JPS5856779B2 - 建築用連結金具 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は垂直材に固着可能な取付基板に水平材固着用の
垂直片と受部とを側力し水平材と垂直材とを簡易かつ強
固に連結する建築用連結金具に関する。

従来、木造建築物の梁等Φ水平材と柱等の垂直材とは、
例えは垂直材にホゾ穴を設ける一方水平材にホゾ穴に嵌
入しうるホゾを設ける所謂ホゾ仕口により結合されてき
たが、かかるホゾ仕口は加工が困難であり又連結強度も
充分ではなくさらにときに材強度を著るしく劣化させる
。

本発明はかかる問題点を解決しつる建築用連結金具の提
供を目的とし、以下その一実施例を図面により説明する
。

第１〜２図において本発明の連結金具１は、例えば柱２
ａである垂直材２を嵌入しうる断面コ字の取付基板３の
一側面中央に、上下にのびかつ先端部に円柱状の膨出部
４ａを連設した垂直片４を側力させ、さらに該垂直片４
下面に垂直片４長さよりやや短か健寸度の板状の水平な
受部５そ配着したものであって、前記取付基板３を、そ
の対向する両側面に穿設されたボルト孔６を通るボルト
７を垂直材２に挿通しナツト８で固定したのち、連結金
具１の垂直片４を、例えば梁９ａである水平材９の端面
中央に開穿さ３％かつ該端面から材軸方向に０びしかも
上下面に連続する割溝１０の内端面に該割溝１０の巾寸
度より犬なる径の円弧溝等よりなるぬすみ部１１を連設
した切割溝１２に、前記膨出部４ａｆぬすみ部１１に嵌
め合わせて、該水平材９を上方から押入することにより
嵌入し、さらにその端部両側面に穿孔された該切割溝１
２の割溝１０を横切るボルト孔１３ど、垂直片４のボル
ト孔１４とを貫通するボルト１５によりナツト１６を用
いて両者を螺締する。

又その際受片５は水平材９の下面を載置し支持すること
により、垂直材２と水平材９とを強固に連結しつる。

なお水平材９はボルト頭の長さｔを垂直材から隔てて取
付けられる。

第３〜６図は夫々本発明の他の実施例を示し、第３図の
ものは、取付基板３の両側面に夫々垂直片４，４と受部
５，５とが形成され、又第４図のものは一側面と取付基
板３のコ字の底面とに、又第５図のものは取付基板３の
各面に、さらに第６図のものはその底面のみに夫々垂直
片４、受部５が形成さネジ、かつ各ボルト孔６はともに
取付基板３の対向側面に穿設される。

なお第６図に示すように、取付基板３の両対向側面の奥
行き寸度を短かく形成することもできる。

叙上のごとく本発明の連結金具は水平材端面に縦方向の
切割溝を設け、該切割溝に連結金具の垂直性を嵌挿、固
定しかつ該嵌挿部近傍を受部により下方から受けるもの
であるため、水平材は垂直片により水平方向の動きを制
止されるとともに受片により鉛直力が負担され、両者は
強固かつ安定して連結される。

又従来のどとくホゾ仕口により水平材と垂直材を連結す
る連結手段に比し、連結強度の向上、連結作業が省力化
できるのみならず、ホゾ等の加工による継手部の断面欠
損がないため取付強度を増大しうる。

さらに取付基板３を断面コ字に形成しているため、垂直
材を嵌着でき取付作業が簡易化される他、ボルトをその
対向側を面挿通して固定するときには座金として作用し
、垂直材にボルト頭、ナツト等による各村の嵌没、変形
も生じない。

ざらに切割溝の内端部に円弧溝等のぬすみ部を連設して
垂直片先端の円柱状の膨出部に係合させるものであるた
め、水平材の水平方向への取付強度を向上させ位置決め
を容易にして取付の容易化をはかりうる。

なお本発明の連結金具は木造建築物以外に、例えば軽量
鉄骨構造等の鉄骨建築物（こも採用しつる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示す斜視図、第２図はその
組立を示す斜視図、第３〜６図は連結金具の他の実施例
を示す斜視図である。 ２・・・・・・垂直材、３・・・・・・取付基板、４・
・・・・・垂直片、４ａ・・・・・・膨出部、５・・・
・・・受部、９・・・・・・水干部、１０・・・・・・
割溝、１２・・・・・・切割溝。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 垂直材を嵌入し固定する断面コ字の取付基板の少な
   くとも一平面に、水平材の端面に刻設された上下方向に
   のびる割溝に挿入、固定する垂直片を直交、側力せしめ
   、かつその先端に、前記割溝内端のぬすみ部に嵌り合う
   膨出部を設けるとともに、垂直片下面に、前記水平材の
   下面を載置、支持しうる受部を設けてなる水平材と垂直
   材とを連結する建築用連結金具。