巻付きはランダムに起る
ので節部がランダムに形成されることになる。
する撚りトルクが解かれようとする巻きつきが湊合して
節部が形成され、しかも後者の巻付きはランダムに起る
ので節部がランダムに形成されることになる。
更に芯糸より鞘糸が大きく収縮すωで節部は強固に芯糸
に密着することとなる。
に密着することとなる。
従って、本発明方法によって得られる嵩高糸は、従来糸
と異なる優れたスラブ調を示し、又その節部は緊密に芯
糸に固定されており、製編織時の糸の解舒性は良好であ
り、外観、風合の著しく異なった編織物が得られる。
と異なる優れたスラブ調を示し、又その節部は緊密に芯
糸に固定されており、製編織時の糸の解舒性は良好であ
り、外観、風合の著しく異なった編織物が得られる。
以下実施例により本発明を説明する。
実施例 1
ポリエステルフィラメント(A)50デニーノLy24
フイラメント及び撚数250 T/Mを有し、前記フィ
ラメント(4)に対して熱収縮率の異なるポリエステル
フィラメント(B)75デニール/24フイラメントを
使用して第1図に示す方法により、第1表の条件で仮撚
加工を行ない得られた糸条の評価を第2表に更に糸質の
測定結果を第3表に示した。
フイラメント及び撚数250 T/Mを有し、前記フィ
ラメント(4)に対して熱収縮率の異なるポリエステル
フィラメント(B)75デニール/24フイラメントを
使用して第1図に示す方法により、第1表の条件で仮撚
加工を行ない得られた糸条の評価を第2表に更に糸質の
測定結果を第3表に示した。
第2表より明らかな如く、フィラメントの収縮率が一方
のフィラメントより少なくとも30φ好ましくは35〜
70%差を有する場合、優れたスラブ調嵩高糸が得られ
又第3表に示す如き実用上伺等遜色のない糸質結果が得
られた。
のフィラメントより少なくとも30φ好ましくは35〜
70%差を有する場合、優れたスラブ調嵩高糸が得られ
又第3表に示す如き実用上伺等遜色のない糸質結果が得
られた。
実施例 2
ポリエステルフィラメント75デニール/36フイラメ
ント及び該フィラメントと熱収縮率において50φの差
のある高収縮性半延伸ポリエステルフィラメントで撚数
を種々変化せしめた107デニール/36フイラメント
を使用して実施例1に示す方法ならびに条件下で仮撚加
工して得られたスラブ調嵩高糸の評価を第4表に示した
。
ント及び該フィラメントと熱収縮率において50φの差
のある高収縮性半延伸ポリエステルフィラメントで撚数
を種々変化せしめた107デニール/36フイラメント
を使用して実施例1に示す方法ならびに条件下で仮撚加
工して得られたスラブ調嵩高糸の評価を第4表に示した
。
第4表より明らかな如く、高収縮フィラメントの撚数が
lOO〜400 T/Mの場合芯のフィラメントに捲回
して緊密に固定され嵩高性の優れた均質な節部を有する
スラブ調嵩高糸が得られた。
lOO〜400 T/Mの場合芯のフィラメントに捲回
して緊密に固定され嵩高性の優れた均質な節部を有する
スラブ調嵩高糸が得られた。
第1図は本発明の実施例を示す説明図であり、第2図は
本発明に係るスラブ調嵩高糸の説明図である。 1.3・・・・・・フィラメント、2・・・・・・フィ
ードローラー、4・・・・・・給糸ガイド、5・・・・
・・ヒーター、6・・・・・・スピンドル、7・・・・
・・ローラー、8・・・・・・巻取リローラー、9・・
−・・・パッケージ、10・・・・・・スラブ調嵩高糸
、11・・・・・・節部。
本発明に係るスラブ調嵩高糸の説明図である。 1.3・・・・・・フィラメント、2・・・・・・フィ
ードローラー、4・・・・・・給糸ガイド、5・・・・
・・ヒーター、6・・・・・・スピンドル、7・・・・
・・ローラー、8・・・・・・巻取リローラー、9・・
−・・・パッケージ、10・・・・・・スラブ調嵩高糸
、11・・・・・・節部。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 加熱−熱固定−解撚よりなる仮撚装置に芯糸用フィ
ラメントを定速供給すると共に、前記装置の加熱域に鞘
糸用フィラメントをオーバーフィード状態で供給して芯
糸用フィラメントの回りに捲回せしめた後、両糸を同時
に仮撚加工してスラブを有する嵩高糸を製造する方法に
おいて、鞘糸用フィラメントとして、仮撚温度下におけ
る熱収縮率が芯糸用フィラメントより少くとも30%高
く、100〜400 T/Mの撚数を備えるフィラメン
トを用いたことを特徴とするスラブ調嵩高糸の製造方法
。 2 鞘糸用フィラメントの仮撚温度下における熱収縮率
が、芯糸用フィラメントのそれより、35〜70%高い
特許請求の範囲第1項記載のスラブ調嵩高糸の製造方法
。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6605478A JPS5858448B2 (ja) | 1978-05-31 | 1978-05-31 | スラブ調嵩高糸の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6605478A JPS5858448B2 (ja) | 1978-05-31 | 1978-05-31 | スラブ調嵩高糸の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS54156845A JPS54156845A (en) | 1979-12-11 |
JPS5858448B2 true JPS5858448B2 (ja) | 1983-12-26 |
Family
ID=13304768
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6605478A Expired JPS5858448B2 (ja) | 1978-05-31 | 1978-05-31 | スラブ調嵩高糸の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5858448B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
FI790180A (fi) * | 1978-01-30 | 1979-07-31 | Holmen Gmbh | Flytmedel foer betong och bruk samt foerfarande foer dess framstaellning |
JPS57210027A (en) * | 1981-06-16 | 1982-12-23 | Teijin Ltd | Production of slub yarn |
-
1978
- 1978-05-31 JP JP6605478A patent/JPS5858448B2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS54156845A (en) | 1979-12-11 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US3763640A (en) | Production of a composite thread | |
JPS5830427B2 (ja) | 捲纏紡積糸及びその製造方法 | |
JPS6221883B2 (ja) | ||
US3952496A (en) | Composite thread | |
JPS5858448B2 (ja) | スラブ調嵩高糸の製造方法 | |
JP2877817B2 (ja) | 嵩高フアンシーヤーンの製造方法 | |
JPS6152251B2 (ja) | ||
JPS6054413B2 (ja) | 節糸の製造方法 | |
JPS6319611B2 (ja) | ||
JPS5891839A (ja) | 複合仮撚捲縮糸 | |
JPS6135573Y2 (ja) | ||
JPS6249374B2 (ja) | ||
JPS6328928A (ja) | 意匠効果を有する梳毛調特殊加工糸及びその製造法 | |
JPS621019B2 (ja) | ||
JP2897221B2 (ja) | 一重被覆弾性糸 | |
JPS58169530A (ja) | スラブヤ−ンの製造方法 | |
TWM612142U (zh) | 可編程花式織物 | |
JPS61174438A (ja) | スラブヤ−ン及びその製造方法 | |
JPS5943573B2 (ja) | ジヨ−ゼツト調編織物 | |
JPS6234852B2 (ja) | ||
JPS6175834A (ja) | 仮ヨリ複合ル−プヤ−ン及びその製造法 | |
JPS6221887B2 (ja) | ||
JPS6240452B2 (ja) | ||
JPH11172543A (ja) | スラブヤーンおよびその製造方法 | |
JPS6223087B2 (ja) |